オール電化
2021/07/03
故障のサインを見逃さないで!エコキュートの寿命について
電気を使ってお湯を沸かすエコキュートは、光熱費が安くて省エネ性能に優れていることで知られています。しかし、いくら性能が高くてもいずれは寿命を迎えてしまいます。エコキュートが完全に故障してしまうと生活に大きな支障をもたらしてしまうため、修理や買い替えの判断はなるべく早く行いたいところです。
そこで、エコキュートの寿命や故障のサインなどについて詳しく説明していきます。
目次
エコキュートの寿命ってどのぐらいなの?
エコキュートの寿命は概ね10年程度だといわれています。ただし、エコキュートはさまざまな部品から構成されており、その劣化速度は部品ごとに異なっています。したがって、特定の部品の劣化が急速に進めば、思ったよりも早く故障してしまったなどといったことにもなりかねません。ちなみに、エコキュートの本体はお湯を沸かす「ヒートポンプユニット」とお湯を貯めておく「貯湯タンク」の2つに分かれており、後者のほうが寿命は長いといわれています。
ちなみに、一般的に想定されている耐久年数はヒートポンプユニットが5~15年なのに対して貯湯タンクは10~15年です。なぜ、貯湯タンクの寿命が長いのかというと、基本的な構造が電気温水器と同じで比較的単純な造りになっているため、故障しにくいからです。一方、ヒートポンプは電気回路に使用されているインバーターとパワーモジュールが経年劣化の影響を受けやすく、年を経るごとに故障の確率がどんどん高まっていきます。それでも、インバーターは12年ほどもつといわれていますが、パワーモジュールは7年半が目安とされています。そのため、貯湯タンクと比べると遥かに壊れやすいのです。
ただし、エコキュートは製品化されてからの歴史が浅く、寿命に関するデータはまだまだ十分とは言えません。したがって、使い方によっては想定される寿命よりも遥かに長かったり、短かったりする可能性も大いにあると言えます。
エコキュートの寿命を短くする原因を把握しておこう
エコキュートの寿命は使い方や環境によって大きく変わってきます。そのため、できるだけ長持ちさせようと思うのであれば、寿命が短くなる原因を把握してそれを避けることが重要なポイントとなります。まず、気を付けるべきは入浴剤の使用です。どちらかといえば、エコキュートは入浴剤を苦手としています。なぜなら、多くのエコキュートには追い焚き機能が備わっているのですが、その機能を使ってお湯を循環させた際に、ポンプや配管に入浴剤が詰まって腐食を引き起こす可能性があるからです。特に、濁り湯系の入浴剤はそのリスクが高いのでメーカー非推奨となっています。
また、吹きさらしの屋外や通気性が悪くて湿気あるいはホコリの多い場所なども寿命を縮める要因となるため、設置場所は慎重に選ぶ必要があります。さらに、ヒートポンプの近くに物を置くと空気を吸い込みにくくなり、パフォーマンスが落ちてしまうので注意が必要です。それから、エコキュートは土地によって仕様が異なる場合があるという事実も押さえておきましょう。たとえば、寒冷地にはそれに適した仕様のエコキュートが存在し、一般仕様のものを使用すると壊れやすくなる場合があります。
エコキュートの寿命を伸ばすためのポイント
エコキュートの寿命は、メンテナンスの有無や使い方によっても大きく変わってきます。たとえば、エコキュートを少しでも長く使いたいのであれば、貯湯タンク内の定期的な清掃は欠かせません。なぜなら、エコキュートを長期間使用していると、タンクの底に汚れやお湯に含まれている不純物がどんどん沈殿していくからです。そうなると、フィルターが目詰まりして故障の原因となります。また、視認はできないものの、タンクと浴槽をつなぐ配管にも同じように汚れは溜まっていきます。したがって、タンク内の清掃のほかに、配管掃除も定期的に行う必要があります。目安は半年に1度程度ですが、もしバスタブに汚れが浮くようであれば配管内が汚れている証拠なので都度清掃するようにしましょう。
次に、ヒートポンプの水抜きもエコキュートの寿命を伸ばすための重要な要素です。これを怠ると、やはり水道水の不純物が溜まって故障の原因となります。ちなみに、水抜きは年に2~3度の頻度で行うことが推奨されています。さらに、漏電遮断器や逃し弁が正常に動いているかどうかのメンテナンスも半年に1回は行っておくのが無難です。それから、長期不在の際は必ず電源を切り、水質が変化して故障の原因とならないようにタンクの水は抜いておきましょう。また、入浴剤を使用する前に、説明書を読んで対応しているかを確認しておくことが大切です。一般的には透明なものであれば、多くの場合問題ないとされています。
