オール電化
2021/07/31
エコキュートの電気代は本当に安い?電気代の比較と4つの節約ポイント
エコキュートの最大の魅力は電気代の安さです。しかし、その一方で、「導入したものの、期待ほどではなかった」という声も少なくありません。なぜ、このようなことになるのかというと、節電効果を高めるにはちょっとした工夫が必要だからです。
そこで、本記事では他の給湯方法と比較しながらエコキュートの電気代の目安について説明し、そのうえで、より節約をするポイントなどを紹介していきます。
目次
エコキュートの電気代は高い?安い?
エコキュートは電気代が安いといわれていますが、実際どの程度安いのかはよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
そういう人のために、本段落では他の給湯方法と比較しながらエコキュートの電気代について解説していきます。
ただし、ここで例として挙げている電気代はあくまでも目安であり、実際の平均額は使用量や地域などによって変わってきます。
その点を踏まえたうえで参考にしてください。
エコキュートの電気代とガス給湯器のガス代を比較
エコキュートに要するランニングコストがどの程度なのかを知る方法として、商品を開発しているメーカーの公式サイトを調べるという手があります。
たとえば、大手家電メーカーであるパナソニックはエコキュートの分野でも大きなシェアを握っていますが、その公式サイトにはエコキュートとガス給湯器を比較したコストシミュレーションが公開されています。
それによると、居住地が中部電力エリアの場合でエコキュートによる電気代は平均で1カ月2000円程度です。
それに対して、ガス給湯器の場合は都市ガスでも平均5600円ほどで、プロパンガスなら当然それよりも遥かに高くなります。
一方、パナソニックと同様にエコキュートの代表的メーカーであるダイキンの公式サイトでは、都市ガスを用いたガス給湯器との比較で約70%の削減が可能となっています。
これらの数字をみれば、エコキュートの電気代がいかに安いかがわかるはずです。
エコキュートと電気温水器の電気代を比較
電気温水器とは電気ポットのように電熱ヒーターでお湯を沸かす給湯器のことを指します。
一方、エコキュートも電気を使う点では同じではあるものの、電気温水器よりも電気代はかなり安くすみます。
なぜかというと、発熱の仕組みが異なるために、電気温水器と比べて消費電力が圧倒的に少ないからです。
もっとも、本体の価格は電気温水器と比べて高い傾向にあります。メーカーなどによっても異なるので一概にはいえませんが、エコキュートの本体価格は電気温水器のおおよそ2倍程度です。
しかし、それでも長期的なランニングコストを考えれば、エコキュートの方がお得だといえるでしょう。
たとえば、パナソニックが中部電力エリアに居住した場合を想定してシミュレーションを行った結果を見てみると、電気温水器なら電気代が月平均で約8300円にもなるのに対し、エコキュートの場合は月平均で2000円程度という数字が出ています。
年間に換算すると、7万円以上の節約になり、かなりお得です。
エコキュートの電気代が安くなる理由
エコキュートがガス給湯器や電気温水器などと比べて光熱費が安い理由はお湯を沸かす仕組みにあります。
電気温水器の場合、ヒーターで直接水を温めているのに対し、エコキュートは気体が圧縮されると温度が上がり、膨張すると下がるという原理を応用したヒートポンプの技術によってお湯を沸かしています。
また、効率良く空気の熱を受け取って水を温めるためには冷媒が必要なのですが、エコキュートが冷媒として用いているのは二酸化炭素です。
二酸化炭素は自然界に存在するので効率に優れ、さらには、環境にも優しいというメリットがあります。
それに、なんといっても重要なのは、使用する電気エネルギーに対して3倍もの熱エネルギーを発生できるという効率の良さです。
そのため、消費電力を大幅に抑えることができ、電気代も安くなるというわけです。
また、エコキュートには電気代の安い深夜にまとめてお湯を沸かし、溜めておくという機能もあります。そのことも電気代を節約できる大きな理由のひとつです。
エコキュートの電気代を節約する4つのポイント
エコキュートによる給湯が他の方法よりも低コストなのは確かです。
