オール電化
2020/12/27
自分でできるエコキュートのメンテナンス方法は?
エコキュートはどれだけ丁寧に使っていても汚れや劣化が起きてしまいます。そのため、定期的なメンテナンスを行うことが、エコキュートを長期間安心して使用するためのコツです。
そこで今回は、自分でできるエコキュートのメンテナンス方法を解説します。実際のエコキュートのメンテナンス方法を例にしつつ、メンテナンスをサボってしまうと起きるトラブルや有料定期点検についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
エコキュートはメンテナンスが必要
エコキュートは水道水を使用する機械のため、水道水に含まれる不純物が沈殿し、タンクの中に溜まっていきます。また、風呂のお湯を循環させると、人の皮脂などの汚れがフィルターに流れて目詰まりを起こします。
これらのゴミや不純物を放置したままエコキュートを使い続けると、エコキュートの配管やタンクは劣化していき、稼働効率が低下、故障の原因にもなってしまいます。
一般的にエコキュートの寿命は10年~15年といわれていますが、この寿命は定期的にメンテナンスをしており、説明書に記載してある使い方をしている場合の予想です。メンテナンスを怠っていると10年以下で故障する可能性もあるため、定期的に自分でメンテナンスをする必要があります。
メーカーによって目安の期間は異なりますが、半年に1回程度のペースでメンテナンスを行ってエコキュートの寿命を延ばしましょう。
エコキュートの仕組みと構造
メンテナンス方法を説明する前に、エコキュートの仕組みと構造を理解しましょう。エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットという2つの機械がセットになったシステムです。
基本的にエコキュートのメンテナンスとは貯湯タンク周りと浴槽周辺になります。ヒートポンプのメンテナンスもありますが、こちらはメーカーや機種によって対応が異なるため、説明書をよく読んで可能かどうか判断しましょう。
エコキュートのメンテナンス方法
エコキュートに必要なメンテナンスは次の通りになります。
貯湯タンクの清掃(タンク内の掃除)
貯湯タンクの清掃がエコキュートのメンテナンスのなかで最も重要なメンテナンスです。なぜなら、不純物やゴミが沈殿したままだと水が汚れてしまい、不衛生なお湯で入浴することになります。
タンク内の掃除手順は以下のとおりになります。
- 給水止水栓を閉じる
- 電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
- 逃し弁レバーを上げてから約1分間待つ
- 排水栓を浸りに回して開く
- 排水がキレイになったら排水栓を閉める(2分が目安)
- 排水が止まったら給水止水栓を開きお湯が出てくるのを確認
- お湯が出たらすぐに逃し弁レバーを戻す
- 漏電遮断器を「入」にする
- 混合水栓のお湯側を開きお湯が出ることを確認
手順こそ多く感じられますが、タンク内部に溜まった不純物やゴミは専用の排水栓から流すだけでほとんど排出できます。タンクだけを取り外して洗うようなことはしないため、誰でも簡単に実行できます。
貯湯タンクの清掃(給水口ストレーナーの掃除)
給水口ストレーナーとはお湯を配管に流し込む際の入り口にあたり、ここにゴミが貯まってしまうとお湯の出が悪くなります。掃除をする際はブラシなどを用いましょう。
- 給水止水栓を閉じる
- 電源扉を開け、漏電遮断器を「切」にする
- 逃し弁レバーを上げてから約1分間待つ
- 給水口ストレーナーを外してブラシなどで掃除
- 給水口ストレーナーを着ける
- 給水止水栓を開き水漏れが無いか確認
- 逃し弁レバーを戻す
- 漏電遮断器を「入」にする
- 混合水栓のお湯側を開きお湯が出ることを確認
やり方はタンク内の掃除と一部同じで、ポイントは漏電遮断器を「切」にしてから行うことです。
浴槽フィルターの清掃
浴槽フィルターとは、浴槽内部にある金具の内側にあるフィルターのことです。給水口ストレーナーがお湯の入り口なら、浴槽フィルターは出口になります。
