オール電化
2024/09/15
パナソニックのエコキュートは補助金の対象?5つの特徴を解説!
2023年度、経済産業省は13年ぶりにエコキュート(家庭用ヒートポンプ給湯器)に対する補助金を復活させました。 そして、2024年度も引き続き給湯省エネ2024事業が展開されており、前年度よりさらに補助金が増額されエコキュートをお得に購入できるチャンスです。
この記事ではパナソニック製エコキュートのラインナップや5つの特徴、補助金対象となっている機種について紹介します。
パナソニックのラインナップ
パナソニックのエコキュートは、大きく分けて一般地向けと寒冷地向けの2種類に分けられます。それぞれのラインナップについて紹介します。
一般地向け
一般地向けラインナップは以下のとおりです。
ラインナップ | ||
---|---|---|
パワフル高圧フルオート | JPシリーズ | 460L 370L |
Jシリーズ | 460L 370L |
|
Nシリーズ | 460L 370L |
|
NSシリーズ | 460L 370L |
|
パワフル高圧薄型フルオート | Wシリーズ | 460L 370L |
フルオート | Jシリーズ | 460L 370L |
Nシリーズ | 460L 370L |
|
Cシリーズ | 300L | |
Bシリーズ | 560L | |
NSシリーズ | 460L 370L |
|
コンパクト エコキュート フルオート | Vシリーズ | 195L |
セミオート | Jシリーズ | 460L 370L |
給湯専用 | Jシリーズ | 460L 370L |
床暖房機能付フルオート | DFシリーズ | 460L 370L |
寒冷地向け
寒冷地向けラインナップは以下のとおりです。
ラインナップ | ||
---|---|---|
パワフル高圧フルオート | FPシリーズ | 460L 370L |
Fシリーズ | 460L 370L |
|
フルオート | Fシリーズ | 460L 370L |
Lシリーズ | 460L 370L |
|
給湯専用 | Fシリーズ | 460L 370L |
寒冷地向け 耐塩害使用 フルオート | Fシリーズ | 460L 370L |
一般地用に比べるとラインナップが少なくなっています。
寒冷地向けは外気温が-25℃まで下がっても、約80℃の高温で湯を沸かすことが可能です。ただし、外気温が-20℃を下回る地域は屋内設置タイプを選択しなければなりません。
エコキュートの選び方
エコキュートを初めて設置する場合、何を購入すればよいか迷うかもしれません。
自宅で導入するべきエコキュートを選ぶ際の3つの基準をとりあげます。
人数で選ぶ
1つ目の基準は人数や給湯量です。
パナソニックの公式サイトには、人数に応じたタンク容量の目安が示されています。
人数 | 容量 |
---|---|
2~4人用 | 195L、300L |
3~5人用 | 370L |
4~7人用 | 460L |
5~8人用 | 560L |
これはあくまでも基準であり、家族の年齢によっても使用するお湯の量は増減します。
家族の行動などを思い浮かべながら、エコキュート選びの参考に使うとよいでしょう。
地域や設置環境から選ぶ
日本は地域の夜気候の差が大きい国ですので、自分が住んでいる地域にあったエコキュートを選ばなければなりません。
特に注意するべきは冬の気温と塩害です。
設置環境 | |
---|---|
一般地モデル | 最低気温が-10℃まで 塩害地域ではない |
寒冷地モデル | 最低気温が-25℃まで 塩害地域ではない |
耐塩害仕様モデル | 海から300~1,000mの範囲の地域 |
自分が住む地域の気候特性を考えながら、エコキュートを選びましょう。
エコキュートの機能から選ぶ
利用したい機能に着目してエコキュートを選ぶこともできます。
パワフル高圧給湯は、従来の高圧給湯に比べ1.6倍も給湯圧力が高まっています。
シャワーを快適に使いたい人や、従来の高圧給湯では設置が困難だった3階への給湯が可能となります。
設置場所を確保しにくいのであれば、薄型のエコキュートがおすすめです。
Wシリーズであれば貯湯タンクの奥行きが440mm(44cm)ですので、かなりコンパクトです。
パナソニックの5つの特徴
パナソニックのエコキュートには5つの特徴があります。それぞれの内容について詳しく見てみましょう。
太陽光発電の余剰電力を活用できる
JP、J、N、C、W、NS、H、FP、F、Lの各シリーズには「ソーラーチャージ」機能が搭載されています。
太陽光発電と組み合わせ、余剰電力をエコキュートの沸き上げ用電力として使用するものです。
通常、エコキュートは夜間にタンク内の水を沸かします。
ソーラーチャージを使用すると、夜間だけではなく、昼間も新たにお湯を炊き上げやすくなります。
今から10年ほど前の2012年、太陽光発電の電力は1kWあたり42円で買い取られていました。
買取価格は10年間据え置きだったため、安定した売電収入が得られました。
