オール電化
2024/06/23
エコキュートの騒音はどのくらい?低周波や動作音の原因と対策
エコキュートが動作する際には、音を発します。 それは「騒音」と言えるほどのものなのでしょうか。大きな音だとストレスの原因にもなりますし、ご近所とのトラブルになる可能性があります。 今回は、エコキュートの騒音について解説します。
騒音とは?
エコキュートについて調べていると、時々動作音に関する問題を耳にすることがあります。
実際、エコキュートには一定の動作音があります。それは騒音と言えるものなのでしょうか。
騒音の目安
騒音の目安には、環境省の生活騒音パンフレットを参照するとよいでしょう。
パンフレット内には、騒音の目安として下記の状況が記載されています。
- 90dB:パチンコ店内
- 80dB:ゲームセンター店内や航空機の機内
- 70dB:日中の主要幹線道路周辺、新幹線の車内、コーヒーショップ店内等
- 60dB:銀行窓口周辺や博物館の館内
- 50dB:書店の店内や高層住宅地域(昼間)
- 40dB:戸建て住宅地、図書館の館内
- 30dB:ホテルの室内
騒音によって起こる健康被害の目安
前項では、音の大きさの目安について解説しました。
では、音の大きさによる健康への影響はどのようなものがあるのでしょうか。
下記に音の大きさによる影響を記載いたします。
- 100dB以上:きわめてうるさい。聴力へ深刻なダメージを与える可能性がある
- 80dB以上:うるさいと感じる。聴力障害を招く可能性がある
- 70~80dB:うるさいと感じる。長時間は聴力へ悪影響
- 50~60dB:許容範囲だが集中力へ影響を与える可能性がある
- 40dB以下:静かである。通常、健康へ悪影響を与える可能性は低い
エコキュートが発する騒音はどれくらい?
エコキュートが動作の際に発する音の大きさは、一般に40dB程度と言われています。
40dBは図書館の館内や深夜の住宅地程度の騒音と同等とされています。
印象としては静かなものだな、と感じられる方も多いでしょう。
ではエコキュートは騒音を気にせず使えて安心か、というとそうともいいきれません。
エコキュートはエコキュート本体とヒートポンプユニットを設置する必要がありますが、エコキュート本体の騒音は静かでもヒートポンプユニットの発する低周波音が原因となり訴訟にまで発展した事例もあります。
どのようなトラブルが発生する可能性があり、どのような対策があるのかについてこれからご紹介していきます。
低周波音とは
ヒートポンプユニットから低周波音が発せられ、トラブルにつながりかねないことをご紹介しました。
そもそも低周波音とは何を指すのかについてご説明します。
低周波音は文字通り、周波が低い、つまり高さが低い音のことです。
人によって音に対する感度は異なるものですが、敏感な人は不快感や圧迫感を感じることがあります。
周波音はHz(ヘルツ)で表し、音の高さのことを示します。
低周波音は1Hz~100Hzの間の音のことを指し、ヒートポンプユニットは12.5Hz程度の低周波音を発すると言われています。
同程度の周波音として船やバス、トラックなどのエンジン音があげられます。
一般に人の耳は低周波の音を感じにくいとされていますが、個人差があります。
建物との共振による揺れやエコキュートが稼働するのは夜間であることから、一部の方にとっては気になる音になるようです。
エコキュートによる騒音が引き起こす可能性のあるトラブル
では、実際にエコキュートによる音はどのような問題を引き起こすのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
- 不快に感じる、不眠に繋がる
- 隣人との騒音問題に発展する
- 振動により建物に影響が出る
不快さや不眠に繋がる
エコキュートの設置場所が寝室の近く等にある場合、睡眠に影響を与える可能性があります。
世界保健機関(WHO)の環境騒音ガイドラインによると、30dB以下の音圧は睡眠に影響を与えず、40dB以上の音圧があると、約11%の対象者が覚醒に近づいたそうです。
音圧だけでなく、低周波による影響も見ておく必要があります。
眠りが浅いときは10Hzで100dB、20Hzで95dB以上に達すると目が覚めてしまうという実験結果も報告されています。
エコキュートの音圧、低周波はともに低い基準ではありますが、設置場所や過敏な人には影響が出てしまう可能性もゼロではありません。
隣人との騒音問題に発展する
エコキュートの設置場所がお隣の家庭と近い場合や垣根が薄い場合など、騒音トラブルに発展するケースがあるようです。
また、閑静な住宅街などで周囲よりも大きな音を発していると注目され、トラブルに繋がることも考えられます。
実際に、機械メーカーや設置家庭、業者に対して裁判まで発した事例もあります。
最悪の場合訴訟される可能性もあるため、設置場所や対策には十分に注意するべきです。
振動により建物に影響が出る
低周波音は実は人よりも建物の方が影響を受けやすいと言われており、窓や戸では、5Hzで70dB、20Hzで80dB程度の低周波音によって揺れを引き起こすとされています。
また、その揺れにより、建物が傷む原因にもなりかねません。
エコキュートによる騒音問題を避けるための対策
これまで、エコキュートの騒音問題についてご紹介してきましたが、騒音によるトラブルを未然に防ぐ方法は大きく3つあります。
- 適切な設置場所を選ぶる
- 防音措置をとる
- 定期的なメンテナンスを行う
順番に解説します。
適切な設置場所を選ぶ
一般にエコキュートのヒートポンプユニットが発する低周波音による影響は設置場所に起因することが多いです。
対策としては、ヒートポンプユニットを寝室から離れた場所に設置するとよいでしょう。
音のエネルギーは距離によって拡散し、離れれば離れるほど減衰していくからです。
寝室、近隣宅等実生活に影響の多い場所から15m以上離して設置すると騒音の影響を防げるでしょう。
また、窓や換気扇等空気の通り道の近くでは音が伝わりやすいとされ、塀に囲まれた狭い空間では音の反射による増幅で影響が出やすいとされています。
そのような場所を避けて道路側等に設置することで騒音トラブルを回避できます。
既に設置していて、音が気になる場合は移動させられないか業者に相談してみるのもいいでしょう。
防音措置をとる
設置場所を離すだけでなく、音源となるエコキュートに防音措置をとるのもおすすめです。
稼働音が広がらないように土台にしっかり固定することや防音壁、防音シート、防振ゴムを設置することで音の広がりと振動を防ぐことができます。
また、防音措置が施されたエコキュートがあり、あらかじめ防音商品を購入することもトラブル回避に有効です。
定期的なメンテナンスを行う
経年によりエコキュート内部の部品が劣化し、稼働音が大きくなることもあります。
この場合、故障した部品や劣化した部品の交換修理で収まる可能性も考えられるため、異音に気付いたら修理や交換を検討してみるとよいでしょう。
定期的なメンテナンスを行い、すぐに状況判断できれば、継続的に騒音問題に悩んだり思わぬトラブルに繋がる危険性を避けられます。
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。この記事でエコキュートの騒音について少しでもご理解いただけたら幸いです。
当社では、エコキュートの販売から設置まで対応し、業界最安値に挑戦しております。安心の長期保証とまごころを込めたサービスで多くのお客様にご満足いただけるよう対応させて頂きます。
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