オール電化
2024/02/24
エコキュートのマイクロバブル機能とは?各メーカーのバブル機能を解説
マイクロバブルは細かい泡が肌の隙間や角質層に浸透し、汚れを取り除きます。お風呂に搭載されていると、全身の温浴効果や美肌効果などを期待できるので、人気の高い機能になります。 エコキュートでもマイクロバブル機能を搭載している機種はありますが、メーカーが限られています。
そこで今回は、エコキュートのマイクロバブル機能について解説します。おすすめのメーカーも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
マイクロバブルとは?
マイクロバブルとは、ISO規格(国際標準機構)において直径1~100μm (マイクロメートル)の気泡のことです。
水やお湯に含まれる気泡は、通常だと上昇して液面で破裂します。しかし、通常の気泡よりもはるかに小さいマイクロバブルは浮力が弱いため、上昇しづらく、水やお湯のなかに長時間含まれます。
マイクロバブルが含まれているお湯と肌がぶつかると、泡は弾けます。泡が弾ける際に加わる圧力は泡の大きさに反比例しているため、通常の気泡が弾けるよりも、マイクロバブルの方が強いと言えます。
また、マイクロバブルは帯電しているため、マイクロバブル同士だと反発し合い、結合することはありません。そのため、お湯のなかに含まれている気泡の濃度が下がることはありません。
上記の特長により、マイクロバブルが含まれているお風呂に入ると、肌や毛穴の老廃物や微小なゴミを吸着して取り除くことができ、美肌効果を期待できます。
なお、マイクロバブルよりもさらに微細で、数十~数百ナノメートルの気泡はナノバブルと呼び、マイクロバブルよりも美肌効果は高いです。
エコキュートのマイクロバブル機能とは?
エコキュートはメーカーや機種によって異なりますが、マイクロバブルを体験できます。
エコキュートでマイクロバブル機能を搭載しているメーカーは次のとおりです。
マイクロバブル機能の名称 | 特長 | |
---|---|---|
三菱電機 | ホットあわー | 直径0.01ミリのマイクロバブルで湯冷めしにくく、お肌に潤いをプラスする |
ダイキン | ウルトラファインバブル入浴 | 微細な泡に包まれて極上のバスタイムを体験できる |
日立 | シルキー快泡浴 | 微細でなめらかな泡が肌を包み込む |
エコキュートの主要なメーカーといえば、三菱電機、ダイキン、日立、パナソニック、東芝、コロナの6社です。このなかで、マイクロバブル機能を搭載しているエコキュートを販売しているのは、三菱電機、ダイキン、日立の3社になります。
メーカーごとにマイクロバブル機能の名称は異なりますが、「マイクロバブルによって温浴効果や美肌効果を期待できる」という基本的なメリットは共通しています。
それぞれの違いについて、順番に解説します。
なお、パナソニックでは酸素入浴機能を搭載しているエコキュートを販売していましたが、マイクロバブルとは違う機能で、2019年10月末で受注を終了しているため、本記事では取り扱いません。
三菱電機のマイクロバブル機能
三菱電機のPシリーズのエコキュートには「ホットあわー」というマイクロバブル機能をオプションで設置できます。
ホットあわーボタンを押すだけで、直径0.01ミリのマイクロバブルが発生し、あっという間に浴槽内部を満たします。マイクロバブルが含まれたお湯は太ももの裏側やお腹のあたりなど、体全体を気持ちよく包み染み込むので、湯冷めしにくくなります。
そして、ホットあわーを使用中はお湯を自動で温めるので、湯はり温度をキープしやすく、追い焚きなどでコントロールする必要がありません。
また、通常の入浴よりも湯上り後の肌水分量が1.6倍にアップするので、お肌に潤いをプラスします。
他にも、三菱電機のマイクロバブル機能では、花王の入浴剤「バブ(白濁タイプを除く)」が使用できます。通常のお湯に入浴剤を入れると、時間経過と共に香り成分が薄くなってしまいますが、ホットあわーなら香り成分を再揮発させるので、長い時間香りを楽しめます。