給水口ストレーナー同様、フィルターが汚れていたりゴミが詰まっているとお湯の出が悪くなるため、定期的な清掃が必要です。
フィルターを外し、ブラシなどで髪の毛などのゴミを取り除きましょう。なお、清掃後にフィルターを取り付けずに給湯をすると、故障の原因になります。
配管の清掃
配管はエコキュートと浴槽を繋ぐ部分で、汚れが溜まりやすい箇所になります。エコキュートに配管を自動洗浄する機能はついていますが、限界もあるため半年に1回程度の頻度で清掃をしておくと清潔な状態を保ちます。
薬局やドラックストアで販売している風呂用の配管洗浄液を用いてメンテナンスを行いましょう。
漏電遮断器の動作確認
漏電遮断器はエコキュートが漏電したときに電気を自動的に切るための安全装置です。漏電遮断器が作動していないと、家全体のブレーカーが落ちてしまい、上がらない状態となってしまうため、作動できるか確認しておきましょう。
漏電遮断器の動作確認の手順は次になります。
- 電源扉を開け点検ボタンを押す
- 漏電遮断器が「切」になれば正常
- 漏電遮断器を「入」に戻して扉を閉じる
逃し弁の動作確認
逃し弁とは水からお湯になるときの膨張分を排水し、タンクを守る安全装置です。正常に動作しないとタンクが変形し、故障や水漏れの原因になります。
逃し弁の動作確認の手順は次になります。
- 逃し弁レバーを上げる
- 排水が始まれば正常
- 逃し弁レバーを戻す
手順は簡単ですが、動作確認は沸き上げ(沸き増し)をしていない時に行いましょう。
水漏れの点検
貯湯タンクで水漏れが起きていないか目視で確認をしましょう。戸建て住宅なら水漏れの被害は最小限に抑えられますが、集合住宅で水漏れが起きた場合は別の住人に被害が及ぶ可能性があります。
凍結防止の確認
エコキュートは寒さに弱い機械のため、凍結するほど外気が下がるような環境では故障しやすいです。
そのため、冬が近づいてきたら早めに凍結防止ヒーターの電源を入れて、凍結防止が機能しているか確認をしましょう。
エコキュートのメンテナンスをしていないとどうなるの?
エコキュートのメンテナンスを長期間怠ってしまうと、次のようなトラブルが発生しやすくなります。
- お湯がくさい
- お湯にゴミが浮かぶ
- 消耗品が壊れやすくなる
- 電気代や水道代が余計にかかる
貯湯タンクの不純物やゴミを放置していると、新しいお湯を張ったのにくさかったり、ゴミが浮かんでくるというトラブルが起きやすくなります。まれにお湯が青く見えるという報告もあるため、貯湯タンクは定期的に排水するべきです。
また、逃し弁や給水口ストレーナーは消耗品のため、定期的に清掃やメンテナンスをしておかないと劣化しやすくなります。
ゴミや不純物が詰まったまま使用し続ければ、エコキュートの稼働効率が下がってしまい、電気代や水道代が予想よりも掛かってしまい、支出が増えるというトラブルもあります。
これらのトラブルを防ぐためにも定期的なメンテナンスは必要です。
自分でメンテナンスをするのが面倒な方はメーカーの定期点検を検討
自分でメンテナンスをするのが面倒だったり、エコキュートを長期間安心して利用したい方はメーカーの有料定期点検も検討してみましょう。
定期点検は専門のスタッフが確認するため、ユーザーが気付かなかった故障を見つけてもらえます。保証期間内なら不都合な部品を無料で取り換えてもらえるのもポイントです。
まとめ
以上が、自分でできるエコキュートのメンテナンス方法の解説になります。エコキュートは長期間安心して利用するためにはメンテナンスが大事で、特に貯湯タンクの清掃は半年に1回程度は行いましょう。
弊社ではさまざまなタイプのエコキュートを販売しており、業界最安値に挑戦しております。最近では水の除菌効果を期待できる「キラリユキープ」機能を搭載したエコキュートも登場しており、エコキュートのメンテナンスはしやすくなっています。エコキュートでご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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