オール電化
2024/09/16
エコキュートの容量やサイズはどう選ぶ?家族の人数やライフスタイルに応じた選び方について解説します!
「エコキュートの容量はどう選ぶ?」 「1日のお湯使用量の目安は?」 この記事ではエコキュートの基礎知識、容量を慎重に選ぶ理由、1日のお湯の使用量、エコキュートの容量・サイズ、エコキュートの機能などについてまとめます。
エコキュートの基礎知識
「エコキュートは環境にやさしく電気代を節約できる」という話を聞いたことがあるかもしれません。
では、エコキュートはどんな装置なのかご存じでしょうか。ここではエコキュートの基礎知識について紹介します。
エコキュートとは
エコキュートとは、空気が持っている熱を利用してお湯を沸かす仕組みです。
従来の湯沸かし器は電気やガスでお湯を直接温める方式でした。
これに対し、エコキュートは空気がもともと持っている熱を取り出してお湯を暖めるのに利用するため、従来型の湯沸かし器よりも少ない電力でお湯を作ることができます。
さらに、昼間よりも割安な深夜電力を利用することで、電気代を抑えることが可能です。使う電力が少なく、経済的にお得なのはそのためです。
ヒートポンプユニット
ヒートポンプユニットはエコキュートの核になるといってもよい重要な装置です。
冷媒とよばれる熱を伝える物質に圧力をかけたり、温度差が生じることで熱が移動したりすることで外部の空気が持つ熱をかき集め、お湯を暖めます。
ヒートポンプはエネルギー効率がとてもよく、エコキュートを動かすために使用するエネルギーの3〜4倍のエネルギーが得られます。
そのため、環境にやさしい装置だと考えられるのです。
ヒートポンプが使われている製品としてはエコキュートのほかにエアコン、冷蔵庫などがあります。
貯湯タンク
ヒートポンプで温められたお湯は貯湯タンクに蓄えられます。
貯湯タンクの上部に高温の湯、下部に低温の水がたまり、両者の間にぬるま湯がたまります。
下部の水はヒートポンプに送られ、再び温められて貯湯タンクにたまります。
貯湯タンクにたまっているものはすべてお湯というわけではないため、貯湯タンク容量が少なすぎると、すぐにお湯を使い切ってしまいます。
エコキュートの容量を慎重に決めるべき理由
エコキュートを購入する際、貯湯タンクの容量をどうするか決めなければなりません。
もし、いい加減にサイズを決めてしまうと、あとあと後悔することになりかねません。
サイズを慎重に決めるべき2つの理由についてまとめます。
余計な経費が掛かる可能性がある
1つ目の理由は余計な経費がかかる可能性があることです。
湯の使用量がタンクの貯湯量よりも少なすぎると、お湯が無駄になってしまいます。
また、一般的に貯湯タンクの容量が大きいほどエコキュート全体の価格が上昇してしまいがちですので、導入コストが大きくなるというデメリットが出てしまうのです。
また、1度設置した後でエコキュートを取り換えると経済的に大きな痛手になります。
そうならないためにも、自宅で使用するお湯の量を見極めてエコキュートの容量を選びましょう。
容量が小さすぎると節約にならない
2つ目の理由は容量が小さすぎると節約にならないことです。
お湯の使用量が貯湯量を上回ってしまうと、不足分を新たに沸かさなければなりません。ガス湯沸かし器のように直接お湯を温めるわけではないため、必要な分だけ沸かすといったことが難しい仕組みです。
仮に、蓄えていたお湯を使い切ってしまうと、貯湯タンクの沸騰に数時間かかってしまいます。
デメリットはそれだけではありません。深夜電力時間帯以外でエコキュートを稼働させてしまうと、その分、コストがかかってしまいます。
エコキュートの容量を選ぶポイント
エコキュートの容量選びに失敗してしまうと、余計なコストがかかることがわかりました。
容量選びに失敗しないためには、自宅でどのくらいお湯を必要としているか把握する必要があります。
ここでは、水使用量の基準となる家族構成や生活習慣、気候、設置場所についてまとめます。
家族構成・生活習慣
家族の人数や年齢はお湯の使用量を考えるうえで重要なポイントです。
一般的に、人数が多くなればなるほどお湯の使用量が増えます。
後ほど詳しく述べますが、2〜3人であれば300L、3〜4人であれば370L、4〜7人であれば460Lが目安となるでしょう。
生活習慣、特に入浴スタイルによってお湯の使用量は大幅に変わります。
浴槽にお湯を張るのか、それともシャワーだけで済ませるかで使用量が全く異なります。
気候
気候もエコキュートのサイズに影響を与えます。
お湯の使用量は寒冷地の方が多くなりがちです。
北海道や東北地方・北陸地方など、冬に気温が大幅に低下する地域はお湯の使用量が増えると想定し、大きめのサイズを設置したほうがよいでしょう。
設置場所
設置する場所もタンク容量を決めるうえで重要なポイントです。
屋外の設置場所が狭かったり、屋内に設置しなければならないといった条件であれば、設置できるタンクの容量はおのずから小さくなります。
以上のことから、貯湯タンクの容量は人数が多く寒冷地であるほど大きいものが望ましく、人数が少なく設置場所が狭ければ、小さい容量のタイプが適しているといえます。
1日のお湯の使用量
私たちは1日にどのくらいのお湯を使用しているのでしょうか。
用途別の使用水量
水を流しっぱなしだったときの使用数量をまとめます。
用途 | 使用時間 | 使用水量 |
---|---|---|
