オール電化
2021/06/05
エコキュートが故障したときの症状は?修理にかかる費用や日数まとめ!
電気でお湯を沸かすシステムである「エコキュート」は、高性能でランニングコストも節約できるのがメリットです。ただ、長年使い続けていると不具合が生じることもあるでしょう。その場合、寿命なのか何らかの故障なのかを見極めなければなりません。
この記事では、エコキュートの寿命や症状別の不具合の原因について解説していきます。
目次
まずはエコキュートの仕組みを知ろう!
エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」の2つのパーツで構成されています。このうち、ヒートポンプユニットでは空気中の熱を取り入れて空気熱交換機の自然冷媒(CO2)で圧縮させます。その結果、水温が上がってお湯になる仕組みです。そして、お湯は貯湯ユニットの中で65~90度ほどのまま保温されます。貯湯タンクのお湯は住人が使用したいタイミングでキッチンやお風呂に送られていきます。
エコキュートが故障?よくある症状とその原因
もしもエコキュートが正常に動かなくなったら原因を調べたうえで対処しなくてはなりません。放っておくとお湯が使えないままなので、迅速に対応したいところです。以下、エコキュートの故障について、よくある症状や原因を挙げていきます。
お湯が出ない
急にエコキュートのお湯が出なくなったときは、すでに使い切った可能性を考えましょう。その場合、沸き増ししてお湯を貯湯タンクに足さなくてはなりません。もしくは、エコキュートの本体をリセットすることでも対処できます。ただ、温度調整基盤が故障しているのだとすれば、リセットしても状況は改善されません。温度調整基盤のトラブルは初期のエコキュートに多く見られます。あるいは、老朽化した基盤もうまく作動しなくなることがあります。温度調整基盤が原因でお湯が出ないのなら早急な修理が必要です。
お湯が出ない原因として、配管が詰まっているケースも挙げられます。配管に異物や汚れがたまっているとお湯が上手く流れてこなくなります。その場合は配管を洗浄するか修理して元通りにすることが大事です。そのほか、冬場には配管が凍結してお湯が出なくなるトラブルも起こりえます。そのときは気温が上がるまでしばらく待ってみましょう。急ぎで対応したいなら、配管の保温材が巻かれていない部分にぬるま湯をかけてみるのもひとつの方法です。
水が漏れる
エコキュートの本体から水が漏れてしまう故障もあります。考えられる原因のひとつが「経年劣化」です。古くなりすぎたエコキュートでは、配管やパッキンが損傷していることもありえます。そのまま使っても水は漏れ続けるので部品を交換しなくてはなりません。また、エコキュートとホースとの間にすき間があっても水漏れは起こります。対処法として、業者に頼んで隙間をくっつけてもらいましょう。隙間を見つける作業は一般人の知識だと難しいため、すぐ業者に来てもらうのが無難です。
なお、貯水タンクから水漏れしているケースでは容量が熱膨張している可能性もあります。つまり、膨張した分のお湯がタンクからあふれている現象です。ヒートポンプユニットの水漏れでも、外気との温度差で結露ができていることは珍しくありません。これらの症状は故障ではないため、修理を頼む必要はないといえます。
お湯の温度が安定しない
希望する温度のお湯が出にくくなっているときは、試しに設定温度を上げてみます。そのままちょうどいい温度で安定するか様子を見ましょう。それでも温度が不安定なままなら、混合水栓(サーモスタット水栓)が不調の可能性があります。水栓はレバーやハンドルによって温度を調整しているパーツです。レバーやハンドルが劣化してしまうと、お湯の温度調整がうまくできなくなってしまうのです。すぐに直らないときは、水栓を新しいものに交換すれば症状が解決するでしょう。
ただし、キッチンでもお風呂場でも同じ症状が起きるときは水栓ではなくエコキュートに問題があります。業者に点検してもらったうえで修理や部品交換を頼まなくてはなりません。業者を選ぶときは水栓交換もエコキュート修理もできるところにすると柔軟に対応してくれるでしょう。
リモコンにエラーコードが出る
エラーコードとは、アルファベットや数字の組み合わせでトラブルを訴えかけているサインです。エコキュートのリモコンにエラーコードが出るのは、どこかに故障や汚れがある証拠だといえます。ただ、エラーコードの内容はメーカーによって異なります。それぞれの取扱説明書かメーカーのホームページを確認したうえで、指示されている対処法を行いましょう。
また、エラーコードが出ていても故障個所が絞り込めないことはあります。エラーコードとはあくまでも異変の可能性を教えてくれるものであり、細かい原因までは特定してくれないからです。そのときはとりあえずエコキュートをリセットしてみます。そのうえで、エラーが消えるかチェックしましょう。ちなみに、リセットするにはまずエコキュート本体の電源か専用のブレーカーを切ります。それから1分待って電源を入れ直すとリセット完了です。リセットしたり説明書通りに対処したりしても症状が改善されず、エラーコードが出続けるのであれば業者に相談しましょう。プロの目線で徹底的にエコキュートを点検してもらうことが賢明です。
お湯はり機能が使えず浴槽からあふれてしまう
エコキュートに本来備わっているはずの「お湯はり機能」が上手く作動しなくなることもあります。その場合、水位の設定ミスがないかを確認しましょう。設定に問題がないなら、浴槽の循環口をチェックします。入浴剤などの汚れがたまっていくと、循環口がつまって正常な量のお湯が供給されにくくなるからです。たまっていた汚れを掃除すればお湯はりが再びできるようになることもあります。
循環口を掃除しても直らないのであれば、その周りや水位センサーの故障を疑いましょう。エコキュートでは普通、水位センサーの働きによってお湯の適量を定めています。そのため、センサーの周りに汚れがたまっていると、適量を感知できなくなってお湯が浴槽からあふれてしまいかねません。しかし、これらの判断は一般人のスキルだと困難です。しっかり原因を確かめるには専門業者に頼んで点検してもらうのが得策です。
エコキュートの寿命ってどのくらい?
