オール電化
2024/10/14
エコキュート・電気温水器・ガス給湯器・灯油ボイラーのどれが一番お得?それぞれの特徴についても解説!
お湯を沸かすための機器をまとめて”給湯器”といいます。主な給湯器はエコキュート・電気温水器・ガス給湯器・灯油ボイラーの4種類です。それぞれ、どの様な機能を持ち、コスト面ではどういった違いがあるのでしょうか。 今回は給湯器の特徴やエコキュートと電気給湯器・ガス給湯器・灯油ボイラーのコストの違いなどについて取り上げます。
給湯器の特徴
給湯器とは文字通り水を温めてお湯にする機器の総称です。代表的な給湯器としてエコキュート・電気温水器・ガス給湯器・灯油ボイラーがあります。それぞれの特徴について整理します。
エコキュート
エコキュートはヒートポンプという仕組みを使ってお湯を沸かす仕組みの機器です。正式には「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。ヒートポンプと貯湯タンクの2つの機器から成り立ちます。
ヒートポンプは気体の圧力を加えると温度が上がり、圧力を弱めて膨張させると温度が下がるという性質を利用したしくみで、小さなエネルギーでより大きなエネルギーを作り出すことができます。
この仕組みを利用することで、空気が持っている熱を利用することができ、少ないエネルギーで大きな効果が期待できます。電気のエネルギー1と空気が持っているエネルギー2の力を合わせた3のエネルギーでお湯を沸かせるため、エネルギー効率が非常に良いという特徴があります。
反面、初期費用が高いことや設置スペースを大きめにとる必要がある点などがデメリットです。
電気温水器
電気温水器とは電気を使うヒーターで水を加熱し沸騰させる機器です。オール電化住宅の普及により、需要が高まりました。ガス給湯器や灯油ボイラーと異なり燃料を燃焼させることがないため換気設備が不要です。
燃焼機構を持たないことから一酸化炭素中毒や不完全燃焼といった事故リスクがないというメリットもあります。それにより二酸化炭素を発生させないため、環境に優しいというメリットもあります。
ただ、電気給湯器はガス給湯器に比べると設置費用が高くなることやガス給湯器に比べて水圧が低いといったデメリットがあります。
ガス給湯器
ガス給湯器は水道水をガスバーナーで加熱して水を沸騰させる機器です。もっともメジャーな給湯機で、設置コストが安くコンパクトというメリットがあります。水道管と直結しているため、蛇口やシャワーの水圧がしっかりしていることもメリットの一つといえます。火力が高く、短時間で温かいお湯を得られるため利便性が高いのも大きなメリットです。
デメリットは一酸化炭素中毒のリスクがあることや、二酸化炭素を排出するため環境に配慮した給湯器とは言えないことです。
灯油ボイラー
灯油ボイラーとは灯油を燃料としてお湯を沸かす機器で、石油給湯器とも言います。灯油ボイラーにはガス給湯器のように水道水を直接加熱する”直圧式”とエコキュートや電気給湯器のように貯湯タンクにお湯をためる”貯湯式”の2種類があります。
灯油ボイラーには寿命が長くランニングコストが安く済むというメリットがあります。しかし、燃料切れになるリスクや燃料タンクのスペースが必要になること、音やにおいが気になる場合があるといったデメリットがあります。
エコキュートと他の給湯器の比較
ここまで、4つの給湯器の特徴を整理しました。ここからはエコキュートと他の給湯器を比較します。
エコキュートと電気温水器の違い
エコキュートと電気温水器の最大の違いはヒートポンプの有無です。ヒートポンプがあればランニングコストを安く抑えられるというメリットが得られますが、騒音が発生するというデメリットも発生します。初期費用・ランニングコスト・その他の要素の3つを比較します。
初期費用
両者の初期費用を比較するとエコキュートの方がかなり高いです。メーカーや機種によりますが、エコキュートの本体価格は電気温水器のおよそ2倍です。ただし、エコ突撃隊のようなメーカーから大量に直接仕入れる専門業者の場合はかなりコストを抑えられます。セール商品などを選べば電気給湯器とほぼ同じ価格かそれ以下で設置することも可能です。
ランニングコスト
ランニングコストはエコキュートの方が安くできます。両者とも電気でお湯を沸かすことに変わりありませんが、エコキュートは小さなエネルギーでお湯を沸かすことができます。両者の電気代を比較すると以下のとおりです。
コスト | |
---|---|
エコキュート | 月1,000円程度 |
電気給湯器 | 月3,000円程度 |
両者には3倍の開きがあり、年間で2,000円×12カ月=24,000円の差額となります。10年間になれば240,000円もの差額となるため、使用期間が長くなればなるほど、エコキュートの方がお得だといえるでしょう。
その他の要素
騒音が気になる場合は電気温水器の方がおすすめです。電気温水器にはヒートポンプがないため、駆動音を気にする必要がないからです。もっと詳しい比較を知りたい方は関連記事でご確認ください。
