オール電化
2024/09/13
エコキュートの配管を洗浄する方法は?ドラッグストアで購入できるジャバの使い方も解説
エコキュートは省エネ性能が高く、環境に配慮した給湯器として広く普及しています。 しかし、長期間使用していると、配管内部にスケールや汚れが蓄積し、性能低下やトラブルの原因となることがあります。そのため、定期的にエコキュートの配管を洗浄しましょう。
この記事では、エコキュートの配管を洗浄する方法や、ドラッグストアで手軽に入手できる洗浄剤「ジャバ」の使い方を詳しく解説します。
エコキュートの配管を洗浄する理由
エコキュートはヒートポンプユニットでお湯を沸かして、貯湯タンクユニットに溜めておき、各所に給湯する貯湯式給湯器です。
貯湯タンクユニットから浴槽まではふろ配管が、浴槽のお湯を再び沸かす追い焚きのときは追い焚き配管の内部をお湯が循環します。
お湯のなかには不純物やゴミが混ざっている場合があり、追い焚き配管に蓄積されると次のような問題が発生する可能性が高いです。
- お湯の出が悪くなる
- お湯の品質が低下する
- 機器の寿命が短くなる
配管内部でゴミや不純物が蓄積されると詰まってしまい、お湯の出が悪くなります。
また、お湯に異臭が生じたり、色が濁ったりして、最悪の場合は機器に余計な負荷がかかり寿命が短くなる可能性もあります。
次の表は、エコキュートと他の給湯器の年間ランニングコストをまとめたものです。
エコキュート | ガス給湯器 | 電気温水器 | 石油給湯機 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約104,400円 | 約184,800円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約98,400円 | 約189,600円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約112,800円 | 約166,800円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約73,200円 | 約158,400円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約81,600円 | 約100,800円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約75,600円 | 約87,600円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約108,000円 | 約176,400円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約93,600円 | 約193,200円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約102,000円 | 約84,000円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 約62,400円 | 不明 | 約55,200円 |
実際のランニングコストは家族の人数やお湯の消費量によって異なりますが、エコキュートは省エネ性能の高い給湯器なので、お湯を沸かすためのランニングコストを大幅に節約することはできます。
一方で、エコキュートは初期費用が高額なため、ガス給湯器からエコキュートに交換する場合、40万円~70万円程度かかります。
ガス給湯器の初期費用が10万円~30万円なので、初期費用の差額はおおよそ40万円です。
エコキュートはガス給湯器に比べて年間ランニングコストが5万円ほど抑えられるので、10年以上使い続ければ、初期費用の差額を回収でき、節約効果を得られます。
しかし、配管の掃除を怠っていて、エコキュートの効率が低下する、あるいは故障して修理や買い替えが必要になってしまうと、初期費用の差額を回収できません。
つまり、エコキュートを長持ちさせるためにも、定期的に配管洗浄を行うことが不可欠です。
エコキュートの配管洗浄のタイミング
エコキュートの配管洗浄は、メーカーによって基準は異なりますが、半年に1回程度のペースで行いましょう。
ただし、水道水の水質や使用頻度によっては2ヵ月に1度のペースで行ったほうが良い場合もあります。
例えば、水道水に不純物が多く含まれている地域や、井戸水を使用している地域では、配管内部にスケールと呼ばれるカルシウムやマグネシウムなどの白い塊が蓄積しやすいです。
スケールを放置しているとエコキュートの寿命を縮める可能性があるので、定期的に配管洗浄を行いましょう。
エコキュートの配管洗浄の手順
エコキュートの配管洗浄の手順はメーカーや機種によって多少異なりますが、基本的には次のとおりです。
- 準備
- 洗浄
- 排水(1回目)
- すすぎ
- 排水(2回目)
今回はダイキンのエコキュートの手順を例に解説します。実際に行う際は、公式サイトや取扱説明書で手順を確認しましょう。
準備
まずは、準備に取り掛かりましょう。エコキュートの配管洗浄に必要な道具は以下のとおりです。
- 水かお湯を浴槽に溜める
- 洗浄剤を用意する
エコキュートの配管洗浄には一定量の水かお湯と、洗浄剤が必要です。
水、あるいはお湯をふろアダプターの10cm上まで溜めたら、メーカーが推奨している洗浄剤か、ドラッグストアで購入できる「ジャバ」を混ぜます。
良く混ざるようにかき混ぜたら、配管洗浄の準備は終了です。
洗浄
準備が終わったら、配管洗浄を始めましょう。
メーカーや機種によって多少異なりますが、エコキュートには配管洗浄機能があるので、指定された操作方法でオンにします。ダイキンのエコキュートの手順は以下のとおりです。
- [ふろリモコン 入/切]ボタンを押して、リモコンを「入」にする
- フタを開けて[配管洗浄]ボタンを押す
配管洗浄ランプが点灯したら、浴槽に溜めた水、あるいはお湯を利用して洗浄を始めます。
洗浄運転はメーカーや機種によって多少異なりますが、15分~30分程度で終了するので待ちましょう。
排水(1回目)
エコキュートの洗浄運転が終わったら、栓を抜いて排水をします。
浴槽に溜めた水、あるいはお湯は配管内部の汚れが含まれているので、なるべく触らずに排水すると良いです。
また、洗浄剤が浴槽内部に付着している可能性があるので、シャワーで洗い流してから栓を閉じましょう。
すすぎ
1回目の排水が終わって栓を閉じたら、再びふろアダプターの10cm上まで水、あるいはお湯を溜めます。
そして、洗浄と同じ手順でエコキュートの配管洗浄機能をオンにしましょう。
配管内部には洗浄剤が残っている可能性があり、放置していると追い焚きしたときに浴槽内に流れ込んでくる可能性があるため、すすぎで洗い流す必要があります。
排水(2回目)
すすぎが終わったら、栓を抜いて2回目の排水を行います。
以上で、エコキュートの配管洗浄は終了です。あとは、浴槽内部を洗剤やスポンジで洗いましょう。
ドラッグストアで購入できる「ジャバ」とは?