しかし、10年が経過すると、現在の買取価格に変更されます。
2021年の買取価格は12円ですので、10年前の3分の1以下です。
この価格で売電することも可能ですが、エコキュートの電力として活用するのも一つの方法です。
ウクライナ戦争以降、エネルギー価格が高止まりしていることを考えれば、太陽光発電の余剰電力をエコキュートを含む自家消費に回したほうが経済的かもしれません。
リモコンの機能が充実している
パナソニックのリモコンは、視認性がよいという特徴があります。
使用する人みんながわかりやすいため、使いやすいといえます。無線LANも搭載しているため、スマートフォンから操作することもできます。
リモコン画面に「給湯ガイド」が表示され、最適な沸き上げモードや節約方法、使い方のアドバイスもしてくれるのでとても助かります。
沸き増しも簡単に設定できるので、お湯が不足するといった事態になりにくいのも良い点です。
また、台所と浴室で短時間ながら通話ができるため、浴室で寝ていないか確認することもできます。
台所以外にリモコンを増設することもできます。
清潔で便利に使える
エコキュートの機能の1つである追い炊きは、温度が下がってぬるくなってしまった浴槽のお湯をタンクに戻し、温めなおす機能のことです。
新しくお湯を張りなおしたり、お湯を追加でつぎ足したりすることがないため、非常に便利です。
しかし、一度入浴に使用したお湯を通すことで配管が汚れるのではないかと心配するかもしれません。
パナソニックのエコキュートには自動配管洗浄機能がついています。この機能はフルオートの全機種に対応しています。
具体的には、浴槽のお湯を抜くたびに自動で10Lのお湯を配管に流しいれ、配管を洗浄します。また、自分の好きなタイミングで手動で配管洗浄の指示を出すこともできます。
配管そのものにも気を使っています。JP、J、W、FP、Fの各シリーズでは耐久性が高いステンレス管を採用しています。
ステンレス管は他の素材に比べ腐食しにくく、穴が開きにくいため、長期間の使用に耐えられます。
設置場所を選べる
パナソニックエコキュートの特徴の一つは、狭い敷地でも設置しやすいことです。JP、J、N、NS、FP、F、Lの各シリーズは、幅や奥行きを取りがちな貯湯タンクのコンパクト化を行っています。
通常タイプでも幅が600mm(60cm)、奥行きが680mm(68cm)です。
2リットルペットボトルを縦に重ねるとおよそ60cmですので、設置場所を決める際の目安として使えます。
これだけ薄くできるのは、パナソニックが独自に開発した高性能シンク断熱材を採用しているからです。
そのため、戸建て住宅でも集合住宅でも、導入しやすいサイズとなっています。
省エネを実現するAIエコナビ
AIエコナビは、お風呂の使用状況に応じてお湯の温度を最適な状態で調整してくれる機能です。
通常では、入浴終了後からお湯を抜かない限り、次の入浴までの間に15分ごとにお湯を保温・加熱するため、その間にもエネルギーを消費していました。
AIエコナビがオンになっていれば、利用していない状態での無駄な加温はしません。
風呂場に人が入ってきたことを「ひとセンサー」で検知すると、設定温度まですぐに加熱します。
そのため、AIエコナビがないときと同じように、入浴時には温かいお風呂に入れます。
AIエコナビはスマートフォンのアプリとも連動しているので、使ったお湯の量や節約効果を目に見える形で確認することができ、より節約意識を高められます。
パナソニックの補助金対象機種
2024年度、経済産業省は給湯省エネ2024事業の補助金を支出しています。
補助金の対象となっているのは省エネ性能が特に高いとされる高効率給湯器で、エコキュートも該当しています。ただし、全てのエコキュートで同じ金額の補助金をもらえるわけではありません。
定められた要件を満たしているかで金額が変わり、さらに電気温水器の処分が追加されれば5万円が増額されます。
給湯省エネ2024事業について詳しくは下記の記事をご覧ください。
下記は、シリーズごとに受けられる補助金の金額表となります。
シリーズ | 補助金額 | 電気温水器撤去 |
---|---|---|
Bシリーズ | 8万円/台 | 5万円/台 (上限2台まで) |
J・N・S・F・LS・W・H(24年度モデル)シリーズ | 10万円/台 | |
おひさまエコキュート | 12万円/台 | |
JP・FP・C(23年度モデル)シリーズ | 13万円/台 |
欲しい型番が決まっているけれど、どれくらいの補助金が出るのか分からない方は下記に一覧表をご用意いたしました。
ご参照下さい。
一般地向け | ||
---|---|---|
シリーズ名 | システム品番 | 補助金額 |
JP シリーズ |
HE-JPU46LQS | 13万円 |
HE-JPU37LQS | 13万円 | |
J シリーズ |
HE-JU46LQS | 10万円 |
HE-JU37LQS | 10万円 | |
