オール電化
2024/12/24
性能が高く種類も豊富!三菱のエコキュートの特徴とは
エコキュートにはさまざまなメーカーの製品がありますが、なかでも性能の良さで人気が高いのが三菱のエコキュートです。しかし、人気の高い製品を手に入れたいと三菱のエコキュートの購入を検討しても、三菱製品のなかにもいろいろな種類があるため迷ってしまうことでしょう。
そこで、エコキュートの代表的なシリーズの特徴について、実際に装備されている機能とともに詳しく紹介します。
三菱のエコキュートの特徴は?
三菱は日本を代表する総合電機メーカーです。2001年よりエコキュートを販売しており、持ち前の高い技術力により、これまでに様々な製品を世に送り出してきました。
三菱のエコキュートにおける最大の特徴は「こだわりの先進仕様」です。
断熱性の高い真空断熱材とウレタンにより保温性能がアップしたサーモンジャケットタンクに、冷媒配管4本をツイスト上に巻き付けた4条ガスクーラー、コンパクトながら高出力を出せるオリジナルのポキポキモータ―の3つにより、基本的な給湯性能が他メーカーのエコキュートに比べて高く、記事執筆時点で年間給湯保温効率が4.2の製品を販売しています。
年間給湯保温効率が高いほど消費する電力が少なく、省エネに優れている指標です。つまり、数値が高いほど省エネ性能に優れていると言えます。
一般的なエコキュートは3.5~4.0が多いですが、三菱エコキュートの4.2は記事執筆時点で最高値です。
さらに、ラインナップが充実していることも特徴で、選択肢が多いのも三菱エコキュートの魅力になります。
三菱のエコキュートは基本性能が高く、選択肢が多く、独自の機能を搭載しているモデルもあるため、パナソニックに並ぶ国内トップクラスのメーカーです。
エコキュート選びで迷ったら、三菱エコキュートをチェックしましょう。
三菱のエコキュートってどんなシリーズが出ているの?
三菱のエコキュートにはさまざまなラインアップがありますが、大きく分けると次の4つのシリーズです。
- Pシリーズ…三菱のエコキュートにおける最上位シリーズ
- Sシリーズ…多機能高性能なシリーズ
- EXシリーズ…ZEH住宅向けのシリーズ
- Aシリーズ…価格が抑えられているシリーズ
上記を順番に解説します。
Pシリーズ
Pシリーズは、三菱が出しているエコキュート製品のなかでも「最高峰プレミアム」と呼ばれ、最高レベルの機能が備わったモデルです。
見た目はロイヤルシルバーカラーの角形で、給湯の種類は追い焚き機能も付いたフルオートタイプとなっています。
加えて、寒冷地向けに作られた製品と一般地向けに用意された製品があり、タンクの容量は3~4人用の370L、4~5人用の460L、5~7人用550Lの3種類から選択可能です。
また、PシリーズはSシリーズやAシリーズに搭載されている機能だけでなく、「ホットあわー」と「ホットりたーん」を唯一搭載しているシリーズになります。
「ホットあわー」とは、約0.01ミリのごく微細な泡によって全身を心地よく包み込み、入浴時だけでなく、入浴後もあったかい快適な時間が長続きする機能です。別打ちのアダプターが必要ですが、お風呂の時間を快適にしたい方に向いています。
また、「ホットりたーん」は残り湯の熱を再利用して貯湯タンクユニットの沸き上げを行う機能です。給湯効率を向上させるため、PシリーズのSRT-P376UBは年間給湯保温効率が4.2と非常に高く、省エネ性能にこだわる方はチェックしましょう。
Sシリーズ
Sシリーズは三菱のエコキュートで多機能高性能なシリーズです。
貯湯タンクユニットのサイズが角型の場合は3~4人用の370Lと4~5人用の460L、5~7人用550Lの3種類があり、薄型の場合は3~4人用の370Lと4~5人用430Lの2種類があり、細長いコンパクトなサイズで1~4人用の180Lがあります。
