オール電化
2024/06/15
エコキュートの基本工事費・内容(ガス給湯器から交換ケース)
エコキュートの基本工事費・内容(ガス給湯器から交換ケース) ガス給湯器からエコキュートに交換するケースで、基本工事に含まれる基礎工事や本体据付工事、配管工事や電気工事などの工事内容と費用を解説します。 また、分電盤交換や幹線交換などの追加工事が必要になる条件や、目安となる費用もご紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
一般的な基本工事費用(ガス給湯器→エコキュートへ交換時)
エコキュートの取替工事で最も多いケースが、ガス給湯器からの交換です。
ガス給湯器からエコキュートへの交換工事費用は、一般的におよそ10~17万程度です。
ただし、あまり基本工事費用が安すぎる店舗は、工事がいい加減だったり、追加工事費用が高額だったりする場合もありますので、依頼前によく確認するようにしましょう。
一般的な基本工事の内容(ガス給湯器→エコキュートへ交換時)
基本工事とは、エコキュートを設置するために必要な基礎的な工事のことを指します。
施工業者によって多少内容は異なりますが、基本的な流れは同じで、金額はおよそ10万円~17万円程度です。
なお、エコキュートの設置は基本工事と追加工事を合わせても、半日程度で終わります。
①既設給湯器の撤去処分
エコキュートを新たに設置するため、これまで使用していたガス給湯器を撤去します。
②基礎工事
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。
心臓部分であるヒートポンプユニットと、沸かしたお湯を溜めておく貯湯タンクユニットを設置しますが、貯湯タンクユニットは貯湯容量にもよりますが人の背丈よりも大きい設備になります。
満水時には500kg以上になることもあるため、エコキュートを設置する際には、コンクリートの基礎土台を作成します。
コンクリートの基礎土台は、土間打ち(現場打ち)とエコベースがあります。
・土間打ち(現場打ち)とは
職人が地面に砂利などを突き固めて敷き込み、その上からコンクリートを打ち込んで作る土台です。エコベースより工期はかかりますが、地盤が弱い場所でもエコキュートをしっかり固定してくれるメリットがあります。
・エコベース
既にできているコンクリート土台です。工期は短くて済みますが、地盤が弱い土地ではエコキュートが不安定になる危険があります。
③配管工事
断水した後、配管工事を開始します。
このとき、給水・給湯配管と循環追炊用配管は、ガス給湯器で使用していた既設配管を利用するのが一般的です。
ただし、エコキュートはガス給湯器に比べて巨大な住宅設備のため、同じ場所に設置することが難しいケースがあります。
離れた場所に設置するケースでは、配管の延長工事が追加で必要です。
また、以前のガス給湯器に追い焚き機能が付いておらず、新しく設置するエコキュートがフルオートタイプで追い焚き機能がある場合は、追い焚き配管や追い焚き用の循環口を新設する追加工事が必要になります。
追加工事の項目で詳しく説明しますが、追い焚き機能の有無によって、追加工事が必要になる可能性があると覚えておきましょう。
④エコキュート本体据付工事
エコキュート本体(貯湯タンク)とヒートポンプユニットを搬入し、コンクリート基礎土台に設置します。
このとき、コンクリート土台に固定用のアンカーボルトを打ち付け、エコキュート本体(貯湯タンク)が水平になるように設置します。
エコキュートの工事の中では、ミスが起きやすいパートです。特に、雑な施工業者が工事するとエコキュートが傾いている、アンカーボルトが正しく打ち込まれていないなどのトラブルが起きてしまうため、工事後はお客さま自身でも確認しましょう。
⑤エコキュートへ配管を接続
コンクリート土台にエコキュートを設置後は、貯湯タンクとヒートポンプに電気配線と各種配管を繋げていきます。
なお、施工業者によって配管工事の際のやり方に違いがあります。
たとえば、「エコ突撃隊」ではヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを繋ぐ配管にエネルギーロスと劣化に強いアルミ三層管を用いています。
保温性が高いため、ヒートポンプユニットで温めたお湯を貯湯タンクユニットに送るまでのわずかな時間でも、温度が下がらないようにすることが可能です。
また、耐久性に優れ、配管のニオイ防止などもあり、長年使用していても安心できます。
⑥電気工事
エコキュートは200Vが必要な住宅設備のため、設置場所の電力供給が200Vに対応しているか確認し、場合によっては配電盤の交換やブレーカーの設置など、次のような工事が必要です。
- 配線工事
- ブレーカーの取り付け
- 分電盤の交換
- 幹線の張替え
- 電力会社への申請
施工業者によって多少異なりますが、配線工事とブレーカーの取り付け、電力会社への申請までは基本工事に含まれています。
一方で、分電盤の交換や幹線の張替えは追加工事として費用が発する可能性は高いです。また、配線工事も、基本工事に含まれる一般的な長さは10mまで、距離によっては追加工事費を請求される場合もあります。
あとは、エコキュート用のリモコン工事(台所+お風呂)を行い、最後に電力会社への申請手続きを代行して、電気工事は完了です。
⑦試運転+操作方法説明
