リンナイ エコワン シングルハイブリッド 一体 160Lタイプ

ECO ONE(エコワン)とは?

ECO ONE(エコワン)とは、リンナイが開発した電気(ヒートポンプ)とガス(エコジョーズ)を組み合わせた給湯器のことを指します。

従来の給湯器には、ガスを燃料とするガス給湯器(エコジョーズ)や、電気で動くエコキュートなどがありました。

エコワンは、ガス給湯器とエコキュートの2つを組み合わせた「ハイブリッド給湯器」です。

どちらにも長所がありますが、そのいいとこ取りをした設備がエコワンだといえます。

では、具体的な仕組みや特長について見ていきましょう。

ECO ONE(エコワン)は、大きく分けて「給湯機能」と「暖房機能」の2つを備えています。

ECO ONE(エコワン)の給湯機能

ECO ONE(エコワン)の給湯機能は、通常時はエコキュートと同様、優れた熱変換効率をもつヒートポンプを用いて湯沸かしを行います。

沸かされたお湯は貯湯タンクに貯め置かれ、必要な場所にお湯が送られます。

エコワンがお湯を送る場所は、主に以下が挙げられます。

• 浴槽(お風呂)
• シャワー(高圧給湯)
• 台所
• 食器洗い乾燥機
• ミストサウナ

ECO ONE(エコワン)の暖房機能

ECO ONE(エコワン)の暖房機能は、床暖房をはじめとして、家全体を暖めます。エコワンの暖房機能が働く場所は、主に以下のとおりです。

• 床暖房
• 温水ルームヒーター
• パネルヒーター
• 浴室暖房乾燥機

エコワン最大のメリットは省エネ性の高さ

エコワンを導入する最大のメリットは、省エネ性の高さです。

「国立研究開発法人建築研究所」によると、家庭内のエネルギー消費のうち、実に65%を占めるのが「給湯」と「暖房」のために使用するエネルギーという研究データが出ています。

エコワンは、時間帯に合わせて電気とガスを効率的に使い分けることで、給湯の一次エネルギー消費量を大幅に省エネすることに成功しました。

給湯の一次エネルギー消費量の比較

ここでは、ECO ONE(エコワン)の一次エネルギー消費量が、エコジョーズ、エコキュートなどに比べてどのていど優れているのか、具体的に紹介していきます。

• 従来型ガス給湯器:25.1%
• エコジョーズ:21.6%/従来型ガス給湯器に比べて約14%省エネ
• エコーキュート:16.5%/従来型ガス給湯器に比べて約34%省エネ
• エコワン:13.8%/従来型ガス給湯器に比べて約45%省エネ

※国立研究開発法人建築研究所(協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)による「建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報」で公開されている平成28年省エネルギー基準に準拠した「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver.2.3.1」(6地区)による算出。

上記の一次エネルギー消費量の比較を見ると、エコワンの省エネ性は、省エネに優れているとされているエコジョーズやエコキュートに比べても、さらに優れていることが分かります。

給湯の一次エネルギー消費量が少なければ少ないほど、ランニングコストもお得になります。次の項目では、エコワンのランニングコストについても比較していきます。

エコワンならランニングコストも削減

上記で、エコワンの省エネ性の高さについてご紹介しました。では、ランニングコストはどの程度お得になるのでしょうか?

年間給湯ランニングコストの比較

ここでは、エコワンの年間給湯ランニングコストを、従来型のガス給湯器やエコジョーズと比較していきます。

• 従来型ガス給湯器:112,900円
• エコジョーズ:100,980円/従来型ガス給湯器に比べて年間約1万円お得
• エコワン:44,600/従来型ガス給湯器に比べて年間約5.6万円お得

※年間給湯+おいだき負荷18.3GJ
※LPガス料金:従来ガス給湯器、エコワン(160Lタイプ)ともに通期450円/m3
※電気料金:27円/kWh(基本料金を除く平均単価)
※建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報
※国立研究開発法人建築研究所(協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)
※エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver.3.3.1(6地域)に基づき試算

上記の通り、エコワンの年間給湯ランニングコストは、従来型ガス給湯器と比べて「約7万円」、省エネ性が高いエコジョーズと比べても「5.6万円」もの違いがあります。

こんなにお得なエコワンですが、デメリットは無いのでしょうか。次の項目では、エコワンのデメリットについて触れていきます。

ECO ONE(エコワン)のデメリット

高い省エネ性でお得になるエコワンですが、導入前に知っておきたいデメリットも存在します。

導入費用が高い

エコワンのデメリットでまず挙げなくてはならないのが、導入費用が高い点です。

価格にして、40万円～80万円程度を見ておく必要があるでしょう。

エコワンは導入費用(商品代+工事費)は、ガス給湯器(エコジョーズ)やエコキュートに比べても高い傾向にあります。その理由は、ガス給湯器(エコジョーズ)や暖房機能を使用する等特定条件下ならばエコキュートよりも優れた省エネ性を備えた給湯器であることが挙げられるでしょう。そのため、導入費用が高くても、ランニングコストは安く済みますので、エコジョーズなどと比べても長期的に見ればお得だと言えます。

