蓄電池
2021/12/02
蓄電池の人気メーカーはどこ?蓄電池のメーカーごとの特徴について解説
蓄電池を導入しようと考えていても、どのメーカーの製品が良いのか迷ってしまいます。そのため、蓄電池を選ぶ方の中には人気メーカーの製品から選ぼうとする傾向があります。 しかし、蓄電容量は幾つかの要素が絡んでくるため、どれぐらい必要になるのかすぐに結論を出すのは難しいです。
そこで今回は、蓄電池の人気メーカーについて解説します。エコ突撃隊で販売している蓄電池メーカーの特徴についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
蓄電池の人気メーカーはどこ?
蓄電池の人気メーカーはニチコン、シャープ、伊藤忠商事の3社になります。それぞれ、業界におけるシェアのトップを占めているメーカーになります。
- ニチコン…国内累計販売台数1位
- シャープ…ハイブリッド型蓄電池のシェア1位
- 伊藤忠商事…単機能型蓄電池のシェア1位
人気メーカーごとの特徴を表にしてまとめたのでご覧ください。
特徴 | |
---|---|
ニチコン | 家庭用蓄電池システムのトップメーカー ユーザーの様々な需要に応えた蓄電池を開発 小型ながら高性能な蓄電池が多く、これから太陽光発電システムも一緒に導入したい方におすすめ電気自動車に蓄電可能で、機器自体も蓄電池としての性能を兼ね備えたトライブリッド蓄電システムを開発 |
シャープ | ハイブリッド型蓄電池のシェアを28%も獲得しているメーカー 太陽光発電システムと連携しやすい バリエーションが豊富で、蓄電池の増設も可能天気予報連携のようなAI技術を搭載 |
伊藤忠商事 | 単機能型蓄電池のシェアを40%も獲得しているメーカー 基本的なスペックが高く、停電時でも200V対応家電に給電できるAIによる電力需要パターンの学習機能を搭載 |
蓄電池で迷っているときは、上記3つのメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。
ただし、日本国内では上記以外のメーカーからも蓄電池が販売されています。メーカーごとに特徴が異なるため、自分に合った蓄電池があるかもしれませんので、蓄電池の性能を比較することも大事です。
単機能型とハイブリッド型の違い
蓄電池には、単機能型とハイブリッド型の2種類があります。大きな違いは、ハイブリッド型は蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナーがセットになっていることです。
太陽光発電システムで発電した電力は、そのままでは住宅に給電することはできません。住宅で使用できる電力に変換するために、パワーコンディショナーが必須です。
従来の太陽光発電システムや蓄電池では、太陽光発電システムと蓄電池の両方にパワーコンディショナーが必要でした。つまり、パワーコンディショナーを2台設置する必要があったのです。2台設置する分、費用やスペースが多く必要でした。
しかし、ハイブリッド型蓄電池は太陽光発電システムと蓄電池のパワーコンディショナーが1台に集約されているので、導入費用を抑えることができ、狭小スペースでも設置可能になっています。
また、ハイブリッド型蓄電池は太陽光発電システムが発電した電力を使用しながら、同時に蓄電が可能です。停電時でも蓄電を行えるため、夕方から夜にかけて住宅に給電するといった使い方ができます。
ハイブリッド型蓄電池は停電時でも太陽光発電システムと連携できるのが大きな魅力です。一方で導入費用が単機能型に対して割高、大容量の蓄電池が少ないといったデメリットがあります。
また、すでにパワーコンディショナー付の太陽光発電システムを導入していてハイブリッド型蓄電池を後から導入する場合、設置済みのパワーコンディショナーを交換する可能性もあります。
次の表は単機能型とハイブリッド型の特徴をまとめたものになります。
特徴 | |
---|---|
単機能型 | 導入費用がハイブリッド型よりも安い 異なるメーカーの製品と組み合わせることが可能すでに太陽光発電システムを導入している方におすすめ |
ハイブリッド型 | 停電時でも太陽光発電システムと連携できる 充電の効率が高く、小型のため屋内用なども充実している太陽光発電システムをこれから導入する方におすすめ |
蓄電池のメーカーごとの特徴