HE-J46LQS | 10万円 | |
HE-J37LQS | 10万円 | |
HE-J46LSS | 10万円 | |
HE-J46LSMS | 10万円 | |
HE-J37LSS | 10万円 | |
HE-J37LSMS | 10万円 | |
HE-J46LZS | 10万円 | |
HE-J46LZMS | 10万円 | |
HE-J37LZS | 10万円 | |
HE-J37LZMS | 10万円 | |
HE-J46LQES | 10万円 | |
HE-J37LQES | 10万円 | |
HE-J46LZES | 10万円 | |
HE-J37LZES | 10万円 | |
N シリーズ |
HE-NU46LQS | 10万円 |
HE-NU37LQS | 10万円 | |
HE-N46LQS | 10万円 | |
HE-N37LQS | 10万円 | |
HE-N37LQMS | 10万円 | |
HE-N46LQES | 10万円 | |
HE-N37LQES | 10万円 | |
HE-N37LQFS | 10万円 | |
S シリーズ |
HE-SU46LQS | 10万円 |
HE-SU37LQS | 10万円 | |
HE-S46LQS | 10万円 | |
HE-S37LQS | 10万円 | |
C シリーズ (23年度モデル) |
HE-C30LQS | 13万円 |
HE-C30LQMS | 13万円 | |
HE-C30LQES | 13万円 | |
HE-C30LQFS | 13万円 | |
おひさまエコキュート | HE-Y46KQV | 12万円 |
HE-Y37KQV | 12万円 | |
W※1 シリーズ (24年度モデル) |
HE-WU46LQS | 10万円 |
HE-WU37LQS | 10万円 | |
HE-W46LQS | 10万円 | |
HE-W37LQS | 10万円 | |
W シリーズ |
HE-WU46KQS | 10万円 |
HE-WU37KQS | 10万円 | |
HE-W46KQS | 10万円 | |
HE-W37KQS | 10万円 | |
Bシリーズ | HE-B56HQS | 8万円 |
H※1 シリーズ (24年度モデル) |
HE-H46LQS | 10万円 |
HE-H37LQS | 10万円 | |
寒冷地向け | ||
シリーズ名 | システム品番 | 補助金額 |
FP シリーズ |
HE-FPU46LQS | 13万円 |
HE-FPU46LQMS | 13万円 | |
HE-FPU37LQS | 13万円 | |
HE-FPU37LQMS | 13万円 | |
F シリーズ |
HE-FU46LQS | 10万円 |
HE-FU46LQMS | 10万円 | |
HE-FU37LQS | 10万円 | |
HE-FU37LQMS | 10万円 | |
HE-F46LQS | 10万円 | |
HE-F46LQMS | 10万円 | |
HE-F37LQS | 10万円 | |
HE-F37LQMS | 10万円 | |
HE-F46LQES | 10万円 | |
HE-F46LQFS | 10万円 | |
HE-F37LQES | 10万円 | |
HE-F37LQFS | 10万円 | |
HE-F46LZMS | 10万円 | |
HE-F37LZMS | 10万円 | |
LS シリーズ |
HE-LS46LQS | 10万円 |
HE-LS46LQMS | 10万円 | |
HE-LS37LQS | 10万円 | |
HE-LS37LQMS | 10万円 |
出典:パナソニック
HE-Y37KQVとHE-Y46KQVは2025年度の基準を満たしていないのに、補助金対象機種となっています。
その理由は、この2つの機種が「おひさまエコキュート」だからです。
おひさまエコキュートとは、太陽光発電の余剰電力を利用したヒートポンプ給湯器のことです。
卒FIT設備の有効利用が課題となる中、おひさまエコキュートは注目の技術となっていくでしょう。
まとめ
今回は、パナソニック製エコキュートのラインナップと補助金対象機種についてまとめました。
エコキュートは導入費用の高さが大きなハードルとなりますが、補助金を活用することで初期費用を少しでも減らすことができるでしょう。
今後、エネルギー価格の高騰や国際情勢の変化により電気料金・ガス料金が上昇する可能性があります。
エネルギーの自給や二酸化炭素排出削減に貢献する意味でも、補助金を活用したエコキュートの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
エコ突撃隊では、最新式のエコキュートをお求めやすい価格でご提供しております。補助金にも対応しておりますので、エコキュート、蓄電池、太陽光発電システムをご検討の際は、是非ご相談下さい。
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