オール電化
2024/06/13
【2024年版】エコキュートのメーカー別特徴比較!選び方のポイントも徹底解説
エコキュートの主要なメーカーにはパナソニックや三菱、ダイキン、コロナ、日立などがありますが、それぞれのメーカーによってエコキュートの特徴や機能が異なります。そのため、どのメーカーを選んでいいか分からないという方も多い事でしょう。
今回はエコキュートをメーカー別特徴を徹底比較します。エコキュートのメーカーや選び方が気になっている場合は、ぜひ参考にしてください。
エコキュートにはどんなメーカーがあるの?
2024年6月現在、エコキュートのメーカーは主に次の5社となります。
- パナソニック
- 三菱
- ダイキン
- コロナ
- 日立
上記のなかで「コロナ」が世界で初めてエコキュートを製造し、ダイキン、パナソニック、三菱、東芝、日立などが続きました。
なお、近年のエコキュートのシェアはパナソニックがトップ、次いで三菱とダイキンがほぼ同率です。
この5社以外にもエコキュートの製造や販売を手掛けるメーカーもありましたが、撤退したケースもあります。
例を挙げると、東芝が2024年3月をもってエコキュートの製造や販売を終了しました。
エコキュートのメーカー別特徴・独自機能を比較
エコキュートを扱うメーカーは複数ありますが、エコ突撃隊では次のメーカーの製品を扱っています。
- パナソニック
- 三菱
- コロナ
- 日立
- ダイキン
これらの大手メーカーだけでエコキュート市場におけるシェア率の90%以上を占めています。そのため、エコキュートを購入するなら、上記の5メーカーのどれかを選ぶのが一般的になります。
それではエコキュートのメーカーの主要5社について、特徴をみていきましょう。各メーカーの主な特徴を一覧にしましたので、併せてご確認ください。
メーカー | 特徴 | 独自機能 |
---|---|---|
パナソニック | 国内でもトップクラスのシェア。 太陽光発電との相性がよく、省エネ機能に優れる。 |
AIエコナビ ぬくもりチャージ ソーラーチャージ |
三菱 | 衛生面に優れた機能性を搭載。 省エネ機能にも優れる。 |
バブルおそうじ ホットあわー |
ダイキン | 水圧が強くなる機能を搭載。 入浴時間の快適性が保てる。 |
温浴タイム ウルトラファインバブル入浴 |
コロナ | 効率的にお湯を沸かせる。 マンション向けとしても需要が高い。 |
Wセンサー |
日立 | 調理用としてもエコキュートのお湯を使える。 目詰まりのリスクを防げる。 |
水圧が高い 水道直圧給湯 ナイアガラタフネス |
東芝(販売終了) | リモコンの操作性が高い。 ゲーム感覚で省エネへの意識を持てる。 |
銀イオンの湯 光タッチリモコン |
パナソニック
パナソニックは家電などでも有名メーカーであり、エコキュートは学習能力に優れ省エネ性能に特化した性能と機能を搭載したエコキュートを展開しています。
例えば「エコナビ」機能では過去の使用量から自動的にエネルギーを効率化するほか、浴室に人が入ってきたことをセンサーが感知して、自動で加熱するという機能を業界で最初に採用しています
また、「ぬくもりチャージ」機能は、浴槽内の残り湯の熱を利用して夜間の沸き上げに掛かる電気代を節約することが出来ます。
他にも好みの温度が異なるご家庭向けに湯音が簡単に選べる温浴セレクトなど、省エネに特化した性能が特徴的です。
このような省エネ性能が高い商品を扱い、エコキュートでは国内でもトップクラスのシェアを誇ります。
さらに、パナソニックのエコキュートは太陽光発電との相性が良く、ソーラーチャージ機能で翌日の太陽光発電で余った電力でお湯を沸かすことも可能です。
パナソニックのエコキュートは省エネ性能が高く、住宅のオール電化を考えている方にピッタリの製品といえます。
パナソニックのフラッグシップモデルはJPシリーズで、太陽光発電の余剰電力を有効活用する「ソーラーチャージ」などが搭載されたプレミアム機種となっています。このほか、Jシリーズ・W/Hシリーズ・Bシリーズ・Cシリーズ・Vシリーズとラインナップは豊富にあります。
■パナソニックのおすすめエコキュート
- HE-NS37LQS
- HE-NS46LQS
三菱