エコ突撃隊では、次のメーカーの蓄電池を販売しています。
- ニチコン
- 伊藤忠商事
- シャープ
- 田淵電機
- オムロン
- 長州産業
- Next Energy
- HUAWEI
- 京セラ
- CONNEXX
- パナソニック
蓄電池はメーカーごとに違いがあるので、それぞれ順番に解説します。
ニチコン
ニチコンは蓄電池業界におけるパイオニア的な存在として知られており、日本国内累計販売台数1位のメーカーです。ユーザーの需要に応えるように、単機能型やハイブリッド型だけでなく、トライブリッド蓄電システムやポータブル蓄電池なども販売しています。
ニチコンの蓄電池のポイントは、蓄電容量が10kWh以上のラインナップが豊富なことです。2021年時点で、家庭用蓄電池では最大容量の16.6kWhの蓄電池を販売しており、停電時に多くの家電製品に対して長時間の給電を可能としています。
大容量の蓄電池を探している方におすすめのメーカーです。
伊藤忠商事
伊藤忠商事は「スマートスターL」や「エネパワボL」などの、単機能型蓄電池を販売しているメーカーです。メーカーの戦略で社名を出していないため、スマートスターLやエネパワボLがメーカー名と勘違いされることがあります。
伊藤忠商事の蓄電池のポイントは高性能な単機能型・全負荷型蓄電池を扱っていることです。全負荷型とは、停電時に全ての部屋に電力を給電できる蓄電池のことで、スマートスターLは200Vに対応しているため、停電時でもエアコンを使用できます。
停電時でも日常に近い生活を送りたい方におすすめのメーカーです。
シャープ
シャープは2017年の蓄電池出荷台数1位を獲得し、太陽光発電事業において存在感を示しているメーカーです。販売している蓄電池はどれもシステムがコンパクトなため、狭小スペースに設置したり、屋内に設置したりすることが可能です。
シャープの蓄電池のポイントは機能性に特化していることです。シャープのクラウド蓄電システムは、HEMSを設置すると天気予報の情報から消費電力量と発電量を予測し、最適な運用プランを設定します。
多機能高性能な蓄電池を探している方におすすめのメーカーです。
田淵電機
田淵電機はパワーコンディショナーに関する技術に特化したメーカーです。蓄電池には4つのモードが搭載されており、太陽光発電システムと連携することでユーザーにとって最適な充電・自家消費・売電のバランスを決めることができます。
田淵電機の蓄電池のポイントは耐久性の高さです。蓄電池は長年使用しているとバッテリーが摩耗していき、蓄電容量が下がっていきます。
田淵電機の「EIBS7」は充放電を1日2サイクル行いますが、実験では12,000回以上の充放電を繰り返しても蓄電容量を約70%も維持しています。
耐久性に優れており、長期間使用できる蓄電池が欲しい方におすすめです。
オムロン
オムロンは太陽光発電システムのパワーコンディショナー国内シェアトップクラスのメーカーです。
パワーコンディショナーで培った技術で開発された蓄電池は、小型ながらも高い性能を有しております。また、「KPBP-Aシリーズ」は単機能型・ハイブリッド型を選ぶことができる業界初の蓄電池です。
オムロンの蓄電池のポイントは、状況に応じてシステムを変更できることと、業界最小サイズであることです。既存の太陽光発電システムに後付けしたり、停電時に全ての部屋に給電できるトランスユニットを増設して全負荷型に変更したりできます。
ライフスタイルの変化に合わせて蓄電池のシステムを変更したいと考えている方におすすめのメーカーです。
長州産業
長州産業は太陽光発電システムのトップメーカーとして知られていますが、高出力かつコンパクトな蓄電池を扱っているメーカーでもあります。
販売している「スマートPV」シリーズはハイブリッド型で、蓄電容量が同じ蓄電池によりもコンパクトなサイズとなっています。
長州産業の蓄電池のポイントはコンパクトなサイズと搭載してある4つのモードです。
蓄電池の総重量が約52㎏と軽量のため、設置に大掛かりな工事は必要としません。また、搭載してある4つのモードはライフスタイルに合わせて設定できるので、売電や自家消費を無駄なく行うことができます。
コンパクトで使いやすい蓄電池を検討している方におすすめのメーカーです。
Next Energy
