オール電化
2021/01/28
電気温水器の寿命年数の目安は?故障のサインに気が付くコツ
電気温水器が故障してしまうと、お湯を使って食器を洗ったり、風呂にお湯を張ることが出来なくなり困ってしまいます。故障の度合いによっては買い替えの必要もありますが、急な買い替えだと満足のいく買い替えは難しいです。
このような事態にならないためにも、電気温水器の故障のサインを見逃さないようにしましょう。今回は電気温水器の寿命年数の目安や、故障のサインに気が付くコツなどを解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
電気温水器とは?
電気温水器とは、電気を使ってお湯を作る給湯器のことです。金属に電気を流して発熱させる電熱ヒーターの熱と、使用する水の熱を熱交換することで、給湯するお湯を作るシステムになります。
「電気を使って給湯する」というのは、エコキュートと似ていますが、エコキュートは「電気+空気の熱」を使って給湯するシステムになります。
空気を圧縮して使用するヒートポンプと呼ばれるシステムを搭載しているため、電気温水器よりも初期費用(本体価格・設置費用)などは高くなりますが、電気だけでお湯を作ろうとする電気温水器に比べて、空気の熱も利用するエコキュートの方がランニングコストは安くなります。
電気温水器の寿命は?
電気温水器の寿命は、一般的に15年前後といわれています。形状や機能の有無によっては20年程度使用できるという報告もありますが、15年以上も使用し続けていると部品の劣化が起き始め、エラーが増えるという報告があります。
また、15年というのはきちんとメンテナンスをしていることが前提になります。購入してからほとんどメンテナンスをしていない、使用している頻度が多いという場合は、寿命が短くなることもあります。
これって故障のサイン?
電気温水器を使い続けていて、下記のような症状が発生する、あるいは頻発するようになったら故障の可能性があります。
- 湯切れが早い・お湯がぬるい
- お湯が沸いていない
- 蛇口から水も出ない
- お湯が白い・濁っている・くさい
これらは故障のサインで、使用し続けると電気温水器が本格的に故障する恐れや、人体に影響を及ぼす可能性があります。それぞれ、どのようなサインで、どんな故障が考えられるのか順番に解説します。
湯切れが早い・お湯がぬるい
電気温水器は瞬間式と貯湯式の2種類があります。瞬間式はお湯が必要なときに必要な量だけを沸かしますが、貯湯式は夜中のうちに作ったお湯をタンクに貯めて、日中に使用します。
このタンクは雨風にさらされることで劣化・腐敗していき、場合によっては水漏れを起こす可能性があります。また、電気温水器が水漏れをしていると漏電するリスクがあるため、自動的にスイッチオフ、あるいはブレーカーが作動して本体を停止させます。
水漏れが原因で本体が停止しているとお湯の温度が低くなります。結果として、使用していていつもより湯切れが早い、あるいはお湯がぬるいという故障のサインとなって現れます。
湯切れが早い・お湯がぬるいと思ったら、貯湯タンクの周りや、本体上部にある安全弁などから水漏れが起きていないか確認をしましょう。
お湯が沸いていない
お湯を出そうとしても水しか出ない場合は、電気温水器がスイッチオフ、またはブレーカーが作動している可能性が高いですが、次の2つも考えられます。
- タイムスイッチの故障
- 電気系統の故障
電気温水器にある電気メーターの1つ、デジタル時計のタイムスイッチです。このタイムスイッチにより、電気温水器は管理されており、夜間のうちにお湯を作り貯湯します。つまり、タイムスイッチに不具合があると、朝になってもお湯が沸いていないというトラブルが起きます
タイムスイッチは代表的な故障であって、ほかにも内部の電気系統が故障しており、正常に作動しないということもあります。
つまり、朝になってもお湯が沸いていない、あるいはお湯にならない時は、スイッチオフ・ブレーカーが作動、もしくはタイムスイッチを始めとした電気系統の故障のサインと考えられます。
