太陽光発電
2019/01/24
14円で儲かる?2019年度の産業用太陽光発電メリット・デメリット
2019年度の売電価格が「14円/kWh」に決定されました。この記事では、2019年度に産業用太陽光発電システムを設置した場合にいくら利益が得られるかを、収益シミュレーションでご紹介します。また、それ以外のメリットやデメリットも解説します。
2019年度に産業用太陽光発電を設置するデメリット
まずは、2019年度に産業用太陽光発電を設置した場合のデメリットからご紹介していきます。
売電価格が14円/kWhにダウン
産業用太陽光発電の売電価格は年々値下がりしており、2018年度の「18円/kWh」に比べて、2019年度の売電価格は「14円/kWh」と4円も下がっています。
●産業用発電の売電価格推移
◯2017年度:21円/kWh
◯2018年度:18円/kWh
◯2019年度:14円/kWh
売電価格は売電収入を決める上で重要なポイントです。単純に考えると、売電価格が「14円/kWh」の2019年度は、売電価格が「18円/kWh」の2018年度に比べて、1kWhあたり4円損をしている計算になります。
しかしながら、2018年度より4円下がったとはいえ、同時に産業用太陽光発電の設置費用も値下がりしていますので、表面利回りはそこまで変わりません。
高額な初期費用が必要
産業用太陽光発電は、大量の太陽光パネルを設置するため、非常に高額な初期費用が必要となります。具体的には、設置する太陽光発電システム容量にもよりますが、太陽光パネル費用や設置費用を含めて「1,000万円以上」は必要になる場合が多いでしょう。
なお、産業用太陽光発電の主な初期費用としては、
◯太陽光パネル費用
◯施工工事費用
◯パワーコンディショナ費用
◯架台費用
◯フェンス費用
などが含まれます。
ただし、メリットの項目でも紹介しますが、2018年度から比べると2019年度の産業用太陽光発電の設置費用は値下がりすることが予想できますので、2018年度よりも安く設置することができるでしょう。
メンテナンスなどで維持費がかかる
「太陽光発電はメンテナンス不要」などと言われることもありますが、それは間違いです。特に産業用太陽光発電の場合は、メンテナンスを怠ると発電量が低下してしまう場合もあるので、定期的なメンテナスは欠かせません。
また、パワーコンディショナも10年程度で寿命を迎えるため、交換が必要になります。
ただし、メンテナスは「高い発電量を維持するため」に行うもので、決して無駄な出費ではありません。メンテナンス不足で発電量が落ちれば売電収入が落ちるので、結果的にメンテナス費用よりも損をしてしまうことも考えられます。
発電量が天候などに影響される
太陽光のエネルギーを電気に変える太陽光発電システムは、雨の日や雪の日など悪天候のときは発電することができません。そのため、天候が悪くるなると売電収入も減ってしまいます。
ただし、現在は天候による影響も加味した売電収入シミュレーションも行えますので、「シミュレーションと実際の売電収入が大きく違った」というような事態は避けることができます。
産業用太陽光発電の詳しい売電収入シミュレーションについては、エコ突撃隊までお問い合わせください。
2019年度に産業用太陽光発電を設置するメリット
ここからは、2019年度に産業用太陽光発電を設置するメリットについてご紹介していきます。
2018年度に比べて設置費用は値下がり傾向
2019年度に産業用太陽光発電を設置するメリットとして、まずは設置費用が2018年度よりも値下がっていることが挙げられます。
なお、現時点では2019年度の正確な設置費用を算出することはせきませんが、2017年度と2018年度の設置費用を比べてみると、1kWあたり約2万円値下がりしています。
そのため、2019年度も同じくらい値下がりすると考えると、70kWの産業用太陽光発電システムを2019年度に設置した場合、2018年度よりも「140万円」ほど安くなる計算になります。
この設置費用の値下がりは、2019年に設置する大きなメリットと言えるでしょう。
20年間安定した売電収入が約束される
産業用太陽光発電は、固定価格買取制度により設置してから20年間は同じ価格で電気を売り続けることができます。そのため、天候にはある程度左右されるものの、20年のあいだ売電収入を毎年受け取ることができるようになります。
不動産などに比べて投資リスクが少ない
設置してから20年間は同じ価格で電気を売り続けることができる産業用太陽光発電システムは、その安定性から投資の対象になっています。同じ投資でも不動産投資などと比べてみても、マンションの空室のリスクなどが無く、設置してからすぐに利益を生むことができるというメリットがあります。
また、20年間で得られる売電収入を、設置前からある程度シミュレートしておくことができるのも、太陽光発電投資の強みと言えます。
工場の屋根や空いた土地にも設置可能
産業用太陽光発電は、今は使用していない空いた土地にも設置することが可能です。また、工場の屋根に設置をして、発電した電気を売電や自家消費(自分の工場で消費すること)することもできます。
なお、空き地であっても休耕地や耕作放棄地などの農地の場合は、「農地転用」が必要となります。
空いた土地の活用や農地転用については、以下の記事をご覧ください。
税制面で優遇も
高額な産業用太陽光発電ですが、税制面での優遇も期待できます。
中でも、「100%即時償却」か「税金控除」どちらかの優遇措置が受けられる「中小企業経営強化税制」や、太陽光発電の贈与税を最大で1,200万円まで非課税にすることができる「緑の贈与」は、利用するメリットが大きいのが特徴です。
「中小企業経営強化税制」や「緑の贈与」については、以下の記事をご覧ください。
2019年度に産業用太陽光発電を設置するといくら収益を生む?
ここでは、2019年度に産業用太陽光発電を設置した場合、20年間でいくら利益が出るのかをシミュレーションしていきます。
76.56kWシステムでトータル約1,500万円の利益!
結論から言ってしまうと、2019年度にアップソーラー製の「76.56kWシステム」産業用太陽光発電を設置した場合、20年間トータルで約1,500万円の利益が発生すると予想できます。
詳しい内訳については、以下のとおりです。
●20年間の売電収入:25,541,620円
●1年あたりの売電収入:約1,277,081円
●設置費用:10,242,000円
※上記の金額はあくまでも目安です。太陽光パネルメーカーや、設置容量、設置場所でも売電収入・設置費用は異なります。
※基準発電量は、太陽光発電システムメーカーの試算を基にしております。
※上記の他に、償却資産税、固定資産税、メンテナンス費用などが必要となります。
※ソーラーローンなどから資金を借りる場合、上記費用の他に金利も必要となります。
2019年度の産業用太陽光発電もまだまだ高利回り!
2019年度になり、売電価格は「14円/kWh」に下がってしまいました。
しかし、設置費用も同時に低下するため、本記事の収益シミュレーション結果を見ても分かる通り、20年間トータルで考えた場合の収益としては、まだまだ高い利回りを実現できる魅力的な投資先と言えるでしょう。
産業用太陽光発電への投資は、不動産などよりも安定した投資先として、2019年度もますます需要が高まっていくと予想されます。
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