蓄電池
2024/10/08
長州産業の蓄電池の特徴は?機能やおすすめの長州産業蓄電池を紹介
長州産業は日本の厳しい気候条件の中でも長期間に渡って性能を維持できる太陽光発電システムや蓄電池の開発を目指しているメーカーです。国内自社拠点での開発、生産にこだわっており、結果としてコストパフォーマンスに優れた商品を販売しています。
そこで今回は、長州産業の蓄電池について分かりやすく解説します。現在、展開中のシリーズの特徴や機能について紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
長州産業とは?
長州産業は主にエネルギー機器や有機ELデバイス製造装置などの分野で活躍するメーカーです。山口県に本社があり、1980年代からソーラーシステムや太陽熱温水器などの製品を開発・販売をしています。
近年はエコキュートや太陽光発電システム、蓄電池などの省エネ性能の高い住宅設備の開発にも取り組んでおり、海外にも進出しています。
パナソニックや三菱電機ほどの知名度はありませんが、技術開発と市場開発により、次世代エネルギーの普及を推進している企業です。
蓄電池の基本的な知識
蓄電池は電力を蓄えることができる住宅設備です。蓄電容量やサイズによっては屋内に設置できるタイプもあります。
蓄電池は、大きく分けると、ハイブリッドタイプと単機能タイプ、全負荷型と特定負荷型のいずれかに分類されます。それぞれの違いは以下のとおりです。
分類 | 概要 | |
---|---|---|
タイプ | ハイブリッドタイプ | 太陽光発電と蓄電池で1台のパワーコンディショナーを使用している |
単機能タイプ | 太陽光発電と蓄電池で別々のパワーコンディショナーを使用している | |
仕様 | 全負荷型 | 停電時に家庭内のすべての部屋に給電できる 200V家電にも対応 |
特定負荷型 | 停電時に指定した部屋に給電する 200V家電には対応していない |
パワーコンディショナーとは、太陽光発電で発電した電気や電力会社から購入した電力を住宅や蓄電池で使用できるように変換するための機器です。
ハイブリッドタイプは太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナーが1台にまとめてあるので、スペースを取らず、発電した電気を変換する際のロスを抑えることができるなどのメリットがあります。
一方、単機能タイプは太陽光発電と蓄電池で、それぞれにパワーコンディショナーが必要です。パワーコンディショナー2台分の設置スペースが必要になり、電力を変換する際のロスが増えるなどの注意点はありますが、既存の太陽光発電システムに後付けできるのが特徴です。
全負荷型は停電時に家全体に給電できます。エアコンやIHクッキングヒーターなどの200V家電も使用できるので、停電が発生しても普段通りに近い生活を送ることができます。
特定負荷型は停電時に設定していた部屋やコンセントに給電できます。
全負荷型と違って200V家電に対応しておりませんが、必要最低限の部屋や家電製品に給電するので、長期の停電に対応可能です。
つまり、蓄電池はハイブリッドタイプと単機能タイプ、全負荷型と特定負荷型のなかから、自分に必要な組み合わせを選ぶ必要があります。
長州産業の蓄電池の特徴は?
長州産業の蓄電池の特徴は、コンパクトなサイズです。記事執筆時点で販売しているスマートPVシリーズは、蓄電池を屋内に設置できるほどコンパクトなサイズとなっています。
同程度の蓄電容量の蓄電池に比べてコンパクトなサイズとなっているので、都内の狭小住宅やマンションなど、これまで設置や運搬が難しかった場所にでも設置しやすいというメリットがあります。
また、蓄電池の設置に大掛かりな運搬や工事が必要ないので、設置に関するコストを削減できるのも長州産業の蓄電池の魅力です。
長州産業の蓄電池のラインナップは?
