オール電化
2023/12/15
エコキュート買い換えで押さえたい3つのポイント
エコキュートはさまざまなメーカーから販売されており、機種によって搭載されている機能は異なります。また、家族の人数や給湯方式なども選ぶ際の重要なポイントです。 そこで今回は、エコキュートへの買い換えで押さえておきたい3つのポイントを順番に解説します。エコキュートへの買い換えを検討している方は、参考にしてください。
ポイントその1:機能でエコキュートを選ぶ
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。ヒートポンプユニット、貯湯タンクユニット、リモコンユニットの3つで構成されているシステムや、お湯を沸かすための仕組みなどはメーカーによって違いはありません。
一方で、搭載している機能はメーカーや機種によって異なります。
例えば、微細な泡によってさまざまな温浴効果を得られるバブル機能を搭載しているメーカーは2023年12月時点で三菱電機、ダイキン、日立の3社のみです。ほかのメーカーでは体験できない機能です。
搭載している機能によってエコキュートの省エネ性能や快適さに違いがあるため、エコキュートを選ぶ際には利用したい機能を決めると良いでしょう。
エコキュートの主要なメーカーは以下のとおりです。
- パナソニック
- 三菱電機
- ダイキン
- コロナ
- 日立
- 東芝
次項より、メーカーごとのおすすめの機能を順番に解説します。
パナソニックエコキュートの機能
パナソニックのエコキュートは独自の機能によって高い省エネ性能を誇ります。
例えば、「AIエコナビ」はセンサーが人の出入りに気づいて湯温管理を学習し、最適な状態になるようにコントロールします。また、「リズムeシャワープラス」はシャワーの流量や温度を一定リズムで変動することで、省エネと節水の両方を実現しています。
ほかにも、「ぬくもりチャージ」や「温浴セレクト」、「ウルトラ高圧」などの省エネ機能や快適機能を搭載していることも魅力的なポイントです。
三菱電機エコキュートの機能
三菱電機のエコキュートは、定期的に最新機能を搭載している傾向があります。
例えば、2022年9月以降に販売されたモデルでは従来の「キラリユキープ」を進化させた「キラリユキープplus」が搭載されています。「キラリユキープplus」では、菌の増殖抑制だけでなく、除菌効果も期待でき、残り湯が濁ったり、嫌なニオイを発したりすることを防ぎます。
ほかにも、マイクロバブルで湯冷めしにくく肌に潤いをプラスする「ホットあわー」や、残り湯の熱を回収して翌日の給湯を効率良くする「ホットりたーん」などの便利な機能を搭載しています。
ダイキンエコキュートの機能
ダイキンのエコキュートは生活に役立つ機能を搭載しています。
例えば、「おゆぴかUV」は貯湯タンクユニット内部にUV除菌ユニットを搭載しており、お湯が通るたびに深紫外線を照射します。深紫外線により雑菌は除菌されるため、キレイなお湯で気持ちよく入浴可能です。
ほかにも、温浴効果と美肌効果、洗浄効果を期待できる「ウルトラファインバブル入浴」や、好みに合わせた温度設定をボタン1つで行える「温浴タイム」など、便利な機能を多く搭載しています。
コロナエコキュートの機能
コロナのエコキュートは子供がいる家庭に便利な機能を搭載しています。
例えば、「音声モニター」は台所にあるリモコンと、お風呂場のリモコンが最長60分間通話可能な機能です。シャワーや浴槽に入る小さな音を拾うことができるため、台所で家事をしていてもお子さまの様子を伺うことができます。
ほかにも、風呂に入っている最中に自動的に追い焚きをしない「ふろ自動一時停止」や、大人に合わせた湯温まですぐに上昇する「高温さし湯」など、子育て世帯に便利な機能があります。
日立エコキュートの機能
日立のエコキュートには、「水道直圧給湯」が可能な機種があります。
一般的なエコキュートと違って、貯湯タンクユニットに溜めたお湯で水道水を直接温めるため、ガス給湯器のようにシャワーやお湯はりの水圧が強いです。また、カルシウムや不純物に強い「ナイアガラ
タフネス」はエコキュートを設置しづらい硬度の高い水道水や井戸水のエリアでもエコキュートを設置できます。
ほかにも、循環するおふろのお湯を深紫外線で綺麗にする「きらりUVクリーン」や、微細で滑らかな泡が肌を優しく包み込む「シルキー快泡浴」など、便利な機能を搭載していることも特徴です。
東芝エコキュートの機能
東芝のエコキュートは、ほかのメーカーに比べると機能数は少ないです。
しかし、業界で唯一、お湯はり水路に銀イオン発生ユニットを搭載させた「銀イオンの湯」があり、除菌や防臭などの効果を期待できます。
また、リモコンユニットで光タッチリモコンを採用しており、クリーンで柔らかなグランホワイトと、シックでスタイリッシュなグランブラックの2色から選べることも魅力的なポイントです。
ポイントその2:家族構成でエコキュートを選ぶ
エコキュートはエアコンの室外機に似たヒートポンプユニットでお湯を沸かし、貯湯タンクユニットでお湯を溜めておき、リモコンユニットで湯温や湯量などをコントロールします。
お湯を沸かす仕組みはメーカーや機種ごとに違いはなく、基本的に夜間にお湯を沸かして、日中に消費する貯湯式給湯器です。そのため、日中にお湯を使いすぎてしまうと湯切れとなり、お湯を沸かすまで使用できません。
機種ごとに貯湯タンクユニットの容量は異なるため、家族の人数や使い方に合ったサイズを選ぶことが重要です。
