オール電化

2024/09/28

【2024年】オール電化の気になるデメリットは?メリットも合わせて解説

オール電化デメリット

1980年代後半の登場から、毎年数十万単位の家屋で急速に普及が進んだオール電化住宅ですが、発足当時とは様々な世情の変化があります。 そこで今回は、2024年におけるオール電化のデメリットとオール電化のメリットをあわせてご紹介します。 オール電化を導入して後悔しないために、是非参考にして下さい。

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そもそもオール電化って何?

お住まいによって、どのような設備を使用しているかは様々です。

皆様はお風呂のお湯を沸かす事や、調理をする際の燃料にどのような設備、燃料を使用していますか。

ガスを使用している方もいれば、石油を利用している方もいるでしょう。

オール電化とは、ガスや石油を利用せず調理器具、給湯設備、冷暖房といった家庭内で使用する全ての設備を電気によって動かすことです。

オール電化を実現した家屋をオール電化住宅と言います。

オール電化のメリット

オール電化住宅には様々なメリットがあります。

オール電化機器のメリットの一例を挙げるなら以下となります。

設備 利点
エコキュート 空気の熱を利用することで、従来機器より大幅に安い電気代でお湯を沸かせる
ヒートポンプ式床暖房 電気式よりランニングコストが安い
IHクッキングヒーター 火を使用しない為、火災のリスクを大幅に低減

上記以外にも、災害時にはエコキュートのタンク内の水を生活用水に利用できる点や、あらゆるエネルギーの中で最も早く復旧されるので普段通りの生活に戻りやすいという利点があります。

オール電化のデメリット

【2023年】オール電化の気になるデメリットは?メリットも合わせて解説

では、オール電化住宅には何のデメリットも無く全ての人が切り替えるべきか、というと必ずしもそうとは限りません。

本項目ではオール電化共通のデメリットや注意点について解説します。

オール電化住宅のデメリットと言えるものは、以下が考えられます。

  • 電気料金変動による影響が大きい
  • ライフスタイルによってはお得にならない事もある
  • 停電時に設備が動かせなくなる
  • 導入の為の初期費用が高額

順番に解説します。

電気料金変動による影響が大きい

オール電化について避けては通れない問題として、電気代の高騰が挙げられます

2023年に各大手電力会社が大幅な電気料金の値上げに踏み切ったのは記憶に新しい事でしょう。その後も追加で値上げの知らせも途絶えませんでした。

オール電化は、設備全てを電気エネルギーに頼る為、電気料金の値上げはダイレクトに家計に影響を与えてくる事でしょう。

実際に、2022年末からニュースやSNSでは電気料金に驚きの声が上がっています。曰く、

「今月の電気代10万かかった」「電気代が倍になった」「オール電化の電気代がやばい」

上記のような口コミは多数あり、多くの人が予想を越える電気料金を請求された事が伺えます。

毎月かかるお金の事ですから、電気料金が安定しないことは高いハードルであり、導入をためらわせる最も大きな要因といえるでしょう。

ただし、料金が上がっているのは電気代だけではありません。

ライフスタイルによってはお得にならない事もある

オール電化では、オール電化向けの電力プランが存在し、通常より安い料金で電気を使用することができます

ただし、全ての時間帯によって料金が安くなるわけではありません。

オール電化向けの電力プランでは通常の電力プランと比較して、昼間は電気が高く、夜間は電気が安くなっています。

東京電力エナジーパートナーの夜トクプランを例に挙げると、電気料金は以下となります。

プラン 日中電気料金 夜間電気料金
夜トク8(午後11時~午前7時まで割安) 32.71円/1kWh 21.75円/1kWh
夜トク12(午後9時~午前9時まで割安) 34.27円/1kWh 23.44円/1kWh
スタンダードS(使用量によって変動 ~120kWh:19.91円
121kWh~300kWh:26.49円
301kWh~:30.60円

