オール電化
2024/05/30
パナソニックエコキュートのJPシリーズとは?ハイエンドモデルの特徴を紹介
パナソニックはエコキュートの主要なメーカーの1つで、さまざまなシリーズを販売しています。なかでも、JPシリーズはパナソニックエコキュートのハイエンドモデルで、多くの機能を搭載している機種です。
そこで今回は、パナソニックエコキュートのJPシリーズについて解説します。JPシリーズに興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
パナソニックのエコキュートとは?
エコキュートとは、電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。
エアコンの室外機に似たヒートポンプユニットがお湯を沸かし、貯湯タンクユニットにて溜めておいて必要に応じて各所に給湯します。
基本的な仕組みはメーカーによって違いはありませんが、パナソニックの場合はラインナップが充実していることが特徴です。
今回紹介するJPシリーズ以外に、JシリーズやNシリーズなどが合計で19シリーズもあり、シリーズごとに性能や機能、貯湯タンクユニットの形状などが異なります。
他メーカーと比べてエコキュートのラインナップが充実しているので、ご家庭に合った機種を選びやすいメーカーです。
パナソニックエコキュートのJPシリーズとは?
パナソニックのエコキュートのJPシリーズは、同メーカーのハイエンドモデルのシリーズです。
2023年6月26日に発売された2023年モデルで、給湯方式はフルオートタイプのみとなっています。貯湯タンクユニットの容量は460Lと370Lの2種類があります。
ハイエンドモデルなだけあって搭載している機能数は多く、年間給湯保温効率が高いため、エコキュートを対象とした補助金制度の条件を満たしやすい機種です。
パナソニックエコキュートのJPシリーズの特徴
パナソニックエコキュートのJPシリーズの特徴は以下のとおりです。
- ウルトラ高圧フルオートのモデル
- 搭載している機能が多い
- 耐震性に優れている
上記を順番に解説します。
ウルトラ高圧フルオートのモデル
パナソニックエコキュートのJPシリーズはウルトラ高圧フルオートのモデルです。
エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクユニットで溜めておくときに、水圧で内部から破損しないように減圧します。そのため、エコキュートはガス給湯器に比べて水圧が弱いことが以前から指摘されています。
メーカーや機種によって水圧は異なり、一般的な高圧エコキュートは180kPa、パワフル高圧は280kPa~300kPaと改善されており、パナソニックエコキュートのウルトラ高圧では325kPaに到達しました。
記事執筆時点では業界トップの水圧となっており、従来のモデルに比べて水圧は強いです。3階でも1分あたり約15Lのお湯や水が出るため、風呂場を高い階に設置しても問題ありません。
また、給湯方式がフルオートタイプなので、ボタン1つでお湯はりから保温までが自動でコントロールされます。お湯を沸かす際の手間が省けるので、気軽にお湯に入りたい方におすすめです。
搭載している機能が多い
パナソニックエコキュートのJPシリーズに搭載されている機能は以下のとおりです。
- エコキュート専用アプリ
- 無線LAN搭載コミュニケーションリモコン(台所リモコン)
- ステンレス配管採用
- 電気料金プランかんたん設定
- ピークセーブ機能
- ダブルピークカット機能
- ピークシフト設定
- ソーラーチャージ
- 温浴セレクト
- AIエコナビ
- リズムeシャワープラス
- ぬくもりチャージ
- うっかりアシスト
- 配管洗浄
- キレイキープコート
- ダブル真空断熱材
- 4本脚 耐震設計技術
- ECHONET Lite AIF認証対応
- AiSEG2対応
- 昼間沸き上げ停止
- 給湯ガイド
- 自動お湯はり
- 自動保温・自動たし湯
