オール電化
2025/01/29
エコキュートを交換する場合はどこに頼む?エコキュートの寿命や最新のエコキュートの特徴などを解説
エコキュートを購入してから10年以上経過したら、交換を検討しましょう。 10年はエコキュートの寿命と言われており、すぐに故障するとは限りませんが給湯効率の低下や修理費用の発生などが考えられるため、新しいエコキュートへの交換がおすすめです。
ただし、エコキュートの技術も進歩しており、新しい機能や新しいタイプのエコキュートが登場しているので、知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、エコキュートを交換する場合の選択肢や、最新のエコキュートの特徴等を解説します。
古いエコキュートは交換するべき?
結論から申し上げますと、購入してから10年以上が経過したエコキュートは、次の理由から交換を検討しましょう。
- 経年劣化による性能の低下
- 修理費が発生する
- 修理できない可能性が高まる
上記を順番に解説します。
経年劣化による性能の低下
10年以上経過したエコキュートは経年劣化していき、ランニングコストが増えていく可能性があります。
エコキュートの最大のメリットはお湯を沸かすためのランニングコストが抑えられていることです。
次の表は、エコキュートとほかの給湯器の年間ランニングコストを比較したものになります。
エコキュート | 電気温水器 | ガス給湯器 | 石油給湯機 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約184,800円 | 約104,400円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約189,600円 | 約98,400円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約166,800円 | 約112,800円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約158,400円 | 約73,200円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約100,800円 | 約81,600円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約87,600円 | 約75,600円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約176,400円 | 約108,000円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約193,200円 | 約93,600円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約84,000円 | 約102,000円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 不明 | 約62,400円 | 約55,200円 |
実際のランニングコストはお湯の使用量や給湯器の性能によって異なりますが、エコキュートは電気温水器やガス給湯器に比べて安いです。
しかし、経年劣化が進むと、エコキュートの最大のメリットであるランニングコストが高くなっていく可能性があるので、光熱費が高いと感じたら交換を検討しましょう。
修理費が発生する
エコキュートを購入してから10年以上経過すると、故障した場合に修理費用が発生する可能性があります。
次の表は、メーカーごとの無償保証期間をまとめたものです。
リモコン | ヒートポンプ | 貯湯タンク | |
---|---|---|---|
パナソニック | 1年 | 3年 | 5年 |
三菱 | 2年 | 3年 | 5年 |
ダイキン | 1年 | 3年 | 5年 |
コロナ | 2年 | 3年 | 5年 |
日立 | 1年 | 3年 | 5年 |
メーカーは、3万円程度の入会金を支払うと、上記の無償保証期間を最長10年間に延長する有償延長保証サービスを扱っています。加入すれば、故障しても修理を無料で受けられますが、期間は10年までになります。
10年が経過した場合、故障の箇所や度合いによって異なりますが、次のような修理費用を請求される可能性があります。
症状(状態) | 修理費用の目安(税込) |
---|---|
水漏れ | 16,500円~68,200円 |
電源が入らない | 16,500円~48,400円 |
お湯が沸かない お湯が出ない |
18,700円~188,100円 |
ふろ自動運転しない 追い焚き運転しない |
18,700円~66,000円 |
お風呂の湯はりができない | 18,700円~66,000円 |
リモコンが点灯・表示しない | 27,500円~49,500円 |
「C-」のエラーがリモコンに表示される | 18,700円~176,000円 |
「H-」「E-」「F-」のエラーがリモコンに表示される | 18,700円~68,200円 |
取扱説明 点検調整 |
9,680円~15,180円 |
見積診断 | 6,490円~9,680円 |
エコキュートの修理費用は高額になりやすいので、修理して使い続けるよりも、新しい機種と交換したほうがお得になる場合があると覚えておきましょう。
修理できない可能性が高まる
エコキュートメーカーは販売してから10年以上が経過した商品のパーツの新規生産や保管を止める傾向があります。
仮に、エコキュートが故障したとしても、メーカーに修理パーツがなければ修理できません。
そのため、販売してから10年以上が経過したエコキュートが故障した場合、修理よりも交換を勧められるケースは少なくありません。
エコキュートを交換するならどこで頼む?
