太陽光発電
2025/03/15
知らないと損!パワーコンディショナーの故障と修理
太陽光発電システムを導入する際、「壊れやすいのでは?」と心配する方がいるかもしれません。しかし、太陽光発電システムは耐久性に優れており、外的要因以外で故障する可能性があるのはパワーコンディショナーぐらいで、大きな問題は起こりにくい住宅機器です。
この記事では、パワーコンディショナーの故障の原因や修理について詳しく解説します。
パワーコンディショナーが壊れる原因は?
太陽光発電システムは、いくつもの機器で構成されています。発電の中心である太陽光パネルは、日光が当たることで電気を生み出す機械で、基本的に故障しにくいのが特徴です。
壊れるとすれば外的な要素で、台風でモノが飛んできて上面のガラスが割れた、鳥が石を落して割れた、または配線関係を動物(ネズミやハクビシンなど)が噛んで断線したなどのケースがあります。
一方で、パワーコンディショナーは太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する機器です。
内部には制御基盤や冷却ファンなどがあり、経年劣化や不具合などでうまく動作しなくなったり、冷却ファンが止まったりして故障するケースがあります。
パワーコンディショナーの寿命は?
パワーコンディショナーの寿命は一般的に10年~15年とされています。
10年以上経過すると、水分や衝撃、落雷などの影響によって内部のコンデンサや半導体部分の寿命が来る可能性が高いです。
また、10年以上経過するとメーカーによっては部品の供給がされなくなる場合があり、依頼しても修理できない可能性を否定できません。
公的な統計があるわけではありませんが、10年~15年以上経過したパワーコンディショナーは寿命を迎えたと判断でき、効率が低下する、故障を繰り返すようなら交換を検討すべきです。
なお、購入してから10年を過ぎていないパワーコンディショナーは、故障箇所や内容にもよりますが修理可能な場合があるので、修理を依頼すると良いでしょう。
パワーコンディショナーの修理費用と交換費用の目安
パワーコンディショナーの修理費用は故障の程度や部品の交換内容によって異なります。
例えば、小さな部品の交換であれば5万円前後で、基盤交換のような大きな部品の交換であれば5万円~15万円程度が相場です。
なお、パワーコンディショナーが故障やトラブルを起こすと、エラーコードが表示されます。
アルファベットと数字の組み合わせで発生している故障やトラブルの内容を伝えており、取扱説明書や公式Webサイトで調べると必要な対処や対応が分かるので確認しましょう。
また、修理を依頼する際にエラーコードを伝えておくと、スムーズに修理ができるのでメモしておくと良いです。
大がかりな故障の場合(または部品供給不可等の場合)
故障の程度が酷く、修理できない場合はパワーコンディショナーの交換が必要です。本体価格と工事費用を合計すると、1台あたり約30万円~40万円程度になります。
メーカーは一定年数が経過すると部品を保存しておく義務がなくなるため、修理を依頼したタイミングによっては部品の供給が不可となる可能性を否定できません。
後継機種と同一の部品を使っているケースもありますが、10年以上経過したパワーコンディショナーを修理する場合は、交換の可能性があると覚えておきましょう。
パワーコンディショナーの保証は?
太陽光発電システムを新品で購入した場合、パワーコンディショナーに保証が付きます。メーカーや機種によって補償内容は異なるので、内容に注意しましょう。
国内メーカーの保証は以下のとおりです。
- シャープ:15年無償 機器瑕疵保証
20年無償(モジュール)/15年有償(システム機器) 機器瑕疵保証(ブラックソーラー) - パナソニック:15年無償 機器瑕疵保証
- 三菱:15年無償 機器瑕疵保証(受付終了)
- 京セラ:10年無償/15年有償 機器瑕疵保証
※機器瑕疵保証:本体自体の故障に対する保証
※上記は現在新規で購入された場合の保証期間です。既に購入済みのシステムは、購入時点での保証年数に依ります。
パワーコンディショナーは10年~15年の長期保証が付き、期間内であれば修理費用が無料になる可能性があります。
メーカーや機器によって保証期間は異なるので、太陽光発電システムを選ぶ際はチェックしましょう。
ただし、全てのケースで保証が適用されるとは限りません。
天災に関して
落雷や台風などの天災による故障については、メーカーの機器瑕疵保証では対応できないケースがほとんどです。
そのため、自然災害による損害に備える手段として、「太陽光発電システム設置時に加入する自然災害保証」または「火災保険」の利用が推奨されます。
一部のメーカーでは、保険会社と提携して「自然災害保証制度」を提供しており、特定の条件を満たす場合に限り、落雷や台風などの天災による故障が保証の対象となります。
ただし、全てのメーカーがこの保証を提供しているわけではないため、事前の確認が必要です。
また、近年の太陽光発電システムの普及に伴い、新築時に加入する火災保険の一部として、太陽光発電設備が補償対象となるケースも増えています。
詳細については、ご加入の保険会社に確認する必要がありますが、多くの場合、オプションとして基本プランに追加する形で保証を適用で可能です。
特に、台風の発生頻度や被害の深刻度が高まっている状況下では、保険制度を活用することで、太陽光発電システムの導入や運用に対する安心感を高めることができます。
パワーコンディショナーの交換のタイミングで蓄電池を購入するべき?