- 追いだき
- たし湯・高温たし湯
- シンプル画面
- 入室サイン
搭載している機能数は同メーカーのシリーズの中でもトップクラスで、パナソニックを代表するAIエコナビ、リズムeシャワープラス、ぬくもりチャージの3つが搭載されていることも大きなポイントです。
概要 | |
---|---|
AIエコナビ | センサーが人の出入りに気づいて、無駄な保温を止める |
リズムeシャワープラス | シャワーの流量や温度を一定リズムで変動させて省エネと節水を実現 |
ぬくもりチャージ | 残り湯の熱を利用して翌日の沸き上げのエネルギーを節約 |
また、家族の好みの温度に調整できる「温浴セレクト」やお湯はり時の栓の閉め忘れを防ぐ「うっかりアシスト」などの便利な機能も搭載しています。
省エネ性能や機能性に優れたエコキュートを購入したい方は、パナソニックエコキュートのJPシリーズをチェックしてみましょう。
耐震性能に優れている
JPシリーズの貯湯タンクユニットの脚は4本あり、震度7相当の地震に耐えられる設計となっています。
従来の貯湯タンクユニットの脚は3本が多く、揺れる方向によっては1本に荷重が集中してしまうリスクがありました。
パナソニックは揺れを複数の脚で分散したほうが強い地震でも耐えられると考え、JPシリーズをはじめ複数のシリーズで貯湯タンクユニットの脚を4本脚にしています。
実際、震度6強を再現した耐震性実験では、3本脚に比べて4本脚のほうが1本の脚にかかる最大荷重が約63%に低減され、ダメージが少ないと分かっています。
JPシリーズとほかのシリーズの違い
パナソニックエコキュートにはJPシリーズ以外に、次のようなシリーズがあります。
- JPシリーズ(ウルトラ高圧)
- Jシリーズ(ウルトラ高圧)
- Nシリーズ(ウルトラ高圧)
- Sシリーズ(ウルトラ高圧)
- NSシリーズ(ウルトラ高圧)
- Wシリーズ(パワフル高圧薄型フルオート)
- Jシリーズ(フルオート)
- Nシリーズ(フルオート)
- Cシリーズ(フルオート) (2023年度モデル)
- Cシリーズ(フルオート)
- Bシリーズ(フルオート)
- Sシリーズ(フルオート)
- NSシリーズ(フルオート)
- Wシリーズ(薄型フルオート)
- Hシリーズ(薄型フルオート)
- Vシリーズ(コンパクト エコキュート フルオート)
- Jシリーズ(セミオート)
- Jシリーズ(給湯専用)
- DFシリーズ
大きく分けると、水圧の強いウルトラ高圧フルオート、水圧が普通のフルオート、貯湯タンクユニットの形状が特殊だったり、給湯方式がフルオート以外だったりなどのその他に分かれています。
JPシリーズと同じウルトラ高圧フルオートのJシリーズは搭載している機能や貯湯容量などは全く同じですが、年間給湯保温効率だけが違います。
- JPシリーズ…460L/年間給湯保温効率9・370L/年間給湯保温効率4.0
- Jシリーズ…460L/年間給湯保温効率6・370L/年間給湯保温効率3.6
同じウルトラ高圧フルオートでもNシリーズはリズムeシャワープラスやぬくもりチャージが無く、SシリーズはNシリーズよりも年間給湯保温効率が低いです。
つまり、JPシリーズは同じウルトラ高圧フルオートのJシリーズに比べて年間給湯保温効率が高く、NシリーズやSシリーズよりも機能数が多く性能も良いシリーズと言えます。
JPシリーズと他メーカーのハイエンドモデルとの違い
エコキュートはパナソニック以外に、三菱電機やダイキン、コロナ、日立などのメーカーから出ており、それぞれのメーカーにハイエンドモデルがあります。
他メーカーのハイエンドモデルとJPシリーズを比べた場合、次の点が違います。
- 快適な入浴機能を多く搭載している
- 水圧はJPシリーズの方が高い
上記の違いを順番に解説します。
快適な入浴機能を多く搭載している
パナソニックエコキュートのJPシリーズは他メーカーのハイエンドモデルに比べて搭載している機能数がかなり多いです。