4人家族の一般家庭が月間約400kWhを使用すると言われています。

通常プランは電力の使用量に応じて、一定を越えると価格帯が変わってきます。

比較してみると良くわかりますが、夜間プランの日中電気料金は通常プランの最も高い時の料金を上回ります。

反面、夜間においては通常プランのボリュームゾーンより安い料金で電気を利用する事ができます。

電力会社、電力プランによって異なりますが、東京EP夜トクプランにおいては、21時~9時の間以外では、基本的に通常プランの方がお得です。

つまり、主に夜間に電気を使用するご家庭では、オール電化住宅のメリットを享受出来ますが、日中にも潤沢に電気を必要とするご家庭では、必ずしもお得になるとは限らないということです

ご家族の長期休みや在宅ワークなどによって、日中の消費が多い場合は注意が必要です。

オール電化の導入を検討する際は、ご自身のライフスタイルをよく確認することをおすすめします。

夜間の電力使用が多い方は、オール電化向けプランが非常におすすめです。
オール電化向け電力プランで電気代がお得

停電時に設備が動かせなくなる

オール電化住宅では、その名の通り家庭内の設備を電気によって動作させます。

エネルギー源を電気に一本化することで、別エネルギーの基本使用量が削減出来るといったメリットがある反面、何らかの理由で「停電」が起こり、電力供給が絶たれてしまえば、お湯を沸かせず、調理も出来ないということになります