一般的に、ヒートポンプユニットは5~15年ほどで寿命を迎えます。ヒートポンプユニットは電子回路が多いため、長く使っているとこれらの性能が劣化していきやすいといえます。また、貯湯タンクの寿命は10~15年ほどです。ヒートポンプユニットほど繊細な部品が組み込まれていないので、やや寿命は長くなる傾向にあります。
ただし、これらの年数は目安であり、もっと短くなることもあります。なぜならエコキュートの寿命は周辺環境や使用状況に関係するからです。汚れがたまったまま使い続けていると、エコキュートの負担が大きくなるケースも珍しくありません。重要な電子部品が故障してしまえば、その時点で寿命を迎えることもありえます。そして、エコキュートの部品の汚れは家主自身だとなかなか気づきにくいことも多いのです。定期的にメンテナンスをして問題の箇所に対処していけば、エコキュートの寿命は延びやすいでしょう。
エコキュートの修理や交換にかかる費用
業者を呼んでエコキュートを修理してもらった場合、費用が気になる人も多いでしょう。後から修理費に驚かないよう、ある程度の相場は押さえておきたいところです。エコキュート修理の費用は作業内容によっても変わってきます。ここからは、エコキュートの修理や交換にかかる費用について解説します。
配管が原因の場合
エコキュートの配管を修理する際には1~5万円ほどかかります。配管修理自体はそれほど高くないため、異変を感じた時点ですぐ業者に依頼するのが安全だといえます。なぜなら、配管から水漏れしたままエコキュートを使い続けていると、水道代がどんどん高くなってしまうこともあるからです。配管の問題は一般人だと点検しづらいので、早い段階でプロに来てもらいましょう。
貯湯タンクユニットが原因の場合
前提として、エコキュートの貯湯タンクユニットそのものが故障するのは非常に稀です。タンクは保温に特化した設備なので、故障するようなタイプの部品、仕組みがあるわけではないからです。ただし、自然災害などでタンクが破損することは考えられます。その場合、修理代は30万円以上になる可能性もあります。なお、タンクに問題があるとき、業者はユニットそのものの交換を提案してくる傾向です。
ヒートポンプユニットが原因の場合
そもそも、繊細な部品の組み合わせでできているので、ヒートポンプユニットはタンクよりも故障をしやすいといえます。どの部品が壊れるかによるものの、修理代は10~15万円が目安でしょう。その中でも、電子回路などの部品を交換する際には作業の手間が増えます。部品の価格も加わってくるので、修理代は15万円ほどになります。ヒートポンプユニットで気をつけたいのは、保証対象外の部品もあることです。たとえサポートプランに入っていたとしても、これらの部品には保証が適用されません。その分、修理費用も高くなってしまいます。
当日お風呂は使える?修理や交換にかかる日数
エコキュートの修理や交換作業は4時間〜半日で終わります。これらの時間は修理業者の保管している部品に左右されます。問題のある部品の新品が手元にあれば作業はスムーズに完了するでしょう。交換作業が終わった後で沸き上げ運転をする場合、お湯が使えるようになるまで4~5時間ほどかかります。ただ、ほとんどのケースでは修理をしてもらった日のうちにお風呂を使えるようになるでしょう。
一方、業者が本体や交換部品の在庫を切らしていた場合は作業にも時間を要します。そこから部品を取り寄せるのであれば数日~1週間ほど待たなくてはなりません。そこまで時間がかかるケースでは、思い切って買い替えることにする人もいます。
耐用年数をチェック!買い替えも検討してみよう
長く使ってきたエコキュートの不具合が見つかったら、経年劣化である可能性が高いといえます。その場合、修理をしても再発しやすいので、買い替えるほうが賢明です。エコキュートの導入や交換は「エコ突撃隊」に相談してみましょう。エコ突撃隊は工事費用込みでお得にエコキュートを販売しているため、負担を軽くできます。
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