エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。一般的なガス給湯器と違った仕組みの貯湯式給湯器のため、撤去するための方法が限られており、ある程度のお金がかかることも知っておくと良いでしょう。

そこで今回は、エコキュートの撤去費用について解説します。給湯器をお得に処分する方法も分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートの撤去費用はいくら?

エコキュートの撤去費用は撤去する方法によって異なります。次の表は、代表的な撤去方法と相場をまとめたものです。

上記の撤去方法を順番に解説します。

給湯器の施工業者に依頼する

現在使用しているエコキュートから新しいエコキュートやガス給湯器に買い替える際に、施工業者が古い給湯器を処分する場合があります。撤去費用は業者によって異なりますが、10,000円～20,000円程度が相場です。

買い換えと処分が同時にできるため、ご自身で業者を探す手間がかかりません。

ただし、業者によっては曖昧に見積もりを出して、あとから高額な撤去費用を請求するケースがあります。事前に見積もりを取り、金額を確認しておくと良いでしょう。

買い取り業者やリサイクル業者に引き取ってもらう

エコキュートは省エネ性能の高い給湯器です。使用済みでも、稼働年数が短かったり、人気の高い機種だったりすると買い取り業者やリサイクル業者が引き取ってくれる場合があります。

買い取り業者やリサイクル業者に依頼した場合、撤去費用を支払うのではなく、買い取り費用を貰えます。相場は機種によって異なりますが、10万円近い金額で取引されている事例もあります。

ただし、業者によって対応が異なり、5年以内の機種やご自身での取り外しが完了しているなどの条件があるため、確認が必要です。

最近は半導体不足もあって、エコキュートを買い取りが増えている傾向があるため、不要なエコキュートを売却することも検討してみましょう。

処分業者や廃品回収業者に依頼する

買い取り業者やリサイクル業者とは別に、給湯器を専門的に扱っている処分業者や廃品回収業者がいます。

業者によって相場は異なり、10,000円～20,000円程度で引き受ける場合もあれば、取り外し工賃と運搬代で30,000円以上するケースもあるため、依頼する場合は価格を比較しましょう。

また、業者によってはエコキュートの取り外しができない場合もあるため、事前に確認しておくと良いです。

自治体の粗大ごみとして出す

自治体は粗大ごみの回収業務を行っており、給湯器の処分を引き受ける場合があります。

相場は自治体ごとに異なり、持ち込んだときと集荷を依頼したときで金額のルールが異なりますが、2,000円前後でエコキュートを処分できる可能性は高いです。

ただし、自治体に粗大ごみとして出す場合は、取り外しや運搬などをご自身で行う必要があります。また、自治体によっては給湯器の処分が可能でも、エコキュートは対象外というケースがあるため、事前に確認しておきましょう。

エコキュートをお得に処分する方法

エコキュートをお得に処分するなら、給湯器の買い替え時に施工業者に依頼する方法が良いでしょう。

買い取り業者やリサイクル業者ならエコキュートの処分費用を支払わずに、場合によっては買い取り費用を貰える可能性はあります。しかし、買い取ってもらえるエコキュートの種類が決まっており、処分したい給湯器が対象の機種だとは限りません。

また、施工業者以外の方法では、ご自身でエコキュートを分解して運搬するリスクがあります。エコキュートは大きい住宅機器のため、素人が分解して、運搬することは難しいです。

処分にかかる手間や時間、料金などを総合的に考えると、エコキュートをお得に処分する方法は買い替え時に施工業者に依頼する方法になります。

なお、エコキュートを購入時に設置した業者によっては、処分を受け付けている場合があるので、給湯器の買い替えは検討しておらず、処分をしたい場合は相談してみましょう。

エコキュートの撤去は自分で出来るの?

結論から申し上げますと、エコキュートの撤去は資格が必要とする場合があるため、原則として素人の方では出来ません。

エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器のため、設置や交換には第二種電気工事士や、給水装置工事主任技術者、排水装置主任技術者などの資格を取得した人物が工事に関わる必要があります。

必然的に、取り外しの際にも同等の知識、技術が必要とされます。

貯湯タンクユニットに溜めてある水を排水し、給水や電気を遮断して決められた手順で配管や取り付け金具などを外していけば取り外すことは可能で、取り扱い説明書やYouTubeの動画などを参考にして取り外したという方は少なくありません。

しかし、資格なしに取り外してしまうと、あとからトラブルに発展する恐れがあるため、自分でエコキュートの撤去を行うことは止めておきましょう。

施工業者を選ぶ際のポイントは?