ご家庭によっては光熱費の削減効果が少ない

ガスと電気を組み合わせて、上手に省エネするエコワンですが、以下のような住宅の場合はメリットが少なくなってしまいます。

お湯の使用量が少ないご家庭

まず、お湯の使用量が少ないご家庭です。エコワンは「給湯」の省エネ性に優れた給湯器ですので、お湯の使用量がもともと少ないご家庭の場合は、光熱費の削減効果を実感しにくいかもしれません。

都市ガスのご家庭

次に都市ガスを契約しているご家庭の場合です。もともとガス代の安い都市ガスの場合ですと、いくらエコワンでガスの使用量を少なくしたとしても、金額面では大きな変化はないかもしれません。逆に、プロパンガスを契約中のご家庭の場合は、光熱費の大きな削減効果が期待できると言えます。

ECO ONE(エコワン)はZEHに大きく貢献

省エネ性が非常に高いエコワンは、政府が推進している「ZEH」にも大きく貢献しています。

「ZEH」とは、ネットゼロエネルギーハウス(Net Zero Energy House)の略称で、自宅で消費するエネルギーのほとんどを、自宅で創りだす住宅のことを指します。「ZEH」を実現するのための条件には、「創エネ性」「省エネ性」「断熱性」の3つがありますが、エコワンはこの中の「省エネ性」に大きく貢献できると期待を集めています。

「ZEH」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事ZEH（ゼッチ）とは？『ネットゼロエネルギーハウス』を解説

太陽光発電システムと連携すれば更にお得に

再生可能エネルギーの普及は、世界的に大きな命題になっています。

特に、太陽光発電については設置義務化の流れすらあるほどです。

電気代が高騰する昨今、太陽光発電システムを設置している、あるいは設置を検討している方も少なくないでしょう。

そんな時に気になるのは、ご家庭の機器が太陽光発電システムとの連携に対応しているかです。

エコワンの現在のモデルならば、太陽光発電との連携を可能とするPV活用モードを搭載しています。

日中発電した電力を湯沸かしに使うことで、エコジョーズに比べ年間約6.7万円も光熱費を削減することが可能です。

エコワンはガス給湯器の機能も備えているため、湯切れの心配がありません。

しかし、その分タンク容量はエコキュートなどの貯湯式給湯器に比べ小さく、大きいモデルでも160Lです。

ライフスタイルにもよりますが、湯沸かしを行う機会は多いといえるでしょう。

太陽光発電システムと連携すれば、日中に湯沸かし機会が生じた場合無料で湯沸かしすることも夢ではありません。

今なら補助金がもらえる

エコキュートやエコワンのような高効率給湯器を導入する際、ネックとなるのはやはり価格です。

少しでも負担を少なく導入するには補助金を確認しましょう。

たとえば2023年現在、エコワンが対象となっている補助事業は以下となります。

• 給湯省エネ事業:50,000円
• こどもエコすまい支援事業 : 21,000円

両方の補助金を得ることが出来れば、71,000円もお得に買うことができます。

さらに、お住まいの場所によっては自治体が補助金を発行していれば、併用することも出来るかもしれません。

国の補助金、自治体の補助金をよく調べ、最もお得なタイミングを図るのもひとつの手です。

ただし、補助金事業は規定予算を超えればその時点で終了してしまいます。

実際、上記のこどもエコすまい支援事業は2023年9月28日時点で99%予算を使用しており、今からの申請は通るかわかりません。

そのため、購入を決めたならば早めに申請しましょう。

関連記事給湯省エネ事業でエコキュートはお得に購入できる?給湯省エネ事業のメリットや注意点などを解説

関連記事「こどもエコすまい住宅支援事業」とは?対象工事や申請手順まで

まとめ

以上がECO ONE(エコワン)の解説となります。

ガス給湯と電気給湯の双方が可能で、湯切れの心配が無いECO ONE(エコワン)はとても優れた給湯器です。従来のガス給湯器よりもお得なのはもとより、暖房機能も使用するという条件下ならエコキュートすらも上回る省エネ性を備えています。

暖房機能を最大限使用するならECO ONE(エコワン)、暖房機能が不要ならよりランニングコストに優れるエコキュートへの交換を検討するとよいでしょう。

エコ突撃隊ではよりよい生活を得られる住宅設備を取り扱っています。

エコワン、エコキュート、太陽光発電システム、蓄電池等、ご興味がある方は是非お問い合わせ下さい。

関連記事「エコワン」「エコキュート」「エコジョーズ」の違い!どんな人におすすめなのか解説!

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