蓄電池
2024/12/26
蓄電池の価格は工事費込みでいくら?費用の内訳とお得に設置するコツ
蓄電池は本体価格と工事費を合計すると、100万円以上する高額な買い物になります。少しでもお得に購入するためには、事前に工事の内容や価格相場を知っておくことが大事です。
そこで今回は、蓄電池の価格を工事費込みで解説します。蓄電池の本体価格を左右する要素や、お得に購入するためのコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
蓄電池の本体価格を左右する要素
蓄電池の本体価格を左右する要素は次の3つです。
- 蓄電容量
- タイプ
- メーカー
価格を抑えて蓄電池をお得に設置するためには、本体価格が重要になってきますので、詳しく解説します。
蓄電容量
蓄電容量とは、蓄電池が電力を蓄えられる容量のことを指します。一般的に、蓄電容量が多いほど、停電時に多くの家電製品を長期に渡って稼働させることができます。一方で、蓄電容量が多いほど、蓄電池の本体価格も高くなる傾向があります。
例えば、次の表はニチコンの蓄電池の蓄電容量とメーカー希望小売価格を比較したものになります。
蓄電容量 | 価格 | |
---|---|---|
ESS-U4M1 | 11.1kWh | 約370万円 |
ESS-U4X1 | 16.6kWh | 約450万円 |
上記の蓄電池は、搭載している機能や特長は一緒ですが、蓄電容量だけが違います。蓄電容量が約5kWh違うだけで、メーカー希望小売価格が80万円ほど上昇しています。
あくまでもメーカー希望小売価格なので、実際の販売価格は相場の100万円~200万円程度に下がりますが、それでも蓄電容量が5kWhほど違うと、30万円~50万円程度の差が生じやすいです。
つまり、価格を抑えるなら蓄電容量が少ない機種を選ぶのも1つの選択肢になります。
ただし、蓄電容量が少ないと停電時に使える家電製品の数や時間が少なくなるというデメリットがあります。
台風や災害で停電が起きた時に備えて蓄電池を購入するつもりなら、どの家電製品を何時間程度使いたいか考えて、必要な蓄電容量を計算してみましょう。
例えば、一般的な蓄電池の蓄電容量は7kWhだと、合計1200Wの電化製品を約6時間使用できます。1200Wともなれば、エアコンやテレビ、部屋の照明、スマートフォンの充電などを同時におこなえます。
蓄電容量が7kWhもあれば、停電が一晩続いたとしてもある程度の生活を過ごすことは可能です。もっと多くの家電製品を動かしたい、あるいは長期の停電に備えたい場合は7kWh以上の蓄電池を購入するという目安にもなります。
蓄電池を選ぶ時は、購入した目的やライフスタイルに合った蓄電容量の製品を選ぶようにするとよいでしょう。
タイプ
蓄電池は「単機能型」と「ハイブリッド型」の2種類に分かれています。
蓄電池に電力を貯める場合、交流電気を直流電気に変換するために、パワコン(パワーコンディショナー)が必要になります。このパワコンは蓄電池と太陽光発電システムの両方に必要なのですが、単機能型とハイブリッド型では次の違いがあります。
- 単機能型…太陽光発電システムと蓄電池のパワコンが別々
- ハイブリッド型…太陽光発電システムと蓄電池のパワコンが一緒
一般的に単機能型に比べてハイブリッド型の方が本体価格は高くなる傾向にあります。例えば、オムロンの単機能型とハイブリッド型は同じ蓄電容量でも、次のようにメーカー希望小売価格が異なります。
タイプ | 蓄電容量 | メーカー希望小売価格 | |
---|---|---|---|
KPAC-A-SET-1 | 単機能型 | 6.5kWh | 約251万円 |
KP55S3-HY-3A | ハイブリッド型 | 6.5kWh | 約313万円 |
基本的に、どのメーカーでも単機能型よりもハイブリッド型の方が高くなる傾向にあるので、蓄電池の価格を抑えたいときは、タイプの違いにも注目してみましょう。
