エコキュートが壊れやすいメーカーは?壊れにくいメーカーや壊さないための方法などを解説

エコキュートが壊れやすいメーカーは?

結論から申し上げますと、エコキュートが壊れやすいメーカーというのはありません。

エコキュートが2001年に販売を開始してから20年以上が経過し、900万台以上出荷されていますが、壊れやすさを示す公的な統計データはないです。

しかし、エコキュートはエアコンの室外機に似たヒートポンプユニットとお湯を溜めておく貯湯タンクユニット、湯温や湯量をコントロールするリモコンユニットの3つに分かれていますが、基本的な構造や仕組みはメーカーによって違いがありません。

お湯を沸かすためのエネルギーや仕組みが同じなので、特定のメーカーが壊れやすいということはないです。

エコキュートの保証期間

特定のメーカーが壊れやすい、という事が無いのは前述の通りです。

その中でも、更に安心を求めるなら保証期間を基準に考えるのもひとつの手です。

エコキュートは購入時に無償保証が付きます。次の表は、各メーカーの無償保証期間をまとめたものです。

	リモコン	ヒートポンプ	貯湯タンク
パナソニック	1年	3年	5年
三菱	2年	3年	5年
ダイキン	1年	3年	5年
コロナ	2年	3年	5年
日立	1年	3年	5年

無償保証期間とは、メーカーが想定している通常の使用範囲であれば故障する可能性が低く、故障した場合は初期不良の可能性があるためメーカーが無償で対応する期間です。

つまり、上記の無償保証期間が長いほど、メーカーは自社の製品が壊れにくいと考えています。

基本的に、貯湯タンクユニットは頑丈な機器なので、どのメーカーも5年は故障しないと考えて無償保証期間を設定しています。

一方、リモコンユニットは精密部品が結集し、日常的に操作する機会が多いため、保証期間は1年～2年とやや短いです。

また、ヒートポンプユニットはエコキュートにおける心臓部のため、貯湯タンクユニットよりも短い期間が設定されています。

ただし、水道直圧給湯タイプを扱っている日立は自社の製品に自信があるのか、ヒートポンプユニットの無償保証期間が5年と長いです。

あくまでも、通常使用の範囲なら故障しないとメーカーが判断した期間に過ぎませんが、無償保証期間が長いのは日立と覚えておきましょう。

エコキュートの有償延長保証

エコキュートの無償保証期間はお金を払うことで延長することが可能です。次の表は、各メーカーの有償延長保証の内容をまとめたものになります。

	延長保証制度	延長保証料金(税込)
パナソニック	長期安心修理サービス	10年間:31,680円 8年間:27,280円 5年間:12,980円
三菱	三菱のスマート電化延長保証制度	10年間:31,460円 8年間:25,850円 5年間:12,100円
ダイキン	ダイキン延長保証サービス	10年間:30,800円
コロナ	コロナ延長保証システム	10年間:31,130円 8年間:25,520円 5年間:11,880円
日立	日立TWGオール電化延長保証	10年間:31,219円 7年間:23,049円

メーカーによって多少金額に誤差はありますが、3万円を支払えばエコキュートの保証期間を最長10年間に延長可能です。

3万円は金額として大きいですが、エコキュートの修理費用は箇所や内容によって異なりますが数万円～10万円以上かかります。

下記の表は、三菱エコキュートの修理費用の目安をまとめたものです。

症状(状態)	修理費用の目安(税込)
電源が入らない	16,500円～48,400円
お湯が沸かない お湯が出ない	18,700円～188,100円
ふろ自動運転しない 追い焚き運転しない	18,700円～66,000円
お風呂の湯はりができない	18,700円～66,000円
リモコンが点灯・表示しない	27,500円～49,500円
水漏れ	16,500円～68,200円
「C-」のエラーがリモコンに表示される	18,700円～176,000円
「H-」「E-」「F-」のエラーがリモコンに表示される	18,700円～68,200円
取扱説明 点検調整	9,680円～15,180円
見積診断	6,490円～9,680円

有償延長保証に加入していれば、最長10年間は上記の修理費用を支払わずに済むため、加入を検討しましょう。

なお、有償延長保証は保証期間を最長10年間まで保証する内容です。保証期間を10年間増やすのではなく、10年間までに延ばす仕組みなので、間違えないようにしましょう。