また、暖房器具を電力使用機器のみでまかっている場合も注意が必要です。

特に寒冷地にお住まいの方は、暖がとれないとなると時期によっては命に関わることもあることでしょう。

オール電化を導入する際には、サブとして他熱源の暖房器具を持っているとより安心です。

ただし、エネルギー源が電気に一本化されている事はメリットでもあります。
インフラの中で復旧速度がはやい

導入の為の初期費用が高額

エコキュートやIHといった設備の導入には、初期費用が高いという点も見逃せません。

例えばエコキュートとガス給湯器を例にすると、本体の価格は以下となります。

型番 定価(税込)
エコキュート EQN37YFV 1,221,000円
ガス給湯器 RUF-UME2406AW(A) 646,470円

機種にもよりますが、本体定価において倍近い差額が発生しているのがわかります。

後々光熱費削減などによって回収をしていけるとはいえ、決して無視出来ないデメリットといえるでしょう。

ただし、エコキュート専門店などを利用することで、初期費用の高さは補うことが可能です。

専門業者に依頼すれば費用を抑えられる

それでもオール電化にするべき理由

【2023年】オール電化の気になるデメリットは?メリットも合わせて解説

これまで、オール電化の主なデメリットを挙げてきました。

しかし、そのデメリットの多くは解消、あるいは軽減出来るものが多いです。

光熱費の高騰は電気料金だけではない

光熱費高騰のひとつに原因のひとつに、原料価格の高騰があります。

ガスの原料も同じ問題を抱えており、ガス料金も同じく高騰しています。

オール電化向け電力プランで電気代がお得

デメリットの項目では、夜間の電気料金が安くなる反面、日中の電気代が高くなることを取り上げました。

給湯設備のエコキュートでは、夜間の安い電力を使用してお湯を沸き上げ、貯めておいたお湯を日中使用することで光熱費の削減が図れます。

つまり、日中に自宅に人がいることが少ないご家庭では、大半の電気を安い料金で使えるため、電気料金を抑える事ができるでしょう。

近年では、太陽光発電システムと連携する「おひさまエコキュート」も登場しました。

太陽光発電システム、蓄電池と併用すれば日中の電気料金を気にせずに使用することも可能です

インフラの中で復旧速度がはやい

デメリットの項目では、オール電化は停電に弱いという点をお伝えしました。

では、オール電化でなければ停電時も問題ないのかというとそうではありません。

例えばガス機器でも、エコジョーズのようなガス給湯暖房機やガスファンヒーターなどは使用することが出来ません。

これは、リモコン操作や排気ファンを動作させる為に電源をとっているからです。

停電時でも使えるものは、着火等に乾電池を使用しているものに限ります。

つまり、お住まいの環境によっては停電時に生活が制限される度合いは変わらない場合があります。

また、電気は、ガスや水道に比べて、災害が起こった時の復旧が早いとされています

そのため、オール電化の家庭は、災害後もガスの家庭に比べて早く料理やお風呂を使用することができるようになります。

非常時に貯水タンク内の水を生活用水として使用できる

オール電化住宅の場合、給湯器には電気温水器やエコキュートを使用します。
両機器は貯湯式給湯器と呼ばれるもので、あらかじめ沸かしておいたお湯をタンクに保存しています。
災害や工事など何らかの理由で水道を使えなくなってしまった際、タンク内の水を生活用水として使用することが出来るため、万一の際も安心です。
ただし、飲用水としては推奨されませんので注意する必要があります。

室内でガスが燃えないため二酸化炭素が発生しないので、室内の空気が汚れない。

ガスコンロを使う際、ガスが燃焼する際の独特な臭いが苦手、という方は少なくないでしょう。
オール電化で使用するIHクッキングヒーターでは、ガスを使用しません。
天面下にあるコイルに電気が流れ、コイルから磁場が発生することによって鍋の素材と反応して熱を発する仕組みです。
そのため、ガス燃焼による室内空気の汚染を気にする必要はありません。

ガスを使用しないので、不完全燃焼によって起こる一酸化炭素中毒の心配がない。

ガスを使用する際、清掃不足等やガス機器の不具合等で不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素中毒となる可能性があります
一酸化炭素は無味・無臭とで気付き辛いですが、その毒性は強く頭痛、吐き気、耳鳴りなどを起こし、最悪の場合は生命に関わります。
特に子どもは基礎代謝が高い為、中毒症状が進みやすいです。

室内で火を使わないので、火事の心配が減る。

オール電化住宅では、設備を電気によって動作させます。
火を使う事が無い為、火事に繋がる危険性を大幅に低減できます。

IHクッキングヒーターは大抵の場合、ガスコンロよりも掃除などのお手入れが簡単にできる。

ガスコンロを構成している部品は数が多く、複雑な形をしています。
リング、ごとく、バーナーキャップ等、複雑な形状をした部品を取り外して清掃するのは意外と手間なものです。
対してIHクッキングヒーターの天面はフラットな形状をしており、ある程度の汚れならさっと拭き取るだけでも綺麗に出来ます。
毎日のように使うものですから、清掃のしやすさは大きな魅力です。

太陽光発電システムや蓄電池と相性抜群

オール電化はエネルギー源として電気のみを使用します。
太陽光発電システムや蓄電池を導入すれば、電気の安い時間帯に蓄えた電気や、生み出した電気を自家消費に回すことで更に節約することができます。
設置した設備の性能や地域環境にもよりますが、電気の自給自足も夢ではありません。

ガスの契約を解除できる

オール電化では電気のみをエネルギー源とするため、ガスを使用することは基本的にありません。
つまり、ガスの契約を解除しても問題無いという事です。
ガスの契約をしていると、使用しなくとも800円弱ほどの基本料金を払う必要があります。
これを解除すれば、年間約9000円程度の節約に繋がります。

専門業者に依頼すれば費用を抑えられる

オール電化を構成する設備は、
オール電化の初期導入費用は、他熱源の機器に比べ高額です。

しかし、専門業者であれば量販店や訪問販売と比較して大幅に安い金額での導入が可能です。

例えば弊社エコ突撃隊であれば、商品本体価格を78%~85%ほど削減してご提供できるオール電化セットがあります。

エコキュート専門店のメリットは以下の記事に詳しく記載していますので、是非ご確認下さい。

まとめ

以上が、オール電化の気になるデメリットと、メリットの解説となります。

オール電化住宅は様々なメリットのある住宅環境ですが、デメリットがライフスタイルに当てはまり損をしてしまうという事もあるかもしれません。

まずはご自身の生活環境を見直した上で、専門業者にご相談される事をおすすめいたします。

エコ突撃隊では、エコキュート、IHクッキングヒーター、蓄電池、太陽光発電システム等、生活を豊かにする設備を販売しています。

エコな生活に興味がある、という方は是非一度ご相談下さい。

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