メーカー
蓄電池は特長や搭載している機能の種類がメーカーごとに違うため、価格相場もメーカーによって異なります。
次の表は、メーカーごとの蓄電池の特徴とメーカー希望小売価格の目安をまとめたものです。
特長 | 希望小売価格の目安 | |
---|---|---|
パナソニック | 蓄電池の老舗メーカー 安全性に優れており、他のメーカーにない機能が搭載されているラインナップが豊富 |
約220万円~約550万円 |
シャープ | 小型から大型まで、様々な蓄電容量の製品を扱っている 耐久性に優れて高性能な製品 |
約230万円~約610万円 |
オムロン | 家庭のニーズに合わせてタイプを変更できる | 約160万円~約690万円 |
ダイヤゼブラ電機 | 国内を代表するメーカー コストパフォーマンスに優れた大容量蓄電池を販売 |
不明 |
ニチコン | V2H機能に特化した蓄電池を販売 | 約80万円~約240万円 |
蓄電池を選ぶ際は、メーカーごとの特長や搭載している機能も比べてみるのがおすすめです。なお、表の価格はメーカー希望小売価格で、実際に購入する際の値段と異なる可能性があります。
蓄電池設置に必要な工事の内容
蓄電池を設置する際には、次の工事が必要です。
- 蓄電池本体の設置・取付
- 配線などの電気工事
蓄電池の設置トラブルでは、100万円を大幅に上回る工事費を要求されたケースもあると報告されています。
工事費に関するトラブルを防ぐためにも、蓄電池の設置に必要な工事の内容を知っておくべきです。
蓄電池の設置に必要な工事の内容
家庭用蓄電池の設置手順は、基本的に次の通りになります。
- 現場調査
- 基礎工事
- 蓄電池本体の設置
- パワコンの交換、取付
- 配線工事
- 蓄電池の設定
- 最終確認
蓄電池は種類にもよりますが、工事が必要になります。屋外に設置するタイプなら、加熱や結露を避けるために風通しが良く、十分なスペースがある場所を確保しなければなりません。
そのため、工事に入る前に現地調査を行います。その際には、家庭内の分電盤や配線、既存の太陽光発電システムのパワコンの位置も確認します。
次に基礎工事をおこないます。蓄電池の種類やサイズ、取り付け方によっておこなう基礎工事は異なりますが、基本的に本基礎工事ではコンクリートで基礎を打つことになります。
基礎工事が終われば、蓄電池を設置します。次に、必要に応じてパワコンの交換、あるいは取付作業をおこないます。
すでに太陽光発電システムがあり、購入した蓄電池がハイブリッド型の場合、太陽光発電システムのパワコンを取り外す工事が発生するので、通常よりも工事費が高くなる可能性があります。
パワコンの交換・取付が終われば、配線工事をおこないます。むき出しだと強風や経年劣化で破損する恐れがあるため、蓄電池本体周辺やパワコン周辺の配線をダクトで保護しておくとよいでしょう。
最後に蓄電池の設定と最終確認をおこなえば、蓄電池の設置は完了となります。良心的な業者だと、すべての工事内容と見積もりを正確に出すので、事前に確認しておきましょう。
工事費込みの蓄電池の価格相場
2024年に経済産業省が発表した「家庭用及び業務・産業用蓄電システムに関する課題整理」によれば、家庭用蓄電池の本体費用は、蓄電容量1kWhあたり、11.1万円です。さらに、工事費が蓄電容量1kWh1.0万円増えるので、価格相場は実質1kWhあたり12.1万円が一つの目安になります。
ただし、家庭用蓄電池は蓄電容量が少ないと単価が高くなる傾向があるため、注意しましょう。次の表は、蓄電容量の容量区別ごとの標準偏差をまとめたものです。
蓄電容量 | 本体費用 | 工事費用 | 合計 |
---|---|---|---|
5kWh未満 | 14.0万円~17.0万円/kWh | 1.5万円~3.5万円/kWh | 15.5万円~20.5万円/kWh |