対処方法はスイッチオフやブレーカーが作動しているなら手動で切り替えることで解決できます。しかし、タイムスイッチや電気系統の故障だと、購入したメーカーや電力会社に連絡しないと修理できません。
蛇口から水も出ない
蛇口やシャワーから水すら出ない場合は内部の給湯管が詰まっている可能性があります。使用していると不純物などが蓄積され、給湯管を詰まらされる原因となります。
対処方法としては、購入したメーカーに連絡して、給湯管や電気温水器のチェックをしてもらいましょう。
お湯が白い・濁っている・くさい
給湯したお湯が汚いのは、給湯管や貯湯タンクに汚れが溜まっている可能性があります。お湯が白い、濁っている、くさいなどの異常を見つけたら、取扱説明書に従って配管の洗浄を行いましょう。
もし、配管の洗浄を行っても異常が解決されない場合は、購入したメーカーに連絡して点検を依頼するべきです。
故障を疑う前に確認しておきたいこと
お湯が出ない、お湯が沸かないというのは故障のサインですが、実は電気温水器が故障しているのではなく、ほかに問題がある場合があります。
例えば、よくあるケースが「お湯の使い過ぎ」です。貯湯式は夜間にお湯を作り貯め」ますが、日中に湯を多く使ってしまうと貯湯タンクが空っぽになってしまいます。
エコキュートと違い、貯湯式の電気温水器は日中にお湯を作ることが出来ないため、湯切れになると翌朝までお湯が使えなくなります。日ごろから湯切れを起こさないように気を付けるか、あるいは貯湯タンクが大きいのを選びましょう。
次に考えられるのが、断水や凍結により給水されていない可能性です。特に寒い地域だと凍結によりお湯や水が出ないというケースは珍しくありません。水も出ないというときは、自分の住んでいる地域が断水をしていないか、凍結の可能性は無いか調べてみましょう。
故障のサインを見逃さないコツは?
電気温水器の初期費用はメーカーや機種、施工業者によって異なりますが、30万円~50万円程度はします。ある程度の故障は修理で直りますが、故障の度合いや場所によっては修理できないということもあります。もしくは、メーカー側で部品がないため修理できないということも少なくありません。
修理できないとなれば買い替えになりますが、30万円~50万円の買い替えは安くありません。だからといって、給湯器を交換しないと風呂に入ることもできません。
急な出費や風呂に入れないといったトラブルを避けるためにも、故障のサインを見逃さないようにするべきです。そのためには、日ごろからメンテナンスをすることと、数年に1回はメーカーの点検依頼をしましょう。
電気温水器はメンテナンスをすることで寿命を延ばすことが出来ます。また、定期的にメンテナンスをすることで、早期の水漏れや異変に気付くことが出来ます。
しかし、給湯機に対する知識が少ない方がメンテナンスや目視でチェックをしていても、故障のサインを見逃すこともあります。そこで、数年に1回はメーカーによる点検を依頼するべきです。
きちんとした専門家によって点検してもらうことで、故障のサインを見逃さずに済みます。
目安としては定期的なメンテナンスが3ヶ月~半年に1回、メーカーによる点検は3年~5年が望ましいです。
まとめ
異常が、電気温水器の寿命や故障のサインを見逃さないコツの解説になります。電気温水器を使っていて、湯切れが早い・お湯がぬるい・水も出ないなどの異変を確認したら、故障の可能性があります。
故障の度合いによっては買い替えもあり得ます。日ごろから定期的なメンテナンスとメーカーの点検を受けておくことで、電気温水器の寿命を延ばすことが出来ます。
しかし、15年~20年ほども使い続けていれば故障する確率は高くなり、買い替えをするのが望ましいです。
エコ突撃隊は電気温水器をはじめ、エコキュートや太陽光パネルなど、様々な住宅設備機器の販売・施工を手掛けております。電気温水器の買い替えやエコキュートに興味がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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