オール電化
2024/04/23
ダイキンのXシリーズとは?他のシリーズとの違いや機能などを紹介
エコキュートは同じメーカーから販売されていても、シリーズによって最上位モデルやスタンダードなどに分かれています。シリーズによって性能や搭載している機能に違いがあるため、選ぶ際は知っておくと比較しやすいでしょう。
そこで今回は、ダイキンの最上位モデルであるXシリーズについて解説します。エコキュートの最上位モデルを知りたい方は、ぜひ最後までご覧下さい。
なお、本記事は2024年4月中旬時点での最新情報を基に作成しています。
ダイキンのXシリーズとは?
ダイキンのXシリーズとは、2025年度の省エネ基準を達成している高性能なエコキュートのシリーズを指します。
2022年に販売されたモデルで、最上位モデルになるとスマートフォンアプリとの連携による利便性の向上や、業界トップクラスの給湯圧力などの魅力的なポイントがあるエコキュートです。
ダイキンのXシリーズの特徴は?
ダイキンのXシリーズの特徴は以下のとおりです。
- 2025年の省エネ基準を達成している
- 深紫外線による除菌機能を搭載している
- 水圧がエコキュートのなかで強い
- マイクロバブル機能を搭載している
上記の特徴を順番に解説します。
2025年の省エネ基準を達成している
政府は家電製品のエネルギー消費効率の向上を推進しており、エコキュートを含めた電気温水器の省エネ基準を定期的に見直しています。
2025年を目標年度にした省エネ基準では、エコキュートの給湯効率や給湯保温効率が3.5以上であることを求めており、ダイキンのXシリーズはどちらも達成しています。
基準を達成しているということは省エネ性能が高く、ランニングコストを抑えることが期待できるほかに、補助金の対象機器になりやすいことも大きなメリットです。
国や地方自治体は省エネ性能の高い給湯器に対して補助金を出す傾向があり、エコキュートも対象に含まれます。
例えば、経済産業省が行っている「給湯省エネ2024事業」では、一定の性能を持つエコキュートへの買い替えで1台につき8万円の補助金が貰えます。補助金を貰える「一定の性能」とは2025年の省エネ基準を達成しているかどうかです。
つまり、ダイキンのXシリーズは「給湯省エネ2024事業」の対象となるため、購入すれば8万円の補助金が貰える可能性があります。
省エネ基準を補助金の対象にしている制度は多く、満たしていないと補助金を貰うことができません。
エコキュートは工事費を含めた初期費用が高額な傾向があるため、ダイキンのXシリーズのように補助金の対象になりやすい機種を選び、お得に購入するようにしましょう。
深紫外線による除菌機能を搭載している
フルオートタイプのパワフル高圧Xシリーズ 角型では、深紫外線によりお湯を除菌する機能を搭載しています。
貯湯タンクユニット内部にあるUV除菌ユニットを通過したお湯は深紫外線を照射され、目に見えない菌の増殖を抑制されているため、長時間放置していても菌が増えません。
誰かが入ったあとの風呂は時間経過と共に菌が増殖していき、翌日にはヌメリや嫌なニオイを発生させます。
しかし、深紫外線によって除菌されていると、ヌメリや嫌なニオイが発生しておらず、綺麗な残り湯を有効活用できます。
翌日に沸かし直ししたり、洗濯に利用したりする家庭におすすめの機能です。
水圧がエコキュートのなかで強い
パワフル高圧Xシリーズの水圧は320kPaとなっており、エコキュートのなかではトップクラスの数値になります。
エコキュートはヒートポンプユニットでお湯を沸かし、貯湯タンクユニットで溜めておき必要に応じて各所に給湯する貯湯式給湯器です
お湯を溜めておくときに、タンクを内側から壊さないように減圧しているため、一般的なガス給湯器に比べて水圧が弱い傾向があります。
販売当初のエコキュートの水圧は200kPa以下がほとんどで、180kPaが当時のパワフル高圧や高圧タイプとされていました。
年々、水圧に関する技術が改良されており、300kPa前後の機種も珍しくなく、日立の水道直圧式モデルを除けば、現在はパナソニックのウルトラ高圧の325kPaが業界トップの数値です。
ダイキンのXシリーズは320kPaでパナソニックよりも若干弱いですが、エコキュート全体の数値からするとトップクラスの水圧と言えます。
そのため、シャワーの水圧にこだわりたい方にもおすすめのエコキュートです。
マイクロバブル機能を搭載している
マイクロバブル機能とは、微細な泡によってさまざまな効果を得られる機能の総称です。
パワフル高圧 Xシリーズ 角型では別売りのアダプターを購入すれば、マイクロバブル機能の一種である「ウルトラファインバブル入浴」を利用できます。
0.001ミリ未満の微細な泡が浴槽内に充満し、肌に触れると全身を包み込みながら隙間へと入っていき汚れを落とします。
全身を包み込む微細な泡により入浴後も湯冷めしにくく、角質層にまで水分が浸透して美肌効果を得られて、細かいところまで洗浄できるなどの効果を得られます。
ウルトラファインバブル入浴は温浴効果、美肌効果、洗浄効果の3つにより、お風呂の時間を快適に過ごせる機能です。メーカーによっては最上位モデルでも搭載していないため、気になる方はダイキンのXシリーズをチェックしてみましょう。
ダイキンのXシリーズと他のシリーズの違いは?
