この記事では、エコキュートの購入を検討している人に向けて、メーカー別のおすすめポイントや主力機種、おすすめの購入方法をまとめているので、ぜひ参考にしてみましょう。

エコキュートのメーカー別おすすめポイントと主力機種

2018年度におけるエコキュートのメーカー別シェアは、三菱電機28%・パナソニック24%・コロナ14%・日立13%・ダイキン工業13%です。その後は、東芝、長府製作所（CHOFU）などが続いています。この段落では、エコキュートシェアのトップ6社を取り上げ、それぞれのおすすめポイントや機種などを紹介します。

三菱電機

三菱電機のエコキュートの大きな特徴は、「バブルおそうじ」という自動洗浄機能が搭載されていることです。「バブルおそうじ」とは、泡の力を利用してエコキュートの配管や熱交換器内を洗浄するもので、掃除の負担を軽減できることから人気を集めています。プレミアムモデルのPシリーズには、約0.01ｍｍの極小の泡を出すマイクロバブルを実現した「ホットあわー」機能も搭載。このマイクロバブルバスでは入浴後に湯冷めしにくく、肌水分量もキープしやすいという結果が出ています。

三菱電機のエコキュートは、大きく分けるとPシリーズ・Sシリーズ・Aシリーズの３つです。最上位モデルはPシリーズで、残り湯の熱を回収して翌日の給湯に活かす「ホットりたーん」や、マイクロバブルの「ホットあわー」が搭載されています。「フルオート追いだき」対応のSシリーズも、根強い人気を集めています。

メーカー無償保証期間はエコキュート本体が2年で、熱交換器・コンプレッサーは3年、タンクは5年です。このほか、有償保証として5年・8年・10年の「延長保証制度」も利用できます。トラブルが起きたときには、24時間365日対応の「三菱電機システムサービス」で相談できるので安心です。

パナソニック

パナソニックのエコキュートには、AIを活用した独自の「エコナビ」が搭載されていて、省エネ性能が高いのが特徴です。誰かがバスルームに入って来るのを感知してから加熱が始まるため、無駄にお湯を沸かすようなことはありません。お湯の中に酸素を供給する「酸素入浴」機能もあり、湯冷めしにくく、快適な入浴を実現しています。残り湯の熱を再利用する「ぬくもりチャージ」では、翌日分のお湯のたき上げコストをカットすることも可能です。

パナソニックのフラッグシップモデルはJPシリーズで、太陽光発電の余剰電力を有効活用する「ソーラーチャージ」などが搭載されたプレミアム機種となっています。このほか、Jシリーズ・W/Hシリーズ・Bシリーズ・Cシリーズ・Vシリーズとラインナップは豊富にあります。

メーカー保証は本体が1年間で、コンプレッサーなどの冷媒回路は3年間、タンクは5年間です。有償の「長期安心修理サービス」を利用すれば、保証期間は5年・8年・10年に延長できます。トラブル対応には「修理ご相談窓口」や「長期安心修理サポートセンター」があり、休日も受付可能です。

コロナ

コロナは2001年4月に世界で初めてエコキュートを発売し、省エネ大賞を受賞したメーカーです。わき上げと給湯回路、保温の最適化を図る「ES制御」が搭載されており、効率よくお湯を「つくる」「ためる」「使う」ことが可能になっています。お年寄りや小さい子どもが一人でお風呂に入るときには、人感センサーと水位センサーを使った「Wセンサー」が便利。2種類のセンサーにより入室や水位など浴室の状態をチェックできるので安心です。2020年モデルからは、外出中も専用のアプリを通してスマートフォンからエコキュートの操作ができるようになっており、利便性はますます高まっています。

コロナのエコキュートのモデルは、プレミアム・ハイグレード・スタンダードの３つです。プレミアムシリーズは、快適機能がすべて搭載されたハイエンドモデルとなっています。

メーカー保証期間は2年で、コンプレッサー・熱交換器は3年、缶体は5年です。有償保証として、5年・8年・10年の延長修理保証契約も利用できます。修理の際には「コロナ サービスセンター修理受付専用ダイヤル」に連絡すれば、24時間365日対応してもらえます。

日立

日立のエコキュートは、独自の「水道直圧給湯」により、水道水を瞬間的にお湯にできるのが特徴です。これにより、飲水としてそのままお湯を使えるうえ、浴室のシャワーと台所の給湯を同時に使用しても水勢が弱くなることはありません。追いだき配管には汚れにくく腐食しにくいステンレスが採用されており、バスタブの排水時には自動的に配管が洗浄されるので、清潔な状態を保てます。さらに、「ナイアガラ倍速湯はり」機能では、標準の約2倍のスピードでお湯はりが可能です。帰宅時などすぐにお風呂に入りたいときなども、スピーディーに湯船にお湯をためられます。専用の配管キットを取り付ければ、お湯と気泡が吹き出る「快泡浴」を楽しむことができ、気持ちよく湯冷めもしにくいという実験結果が出ています。

