オール電化
2025/02/13
エコキュートの室外機にカバーは必要?付けるメリットや選ぶ際のポイントなどをわかりやすく解説
エコキュートの室外機は屋外に設置するため、雨や風、雪、飛来物の影響を受ける可能性が高いです。 貯湯タンクユニットに比べて耐久性は低く、室外機が故障するとお湯を沸かすことができなくなるので、設置する際はカバーを付けるかどうか決めましょう。
そこで今回は、エコキュートの室外機にカバーが必要なのか、付けるメリットや選ぶ際のポイントなどを併せて解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
エコキュートの室外機にカバーは必要?
結論から申し上げますと、エコキュートの室外機にカバーは必須ではありませんが、可能であれば付けておくと良いでしょう。
エコキュートは電気と空気の熱でお湯を沸かす給湯器です。エアコンに用いられているヒートポンプ技術を搭載したヒートポンプユニットでお湯を沸かし、貯湯タンクユニットでお湯を溜めておき、リモコンユニットで湯温や湯量をコントロールします。
エコキュートの室外機とは、ヒートポンプ技術を搭載したヒートポンプユニットのことで、サイズや形状はエアコンの室外機に近いです。
室外機カバーは、室外機を雨や雪、直射日光などの外部要因から守るための部品で、室外機の上に取り付ける屋根のような形状や、周りを囲うように設置するものなどがあります。
文字通り、室外機を守るためのカバーで、設置すれば外部要因からの故障を防げる可能性が高いです。
ただし、住んでいる環境によっては室外機が外部要因で故障しないので、必須ではありません。
エコキュートの室外機にカバーを付けるメリットは?
エコキュートの室外機にカバーを付けるメリットは以下のとおりです。
- 外部要因による故障を防げる
- 景観の向上
上記を順番に解説します。
外部要因による故障を防げる
エコキュートの室外機にカバーを付ける最大のメリットは、外部要因による故障を防げることです。
エコキュートの室外機は原則、屋外に設置します。屋外に設置した場合、次のような理由で故障する可能性を否定できません。
- 落雪
- 雨や潮風による影響
- 飛来物
雪が積もる地域では、屋根からの落雪によって室外機が故障するケースが多いです。降雪量や屋根の形状によって衝撃は異なりますが、落雪が原因でヒートポンプユニットがひしゃげてしまうとお湯を沸かせません。
また、雨が降ると内部に水滴が入り込んだり、潮風に含まれる塩分によって錆が発生したりするリスクも高いです。
台風や強風が続いて、飛来物がぶつかった衝撃で内部の基盤や部品や故障する可能性も少なくありません。
カバーは商品にもよりますが、屋根からの落雪を受け流し、雨や潮風の影響を抑え、飛来物から守るなどの役割を果たします。
エコキュートの室外機を外部要因から守りたい場合は、カバーを設置しましょう。
景観の向上
エコキュートの室外機にカバーを付けることで、景観の向上に役立ちます。
エコキュートの室外機は屋外に設置する機器で、設置する場所によっては通行人の視界に入るかもしれません。
室外機カバーはデザイン性に優れている商品があり、自宅の外観や庭の雰囲気を壊さずに済みます。
設置スペースや風呂場の場所などの理由からエコキュートの室外機が目立つ場所に設置する場合は、カバーで隠すことを検討しましょう。
エコキュートの室外機が故障した場合の修理費用
エコキュートの室外機が故障した場合の修理費用は高額になる傾向があります。
故障した箇所と程度によって修理費用は異なりますが、三菱エコキュートの場合、ヒートポンプユニットの水漏れや電気部品の交換で16,500円~68,200円、内部の冷媒回路の故障で55,000円~176,000円かかります。
あくまでも修理費用の目安ではありますが、故障した場合に高額な修理費用を請求される可能性があることを考えると、カバーを設置したほうが良いでしょう。
エコキュートの室外機に付けるカバーを選ぶポイント
エコキュートの室外機につけるカバーを選ぶポイントは以下のとおりです。
- 耐候性や耐久性に優れた商品を選ぶ
- コストパフォーマンスを比較する
- デザインで決める
上記を順番に解説します。
耐候性や耐久性に優れた商品を選ぶ
エコキュートの室外機は、年中屋外に設置されるため、過酷な天候や環境条件にさらされます。そのため、カバーを選ぶ際は、「耐候性」と「耐久性」が重要です。
耐候性とは、雨風、紫外線、雪、霜といった自然環境によるダメージに対して、カバーがどれだけ耐えられるかを示します。
例えば、プラスチック製でも安価なものは紫外線で劣化し、割れやひびが入る可能性が高いです。
一方で、耐候性プラスチックやステンレス製のカバーは、日差しや雨などに強い素材になります。
また、耐久性が不足しているカバーは、落雪や強風、台風などの自然災害時に壊れてしまいます。
次の表は、室外機のカバーで利用されることが多い素材の特徴をまとめたものです。
特徴 | |
---|---|
木製 | 安価な商品が多く、バリエーションが豊富 ほかの素材に比べて耐久性が低く、定期的にメンテナンスしないとカビや腐食が発生する |