長州産業が販売している蓄電池は以下のとおりです。
蓄電容量 | タイプ | おすすめの人 | |
---|---|---|---|
Smart PV multi(スマートPVマルチ) | 6.5kWh 9.8kWh 16.4kWh |
機器構成によって変化する | 状況に応じて機器構成を自分で選びたい人 |
Smart PV multi(スマートPVマルチ)(屋外設置タイプ) | 6.3kWh 12.7kWh |
屋外に設置するタイプ | 蓄電池を屋外に設置したい人 |
Smart PV plus(スマートPVプラス) | 7.04kWh 14.08kWh |
全負荷型ハイブリッドタイプ | 蓄電池と太陽光発電システムを一緒に設置したい人 停電時に普段通りに近い生活を送りたい人 |
SMART PV EVO(スマートPVエボ) | 6.3kWh 12.6kWh |
V2Hシステムの選択が可能 | 電気自動車を利用している人 |
スマートPVシリーズのPVとはPhotovoltaic(光起電性)の略称で、主に太陽光発電関連の住宅設備に使用される用語です。
上記の蓄電池シリーズについて順番に解説します。
Smart PV multi(スマートPVマルチ)
スマートPVマルチは機器構成を組み合わせることで蓄電池のタイプと型を選ぶことができます。例えば、次のような組み合わせが可能です。
概要 | |
---|---|
全負荷型ハイブリッド蓄電システム | 停電時にすべての部屋に給電可能 非常時でも普段通りに近い生活を送れる |
特定負荷型ハイブリッド蓄電システム | 停電時に特定の部屋に給電可能 ハイブリッドタイプなので太陽光発電システムと一緒に購入しやすい |
特定負荷型単機能蓄電システム | 停電時に特定の部屋に給電可能
単機能タイプなので、太陽光発電システムに蓄電池を後付けしたい場合におすすめ |
蓄電容量は6.5kWh、9.8kWh、16.4kWhの3種類があり、どれも同等容量で最小クラスの蓄電池となっています。そのため、置き場所に困らず、これまでに設置が難しかった狭小スペースでも設置可能です。
蓄電容量で迷った時は、次の表を目安に決めてみましょう。
電力使用量 | 容量の目安 |
---|---|
毎月約350kWh(2人家族) | 6.5kWh |
毎月約420kWh(3人~4人家族) | 9.8kWh |
毎月約490kWh(5人以上) | 16.4kWh |
本製品はライフスタイルの変化に合わせて運転モードを変更できます。自家消費優先のグリーンモードや売電優先の経済モード、安心モードなどがあるので、FIT期間や卒FIT後の効率的な稼働を任せられます。
モジュール出力25年保証、構成機器15年保証、施工10年保証とどれも長期保証制度なので、安心して使用できるのもポイントです。
機器構成を変更することで、蓄電池のタイプを変更できるので、自分に合った使い方や蓄電容量の蓄電池を探している方におすすめの商品になります。
Smart PV multi(スマートPVマルチ)(屋外設置タイプ)
スマートPVマルチには屋外設置におすすめのタイプがあります。
熱安定性や安全性に優れるリン酸鉄リチウムを採用しているため、室外に設置していても長期にわたって安定して利用可能な商品です。
また、上記で説明したスマートPVマルチと同様に、ライフスタイルに合わせて機器を組み合わせることができます。
例えば、停電時に家全体に電気を供給したい方は全負荷型ハイブリッド蓄電システム、停電時に特定の部屋だけ電気を供給したい場合は特定負荷型ハイブリッド蓄電システムを、コストを抑えたい方は特定負荷型単機能蓄電システムを選んでみましょう。
蓄電容量は6.3kWhと12.7kWhタイプの2種類があり、同等容量で最小クラスの蓄電池です。
保証や機能などはスマートPVマルチとほとんど同じなので、蓄電池を外に置きたい方はこちらの商品を選びましょう。
Smart PV plus(スマートPVプラス)
スマートPVプラスは全負荷型ハイブリッド蓄電池システムです。最大5.5kVaの高出力のため一度に複数の家電製品を動かすことができ、200V家電製品に対応、最大蓄電容量14.08kWhなどのメリットがある大容量高出力の蓄電池になります。
スマートフォンやタブレットで蓄電池の操作や発電状況、消費電力などの履歴の確認がいつでも行えます。また、業界で初めて運転状況を表示ユニットの音声で知らせる機能をオプションで選択できます。
急な停電や蓄電池の残量などの状況をAIが判断して、どのような行動を取ればよいのか教えてくれるので、トラブルが発生しても安心です。
本製品はスマートPVマルチに比べると柔軟性はありませんが、高出力大容量の蓄電池なので、最初から全負荷型ハイブリッド蓄電池システムを探している方におすすめの商品になります。
SMART PV EVO(スマートPVエボ)
スマートPVエボは、全負荷型ハイブリッド蓄電池で、V2H機能を選択できるタイプです。
V2Hとは、ビークルトゥホーム(Vehicle to Home)の略称で、電気自動車やPHVのバッテリーに溜めてある電力を自宅の家庭で使用できるシステムを指します。