エコキュートの配管洗浄では、メーカーが推奨している洗浄剤か、ジョンソン株式会社の「ジャバ(1つ穴用)」が利用できます。
「ジャバ(1つ穴用)」はダイキンや日立、東芝などのエコキュートメーカーが名指しで推奨している洗浄剤で、パナソニックや三菱もメーカー推奨品の1つとして挙げています。
ドラッグストアやスーパー、ネットショップなどで購入できる商品のため、エコキュートの配管洗浄をしたい場合におすすめです。
「ジャバ」を使用する際の注意点
「ジャバ」やメーカーが推奨している洗浄剤を使う際は、次のポイントに注意しましょう。
- 適切な商品を利用する
- 適切な量を守る
- 手袋や換気をする
上記を順番に解説します。
適切な商品を利用する
配管洗浄を行うための洗浄剤はいくつも種類があり、なかにはメーカーが推奨している洗浄剤や「ジャバ(1つ穴用)」よりも価格が抑えられている商品はあります。
しかし、メーカーが推奨している洗浄剤以外を使用すると、故障する原因になるため注意しましょう。
また、「ジャバ」を使用する場合は「ジャバ(1つ穴用)」を使用します。
「ジャバ(1つ穴用)」の1つ穴とは、浴槽に穴が1つだけ付いている給湯器が対象という意味です。
追い焚き機能がある給湯器には、浴槽内部に穴が1つだけの場合と、2つある場合に分かれています。
穴が1つだけの給湯器は強制循環タイプ、穴が2つある給湯器は自然循環タイプと呼び、次のような違いがあります。
概要 | |
---|---|
強制循環タイプ(1つ穴) | 配管内部が二股で分かれている 湯温のバラツキが少ない ポンプの力でお湯を吐き出すため汚れが溜まりにくい |
自然循環タイプ(2つ穴) | 浴槽に穴が2つある 下の穴からお湯を吸い込み、上の穴から温めたお湯を吐き出す ポンプを使わないため、水流が弱く配管内部に汚れが溜まりやすい |
エコキュートは1つ穴の強制循環タイプのため、「ジャバ(1つ穴用)」を選びましょう。
適切な量を守る
洗浄剤の量は製品ごとに異なります。
洗浄剤の量が多すぎると配管にダメージを与える可能性があるので、説明書に記載された量を厳守し、過剰使用は避けましょう。
手袋や換気をする
洗浄剤は化学物質を含んでいるため、作業中は手袋を着用し、直接皮膚に触れないように注意すると良いです。
また、人によっては洗浄剤の匂いが気になる場合があるため、換気扇を回すか、窓を開けるなどをして換気を確保しましょう。
エコキュートの配管洗浄と一緒にやっておきたいメンテナンス
半年に1回のペースで配管洗浄をするなら、一緒に次のメンテナンスを行うと良いです。
- 貯湯タンクユニットの水抜き
- ヒートポンプユニットのエア抜き
- 給水口ストレーナーの清掃
- 浴槽フィルターの清掃
- 漏電遮断器の点検
- 逃し弁の点検
- 水漏れの確認
- 凍結防止ヒーターの動作確認
特に、貯湯タンクユニットの水抜きやヒートポンプユニットのエア抜きを定期的におこなうことで、エコキュートの寿命が延びる可能性があります。
公式サイトや取扱説明書で実際の手順を確認しながら、配管洗浄やメンテナンスを一緒に行いましょう。
まとめ
以上が、エコキュートの配管洗浄の解説になります。エコキュートの配管洗浄では洗浄剤が必要なので、メーカーが推奨している洗浄剤か「ジャバ(1つ穴用)」を購入して、公式サイトや取扱説明書に記載されている手順で清掃を行います。
半年に1回のペースで、ほかのメンテナンスと一緒に行うと、効率良くエコキュートを綺麗にすることが可能です。エコキュートは10年以上使用すれば、初期費用の差額を回収でき、節約効果も期待できるので、定期的な清掃は重要だと覚えておきましょう。
「エコ突撃隊」では、メーカー正規品を低価格で販売しております。専門的な知識が豊富なスタッフが対応いたしますので、エコキュートに関して質問がありましたら、ぜひご相談ください。
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