全部で6種類の貯湯タンクユニットがあるため、家族の人数や設置スペースの形状などに合わせて選ぶことが可能です。
給湯の種類はフルオートタイプのみで、Pシリーズとの違いは「ホットあわー」と「ホットりたーん」がないことで、三菱の独自機能である「キラリユキープPLUS」や「バブルおそうじ」などは搭載されています。
Pシリーズに比べると若干機能や給湯性能は劣りますが、他メーカーのエコキュートに比べればスペックが高く、コストとのバランスもとれていることもポイントです。
「ホットあわー」や「ホットりたーん」に興味がない方や、設置スペースが狭い、家族の人数に合わせたいなどの事情がある方は三菱のエコキュートのSシリーズを検討しましょう。
EXシリーズ
EXシリーズとは、省エネルギー性能を高めながら快適な住環境を実現し、年間のエネルギー収支をゼロにすることを目指したZEH住宅に適したシリーズです。
貯湯タンクユニットのサイズが角型の場合は3~4人用の370Lと4~5人用の460Lの2種類と、2~4人用の300Lで背が低いローボディタイプがあります。
給湯方式はフルオート以外に、エコオートと給湯専用があることも特長です。
お風呂の時間が快適になる機能は搭載していないシリーズですが、ZEH住宅で使用できるだけのスペックを有しています。ZEH住宅を目指している方は、三菱のEXシリーズがおすすめです。
Aシリーズ
Aシリーズは、必要な機能を最低限に抑えて価格をリーズナブルにしたシリーズです。
貯湯タンクユニットのサイズが角型の場合は3~4人用の370Lと4~5人用の460L、5~7人用550Lの3種類があり、薄型の場合は3~4人用の370Lと4~5人用430Lの2種類があり、細長いコンパクトなサイズで1~4人用の180Lがあります。
さらに、給湯方式はフルオート以外に、エコオートと給湯専用があるので、さまざまな入浴剤を利用したい方は追い焚きが付いていないエコオートと給湯専用を選びましょう。
機能数に関してはPシリーズやSシリーズに比べて少ないですが、販売価格が抑えられている傾向があります。
実際の販売価格は施工業者によって異なりますが、Pシリーズで貯湯容量が370Lのモデルと、Aシリーズのフルオートタイプで貯湯容量が370Lのモデルを比べると、初期費用が20万円以上抑えらます。
フルオートよりも価格が抑えられている給湯専用タイプなら40万円程度で購入できる可能性があるので、エコキュートの初期費用を抑えたい方はAシリーズを選びましょう。
三菱製エコキュートの代表的な機能について
三菱のエコキュートにはさまざまな機能があります。ここでは、三菱製エコキュートに備わっている6つの機能について詳しく紹介します。
お天気リンクAI
お天気リンクAIはAI(人工知能)を利用して適切な沸き上げを行う、太陽光発電システムとエコキュートの連携機能です。
AIが、過去の太陽光発電量の実績と天気予報をもとに実際の太陽光発電量を予測し、翌日に使用するぶんのお湯の沸き上げに太陽光発電を使用するかどうかを自動で判断します。
たとえば、翌日に晴れの予想が出ていて太陽光による発電量が多いことが予測される場合、AIが選択するのは太陽光発電を使用するモードです。
一方、翌日に太陽が出ない雨などの予想が出ていて太陽光による発電量が少ないことが予測される場合には、夜間の電気を使用して沸き上げを行います。
通常のエコキュートであれば、天気がどうであれ夜間の電力で沸き上げが行われますが、お天気リンクAIがあるエコキュートは、使用に不便がない範囲で夜間の電力購入を控えるため省エネでお得です。この機能は三菱エコキュートのすべてのシリーズに装備されています。
ハイパワー給湯
ハイパワー給湯は、給湯からお湯を勢いよく出すことでシャワーを不便なく爽快感も堪能しながら使用できる機能です。
