オール電化
2018/09/27
オール電化と石油給湯器はどっちがお得?光熱費を徹底比較
高騰気味の灯油代に困っていませんか?石油給湯器(灯油ボイラー)からオール電化(エコキュート)にすることで、「お風呂」の時に光熱費がいくら安くなるのか徹底比較していきます。また、オール電化の光熱費をよりお得にする方法も紹介します。
オール電化と石油給湯器の特徴
光熱費を比較する前に、まずはオール電化と石油給湯器の特徴についておさらいしておきましょう。
省エネのイメージがある「オール電化」
オール電化は、エコキュートやIHクッキングヒーターなどを導入して、家庭内のエネルギーを電気のみにすることを指します。
オール電化には、「ガス代が不要になる」や「深夜の電気代が安くなる」などの特徴があるため、光熱費が安くなるイメージを抱いていいるかたも多いのではないでしょうか。
灯油を燃料とする「石油給湯器」
灯油を燃料とする「石油給湯器」は、灯油ボイラーや石油ボイラー、灯油給湯器などの名前で呼ばれる場合もあります。
一昔前は、燃料となる灯油が安かったため人気が高かったのですが、現在は中東地域の治安悪化などにより高騰傾向にあり、オール電化などに乗り換える人が増えています。
灯油の価格は不安定
日本は灯油の元となる石油(原油)の99%を輸入に頼っており、そのうち80%以上が中東地域から輸入しています。そのため、近年相次ぐテロや紛争などによる治安悪化の影響で、灯油の価格は以前にくらべて非常に不安定になっています。
2018年9月18日時点での全国相場は、18Lあたり「1,692円」となっており、2,000円近くまで値上がりした2014年あたりと比べると価格は下落していますが、再び上昇傾向にあります。
お風呂の光熱費をオール電化と石油給湯器で比較
ここでは、お風呂を溜める際の光熱費を、オール電化と石油給湯器で比較していきます
お風呂の光熱費はオール電化がお得!
オール電化は、電気料金が安い深夜時間帯に、エコキュートが自動でお湯を沸かします。
そのため、お風呂のお湯を沸かす光熱費は、以下の額だけ石油給湯器よりもオール電化のほうがお得です。
○1回あたりの湯沸かしコスト=「37円」オール電化がお得!
○1ヶ月あたりの湯沸かしコスト=「959円」オール電化がお得!
オール電化と石油給湯器それぞれの詳しいコストの内訳については、以下をご覧ください。
オール電化の湯沸かしコスト
オール電化(エコキュート)がお風呂を沸かすのに必要なコストは、以下の通りです。
○お風呂250Lの湯沸かしコスト(1回)=151円(オール電化)
○お風呂250Lの湯沸かしコスト(1ヶ月)=4,681円(オール電化)
※上記のコストはあくまでも目安です。お風呂の大きさや使用頻度などにより異なります。
※250Lの水を10度→40度まで湯沸かしした場合の料金です。(7,500キロカロリー/8.7kWhが必要)
※1kWh=17.46円で算出しています。(東京電力「スマートライフプラン」契約時)
石油給湯器の湯沸かしコスト
石油給湯器(灯油ボイラー)がお風呂を沸かすのに必要なコストは、以下の通りです。
○お風呂250Lの湯沸かしコスト(1回)=188円(石油給湯器)
○お風呂250Lの湯沸かしコスト(1ヶ月)=5,640円(石油給湯器)
※上記の金額はあくまでも目安です。季節や家族構成、お風呂の大きさなどにより使用量は変化します。
※灯油価格は、2018年9月18日時点での全国相場「18L=1,692円」に基づいています。
※250Lの水を10度→40度まで湯沸かしした場合です。(1回あたり灯油2Lの消費を想定)
オール電化の光熱費もっとお得にするには?
太陽光発電や蓄電池と組み合わせることで、オール電化をよりお得に運用することができます。どういうことなのか、詳しくご説明していきます。
オール電化と太陽光発電を一緒に利用する
オール電化と太陽光発電を一緒に利用すると、昼間は太陽光発電でつくった電気を家庭内で使用することで、昼間の高い電気を買電する必要がなくなります。そのため、昼間の買電量が減り、電気代を削減することができるのです。
オール電化と太陽光発電を同時設置するメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

オール電化と蓄電池を一緒に利用する
オール電化と蓄電池を一緒に利用すると、電気料金が安い深夜時間帯の電気を蓄電池にためておき、電気料金が高い昼間に使用する、といった使い方ができます。これにより、昼間の高い電気を買電する必要が減るので、電気代の削減効果があります。
オール電化と蓄電池を同時設置するメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