次の表は、家族の人数と貯湯タンクユニットのサイズの目安をまとめたものになります。
家族の人数 | 使用用途 | 貯湯タンクユニットのサイズ |
---|---|---|
2~4人家族 | 浴槽お湯はり1回+シャワー4回+洗面・台所 | 180~370L |
3~5人家族 | 浴槽お湯はり1回+シャワー5回+洗面・台所 | 370~460L |
4~7人家族 | 浴槽お湯はり1回+シャワー7回+洗面・台所 | 460~560L |
エコキュートはほかの給湯器に比べてお湯を沸かすためのランニングコストが大幅に抑えられています。次の表は、エコキュートとほかの給湯器のお湯を沸かすためのランニングコストを比較したものです。
エコキュート | ガス給湯器 | 電気温水器 | 石油給湯機 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約104,400円 | 約184,800円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約98,400円 | 約189,600円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約112,800円 | 約166,800円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約73,200円 | 約158,400円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約81,600円 | 約100,800円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約75,600円 | 約87,600円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約108,000円 | 約176,400円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約93,600円 | 約193,200円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約102,000円 | 約84,000円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 約62,400円 | 不明 | 約55,200円 |
実際のランニングコストは給湯器の性能や、家族の人数などによって異なりますが、ガス給湯器からエコキュートに交換すれば、数万円の節約効果を得られる可能性は高いです。
ランニングコストが安い理由の1つに、お湯を沸かす深夜のほうが電気量料金単価の安い料金プランと契約していることが挙げられます。次の表は、東京電力エナジーパートナーでエコキュートに買い換えた場合の電気量料金単価をまとめたものです。
単位 | 料金 | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 10Aにつき | 1契約 | 295.24円~ |
電気量料金単価 | 午前6時~翌午前1時 | 1kWhあたり | 35.96円 |
午前1時~午前6時 | 28.06円 |
お湯を使いすぎてしまい湯切れになると、電気量料金単価が高い時間帯にお湯を沸かすことになるため、ランニングコストの節約ができません。
エコキュートを選ぶ際は、上記の目安を参考にしつつ、販売業者と相談しながら適切な貯湯タンクユニットのサイズを決めましょう。
ポイントその3:給湯方式でエコキュートを選ぶ
エコキュートのお湯を沸かす仕組みは同じですが、機種によって給湯方式が次のように異なります。
概要 | |
---|---|
フルオートタイプ | 自動で湯沸かしから保温、たし湯、追い焚きなどを行える 搭載している機能が多く、性能も良い |
オートタイプ | 自動でお湯はりを行う フルオートタイプに比べると機能は少ないが、価格も抑えられている |
給湯専用タイプ | 蛇口からお湯を張る ほかの給湯方式に比べてシンプルで、機能数は少ない |
給湯方式の違いはお湯の貼り方だけでなく、搭載している機能や性能、販売価格などにも影響を及ぼします。
本記事で紹介した機能の大半はフルオートタイプのエコキュートに搭載されており、オートタイプや給湯専用タイプでは利用できない可能性が高いです。
一方で、エコキュートの工事費込みの相場は40万円~70万円となっており、フルオートタイプで搭載している機能が多い機種は60万円~70万円程度かかります。
機能数や性能を重視するならフルオートタイプ、初期費用を節約したい方はオートタイプや給湯専用タイプをチェックしましょう。
まとめ
以上が、エコキュートの買い換えで押さえておきたい3つのポイントの解説です。エコキュートを買い換える際は、搭載している機能、貯湯容量、給湯方式の3つが重要になります。
しかし、エコキュートは一般的なガス給湯器と仕組みやサイズが違うため、ご家庭に合った商品を選ぶためにはある程度の知識や経験が必要です。
「エコ突撃隊」は独自の仕入れルートによりメーカー正規品を低価格で販売しており、エコキュートに精通したスタッフが対応いたします。お客さまに合った商品をご提案いたしますので、エコキュート選びで迷ったら、ぜひご相談ください。
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