アルミ製 | 軽くて丈夫で、商品のバリエーションが豊富 サビや腐食に強いが、雪の重みで潰れる可能性は否定できない |
スチール製 | アルミよりも衝撃や強度に優れており、落雪や飛来物除けにおすすめ アルミに比べてサビやすいのでサビ取りが必要 |
ステンレス製 | 耐候性と耐久性を兼ね備えた素材 ほかの素材に比べて価格が高い傾向がある |
耐候性プラスチック製 | 耐候性を重視されたプラスチック素材 形状によっては衝撃にも強いが、全面を覆う形状のバリエーションは少ない |
壊れたカバーが原因で住宅や近隣に悪影響を及ぼす可能性を否定できないので、強度の高い素材で作られており、しっかりと固定できる設計であるか確認しましょう。
コストパフォーマンスを比較する
エコキュートの室外機カバーを選ぶ際は、コストパフォーマンスの比較も重要です。
室外機のカバーはメーカーや素材、耐久性などによって異なりますが、5,000円~10,000円程度の低価格帯と、20,000円前後の高価格帯に分かれている傾向があります。
低価格帯の場合、素材は木製やアルミ製、耐候性プラスチック製が多く、デザイン性に優れている商品が多いですが、耐久性や耐候性に優れているとは断言できません。
高価格帯はアルミ製やステンレス製、スチール製などが多く、耐久性や耐候性に優れており長持ちしやすい商品を探している方におすすめです。
価格は高いですが、エコキュートは10年以上利用したらある程度の節約効果を見込める給湯器のため、長期間使えるカバーのほうが、結果としてお得になる可能性があります。
デザインや機能性で決める
エコキュートの室外機を決める際は、デザインや機能性で決めることもポイントです。
室外機は屋外に設置するため、場所によっては人の目に晒される場合があります。そのため、カバーは室外機を保護するだけでなく、住宅の外観や庭の雰囲気に影響を与えます。
例えば、デザイン性を重視するなら、室外機カバーは住宅の外壁や庭の雰囲気に調和するものが理想的です。
最近では、アルミ製やステンレス製のシンプルなのものから、様々なカラーバリエーションが選べる木製のカバーなど、デザインが充実しています。
家全体がモダンなデザインなら、光沢のあるステンレス製が高級感を演出するでしょう。
また、自然素材に近いものや中間色のカバーなら、庭や植栽と調和しやすく、温かみのある外観を作ることが可能です。
さらに、最近は室外機のカバーに収納棚が付いているタイプがあります。室外機の上部を有効活用できるタイプで、棚や扉があるので物を置いておいても風で吹き飛ばされたり、雨に濡れたりする心配がありません。
室外機を人の目に晒す場所に設置する場合は、デザイン性や機能性を重視して選びましょう。
エコキュートの室外機が故障した場合に備える方法
エコキュートの室外機が故障した場合、数万円から100,000円以上の修理費用を請求される可能性が高いです。
高額な修理費用を支払うことを考えたら、20,000円前後のカバーを設置することは、決して高い買い物ではありません。
また、カバーの設置以外にエコキュートの有償延長保証への加入を検討しましょう。
エコキュートは購入時にメーカーの無償保証が付いており、ヒートポンプユニットの場合は故障してから3年間は故障しても、条件を満たしていれば無料で修理を受けられます。
有償延長保証とは、無償保証期間を最長10年間に延長できる制度です。次の表は、各メーカーの延長保証制度をまとめたものになります。
延長保証制度 | 延長保証料金(税込) | |
---|---|---|
パナソニック | 長期安心修理サービス | 10年間:31,680円 8年間:27,280円 5年間:12,980円 |
三菱 | 三菱のスマート電化延長保証制度 | 10年間:31,460円 8年間:25,850円 5年間:12,100円 |
ダイキン | ダイキン延長保証サービス | 10年間:30,800円 |
コロナ | コロナ延長保証システム | 10年間:31,130円 8年間:25,520円 5年間:11,880円 |
日立 | 日立TWGオール電化延長保証 | 10年間:31,219円 7年間:23,049円 |
おおよそ30,000円程度の延長保証料金がかかりますが、加入しておけば故障したとしても無償で修理してもらえる可能性があるので、エコキュートを購入したら申し込みをおすすめします。
まとめ
以上が、エコキュートの室外機にカバーを付けるかどうかに関する解説になります。エコキュートを設置する環境にもよりますが、落雪や潮風などの外部要因から室外機を守りたいなら、カバーの購入を検討しましょう。
ただし、エコキュートの室外機カバーは、様々な種類があります。素材や価格などが異なるので、設置するための目的に適したカバーを選びましょう。
また、エコキュートもメーカーや機種によって性能や機能が異なるので、ご家庭に合った商品を選ぶためにはある程度の知識や経験が必要です。
「エコ突撃隊」はエコキュートを設置してきた実績が豊富で、専門的な知識を身につけたスタッフが対応いたします。メーカー正規品を低価格で販売しているので、エコキュートに興味がある方は、ぜひご相談ください。