ダイキンのXシリーズと、同メーカーの他のシリーズの違いは「省エネ基準の達成」と「水圧」、「ある機能の有無」になります。
2024年時点で販売されているダイキンの最新エコキュートシリーズは以下のとおりです。
給湯方式 | シリーズ |
---|---|
フルオートタイプ | パワフル高圧 Xシリーズ 角型 パワフル高圧 Xシリーズ 薄型 高圧シリーズ |
オートタイプ | パワフル高圧シリーズ |
給湯専用 | パワフル高圧Xシリーズ 高圧Xシリーズ 高圧シリーズ |
ダイキンで販売されているシリーズは、パワフル高圧Xシリーズと、オートタイプのみで販売されているパワフル高圧シリーズ、給湯専用のみで販売されている高圧Xシリーズ、高圧シリーズの4種類です。
パワフル高圧Xシリーズは2025年度目標の省エネ基準を達成しており、シャワーの水圧が320kPaと業界でもトップクラスに高いです。
また、フルオートタイプの角型は深紫外線によりお湯を除菌できる「おゆぴかUV」を搭載し、薄型の貯湯タンクユニットがあります。
一方、オートタイプのパワフル高圧シリーズはシャワーの水圧が320kPaですが、「おゆぴかUV」がありません。また、2025年の省エネ基準を達成していないです。
給湯専用の高圧Xシリーズはシャワーの水圧が210kPaで「おゆぴかUV」を搭載していませんが、2025年の省エネ基準を達成しています。
高圧シリーズは「おゆぴかUV」もなく、シャワーの水圧が210kPaまでで、省エネ基準を達成していません。
省エネ基準 | 水圧 | おゆぴかUV | |
---|---|---|---|
パワフル高圧Xシリーズ | 達成 | 320kPa | あり(薄型、給湯専用は除く) |
パワフル高圧シリーズ | 未達成 | 320kPa | なし |
高圧Xシリーズ | 達成 | 210kPa | なし |
高圧シリーズ | 未達成 | 210kPa | なし |
つまり、ダイキンエコキュートですべての面で優れている最上位モデルは、フルオートタイプのパワフル高圧Xシリーズ 角型を指します。
ダイキンでエコキュートを選ぶときは、省エネ基準や水圧、おゆぴかUVなどが必要かどうかで決めると良いでしょう。
ダイキンのXシリーズと他メーカーの最上位モデルとの違いは?