日立のエコキュートのモデルは、高硬度水道水や井戸水にも対応する「ナイアガラタフネス」や、水道直圧給湯フルオートの「ナイアガラ出湯」のほか、フルオートモデルや給湯専用モデルなどです。保証期間は設置から1年間となっていますが、コンプレッサーや熱交換器は3年間、缶体は5年間となっています。有償保証には「日立TWGオール電化延長保証」があり、7年または10年に延長が可能です。

ダイキン

ダイキンのエコキュートは、380hPaと給湯圧力が高いのが大きな特徴です。このパワフル高圧給湯により、お風呂でもキッチンでも快適にお湯を使えます。「温浴タイム」機能では、入浴前にお湯の温度をあつめ・いつもと同じ・ぬるめ・さらにぬるめの4種類から、ボタン一つで簡単に設定することが可能です。オプションの「マイクロバブル入浴」機能では、約0.005～0.05ｍｍの微細な泡を出すことができ、温浴効果を期待できます。全機種が地下水や井戸水にも対応しており、ダイキン独自の水質判定基準を満たしていれば利用できます。また、一般的なフルオートタイプのエコキュートでは入浴剤が使えないことが多いものの、ダイキンならバスクリン社の入浴剤にはすべての製品に対応しているのも魅力です。にごり湯タイプの入浴剤にも対応しており、制限されることなく好みの入浴剤でリラックスしてバスタイムを楽します。

ダイキンのエコキュートのシリーズは、「フルオート」「オート」「給湯専用」の3タイプです。すべての機種が塩害仕様になっているので、塩害地域で井戸水を利用するならダイキンがおすすめです。「フルオート」「オート」には、自動お湯はり機能がついています。

保証期間は本体が1年、冷媒系統や水熱交換器が3年、缶体が5年です。有償で保証を延長でき、10年と延長保証期間が長いのも特徴です。故障時には、24時間365日体制で電話・FAX・インターネットで対応してもらえます。

東芝

東芝のエコキュートでは、細菌の増殖を抑えてきれいなお湯を保つ「銀イオンの湯」が人気です。「銀イオンの湯」では、湯はり水路に銀イオン発生ユニットが搭載されており、除菌効果・防臭効果が高いとされています。残り湯を洗濯に使いたいものの臭いが気になるなど、衛生面に気を使いたい家庭には特におすすめです。湯船のお湯を効率よく保温する「省エネアシスト保温」機能では、浴槽の湯量と湯温を検知して、効率的に湯温をキープして保温時間を短縮できます。停電時や断水時には、非常用水コックを開ければ貯湯タンクの水やお湯が使用できるので、災害対策としても重宝します。フルフラット設計の光タッチリモコンはホワイトとブラックの2色から選ぶことができ、操作しやすくスタイリッシュと人気です。

エコキュートのラインナップは、プレミアム・ハイグレード・スタンダード・ベーシック・給湯専用の5つです。「銀イオンの湯」と「パワフル高圧給湯」は、プレミアム機種とハイグレード機種に搭載されています。

メーカー保証期間は、本体だけでなく、タンク、コンプレッサーなどの冷媒回路もすべて5年間です。エコキュートの中では最も長い標準保証期間となっているので安心です。

エコキュートのおすすめ購入方法

エコキュートを新規に購入・設置しようと思うと、25～40万円ほどかかります。いったん設置すればエコ機能により光熱費を節約できるとはいえ、初期費用は高額なため、費用を抑える工夫も必要です。割安でエコキュートを購入できれば、同じ予算でワンランク上の機種を選ぶことも可能になるでしょう。そこで、この段階ではエコキュートを賢く手に入れるおすすめの方法を紹介します。

補助金を利用する

エコキュートは省エネ効果が高いため、公的な補助金が出るケースも多くあります。2021年4月現在においては国の補助金はないものの、自治体が補助金制度を用意していることもあります。期間は年度初めの4月から受付を開始する自治体が多いですが、予算がなくなり次第終了となるので、早めに申請したほうがよいでしょう。申請の際の注意点は、エコキュートの設置後に申請しても受付されないので、設置前に申請するということです。金額は自治体によって異なり、10万円を支給してくれる自治体もあります。

オール電化のセット購入をする

エコキュートの販売店によっては、オール電化のセット販売をしているところもあります。エコキュートだけでなく、IHコンロなどもセットで購入することで、大幅な割引を受けられます。たとえば、「エコ突撃隊」では、三菱電機のエコキュートとIHヒーターのセットを35万4800円（税込み 39万280円）という低価格で購入可能です。商品価格は68～85%オフで、工事費とメーカー保証費も含まれています。ただし、台数は限定されているので、申込みは早めにしましょう。

エコキュートはエコ突撃隊で無料お見積りを！

エコキュートのメーカーにはそれぞれ異なるおすすめポイントがあるので、各家庭の希望やニーズに合わせて選ぶのがよいでしょう。補助金制度を利用したり、オール電化のセット購入をしたりすれば、エコキュートの導入費用を抑えることもできます。「エコ突撃隊」のサイトでは無料の見積りができるので、まずはエコキュートの導入費用をチェックしてみるのはどうでしょうか。