シャワー | 3分間 | 36L |
歯磨き | 30秒 | 6L |
洗面・手洗い | 1分間 | 12L |
食器洗い | 5分間 | 60L |
お湯張り | 1回 | 180L |
出典:Panasonic
タンク容量=使用可能湯量ではない
エコキュートの貯湯タンク容量の主流は370L、460Lです。
上記の表と合わせて考えると、一人でも300L近く使用する計算になり余裕が無い、と考える方もいるでしょう。
しかし、タンクに収まった水量がそのまま使用可能な湯量ではないのでご安心下さい。
通常、エコキュートの貯湯タンク内のお湯は、非常に高温な状態で保存されます。
メーカーや設定にもよりますが、およそ50℃~90℃ほどの湯音です。
通常使用の範囲では高すぎる温度といえます。
そのため実際にお湯を使う時は、エコキュートのお湯に水道水を加え温度調節を行ってから使用します。
つまり、使用湯量に対してタンク内のお湯の減りは少ないです。
実質的な使用可能湯量は、タンク容量のおよそ2倍と考えるとよいでしょう。
ただし、設定には注意が必要です。
エコキュートは沸き上げ温度の設定変更が可能です。
この際、比較的低温の設定にしていると、温度調節をする際に加える水道水が少なくなります。
つまり貯湯温度が低ければ低いほど、タンク内のお湯をそのまま使うことになり使用可能湯量が減るという事です。
温度設定を低くするのはメリットもある反面、湯切れのリスクを高めるため、最適な設定を模索するとよいでしょう。
沸き上げ温度について詳しくは以下の記事をご覧ください。
人数によるタンク容量の目安
三菱エコキュートの公式サイトを参考に、冬場のお湯使用量とおすすめのタンク容量をまとめます。
人数 | 用途 | おすすめの容量 |
---|---|---|
1~2人 | 浴槽お湯張り1回
シャワー2回 台所・洗面所・手洗い |
180L |
2~4人 | 浴槽お湯張り1回
シャワー3回 台所・洗面所・手洗い |
180~300L |
3~4人 | 浴槽お湯張り1回
シャワー4回 台所・洗面所・手洗い |
370L |
4~5人 | 浴槽お湯張り1回
シャワー5回 台所・洗面所・手洗い |
430~460L |
5~7人 | 浴槽お湯張り1回
シャワー6回 台所・洗面所・手洗い |
550L |
出典:三菱電機
この試算では浴槽のお湯張りを1回で計算していますが、もし、複数回お湯を張れば、その分だけお湯の使用量が増加します。
エコキュートの容量
現在発売されているエコキュートは、主に370L以下、430または460L、550Lの3タイプです。
370L以下
370L以下のタイプは最もリーズナブルなエコキュートです。4人家族までは370Lのエコキュートで需要のほとんどを賄えます。夫婦のみや単身世帯の場合は、370L以下の小さな容量のエコキュートでも十分対応できます。
430Lまたは460L
家族が5人以上いる場合は、430Lや460Lのタイプがおすすめです。
幼い子供たちが成長するとシャワーの需要が増えますので、370L以下のエコキュートでは対応できなくなる可能性があるからです。
お湯の追加供給はコストを上昇させる要因ですので、お湯使用量が多くなると予想されるのであれば、少し容量が大きいエコキュートを購入するとよいでしょう。
550L
家族が6人以上の場合は550Lの大容量がおすすめです。
ここまで容量が大きければ、かなり余裕をもってお湯を使用できます。
基本的に4人家族までであれば370Lで対応できますが、シャワーが多い家庭や寒冷地にある住宅の場合、一回り大きな容量のエコキュートを選ぶのが無難です。
エコキュートの形状・サイズ
エコキュートのサイズは角型タイプ・薄型タイプの2種類に分けられます。
角型は最も一般的なタイプで高さが180cm、幅が60cm、奥行きが70cmのものが多く販売されています。
それに対し薄型は高さ180cm、幅45cm、奥行110cmと角型に比べ平べったく、壁にくっつくように配置できます。
注目すべきエコキュートの機能
ここまで、容量について解説してきましたが、エコキュートには容量以外にも注目するべき機能があります。
ここでは、3つの機能について整理します。
フルオート機能
最も高機能なタイプです。ボタンを押すだけで自動給湯やおいだき、保温、足し湯などほとんどすべてを全自動で行ってくれます。
導入コストは高いですが、光熱費を抑えられるというメリットがあります。
オート機能
お湯張り・おいだき・保温までは自動で行ってくれます。
フルオートほど利便性は高くありませんが、十分、便利です。
ただし、お湯が足りなくなってきたときやお湯の温度が下がってきたときなどは自分で調節しなければなりません。
給湯専用
文字通り、給湯機能のみが利用できるエコキュートです。
最低限の機能しかついていませんが、その分、コストを下げることができます。
まとめ
今回はエコキュートの容量やサイズについてまとめました。
家族の人数や生活習慣によってエコキュートの必要容量は大きく異なります。
コストを重視するなら、小さな容量のエコキュートを導入してもよいでしょう。
しかし、容量が小さすぎては経済的メリットも限定的になってしまいます。
もし、容量で迷うのであれば、想定される使用料より少し大きい容量のエコキュートを購入したほうがよいでしょう。
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