次の表は、三菱電機のハイエンドモデルPシリーズが搭載している機能と比較したものになります。
JPシリーズ | Pシリーズ | |
---|---|---|
搭載している機能 | エコキュート専用アプリ 無線LAN搭載コミュニケーションリモコン(台所リモコン) ステンレス配管採用 電気料金プランかんたん設定 ピークセーブ機能 ダブルピークカット機能 ピークシフト設定 ソーラーチャージ 温浴セレクト AIエコナビ リズムeシャワープラス ぬくもりチャージ うっかりアシスト 配管洗浄 キレイキープコート ダブル真空断熱材 4本脚 耐震設計技術 ECHONET Lite AIF認証対応 AiSEG2対応 昼間沸き上げ停止 給湯ガイド 自動お湯はり 自動保温・自動たし湯 追いだき たし湯・高温たし湯 シンプル画面 入室サイン |
こだわりの先進仕様 給湯スタイル ホットあわー キラリユキープPLUS バブルおそうじ おそうじ湯はリンク ホットりたーん ハイパワー給湯 スマートリモコン 安心設計 電力自由化対応 省エネ制御 あったかリンク MyMU 太陽光発電システムとかんたんに連携 |
多くの機能を搭載しているため、パナソニックエコキュートのJPシリーズは利便性や快適性が高いといえます。
水圧はJPシリーズの方が高い
各メーカーのハイエンドモデルの水圧は280kPa~320kPaとなっており、過去のエコキュートに比べると高い数値です。
しかし、記事執筆時点で325kPaに達しているエコキュートはパナソニックエコキュートのJPシリーズのみなので、水圧にこだわる方は検討してみましょう。
なお、日立のエコキュートは水道直圧給湯タイプがあり、エコキュートで沸かしたお湯を利用して水道水のお湯を温める仕組みです。給湯時に水道水を温めているため、減圧されておらず水圧は強いままになります。
そのため、パナソニックエコキュートのJPシリーズは減圧しているエコキュートのなかで最も水圧の強いエコキュートです。
パナソニックエコキュートのJPシリーズがおすすめの方
パナソニックエコキュートのJPシリーズがおすすめの方は以下のとおりです。
- 便利な機能を体験したい方
- シャワーの水圧にこだわる方
- 耐震性能の高いエコキュートを購入したい方
上記を順番に解説します。
便利な機能を体験したい方
パナソニックエコキュートのJPシリーズは他メーカーのハイエンドモデルに比べて機能数が多いシリーズです。
「AIエコナビ」や「リズムeシャワープラス」、「温浴タイム」など、お風呂の時間を快適かつ便利にする機能を多く搭載しています。そのため、利便性や快適性が高いエコキュートを購入したい方におすすめです。
シャワーの水圧にこだわる方
パナソニックエコキュートのJPシリーズは、日立の水道直圧式を除けば、エコキュートのなかで水圧はトップです。
シャワーの水圧が強いと、短時間でお湯はりが可能になる、お風呂場の設置場所を自由に決められるなどのメリットがあります。水圧の強いエコキュートを探している方は検討してみましょう。
耐震性能の高いエコキュートを購入したい方
パナソニックエコキュートのJPシリーズは、貯湯タンクユニットに4本脚を採用しています。3本脚に比べて地震に強いため、貯湯タンクユニットが倒れてしまうリスクを抑えられます。
エコキュートは断水時に貯湯タンクユニットに溜めてあるお湯を生活用水として使用できますが、倒れてしまっては使うことができません。
そのため、耐震性能の高いエコキュートを購入したい方におすすめの機種です。
まとめ
以上が、パナソニックエコキュートのJPシリーズの解説になります。JPシリーズはお風呂の時間が便利で快適になる機能を多数搭載しており、水圧がトップクラスに高いハイエンドモデルです。
機能を多数搭載しているエコキュートが欲しい方や、水圧にこだわる方、耐震性能の高い機種を買いたい方は、パナソニックエコキュートのJPシリーズを検討してみましょう。
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