給湯圧力を高める減弁圧と圧力ロスを抑える混合弁や大口径配管を採用した三菱独自の構造を持つ貯蔵タンクにより、貯湯ユニットから送り出す湯の圧力を安定的に高めます。高圧力型エコキュートでも従来のものだとお湯の圧力は180kPaでした。
しかし、ハイパワー給湯機能が付いた製品であれば、およそ1.6倍の290 kPaもの水圧です。
戸建て浴室が3階にある場合、180kPaのタイプだと圧力不足で使用自体できませんが、290 kPaあるハイパワー給湯タイプなら、使用はもちろんお湯の勢い不足でストレスを感じることも避けられます。
節水対応のシャワーヘッドを付ければシャワーの勢いをその時々に応じて調整することも可能です。ただし、ハイパワー給湯機能が付いているのはPシリーズとSシリーズの一部の製品となっています。
ホットりたーん
ホットりたーんは、通常であれば使用後捨ててしまう残り湯の熱を再活用する、家計にも環境にも優しい機能です。
使用後のお湯がまだ温かい場合にはその熱をタンクに戻し、夜間に沸き上げる際はエネルギーとして使用します。
あくまでも熱のエネルギーだけを再利用するシステムであり、タンクのお湯と浴槽のお湯を混ぜることはなく衛生上問題はありません。残り湯の熱は最後の入浴後にスイッチを押すだけで回収されるため操作が簡単で手間も不要です。
ホットりたーんは、一部を除いたPシリーズに基本装備されている機能ですが、タンクの容量が550Lのタイプには付いていません。
また、起動中はお湯の温度が下がってしまうため、入浴中は使わないようにしましょう。
ホットあわー
ホットあわーは、入浴中にリモコンのボタンを押すと従来製品の約1000分の1のサイズである約0.01ミリの細かい泡が出る機能です。
湯のなかに出る泡は小さいほど水中に留まりやすく、全身を包み込みます。そのため、湯上り後も皮膚の表面温度を高く維持し湯冷めを防いでくれる点がポイントです。
さらに、マイクロバブルにより皮膚の水分量が増えて肌のうるおいが高まる効果にも期待が持てます。ただし、ホットあわー機能が付いているのはPシリーズだけです。
また、別売りのホットあわー用浴槽アダプター、空気チューブセット、保温材[空気チューブ用]が必要になるため、利用したい方は購入しましょう。
キラリユキープPLUS
キラリユキープPLUSとは、湯船の雑菌の増殖を抑制する機能です。
風呂配管内部に深紫外線を照射するユニットがあり、湯はり後のお湯を循環させる際に雑菌のDNAまで深紫外線が到達して作用します。
菌の増殖を抑制しつつ、除菌効果も期待できるため、時間が経っても残り湯がぬめる、あるいは嫌なニオイを発しません。
入浴前にキラリユキープPLUSを使えばお湯の雑菌を除菌でき、残り湯で洗濯する際も綺麗なお湯が利用可能です。
キラリユキープPLUSは菌の増殖を抑えて、最後の人までより気持ちよく入浴できます。
バブルおそうじ
バブルおそうじは洗浄効果に優れたマイクロバブルが、風呂配管内部を自動的に掃除する機能です。
栓を抜くだけで風呂配管の自動洗浄が段階的に行われ、洗剤なしでも綺麗になります。配管内部が綺麗な状態を長持ちするので、掃除をする頻度が少なくなり、主婦にとって心強い味方です。
ただし、搭載しているのはPシリーズとSシリーズ、EXシリーズの一部モデルのみです。
自分のニーズにあったエコキュートを選択できるようにしよう
三菱のエコキュートにはさまざまな機能があるため選ぶ際に迷いやすいものです。
しかし、日々利用するものであるため、必要な機能をしっかりと見極めて自分に合った製品を上手に選ぶことが重要となります。
たとえば、機能数や給湯性能にこだわりたいのであればPシリーズやSシリーズ、ZEH住宅を目指すならEXシリーズ、経済的でシンプルなものを求めているのであればAシリーズがおすすめです。
「エコ突撃隊」では、専門知識が豊富なスタッフが対応いたします。メーカー正規品を低価格で販売しているので、三菱のエコキュートを購入したいと考えている方は、ぜひご相談ください。