エコキュートとガス給湯器の違い
ガス給湯器はもっとも普及している給湯器です。ガス給湯器を買い替える際、エコキュートとどちらがよいか気になるところです。こちらも初期費用やランニングコスト、その他の要素で比較します。
初期費用
初期費用はガス給湯器の方が圧倒的に安いです。ガス給湯器は10万円から20万円で購入できる機種が大半であり、40万円から50万円かかるエコキュートの半分以下の初期費用で済みます。
しかし、ガス給湯機でも高機能タイプであれば30万円から40万円の機種も存在します。そうなるとエコキュートとの価格差はほとんどなくなってしまいます。
ランニングコスト
ランニングコストはエコキュートに軍配が上がります。
コスト | |
---|---|
エコキュート | 月1,000円程度 |
ガス給湯器 | 月5,250円程度 |
2022年2月に起きたウクライナでの戦争や2022年3月以来急速に進んだ円安などの影響により燃料価格は高騰しました。そうなると、輸入燃料に頼っているガスの料金も上昇してしまいます。
また、使用するガスによってもコストが異なります。もし、自宅で使用しているガスがプロパンガスだった場合、都市ガスよりも割高になりますのでランニングコストがさらに高くなってしまうでしょう。
これに対しエコキュートは小さなエネルギーで効率よくお湯を作り出せるのでランニングコストをかなり安く抑えられます。
1年、2年といった短い期間であればガス給湯器の方がお得ですが、使用期間が長くなればなるほどエコキュートの方がお得になります。
その他の要素
エコキュートのデメリットの一つは導入コストの高さですが、補助金を利用することでコストを下げることが可能です。2022年段階で国からの補助金は出ていませんが、独自に補助金を交付している自治体もあります。
東京都新宿区や滋賀県大津市、沖縄県沖縄市などでは交付金を設定していましたので、設置を考えている人は居住している自治体の公式サイトなどで調べてみることをおすすめします。
エコキュートとガス給湯器の違いについては関連記事で詳しく解説していますのでそちらも確認してください。
エコキュートと灯油ボイラーの違い
灯油ボイラーはかつてよく使用されていた給湯機で、豪雪地帯や寒冷地では今でも使用されています。エコキュートと灯油ボイラーの初期費用やランニングコストなどについて比較します。
初期費用
灯油ボイラーの価格は10万円から30万円程度です。エコキュートの40万円から50万円と比べるとかなり割安です。しかし、灯油ボイラーの場合は灯油タンクの設置が必要なため、その設置費用が加算されます。
ランニングコスト
ランニングコストはエコキュートの方がかなり割安です。
コスト | |
---|---|
エコキュート | 月1,000円程度 |
灯油ボイラー | 月4,100円程度 |
灯油ボイラーはガス給湯器よりもランニングコストが安いですが、それでもエコキュートと比べると4倍近いコストがかかります。灯油ボイラーが高いというよりエコキュートの省エネ性能が驚異的というべきでしょう。
しかも、昨今のエネルギー価格の高騰は灯油代にも悪影響を与えています。今後、何らかの理由でエネルギー価格が高騰すればエコキュートとのランニングコストの差はますます大きくなると予想されます。
その他の要素
灯油ボイラーで忘れてはならないのが灯油を保管する設備を設置しなければならないことです。よく見かけるポリタンクでは到底足りませんので、屋外に灯油タンクを設置しなければなりません。
灯油タンクの設置費用だけでも数万円しますので、これが初期費用として加算されます。寒冷地のようにストーブなどで灯油を消費するのであればともかく、それ以外の地域で灯油タンクを設置するのはあまり効率的ではありません。
しかも、大量の石油を自宅で管理することになりますので常に火災リスクに最大限の注意を払わなければなりません。エコキュートであればこうした灯油タンク独特のリスクがありませんので心配がいりません。
エコキュートと灯油ボイラーの違いについてはエコ突撃隊のサイトでも説明していますので、詳しい内容を知りたい方は関連記事をご覧ください。
まとめ
今回はエコキュート・電気温水器・ガス給湯器・灯油ボイラーの特徴を踏まえ、どの給湯器がお得か分析しました。結論を言えば、もっともお得なのはエコキュートです。エコキュートの強みはランニングコストの圧倒的な安さです。
電気代やガス代・灯油代が高騰すればするほど、ランニングコストが安いエコキュートの良さが際立ちます。
しかも、エコ突撃隊のようなメーカーから直接仕入れている専門店であればエコキュートのネックともいえる初期費用を安く抑えることも可能です。現在使っている給湯機から交換を考えているのでしたら、ぜひ一度エコ突撃隊にお問い合わせください。。
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