三菱はエコキュート業界だとパナソニックに並ぶ人気を誇っており、超微細なマイクロバブルを用いた独自機能が特徴的なメーカーになります。
例えば、三菱のエコキュートはお掃除機能などの衛生面に優れた機能を備えています。入浴後に浴槽の栓を抜くと自動的に「バルブおそうじ」機能が稼働して、約0.01ミリという超微細なマイクロバブルが配管や熱交換器内の汚れを洗浄します。
ほかのエコキュートメーカーでも自動配管洗浄機能はありますが、三菱のマイクロバブルは細かい泡が汚れを強力に吸い取るため、洗浄能力が高いです。
また「キラリユキープPLUS」機能によってお風呂の配管を通るお湯に深紫外線を照射し、配管内部の菌の増殖を抑えることが可能です。
マイクロバブルがもたらすのは洗浄機能だけではありません。
「ホットあわー」機能は超繊細な約0.01ミリの泡が体を暖かく包みこみ、湯冷めしにくく肌水分量もキープしやすい快適な入浴をもたらしてくれます。
他にも省エネ機能も搭載されており「かしこい沸き上げモード」では、過去のお湯の使用状況から最適な湯量になるように沸き上げます。
「ホットりたーん」機能では、浴槽に残ったお湯を循環させて、貯湯タンクユニットのお湯を沸かすために使って節約することが可能です。
三菱のエコキュートはマイクロバブルを用いた入浴機能が特徴的で、家事で大変な奥様の頼れる味方となる機能を搭載しています。
三菱電機のエコキュートは、大きく分けるとPシリーズ・Sシリーズ・Aシリーズの3つです。最上位モデルはPシリーズで、残り湯の熱を回収して翌日の給湯に活かす「ホットりたーん」や、マイクロバブルの「ホットあわー」が搭載されています。「フルオート追いだき」対応のSシリーズも、根強い人気を集めています。
■三菱のおすすめエコキュート
- SRT-W376
- SRT-S466U
ダイキン
ダイキンは世界的にも有名な総合空調メーカーであり、エコキュートの開発にもノウハウを活かしています。ダイキンのエコキュートの給湯システムはエアコンと同じヒートポンプを採用するなど、これまでのノウハウを活かし優れた性能のエコキュートを販売しています。
例えば、ダイキンのエコキュートは、380hPaと給湯圧力が高いのが大きな特徴です。
パワフル高圧給湯タイプであれば従来製品の2倍近くの水圧の強さがあるため、お風呂が2階や3階にあっても快適にシャワーを使うことが可能です。
水圧の強さはお湯はりの速さにもつながり、スピーディーにお湯をためることもできます。
他にも バスクリン社の入浴剤に対応しているため、ほかのエコキュートだと使えないにごり湯の入浴剤が使用できるのは魅力的です。独自の機能も充実しており、その日の気分に合わせて湯温を細かく設定できる温浴タイムや、美容効果を期待できるウルトラファインバブル入浴などがあります。
ダイキンのエコキュートは独自の入浴サポートや使用できる入浴剤の種類が多いため、入浴にこだわりがある方におすすめの製品です。
すべての機種が塩害仕様になっているので、塩害地域で井戸水を利用するならダイキンがおすすめです。該当の方はダイキン独自の水質判定基準を満たしているか確認するとよいでしょう。
■ダイキンのおすすめエコキュート
- EQ37XFV
- EQ46XFV
コロナ
世界で初めてエコキュートの開発・販売を行ったコロナは、独自性のある製品を展開しています。災害時に備えた転倒防止対策、低騒音、汚れ防止などにも対応しているため、マンション向けとして人気があります。
また、独自のES制御でお湯を効率良く作るだけではなく、ためることや使うことにも特化しています。年間の給湯保温効率4.0を早い段階で実現していることから、業界でもトップクラスの効率性と言っても良いでしょう。
独自機能としては、人感センサーと水位センサーのWセンサーが優れた機能になります。
浴室に人が出入りしたり、長湯や動きが小さいときは台所のリモコンのランプが点灯するため、お年寄りや小さいお子様の入浴時でも安心できます。
専用のスマートフォンアプリで外出先からお湯はりなどの遠隔操作が可能。Wセンサーによってお風呂の使用状況を確認できるため、遠くに住むご家庭の様子を確認することもできます。
コロナのエコキュートは、高い性能に加えて少子高齢化社会に対応した機能が特徴的です。