三菱電機のマイクロバブル機能の注意点
三菱電機のマイクロバブル機能の注意点は以下のとおりです。
- 対応しているのはPシリーズのみ
- 別売り部品が必要で現場によっては設置できない可能性がある
三菱電機のエコキュートは最上位モデルのPシリーズのほかに、スタンダードなSシリーズ、価格が抑えられているAシリーズなどがあります。しかし、マイクロバブル機能を搭載できるのは、Pシリーズのみとなっています。
具体的な型番は以下となります。
- SRT-P556UB
- SRT-P466UB
- SRT-P376UB
- SRT-P466B
- SRT-P376B
また、ホットあわーにはホットあわー用浴槽アダプター、空気チューブセット、保温材[空気チューブ用]などの別売部品が必要になるので、数万円程度の追加工事が発生します。
現地調査によっては空気チューブが施工できない可能性もあるので注意しましょう。
ダイキンのマイクロバブル機能
ダイキンのフルオートタイプのエコキュートでは、「ウルトラファインバブル入浴」というマイクロバブル機能をオプションで付けることができます。
通常のマイクロバブルよりも小さい、0.001ミリ未満の微細な泡が浴槽内に充満されると、全身を柔らかく包み込み、体の芯まで温めます。入浴後も湯冷めしにくくなるので、冬場の脱衣所が寒い家庭におすすめです。
また、微細な泡は角質層にまで水分が浸透するので、細かいゴミを取り除きながら肌に潤いを与えます。つまり、美肌効果と洗浄効果の両方を期待できます。
ダイキンでは、ウルトラファインバブル入浴中はバブル運転モードに切り替わるので、お湯の温度を下げずにマイクロバブルを体験することができます。
ダイキンのマイクロバブル機能の注意点
ダイキンのマイクロバブル機能の注意点は以下のとおりです。
- ダイキンのフルオートエコキュートのみ
- アダプターが別売り
ダイキンのエコキュートのなかで、ウルトラファインバブル入浴をオプションで選択できるのはフルオートタイプのみです。主に、次のエコキュートならウルトラファインバブル入浴を体験できます。
- EQX46XFV
- EQX37XFV
- EQ46XFV
- EQ37XFV
- EQN46XFV
- EQN37XFV
- EQX46XFTV
- EQX37XFTV
- EQ46XFTV
- EQ37XFTV
- EQ46XFHV
- EQ37XFHV
また、ダイキンのウルトラファインバブル入浴は別売りのウルトラファインバブルアダプターを購入する必要があります。
浴室内取付タイプは税込30,250円、浴室外取付タイプは税込35,750円のアダプタ購入費用と、数万円の追加工事費用が必要となることを覚えておきましょう。
マイクロバブルを体験したい方は、エコキュートを購入する際にアダプターの購入と取り付け依頼を施工業者に忘れずに行いましょう。
日立のマイクロバブル機能
日立のフルオートタイプのエコキュートには「シルキー快泡浴」というマイクロバブル機能をオプションで設置できます。
日立のシルキー快泡浴では、泡の直径が1μm未満のウルトラファインバブルと、1~100μmのマイクロバブルの両方が発生します。2種類の微細な泡がお湯のなかに長時間留まるため、体を優しく包み込み、入浴時間を快適にします。
実際、湯上り5分後の表面温度を計測すると、シルキー快泡浴を利用した方の温度が下がりにくいというデータがあります。
また、他のメーカーのマイクロバブル機能と同様に美肌効果や洗浄効果も期待できます。
日立のマイクロバブル機能の注意点
日立のマイクロバブル機能の注意点は以下のとおりです。
- 日立のフルオートタイプのみ
- 別売りのアダプターが必要
シルキー快泡浴は日立のフルオートタイプのエコキュートのみ、取り付けることができます。主に、次エコキュートならシルキー快泡浴を体験できます。
- BHP-F46WD
- BHP-F37WD
- BHP-F46WDK
- BHP-F37WDK
- BHP-FW46WD
- BHP-FW37WD