これが出るとまずい!エコキュートの修理や買い替えのサインとは
エコキュートが壊れてしまうとお湯がしばらく使えなくなるので、特に冬場は大変不便な思いをしてしまいます。しかも、問題なのは少しずつ調子が悪くなるのではなく、突然壊れてしまうケースも少なくないという点です。いざというときに困らないようにするためにも、故障の前兆を見逃さずに、早めに対応できるようにしておきましょう。
お湯を出す際にトラブルが起きる
エコキュートの故障のなかでも代表的なのがお湯に関するトラブルです。具体的な症状としては「お湯が止まらない」「水しか出ない」「シャワーの温度が安定しない」などが挙げられます。まず、お湯が止まらない場合は最初に汚れが浴槽の循環口に詰まっていないか、あるいは水位設定に問題がないかをチェックします。水位の設定に問題がなく、循環口の掃除をしてもトラブルが解消されない場合、可能性が高いのが水位センサーの故障です。
次に、水しか出ない場合ですが、故障ではなくて単純にお湯を使いきったことによる湯切れの可能性があります。そこで、とりあえず沸き上げを行い、お湯が出るかを確認してみましょう。それでも症状が改善しなければ、温度調整基盤や温度検知器といった電子機器のトラブルが考えられます。こうした故障は初期不良でもよく見られますが、ある程度の年数が過ぎてからのトラブルであれば経年劣化による老朽化の可能性が高いと言えます。なお、その際にはエコキュートの本体を一旦リセットしてみるのも一つの手です。そうすることで基板などが正常に稼働し始めるケースがあります。
さらに、お風呂に入れるお湯は問題ないのに、シャワーだけ温度が安定しない場合は混合水栓に関するトラブルかもしれません。設定温度を上げても問題が解消されないようであれば、水栓の交換を検討したほうがよいでしょう。
本体から水やお湯が漏れている
本体機器から水やお湯が漏れている場合も故障している可能性があります。たとえば、貯湯タンクから水が漏れていれば、第一に疑われるのがタンクのひび割れです。ただし、貯湯タンク内部の水は熱が加わると膨張し、体積が増えたぶんだけタンク外に排出されるようになっています。一方、気温の低い日にはヒートポンプユニットの周囲に水滴が垂れていることもありますが、多くの場合、それは外と内の温度差によって生じた結露です。こうした現象はタンクからお湯が漏れているわけではないので問題ありません。
それから、水漏れはパッキンや弁が摩耗したときにもよく起こります。メンテナンスを怠ると発生しやすいので十分気をつけるようにしましょう。さらに、電気代や水道代が突然上がったときは要注意です。建物内部の配管に穴が空き、そこから水が漏れている可能性があります。
エラーコードが頻繁に出る
何らかのトラブルを機械が感知するとエラーコードが表示されますが、その場合はコードをチェックし、説明書などでそれがどういった内容のエラーなのかをよく確認することが大切です。なお、エラーコードの表記と対処方法はメーカーによって異なるため、機器を買い換えたのなら新たに確認をし直す必要があります。ただ、エラー表示が出た場合に多いのが汚れに反応しているというケースです。したがって、原因がよくわからないエラーに対しては、まずタンクやファンをしっかり掃除してみるのが賢明です。また、設置して10年以上が経っている機器が頻繁にエラー表示を出すのは老朽化による故障である可能性が高いので、できるだけ早く業者に見てもらうようにしましょう。
エコキュートの寿命は使い方次第!故障したら業者に相談を
エコキュートの寿命は10年程度といわれていますが、それはあくまでも目安に過ぎません。実際は使い方によって短くなったり、長くなったりするのです。また、どれだけ大事に使っていたとしてもいつかは故障するものなので、不調のサインを見逃さないようにすることが大切です。ただ、修理すべきか、それとも交換すべきなのかといった判断は素人では難しい場合があります。そういうときは、業者に相談するようにしましょう。
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