エコキュートをお得に処分するなら、給湯器の買い替え時に施工業者を選ぶ方法が良いです。

ただし、エコキュートの施工業者はいくつもあり、選ぶときは次のポイントに注目しましょう。

• 販売価格
• 工事費用
• 販売しているエコキュートの種類
• 施工実績
• アフターフォロー

上記を順番に解説します。

販売価格

エコキュートの施工業者を選ぶ際は、販売価格を比較しましょう。

エコキュートの工事費込みの相場は40万円～70万円程度で、ほかの給湯器に比べると高額な傾向があります。

一方で、施工業者ごとに販売価格は異なり、同じ機種でも数万円安く購入できるというケースも珍しくありません。

エコキュートは初期費用が高額な給湯器なので、業者を選ぶときは販売価格を比較しましょう。

工事費用

エコキュートを設置するまでの流れは以下のとおりです。

• 現地調査
• お見積り書の提示
• 契約
• エコキュートの運搬
• 古い給湯器の撤去
• 基礎工事
• 配管接続工事
• 電気工事
• リモコン設置工事
• 試運転
• 説明と引渡し

エコキュートを設置するまでの流れは施工業者ごとに大きな違いはなく、上記の基本工事の費用の相場は150,000円前後です。

ただし、住宅の状況によっては上記の基礎工事以外に、配管や配線の延長工事のような追加工事を行うと、さらに高くなる可能性はあります。

そのため、施工業者を比較する際は見積もりを取り、工事内容と金額を照らし合わせてから決めると良いです。

販売しているエコキュートの種類

エコキュートの主要なメーカーは以下のとおりです。

• 三菱
• パナソニック
• ダイキン
• コロナ
• 日立

メーカーごとにエコキュートの機能や特徴などは異なり、高性能で人気の高いモデルでも、ご家庭の状況によっては合わないケースもあります。

とくに、エコキュートの貯湯タンクユニットは大きな住宅機器で、狭小スペースでは特定の機種しか設置できない場合も珍しくありません。

施工業者によって扱っているエコキュートの種類数は異なり、数が多いほど選択肢は増えて、ご家庭に合った機種が見つかりやすくなります。

施工実績

エコキュートは基礎工事や配管、配線工事など、取り付けるためには多くの工事を必要とする給湯器です。

施工業者によってエコキュートの施工実績は異なり、下手なところに頼んでしまうと、基礎工事がしっかりと行われていない、配管がズレて水漏れしているなどのトラブルが起きる可能性があります。

信頼できる施工業者を見つけるためには、口コミや評判だけでなく、施工実績を比較してみると良いです。

アフターフォロー

エコキュートはお湯を沸かすためのランニングコストを大幅に節約できる給湯器です。工事費込みの初期費用は高額ですが、使い続けていれば家計をある程度節約できます。

しかし、エコキュートで初期投資を越える節約を望むなら、5年～10年以上使い続ける必要があります。

エコキュートの寿命は10年以上といわれていますが、定期的にメンテナンスや点検を行った場合の寿命で、放置していると短くなります。また、ヒートポンプユニットは精密機器の塊のため、ちょっとしたことが原因で故障するリスクは高いです。

施工業者によってアフターフォローや保証サービスの内容は異なります。エコキュートを安心して使い続けるためにも、アフターフォローや有償保証がしっかりとしている施工業者を選ぶと良いです。

関連記事エコキュート専門店の価格が家電量販店より安いワケとは!専門店の魅力も解説!

まとめ

以上が、エコキュートの撤去費用に関する解説です。エコキュートの撤去方法は4つあり、一番お得で手間がかからない方法は、新しい給湯器を購入したときに施工業者に撤去してもらう方法になります。

他の方法は自分でエコキュートを取り外したり、運搬したりする手間がかかるため、おすすめできません。施工業者に依頼するなら10,000円～20,000円程度で済むため、まずは業者に相談してみましょう。

「エコ突撃隊」では、エコキュートの撤去を22,000円(税込)で行っています。

また、主要なメーカーの正規品を低価格で販売しており、施工実績28,000件を突破しています。エコキュートの撤去や、新しい給湯器への交換などを検討している方は、ぜひご相談ください。