エコキュートを交換する場合の選択肢は以下の通りです。
- 専門の業者
- ネットショップ
- 家電量販店やホームセンター
- 電力会社
- 街の電気屋さん
上記を順番に解説します。
専門の業者
エコキュートの交換は、給湯器の販売・施工を専門に行う業者へ依頼できます。
専門業者の主なメリットとして、豊富な商品のラインナップや比較的安価な価格設定、施工実績の確認のしやすさが挙げられます。
パナソニックや三菱など主要メーカーの製品を取り扱い、大量仕入れによりコストを抑えながら、家庭に最適な製品の提案が可能です。
ただし、業者によって知識や技術に差があるため、適切な商品選びや施工の品質には注意が必要です。依頼前に、施工実績や口コミを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
ネットショップ
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのネットショップでもエコキュートを購入できます。
主なメリットとして、販売価格が安い傾向にあり、購入までの手続きが簡単でスピーディーな点が挙げられます。サイト内で手軽に比較検討できるのも魅力です。
しかし、ネット購入にはリスクも伴います。
例えば、出品者によって工事費や保証内容、設置手順が異なり、現地調査なしでの購入は、搬入や設置スペースでトラブルが発生する可能性が高いです。
さらに、同じ商品でも価格差がショップによって大きいため、詳細をよく確認し、信頼できる販売者を選ぶ必要があります。
家電量販店やホームセンター
エディオンやヤマダ電機などの家電量販店や、コーナンやカインズホームなどのホームセンターでもエコキュートの交換が可能です。
主なメリットとして、提携する施工業者による設置が挙げられます。信頼性の高い施工が期待でき、トラブル時のサポートも受けられるため、安心して依頼したい方におすすめです。
しかし、取り扱い商品の種類が限られているため、希望する機種が見つからない可能性があります。
また、販売価格が比較的高めに設定されている点も注意が必要です。予算や希望する機能に合った製品を購入するためにも、複数の業者から見積もりを取りましょう。
電力会社
最近では東京電力や関西電力などの大手電力会社が窓口となって、エコキュートの交換に対応するケースが増えています。
電力会社を利用するメリットは、電力会社によっては省エネ機器への割引やお得なプランの提供があり、オール電化割引なども活用できる可能性があることです。
ただし、電力会社は専門業者ではないため、交換費用が割高になる傾向が見られます。専門の業者と比較した場合、同じ機種でも10万円近く高くなるケースもあるので注意が必要です。
さらに、電力会社によってはリース契約がありますが、月々の支払いを抑えられても、長期的には割高になる可能性があると覚えておきましょう。
街の電気屋さん
街の電気屋さんでもエコキュートを購入できる場合があります。
最大のメリットは、アフターフォローの手厚さです。地域に密着しているため、故障時や点検の際に迅速な対応が期待でき、軽微な修理であれば当日中の対応を受けられる可能性があります。
一方で、施工実績や価格の透明性が低いというデメリットがあります。ネットショップほどのリスクはないものの、購入を検討する際は事前に価格や施工内容をしっかり確認することが重要です。
最新のエコキュートの特徴
エコキュートの基本的な仕組みは10年以上経過していても変わりません。
空気の熱を利用したヒートポンプユニットでお湯を沸かし、貯湯タンクユニットでお湯を溜めておき、リモコンユニットで湯温や湯量をコントロールします。
一方で、最近では次のような機能やタイプのエコキュートが登場しています。
- マイクロバブル機能
- 深紫外線
- おひさまエコキュート
古いエコキュートを交換する際は、最新のエコキュートの特徴を知っておきましょう。
上記を順番に解説します。
マイクロバブル機能
マイクロバブルとは、直径1~100μmの微細な気泡で、通常の気泡に比べて浮力が弱く、水中に長時間留まる特徴がある泡です。泡が弾ける際の圧力によって、肌や毛穴の汚れを吸着・除去する効果が期待できます。
また、マイクロバブルによって湯冷めしにくく、温かさが長持ちする効果も得られます。
記事執筆時点でマイクロバブル機能を搭載したエコキュートを販売しているのは以下の通りです。
- 三菱
- ダイキン
- コロナ
- 日立
マイクロバブル機能に興味がある方は、上記のメーカーの対応機種をチェックしましょう。
深紫外線
深紫外線とは、波長が100~280ナノメートル紫外線です。紫外線の中で最も波長が短く、高い殺菌能力を持ちます。
ふろ配管内にUV-LEDユニットを搭載し、深紫外線を照射することで、お湯を長時間清潔に保つことが可能です。清潔なお湯を維持することで、残り湯を洗濯に使用したり、掃除の手間を軽減したりするメリットが得られます。
記事執筆時点で深紫外線機能に対応したエコキュートを販売しているメーカーは以下の通りです。
- 三菱
- ダイキン
- 日立
残り湯を清潔な状態にして再利用したいと考えている方は、深紫外線機能を持つエコキュートを購入しましょう。
おひさまエコキュート
おひさまエコキュートとは、太陽光発電システムとの連携を前提としたエコキュートです。
従来のエコキュートも太陽光発電システムとの連携が可能でしたが、おひさまエコキュートは連携が前提となっているため、太陽光発電システムがない家庭には導入できません。
おひさまエコキュートの最大の特徴は夜間ではなく日中にお湯を沸かすことです。
従来のエコキュートは外気温が低い夜間にお湯を沸かしていましたが、おひさまエコキュートでは外気温の高い日中にお湯を沸かします。そのため、夜間に沸かす場合よりもランニングコストを抑えられる可能性があります。
ただし、おひさまエコキュートは太陽光発電システムのほかに、対応している料金プランに申込むことが条件です。
記事執筆時点で対応している料金プランは以下の通りです。
- 東京電力エナジーパートナー「くらし上手」
- 東北電力「よりそう+おひさまeバリュー」
- 中国電力「おひさまシフトコース」
- 四国電力「昼トクeプラン」
- 九州電力「おひさま昼トクプラン」
現時点では、すべての地域で対応しているエコキュートではありませんが、太陽光発電システムを設置していて条件を満たせるなら、おひさまエコキュートへの交換を検討しましょう。
まとめ
以上が、エコキュートを交換する場合の解説になります。エコキュートを交換する場合の選択肢は複数ありますが、おすすめは専門の業者です。
「エコ突撃隊」のような専門の業者では、主要エコキュートメーカーの商品が低価格で販売されております。ラインナップが充実しているので、ご家庭の要望や事情に合ったエコキュートを見つけられる可能性が高いです。
また、専門知識を身につけたスタッフが対応いたしますので、直近10年間で起きたエコキュートの進化や変化から、ピッタリの機種を提案いたします。エコキュートを交換したい場合は、ぜひご相談ください。
こちらの記事もおすすめ!
お見積り・ご相談はこちら
「ダイキン空調機特約店」
エコ突撃隊 お客様相談窓口
当店の自社施工は、
ダイキンの空調機特約店に認定されています。
安心してお任せいただけるよう、迅速・丁寧にご対応させていただきます。
お電話でのお問い合わせ
10時00分~19時00分