試運転を行い、エコキュートが問題なく動作することを確認します。
最後にお客様へエコキュートの操作方法を説明して、基本工事は完了です。
なお、中には最後の操作方法を行ってくれない業者も存在しますので、注意しましょう。
一般的な追加工事の内容(ガス給湯器→エコキュートへ交換時)
追加工事とは、基本工事に含まれておらず、状況に応じて発生する工事のことです。
基本的には、見積もりの段階で必要な追加工事の費用も含まれていますが、あとからさらに追加する施工業者もいるため、事前に内容を確認しましょう。
分電盤交換・主幹ブレーカー交換
ご家庭によって配線のパターンは異なります。200Vが分電盤まで来ていれば、分電盤を交換する必要はありません。
しかし、使用中の分電盤が200Vに対応していない場合、分電盤の交換工事が必要になります。
この追加工事にかかる一般的な費用目安は35,000~60,000円です。
追い焚き配管や循環用の浴槽穴あけ(アダプタ取付)
追い焚きとは、浴槽内のお湯を循環させて温めなおす機能です。
通常のお湯配管とは別の追い焚き専用配管を通って熱交換して温めなおすため、貯湯タンクユニットのお湯や配管を汚すことはありません。
しかし、ふろ配管とは別の追い焚き配管や循環用の穴などが必要になります。
前の給湯器に追い焚き機能が付いておらず、フルオートタイプのエコキュートを設置する場合は、追い焚き配管や循環用の浴槽穴あけなどの追加工事を行います。
この追加工事にかかる一般的な費用目安は10,000~15,000円です。
幹線交換
幹線(電線を屋内に引き込んでいる部分から分電盤までの間を繋ぐケーブル)が200Vの配線を引き込んでいない場合や、200Vの配線が細い場合、幹線交換工事が追加で必要になります。
この追加工事にかかる一般的な費用目安は25,000~55,000円です。
ユニック等の特殊運搬
通常の搬入が困難な設置場所などで、ユニック車などを使用した特殊運搬が必要な場合、追加工事料金を請求される場合があります。
ガス給湯器からエコキュートに交換する工事費用の目安
ガス給湯器からエコキュートに交換する場合、次のような工事が発生します。
工事内容 | |
---|---|
基本工事 | 既設給湯器の撤去処分 基礎工事 配管工事 エコキュート本体据付工事 エコキュートへ配管を接続 電気工事 試運転+操作方法説明 |
追加工事 | 分電盤交換・主幹ブレーカー交換 追い焚き配管や循環用の浴槽穴あけ(アダプタ取付) 幹線交換 ユニック等の特殊運搬 |
基本工事にかかる費用は施工業者によって異なりますが、おおよそ10万円~17万円程度です。大抵の場合、エコキュートの販売価格に基本工事費用は含まれているため、工事が基本工事の範囲で収まっていれば、追加で支払うことはありません。
しかし、住宅の事情や設置スペースの問題などの理由から追加工事が発生した場合は、販売価格にプラスして数万円程度かかります。
特にガス給湯器からエコキュートに交換する場合、分電盤の交換や追い焚き配管を設置するための工事などが必要になるケースが多く、施工業者にもよりますが5万円程度の追加費用が発生しやすいです。
また、エコキュートは巨大な住宅設備で、隣家との距離が近い場所や、狭小スペースに置くことができません。離れた場所に設置すると、配管延長工事費用が余分にかかります。
ガス給湯器からエコキュートに交換する方は、販売価格にプラスして5万円以上の追加工事費用が掛かる可能性があると覚えておきましょう。
設置以外に発生する追加工事
上記までで紹介した工事は、あくまでもエコキュートを設置するための工事に関する解説です。エコキュートを設置する場合、環境に合わせた追加工事を検討する必要があります。
たとえば、雪が降りやすい地域では防寒対策や架台の設置を行いましょう。
エコキュートはお湯を溜めておき、必要に応じて給湯する貯湯式給湯器です。そのため、配管内部にはお湯が残っており、外気温が0度を下回る環境では凍結する恐れがあります。
施工業者によっては、配管に凍結防止剤を巻いたり、凍結防止用ヒーターを設置したりする追加工事を提案する場合があります。また、雪が積もりやすい地域では、ヒートポンプユニットが雪に埋もれないように架台や防雪屋根を設置するケースもあります。
ほかにも、エコキュートが地震で転倒しないように、転倒防止金具を取り付ける施工業者もいます。
これらの追加工事はエコキュートを設置するために必須というわけではありませんが、エコキュートを安全かつ、快適に使用することが可能になるので、提案されたときは検討してみましょう。
まとめ
以上が、ガス給湯器からエコキュートに交換するケースでの基本工事費や追加工事費の解説になります。基本工事費の内容はほとんど同じですが、施工業者によって金額は異なり、10万円~17万円程度が相場です。
追加工事はご自宅の状況や設置する場所、環境に合わせて提案され、施工業者によって費用は異なります。そのため、依頼する際は現地調査を行ってもらったうえで、見積もりを提出してもらいましょう。
「エコ突撃隊」では、追加工事のオプション販売単価表を公開しています。現地調査を行ってから見積もりを提示するので、お客さまの満足度も高いです。ガス給湯器からエコキュートへの交換を考えている方は、ぜひご相談ください。
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