Next Energyは蓄電池を宇宙関連の部品を手掛ける国内メーカーに依頼しているメーカーです。主力商品の「iedenchi」シリーズは単機能型・ハイブリッド型に分かれており、どちらも全負荷型のため、停電時でも全ての部屋に給電することが可能となっています。
Next Energyの蓄電池のポイントは停電に強いことです。ハイブリット型は停電時でも太陽光発電システムで発電した電力を最大6kWまで給電できます。蓄電容量が10.24kWhと大型のため、停電時でも日常に近い生活を送ることが可能です。
停電時でも日常に近い生活を送りたいと考えている方におすすめのメーカーです。
HUAWEI
HUAWEIは2021年4月より、日本国内で蓄電池を販売するようになったメーカーです。
火災リスクを徹底的に抑えており、漏電が発生するのを事前に検知して遮断するようになっているので安全性が高いです。ただし、国外メーカーのためトラブルが起きたときの対応が国内メーカーよりも劣ります。
HUAWEIの蓄電池のポイントはコストパフォーマンスに優れていることです。家庭用蓄電池の業界最安値と言えるほど安いため、コストパフォーマンスにこだわる方におすすめのメーカーです。
京セラ
京セラは1975年から太陽電池の開発に取り組んでいるメーカーで、最近は蓄電池開発でも目覚ましい成果を発揮しています。ユーザーのライフスタイルや設置したい環境に合うようにタイプの違う蓄電池を扱っており、自分に合った蓄電池が見つかります。
京セラの蓄電池のポイントは耐久性・安全性・低コストの三拍子が揃っていることです。
世界初のクレイ型リチウムイオンを搭載した蓄電池は安全性を高めつつ、従来製品よりも寿命を1.5倍に伸ばしています。また、製造工程の簡略化や部品の削減などの企業努力により、低コストを実現しています。
高性能ながら、薄型の蓄電池を探している方におすすめのメーカーです。
CONNEXX
CONNEXXは革新的な技術を有しており、将来性が期待されている蓄電池メーカーになります。特にCONNEXXが独自で開発したバインド電池は、リチウムイオンに比べて安全性が高く、製造コストを減らせる電池として期待されています。
CONNEXXの蓄電池のポイントは、太陽光発電システムで発電した電力がパワーコンディショナーを介さずに直接蓄電できることです。系統連系申請が不要で、マイナス30℃の環境下でも放電可能となっているのも魅力的です。
安全性が高く、停電時に遮断されずに電力供給を可能に出来る蓄電池が必要な方におすすめのメーカーです。
パナソニック
パナソニックは太陽光発電システムで有名ですが、蓄電池としても国内トップクラスのシェアを誇るメーカーです。蓄電容量のバリエーションを増やしており、同機種を複数台接続することで最大33kWhの蓄電池システムを構築することができます。
パナソニックの蓄電池のポイントは安全性に配慮されていることです。
パナソニックの蓄電池は稼働してから10年を節目に、一度ストップするように設計されています。点検を受けて再起動をする仕組みとなっているので、トラブルや故障が起きるのを未然に防ぐことができます。
安全性と耐久性に優れた蓄電池を探している方におすすめのメーカーです。
まとめ
以上が蓄電池の人気メーカーの解説になります。シェア上位を獲得しているのは、ニチコン・伊藤忠商事・シャープの3社です。どれも高性能な蓄電池となっており、迷ったときは3社の製品で検討するのも1つの手です。
一方で、日本国内には幾つもの蓄電池メーカーがあり、それぞれ強みやポイントが違います。自分のライフスタイルや設置環境に合った蓄電池があるかもしれないため、人気メーカー以外の蓄電池をチェックしてみましょう。
エコ突撃隊では、今回紹介した蓄電池メーカーの製品を扱っています。創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、正規メーカー製品を低価格で販売しております。蓄電池のことでご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
こちらの記事もおすすめ!
お見積り・ご相談はこちら
「ダイキン空調機特約店」
エコ突撃隊 お客様相談窓口
当店の自社施工は、
ダイキンの空調機特約店に認定されています。
安心してお任せいただけるよう、迅速・丁寧にご対応させていただきます。
お電話でのお問い合わせ
10時00分~19時00分