従来の蓄電池では、太陽光発電と蓄電池、V2Hのパワコンを別々に用意する必要がありました。
しかし、スマートPVエボではすべてのパワコンを1台に集約しているので、導入コストを抑えることに成功した機器です。
スマートPVエボがあれば、電気自動車を大容量の蓄電池として利用できるようになり、太陽光で発電した電力を無駄なく効率的に使うことができます。
そのため、太陽光発電システムや電気自動車などを設置したい方におすすめの蓄電池です。
エコ突撃隊でおすすめの長州産業の蓄電池
エコ突撃隊では、長州産業の蓄電池として、「スマートPV Plus」と「スマートPV multi」、「スマートPVマルチ(屋外設置タイプ)」を販売しています。次の表は、それぞれのスペックを簡単にまとめたものになります。
スマートPV Plus | スマートPV multi | スマートPV multi(屋外設置タイプ) | |
---|---|---|---|
蓄電容量 | 7.04kWh 14.08kWh |
6.5kWh 9.8kWh 16.4kWh |
6.3kWh 12.7kWh |
定格容量 | 6.2kWh 12.4kWh |
5.9kWh 9.8kWh 16.4kWh |
5.7kWh 12.7kWh |
定格入出力電圧 | 330V | 450V | 450v |
タイプ | 全負荷型ハイブリッドタイプ | ライフスタイルに合わせて選べる | ライフスタイルに合わせて選べる |
設置場所 | 屋外/屋内 | 屋外/屋内 | 屋外 |
スマートPV PlusとスマートPV multiの違いは、柔軟性です。
スマートPV multiは太陽光発電との連携に向いているハイブリッド型や、単独での運用を想定した単機能型を選ぶことができます。
また、停電時に給電する部屋を指定する特定負荷型と、家全体に給電する全負荷型を選ぶこともできるため、ライフスタイルや家族の人数、予算などに合わせやすい柔軟性が特徴です。
蓄電容量の種類も豊富で、あとから増やすことも可能なので家族の人数が増えたときにも役立ちます。
一方で、スマートPV Plusは全負荷対型ハイブリッドのみなので、スマートPV multiほどの柔軟性はありません。蓄電容量の種類も2種類のみとなっているので選択の幅は狭いです。
しかし、選択肢の幅が狭いということは、選ぶときに迷いにくいというメリットがあります。
また、スマートPV Plusは一度に複数の機器に対応できる高出力な蓄電池なので、太陽光発電システムとセットで運用すれば、長期間の停電でも普段通りに近い生活を送れます。
蓄電池だけの運用を考えている方は単機能型を選ぶことができるスマートPV multiを、太陽光発電との併用を考えている方はスマートPV Plusを選びましょう。
蓄電池に補助金はあるの?
結論から申し上げますと、蓄電池に補助金制度はあります。ただし、すべての方が補助金制度を利用できるとは限りません。
国や地方自治体は地球温暖化対策の一環として、蓄電池を購入する際に補助金を出します。
例えば、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が扱っているDR補助金では、対象の補助金の設置に対して、最大60万円の補助金が貰えます。
蓄電池の本体代金や工事費などが補助対象となり、補助率3分の1までが補助金として受け取ることが可能です。
エコ突撃隊で販売している長州電力のスマートPV PlusやスマートPV multiも対象機器となっているので、購入した際に補助金を受け取れます。
蓄電池は100万円前後する住宅機器なので、最大60万円の補助金は魅力的です。
ただし、補助金制度には次の注意点があります。
- 補助金は先着順で予算が決まっている
- 補助金制度は条件を満たしていないと貰えない
補助金制度は予算が決まっており、年度予算が尽きてしまうと申し込み終了となります。
また、住んでいる住民を対象にしている、特定の蓄電池でないと補助金の対象にならないなどの条件が制度ごとに異なります。
補助金制度を活用したい方は、補助金がまだ申し込めるのか、制度の条件は満たしているのかなどを確認しましょう。
DR補助金について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
まとめ
以上が、長州産業の蓄電池の解説になります。長州産業の蓄電池は他メーカーの同等容量と比べてコンパクトなサイズなのが大きな特徴です。屋内設置が可能なサイズとなっているので、運搬や設置に費用が掛からず、コストパフォーマンスに優れています。
エコ突撃隊で販売している長州産業の蓄電池の中でおすすめなのは、「スマートPV Plus」と「スマートPV multi」です。どちらもコンパクトなサイズなので、狭小住宅に簡単に設置可能です。
エコ突撃隊では、長州産業の蓄電池以外にも、様々なメーカーの蓄電池を販売しています。仲介業者を排しているので、正規商品が低価格で提供できます。長州産業の蓄電池で質問がございましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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