太陽光パネルは外的要因以外では故障しにくく、20年~30年使い続けることが可能と言われています。
一方で、パワーコンディショナーの寿命は10年~15年とされているため、太陽光発電システムを使い続けるためには、最低1回以上はパワーコンディショナーの交換が必要です。
太陽光発電システムにおいて、10年はFIT制度が切れるタイミングに当たります。
FIT制度とは、再生可能エネルギー(再エネ)で発電した電気を、電力会社が一定期間一定の価格で買い取ることを国が約束する制度です。
住宅用太陽光発電システムの場合は10年間なので、仮に2025年度に設置した場合、2034年度まで発電した電力の売電価格は1kWhあたり15円で固定されます。
FIT期間が終了した2035年度以降は電力会社が定めた売電価格となりますが、大抵の場合がFIT制度の価格よりも安いです。
そのため、FIT制度が終了した卒FIT以降は、電力を売電するよりも自家消費したほうが節約効果を得られるため、電力を蓄えられる蓄電池や、電気で稼働するエコキュートなどを購入して、自家消費の割合を増やすことが推奨されます。
パワーコンディショナーの寿命は10年~15年で、太陽光発電システムを使い続けるなら最低1回以上は交換するタイミングを迎えます。
パワーコンディショナーを交換するタイミングで卒FITを迎えているなら、蓄電池やエコキュートなどの住宅機器を購入して、自家消費の割合を増やしてみましょう。
ただし、パワーコンディショナーと蓄電池を同時に購入する場合は注意が必要です。
パワーコンディショナーの交換と蓄電池を購入する場合の注意点
太陽光発電システムだけを導入している家庭の場合、使用していたパワーコンディショナーが単機能型の可能性があります。
単機能型とは、太陽光パネルで発電した電力を住宅や電力会社で利用できる形に変換する機能だけを搭載したタイプです。
太陽光発電システムだけを運用している場合は単機能型で問題ありませんが、蓄電池を設置する場合は注意が必要です。
なぜなら、蓄電池にもパワーコンディショナーが必要で、機種によっては太陽光発電システムとの連携が可能なハイブリッド式があります。
従来の太陽光発電システムと蓄電池は、それぞれにパワーコンディショナーが必要だったので、併用した場合にパワーコンディショナーを2つ設置していました。
しかし、単機能型は電力の変換にかかる工程が多くなるため電力ロスが大きくなりやすいというデメリットがあります。
一方、ハイブリッド式のパワーコンディショナーは電力変換の工程が減って効率が向上し、機器も一体化されるため設置スペースやコストの面でメリットが得られます。
そのため、蓄電池を設置するならハイブリッド式が望ましいですが、機種によっては既存の太陽光発電システムと連携できません。
つまり、パワーコンディショナーを交換するタイミングで蓄電池を導入する場合、ハイブリッド式蓄電池と連携できるのか、あるいは単機能型のパワーコンディショナーを2つ用意しないといけないのかなどを調べる必要があります。
パワーコンディショナーの交換と蓄電池の設置にはある程度の専門知識が必要なので、施工業者や販売業者に相談すると良いでしょう。
まとめ
以上が、太陽光発電システムのパワーコンディショナーに関する解説です。太陽光発電システムは耐久性に優れていますが、パワーコンディショナーの寿命は10年~15年となっており、使い続けるためには最低1回以上の交換が必要になります。
メーカー保証や保険会社の保証を活用すれば、パワーコンディショナーの修理や交換を安く済ませることができます。
また、交換するタイミングでハイブリッド式蓄電池を導入すれば、太陽光発電システム側のパワーコンディショナーを買い替える必要がありません。
しかし、既存の太陽光発電システムによってはハイブリッド式蓄電池と連携できない可能性があります。蓄電容量やサイズなどだけでなく、既存のシステムとの相性も考えないといけないので、蓄電池を選ぶ際は専門的な知識が必要です。
「エコ突撃隊」では、太陽光発電システムや蓄電池に関する専門的な知識を身につけたスタッフが対応いたします。メーカー正規品を低価格で販売しているので、パワーコンディショナーの故障や買い替えの際は、ぜひご相談ください。