エコキュートを壊さないためにする方法

エコキュートは10年以上使い続けることができ、長く使うほど節約効果により初期費用を回収でき、支出を減らすことができます。

ただし、エコキュートを長持ちさせるためには、次のようなメンテナンスを定期的に行いましょう。

• 貯湯タンクユニットの水抜き
• 給水口ストレーナーの清掃
• 風呂配管の清掃
• 浴槽フィルターの清掃
• 漏電遮断器の点検
• 逃し弁の点検
• 水漏れの確認
• ヒートポンプユニットのエア(空気)抜き

上記を順番に解説します。

なお、実際の手順はメーカーの公式Webサイトや取扱説明書で確認しましょう。

貯貯湯タンクユニットの水抜き

エコキュートを長年使用していると、不純物が沈殿し、目詰まりの原因となる可能性があります。

お湯に汚れやゴミが浮かぶ、あるいは悪臭がする場合は貯湯タンクユニットの水抜きを行いましょう。

なお、お湯抜きを実行すると、高温のお湯が出てくる可能性が高いので、軍手を装着して慎重に作業しましょう。

給水口ストレーナーの清掃

給水口ストレーナーとは、お湯を配管に流し込む際の入り口で、不純物やゴミが溜まるとお湯の出が悪くなる可能性があります。

そのため、給水口ストレーナーを外して、歯ブラシやスポンジで表面を磨き、不純物やゴミを取り除きましょう。

作業の工程が水抜きと似ているので、一緒に行うと良いです。

風呂配管の清掃

フルオートタイプのエコキュートは、浴槽内部のお湯を循環させる追い焚き機能があり、専用の配管があります。

しかし、お湯に含まれている不純物やゴミなどが循環しているため、配管内部が汚れている可能性が高いです。

そのため、半年に1回のペースで、配管用洗浄剤を用いて本格的な掃除をすると良いでしょう。

浴槽フィルターの清掃

浴槽フィルターとは、浴槽内部に取り付けられた金具の内側にあるフィルターです。

ストレーナーと同様に、不純物やゴミが溜まりやすい箇所で、放置しているとお湯の出が悪くなるため、定期的に清掃しましょう。

漏電遮断器の点検

エコキュートは24時間稼働する電化製品のため、火災や感電などのトラブルを防ぐための漏電遮断器が備わっています。

しかし、漏電遮断器が正常に作動しないとトラブルに発展する恐れがあるので、上記のメンテナンスと一緒に点検すると良いです。

仮に、点検して正常に作動しない場合は、メーカーの修理窓口や施工業者に相談しましょう。

逃し弁の点検

エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクユニットで溜めておく貯湯式給湯器です。タンク内部でお湯が高圧にならないように逃し弁で調整を行いますが、正常に作動していない場合は故障する可能性があります。

そのため、漏電遮断器の点検と同じように、逃し弁が正常に作動するか確認しましょう。

水漏れの確認

エコキュートは経年劣化により配管から水漏れが起きる可能性があります。

水漏れが起きるとお湯が貯まらない、水道代が余分にかかる、周辺に迷惑をかけるなどのトラブルに発展する可能性があるのでメンテナンスを行う際に確認しましょう。

仮に、水漏れを発見したら、メーカーの修理窓口か施工業者に相談すると良いです。

ヒートポンプユニットのエア(空気)抜き

エコキュートのヒートポンプユニットは空気の熱を取り込んで、内部で圧縮して高温にすると水道水と熱交換をしてお湯を作ります。

長年使用していると内部に空気が混ざり、給湯効率が下がる可能性があるので、定期的にエア抜きを行いましょう。

まとめ

以上が、エコキュートが壊れやすいメーカーと壊れにくいメーカーの解説になります。残念ながら、耐久性を示す公的な統計データがないため、壊れやすい・壊れにくいを断言することはできません。

しかし、日立は貯湯式給湯タイプのエコキュートよりもお湯を入れ替える回数が少ない水道直圧給湯タイプのエコキュートを販売しているため、耐久性に優れていると考えられています。

実際、日立のナイアガラタフネスは通常のエコキュートが設置できないような水質の地域でも使用可能です。

なお、エコキュートは定期的にメンテナンスを行えば、10年以上使用できる可能性がある給湯器なので、購入したらメンテナンスや点検を実行しましょう。

「エコ突撃隊」は主要メーカーの正規品を低価格で販売しています。知識が豊富なスタッフが対応致しますので、エコキュートを購入したいと考えている方は、ぜひご相談ください。

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