コロナのエコキュートのモデルは、プレミアム・ハイグレード・スタンダードの3つです。プレミアムシリーズは、快適機能がすべて搭載されたハイエンドモデルとなっています。
■コロナのおすすめエコキュート
- CHP-S30AY1-12B
- CHP-ES46AZ1
日立
日立は多種多様な機種を展開するメーカーです。日立の強みはカルシウムなど加熱すると目詰まりの原因となる成分にも強い製品を展開していることです。
目詰まりは最悪のケースになるとエコキュートの故障につながるため、あらかじめ対策がなされている製品は心強いでしょう。
また、特に特徴的なのが水道直圧給湯です。
独自の「水道直圧給湯」により、水道水を瞬間的にお湯にできるのが特徴です。
これにより、飲水としてそのままお湯を使えるうえ、浴室のシャワーと台所の給湯を同時に使用しても水勢が弱くなることはありません。
追いだき配管には汚れにくく腐食しにくいステンレスが採用されており、バスタブの排水時には自動的に配管が洗浄されるので、清潔な状態を保てます。
さらに、「ナイアガラ倍速湯はり」機能では、標準の約2倍のスピードでお湯はりが可能です。
帰宅時などすぐにお風呂に入りたいときなども、スピーディーに湯船にお湯をためられます。
専用の配管キットを取り付ければ、お湯と気泡が吹き出る「快泡浴」を楽しむことができ、気持ちよく湯冷めもしにくいという実験結果が出ています。
日立のエコキュートは、ほかのエコキュートだと設置できない事情を抱えた方でも設置できる可能性があります。
■日立のおすすめエコキュート
- BHP-F37WU
- BHP-F37WD
東芝(販売終了)
東芝はシェアは低いものの独自の機能を搭載している点が特徴です。使いやすさや面白さなど、ユーザー視点でエコキュートを開発していました。
例えば、業界では初めてとなる「光タッチリモコン」を採用しました。光タッチリモコンは、軽く触れるだけで操作ができて音声と光で使い方のガイドが現れます。
また「エコチャレンジ」では、使用した湯量と電気量が記録されて、目標と比較した結果を週単位で評価されます。ゲーム感覚で楽しみながら省エネへの意識を持つことが可能です。
デザイン性に優れたエコキュートリモコンは唯一無二でしたが、残念ながら2024年3月をもって販売終了となりました。
エコキュートで故障や壊れやすいメーカーはあるの?
エコキュートは決して安くない費用を投じて設置や運用をしていきます。そのため、すぐに壊れてしまう製品であれば、費用がかさみます。できるだけ故障したり壊れたりしないメーカーを選び、製品を比較する必要があります。
しかし、本記事で取り上げるメーカーのエコキュートは、すぐに故障をしたり壊れたりする心配はないでしょう。適切な使い方をすれば、中長期的に使用できます。
自分なりにメンテナンスできる部分もありますので、定期的に取り組んでみてください。ただし、メンテナンススキルに不安がある場合は、無理せずに業者に依頼するほうが安心できます。
エコキュートの選び方
エコキュートはさまざまなメーカーから、多種多様な製品が販売されています。そのなかからご家庭に合う製品を選ぶには、本項で解説するポイントに着目しましょう。
給湯タイプ
エコキュートにはさまざまな給湯タイプがあります。フルオートは、お湯はりから追いたきまですべてを全自動で行えます。
オートタイプは湯はりと足し湯のみを自動で行えるタイプです。費用を抑えたい場合は、手動タイプが適します。
他にもオール電化に対応したい場合や検討している場合は、多機能タイプのエコキュートを選びましょう。
タンク容量
タンクの容量も幅広いため、使用人数などから検討してください。エコキュートの設置時は単身や夫婦だけであっても、結婚や出産、子供の独立など将来的な家族構成を考慮することも大事です。
タンクの容量と家族の人数の目安は下記を参考にしてください。
- 4~5人:370L
- 5~7人:460L
- 8人:550L
エコキュートは、深夜電力を使ってお湯を沸かしてタンク内にためます。
家族や来訪者が増えて、ためた湯量よりも使用量が増えれば頻繁にお湯切れが起こるでしょう。
一方でお湯を使う人数が減れば、作ったお湯を余らせるため、経済的ではありません。
世帯人数の増減を考慮してタンク容量を選んでください。
タンク形状
タンク容量に加えてタンク形状も考慮しましょう。
貯湯タンクは主に3つに分類することができます。