5kWh~10kWh未満 | 9.0万円~13.0万円/kWh | 1.3万円~2.5万円/kWh | 10.3万円~15.5万円/kWh |
10kWh以上 | 10.0万円~12.0万円/kWh | 0.6万円~1.5/kWh | 10.6万円~13.5万円/kWh |
販売業者や蓄電容量によって異なりますが、おおよそ100万円~200万円程度が現在の相場と言えます。
なお、過去に発表された「蓄電システムをめぐる現状認識」によれば、蓄電池の2015年度時点での導入費用は蓄電容量1kWhあたり22.1万円です。約10年前の価格に比べると、1kWhあたり約10万円程度は安くなっているので、購入しやすくなっています。
蓄電池をお得に設置するコツ
蓄電池は需要が高まり生産数が増えていけば、相場が安くなってくる可能性があります。
しかし、防災や太陽光発電との連動などの理由で、すぐにでも設置したい場合は、お得になる次のコツを試してみましょう。
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 蓄電池の補助金を利用する
- 自社施工を行っている販売店を利用する
それぞれのコツを順番に解説します。
複数の業者から相見積もりを取る
蓄電池の工事費は蓄電容量に影響されにくいです。つまり、蓄電容量を少なくする、あるいは多くしたとしても、工事費自体に変動はありません。
工事費は蓄電池を設置する施工業者によって異なります。そのため、蓄電池をお得に設置するなら、複数の業者から相見積もりを取り、工事費用やサービス内容がお得な業者を探すことが重要になります。
大抵の業者が見積もりを提示してくれますが、中には曖昧な見積もりを提出し、あとから追加費用を取るケースもあります。相見積もりを取る際は、本記事の工事内容や価格相場と比較し、信頼できる業者を見つけましょう。
蓄電池の補助金を利用する
蓄電池をお得に設置する2つ目のコツは、補助金制度を利用することです。
蓄電池のようなグリーンエネルギー関連の住宅設備に対して、政府や地方自治体が補助金を出すことがあります。蓄電池の補助金制度は少ないですが、過去にはDR補助金のように大規模な補助金制度がおこなわれていました。
DR補助金とは電力需要のピークを抑制し、需給バランスを調整するためのDRプログラムへ参加している方を対象にした補助金制度です。
上限金額は60万円で、蓄電池の種類によっては増額される可能性があります。
2024年度分の募集はすでに終了しておりますが、DRプログラムは2025年度以降も実施を予定しているため、DR補助金が2025年度以降も実施される可能性は高いです。
蓄電池は100万円~200万円程度する高額な機器なので、DR補助金のような補助金制度の活用を検討しましょう。
自社施工を行っている販売店を利用する
蓄電池をお得に設置する最後のコツは、自社施工を行っている販売店で購入することです。
蓄電池の販売業者の中には、設置工事を下請けに依頼したり、メーカーではなく中間業者から購入したりしているケースがあります。下請けや中間業者を間に挟むとマージンが発生するため、価格が向上しやすくなります。
蓄電池を購入するなら、エコ突撃隊のように販売から施工までを自社のみで行っている販売店を選ぶようにするとよいです。
価格を抑えて蓄電池をお得に設置してみよう!
蓄電池の価格は年々下がってはいますが、それでも種類によっては100万円以上する高額な買い物になります。お得に購入するためには、目的やライフスタイルに合った蓄電容量の蓄電池を、工事費が安い業者や補助金を活用して購入することです。
エコ突撃隊は中間業者や下請け業者を介さない自社施工の業者です。正規品を他店よりも安く提供しており、豊富な施工実績を持っています。蓄電池の設置でお悩みがありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。