しかし、それはあくまでも一般論であり、使い方次第では電気代が逆に高くなってしまったなどといったことにもなりかねません。
そこで、本段落ではそうした事態を避け、電気代を節約するために必要なポイントを4つに分けて紹介していきます。
ライフスタイルに合わせた電気料金プランを選ぶ
電気代というものは昼間よりも深夜の方が安くなるのが一般的です。
ただ、具体的な料金は選択した電力会社や料金プランによっても変わってきます。
したがって、電気代を節約するには、深夜の料金設定が安いプランを選んでその時間帯にお湯が沸くように設定しておくのが賢明です。
ただ、深夜が安いプランの場合、日中の電気代はそれだけ高くなってしまいます。
したがって、日中に多くの電気を消費する家庭だと、逆に電気代が跳ね上がってしまったなどということにもなりかねません。
それを避けるにはエコキュートの消費電力はあくまでも電気代の一部にすぎないという事実を忘れないことが大切です。
そのうえで、ライフスタイルに合った電力会社や料金プランを選ぶようにしましょう。
季節に合わせて運転モードを変更する
エコキュートは複数のメーカーから発売されていますが、大抵のものにはさまざまな運転モードが搭載されています。
その中でも、電気代の節約に大きな力を発揮するのが省エネモードです。省エネモードにしておくと、一度に沸かすお湯の量を調整することで消費電力を抑えてくれます。
ただし、冬などのお湯を多く使う時期に省エネモードにした場合、お湯が足りなくなって料金設定の高い昼間に追加のお湯を沸かさなければならないといったことになりがちです。
そうなると、トータルの電気代が通常モードよりも高くなってしまうケースもあるので注意が必要です。
基本的には、使うお湯の量が少ない夏場には省エネモードにし、冬場は湯量を多めにしておくことをおすすめします。
このように、季節に合ったモードへの切り替えを心掛けておけば、余計な電気を消費せずにすみ、効率よく節約ができます。
湯切れを避ける
エコキュートの貯湯タンクにはお湯を溜めておくことができますが、容量には限りがあります。
当然、使いすぎると湯切れを起こしてしまうことになり、しかも、機種によっては電気代が高い日中でも自動的に沸き増しをしてしまうものもあるので注意が必要です。
できれば、お湯が少なくなっても勝手に自動沸き増しをしないように設定できるものを選ぶのが無難だといえます。
そのうえで、もしお湯が必要になった場合はなるべく電気代の安い時間を選んで沸き増しをすればよいというわけです。
仮に、沸き増し機能付きのものをすでに購入している場合は、不要なときには自動沸き増し機能を停止しておくなどの対策を講じておきましょう。
また、湯切れを避けるためにはお湯を大切に使うのはもちろんですが、なるべく貯湯タンクの大きなものを選ぶというのもひとつの手です。
ただ、大きすぎてもコストが無駄にかかってしまいます。そういう意味では、家族が使用する量を踏まえたうえでそれよりもやや大きめの貯湯タンクを選ぶことをおすすめします。
買い替えを検討する
エコキュートの機能は年々進化しており、それに伴って省エネ性能もどんどん高くなっています。
逆にいえば、古いエコキュートには省エネ性能が低いものが多いのです。
たとえば、15年前に購入したエコキュートを最新式の機種に買い替えただけで、電気代が半額になったというケースもあるほどです。
このように、買い替えは大きな節約につながりやすいといえます。
そもそも、エコキュートの寿命はヒートポンプが5~15年、貯湯タンクが10~15年というのが目安となっています。この数値を踏まえてエコキュートの寿命が近いと思うなら、なおさら買い替えがおすすめです。
エコキュートを使いこなして光熱費を節約しよう!
エコキュートを使えば他の給湯方法と比べて光熱費がかなり安くなります。
ただ、使い方が悪ければ、逆に電気代が高くなることもあるので、今回紹介した節約方法を踏まえ、お得に使いこなせるようにしていきましょう。
また、寿命が近づいている古い機種なら買い替えることで節約につながる可能性もあります。
なお、分からないことがある場合は業界最安値水準を誇り、施工品質も高い「エコ突撃隊」への問い合わせをおすすめします。
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