- 薄型:奥行きがない場所にも設置できる
- 角型:最も一般的な形状で選びやすい
- コンパクト:設置場所の確保がしやすい
タンクの形状は容量にも影響するため、形状だけを重視すると十分な湯量を確保できない可能性があります。
また、設置スペースを確保できても搬入経路が確保できなければ、設置できません。
総合的な視点からタンク形状をえら必要があります。
気温
エコキュートを選ぶ際は、お住いの地域の気温も考慮しましょう。
エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を作るため、外気温が低いと効率が低下します。
例えば、冬の寒さが厳しい北日本や北海道などにお住いの場合は、寒冷地仕様のモデルが適します。
さらにタンク容量も大きめなモデルを選ばないと、タンク内のお湯減りが早まります。海から近い場所にお住いの場合は、塩害対策も考えて製品を選ぶ必要があります。
正しく判断できないときは、業者に相談しながら選んでください。
入浴剤の使用可否
通常、どのメーカーのエコキュートであっても入浴剤を使うことが可能です。しかし、メーカーによっては一部の入浴剤メーカーにしか対応していない場合があります。
さまざまな入浴剤を使いたい場合は、使用可能な入浴剤が幅広いエコキュートを選んでください。なお、本記事で紹介したメーカーでは、ダイキンや日立は使用可能な入浴剤が幅広いです。
メーカーの特徴
メーカーの特徴も考慮したうえでエコキュートを選びましょう。本記事では6社のエコキュートについて紹介しましたが、それぞれで特徴が異なります。
ご自身の希望にマッチするメーカーや製品を選ぶことがポイントです。価格だけに注目せずに、さまざまな視点からエコキュートを選んでください。
エコキュートのおすすめ購入方法
エコキュートを新規に購入・設置しようと思うと、約40万円~70万円ほどかかります。いったん設置すればエコ機能により光熱費を節約できるとはいえ、初期費用は高額なため、費用を抑える工夫も必要です。割安でエコキュートを購入できれば、同じ予算でワンランク上の機種を選ぶことも可能になるでしょう。そこで、この段階ではエコキュートを賢く手に入れるおすすめの方法を紹介します。
補助金を利用する
エコキュートは省エネ効果が高いため、公的な補助金が出るケースも多くあります。2024年6月現在においては国の補助金として給湯省エネ2024事業が実施されています。
特定の性能を備えたエコキュートへ8万円の補助金をもらえます。
条件を満たせばさらに増額され、最大18万円もの補助を受けることが出来ます。
また、自治体が補助金制度を用意していることもあります。期間は年度初めの4月から受付を開始する自治体が多いですが、予算がなくなり次第終了となるので、早めに申請したほうがよいでしょう。
申請の際の注意点は、エコキュートの設置後に申請しても受付されないので、設置前に申請するということです。
金額は自治体によって異なり、10万円を支給してくれる自治体もあります。
オール電化のセット購入をする
エコキュートの販売店によっては、オール電化のセット販売をしているところもあります。
エコキュートだけでなく、IHコンロなどもセットで購入することで、大幅な割引を受けられます。
たとえば、「エコ突撃隊」では、三菱電機のエコキュートとIHヒーターのセットを45万8800円(税込)という低価格で購入可能です。
商品価格は68~85%オフで、工事費とメーカー保証費も含まれています。
ただし、台数は限定されているので、ご検討の際はお早めにご相談下さい。
まとめ
エコキュートはさまざまなメーカーから販売されており、特徴を確認することでご自身の希望に合うかどうか判断できます。
本記事ではエコキュートの主要5メーカーの特徴を解説しました。また、エコキュートの選び方も解説しましたので、それぞれの内容を確認し製品を選んでください。
「エコ突撃隊」では各メーカーのエコキュートを取り扱っております。住宅設備に関してこれまで数多くの施工実績があり、お客様に喜んでいただいております。
エコキュートに関して不明点や相談がありましたら、お気軽にご相談ください。
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