ダイキンのXシリーズと他メーカーの最上位モデルの違いは以下のとおりです。
- 深紫外線とマイクロバブル機能の両方を搭載している
- 給湯専用も販売されている
上記の違いを順番に解説します。
深紫外線とマイクロバブル機能の両方を搭載している
ダイキンのパワフル高圧Xシリーズ 角型は深紫外線を照射する「おゆぴかUV」とマイクロバブルを噴射する「ウルトラファインバブル入浴」の両方を搭載しています。
2024年4月中旬時点で、両方の機能を搭載しているエコキュートメーカーはダイキンの他に三菱と日立のみです。
エコキュートを販売しているパナソニックやコロナでは扱っていない機能のため、上記を搭載したエコキュートが欲しい方は、ダイキンのXシリーズや、三菱、日立の機種を比較しましょう。
給湯専用も販売されている
エコキュートは給湯の仕組みが3種類あり、フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用の3種類に分かれています。
概要 | |
---|---|
フルオートタイプ | ボタン1つでお湯はりから自動保温まで利用できる 追い焚き機能がある |
オートタイプ | ボタン1つでお湯はりが行える 追い焚き機能は付いていない |
給湯専用 | 自分で給湯栓を開閉する 追い焚き機能は付いていない |
フルオートタイプはボタン1つでお湯はりがスタートして、設定した湯量に達したら自動的に停止します。お湯はり後はセンサーによって湯温が管理され、お湯が冷めたら自動的に調整する仕組みです。
一方、オートタイプはボタン1つでお湯はりが行えるところまでは同じですが、自動保温や追い焚き機能が付いていない傾向があります。
給湯専用は自分で給湯栓を開閉しないと、お湯が浴槽から溢れてしまう恐れがあります。
メーカーによって多少異なりますが、最上位モデルはフルオートタイプのみしかなく、オートタイプや給湯専用では販売しません。
しかし、ダイキンではパワフル高圧 Xシリーズがフルオートタイプと給湯専用の2種類があります。
給湯専用には「おゆぴかUV」が搭載されていないため、厳密には最上位モデルとは呼べませんが、給湯専用で最上位モデルに匹敵する性能のモデルを販売しているのは珍しいケースです。
パワフル高圧 Xシリーズのフルオートタイプと給湯専用ではスペックに違いはありません。フルオートタイプに比べて給湯専用のほうが販売価格は安いため、初期費用を節約したい方は給湯専用がおすすめです。
ただし、給湯専用のパワフル高圧Xシリーズでは、自動保温や追い焚き機能のほかに、「おゆぴかUV」が付いていません。給湯専用を購入しようと考えている方は、注意しましょう。
ダイキンのXシリーズがおすすめの方
ダイキンのXシリーズの特徴や他シリーズ、他メーカーとの違いを比較すると、次のような方におすすめのエコキュートと言えます。
- 深紫外線とマイクロバブル機能の両方を使いたい方
- エコキュートの初期費用を抑えたい方
上記を順番に解説します。
深紫外線とマイクロバブル機能の両方を使いたい方
深紫外線とマイクロバブル機能の両方を使えるエコキュートはダイキンのXシリーズ以外に、三菱と日立の機種のみです。
深紫外線があれば残り湯のヌメリや嫌なニオイの発生を抑制でき、マイクロバブル機能でお風呂の時間を快適に過ごすことができます。便利な機能に魅力を感じる方は、ダイキンのXシリーズや三菱、日立の機種を比較してみましょう。
エコキュートの初期費用を抑えたい方
ダイキンのパワフル高圧Xシリーズ 角型は最上位モデルではありますが、他メーカーの最上位モデルに比べると給湯効率や搭載している機能数などが少ない傾向があり、販売価格が抑えられていることが多いです。
エコキュートの初期費用の相場は40万円~70万円で、他メーカーの最上位モデルとなれば、60万円前後します。場合によっては70万円を超える高額なエコキュートもあります。
ダイキンのパワフル高圧Xシリーズ 角型は販売業者にもよりますが50万円前後で、給湯専用のパワフル高圧Xシリーズなら40万円~45万円で購入できる可能性も少なくありません。
つまり、ダイキンのXシリーズは最上位モデルではありますが、初期費用が抑えられているため購入しやすいエコキュートです。
給湯専用のXシリーズも2025年の省エネ基準を満たしているため、補助金を利用できる可能性があり、さらにお得に購入できます。
高性能なエコキュートをお得に購入したいなら、ダイキンのXシリーズがおすすめです。
まとめ
以上が、ダイキンのXシリーズの解説になります。ダイキンのXシリーズは2025年度の省エネ基準を達成している機種を示しているシリーズ名で、フルオートタイプのパワフル高圧Xシリーズ 角型が最上位モデルです。
他メーカーの最上位モデルと比較すると、深紫外線とマイクロバブル機能を搭載しており、初期費用が抑えられている傾向があります。
他メーカーの最上位モデルに搭載されていない機能に興味がある方や、高性能なエコキュートをお得に購入したい方はチェックしてみましょう。
「エコ突撃隊」では、メーカー正規品を低価格で販売しております。ダイキンのXシリーズをはじめ、さまざまなメーカーの最上位モデルを販売しており、専門知識をもったスタッフがお客さまに合った機種を提案いたします。
エコキュートの購入を検討している方は、ぜひご相談ください。
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