- BHP-FW46WDK
- BHP-FW37WDK
- BHP-FR46WU
- BHP-FR37WU
また、他のメーカーと同様に、シルキー快泡浴も別売りのアダプターが必要です。63,800円(税込)のアダプターを購入したうえで、取付工事を依頼します。数万円の追加工事費が発生しますので、マイクロバブル機能に興味がある方はご検討下さい。
マイクロバブル機能を楽しむなら三菱電機がおすすめ
エコキュートでマイクロバブル機能を搭載しているのは、三菱電機、ダイキン、日立の3社になります。そのなかでおすすめなのは、三菱電機の「ホットあわー」です。
基本的に、3社のマイクロバブル機能に大きな違いはありません。マイクロバブルにより、温浴効果・美肌効果・洗浄効果の3つを期待できるというメリットは共通しています。
しかし、三菱電機のホットあわーとダイキンのウルトラファインバブル入浴には、マイクロバブルを使用中にお湯の温度を自動で保つ機能が搭載されています。日立のシルキー快泡浴には、同様の機能があるとは明言されていません。
そして、三菱電機のホットあわーは、マイクロバブルを使用中でも入浴剤が利用できると明言されています。
効果 | お湯の保温機能 | 入浴剤 | |
---|---|---|---|
三菱電機 | 温浴効果
美肌効果 洗浄効果 |
〇 | 〇 |
ダイキン | 〇 | 不明 | |
日立 | 不明 | 不明 |
よって、エコキュートでマイクロバブル機能を楽しむなら、三菱電機のPシリーズがおすすめだと言えます。
Pシリーズにはホットあわー以外に、フルオートW追いだきやキラリユキープ、バブルおそうじなどの便利な機能が搭載されています。お風呂の時間を快適にして、なおかつ便利にできるエコキュートなので、検討をおすすめします。
マイクロバブル機能対応エコキュートを買うなら2024年がお得
これまで、マイクロバブルの魅力や搭載機種をお伝えしてきました。
マイクロバブル機能はお肌に優しい、洗浄力が高まるなど、心惹かれる要素を沢山備えています。
反面、最上位モデルであったり、別売りのアダプター等部材を購入、追加工事が必要になるといった費用面での負担が無視できないのも事実です。
しかし、2024年には「給湯省エネ2024事業」という、省エネ性能が高い=上位モデルを対象として最大18万円もの補助金を受け取る事ができる補助金事業が発足します。
もちろん、マイクロバブル機能搭載機種も数多く補助金対象とされています。この事業で補助金を受ければ、マイクロバブル機能をつける際にかかる費用負担を大幅に軽減することが可能です。
エコキュートの新設、交換を考えていて、マイクロバブル機能にご興味のある方は本事業のご利用を強くおすすめします。
詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
本事業は登録事業者からの申請が必要です。
弊社エコ突撃隊も登録事業者ですので、ご検討の際はぜひご相談下さい。
まとめ
以上が、エコキュートのマイクロバブル機能の解説になります。エコキュートでマイクロバブル機能を搭載しているのは三菱電機、ダイキン、日立の3社で、おすすめは三菱電機の「ホットあわー」です。
ただし、三菱電機のホットあわーを含めて、マイクロバブル機能を利用できるエコキュートはフルオートタイプのみで、別売りの部品が必要になります。
フルオートタイプのエコキュートはオートタイプや給湯専用よりも機能や給湯効率は良いですが、本体価格が高い傾向があります。また、部品代の購入が必要になる場合がある他、追加工事費として数万円程度の出費が発生します。
エコ突撃隊では、仲介業者を減らしているので、メーカー正規品を低価格で販売しております。総施工件数は28,000件を突破しており、これまでに多くのお客様に喜んでいただいております。エコキュートに関するご相談がありましたら、エコ突撃隊までご連絡ください。
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