オール電化
2023/09/16
オール電化と石油給湯器はどっちがお得?光熱費を徹底比較
高騰気味の灯油代に困っていませんか?石油給湯器(灯油ボイラー)からオール電化(エコキュート)にすることで、「お風呂」の時に光熱費がいくら安くなるのか徹底比較していきます。また、オール電化の光熱費をよりお得にする方法も紹介します。
オール電化と石油給湯器の特徴
光熱費を比較する前に、まずはオール電化と石油給湯器の特徴についておさらいしておきましょう。
省エネのイメージがある「オール電化」
オール電化は、エコキュートやIHクッキングヒーターなどを導入して、家庭内のエネルギーを電気のみにすることを指します。
オール電化には、「ガス代が不要になる」や「深夜の電気代が安くなる」などの特徴があるため、光熱費が安くなるイメージを抱いているかたも多いのではないでしょうか。
灯油を燃料とする「石油給湯器」
灯油を燃料とする「石油給湯器」は、灯油ボイラーや石油ボイラー、灯油給湯器などの名前で呼ばれる場合もあります。
一昔前は、燃料となる灯油が安かったため人気が高かったのですが、現在は中東地域の治安悪化などにより高騰傾向にあり、オール電化などに乗り換える人が増えています。
灯油の価格は不安定
日本は灯油の元となる石油(原油)の99%を輸入に頼っており、そのうち80%以上を中東地域から輸入しています。
中東地域から輸入している国は日本以外にもあり、最大の石油消費国であるアメリカの景気動向や、ヨーロッパの暖房需要、中国やインドの経済成長による需要拡大などにより石油価格は変動します。
2023年8月21日時点での全国相場は、18Lあたり2,368円です。史上最高値を記録した2008年8月の18Lあたり2,468円に迫る勢いです。
2008年に石油価格が高騰した背景には、中国やインドの高度経済成長に伴う急激な資源需要の増加と、当時の世界経済情勢による急激な投機・投資資金の流入などが挙げられます。
2023年時点の高騰の理由と近い部分はありますが、石油の需要増加は2008年以上とも言われており、史上最高値を更新する可能性は十分考えられます。
オール電化と石油給湯器のお風呂の光熱費を比較
ここでは、オール電化と石油給湯器のお風呂の光熱費をシミュレーションして、比較します。
お風呂の光熱費はオール電化のほうがお得!
結論から申し上げますと、お風呂の光熱費は石油給湯器よりもオール電化のほうがお得です。
250Lの水を40℃まで沸かした場合の1回あたりと1ヶ月あたりのランニングコストは以下のとおりです(※)。
- 1回あたりのランニングコスト=「104円」オール電化がお得!
- 1ヶ月あたりのランニングコスト=「3,120円」オール電化がお得!
オール電化と石油給湯器それぞれの詳しいコストの内訳については、以下をご覧ください。
※上記のコストはあくまでも目安です。お風呂の大きさや使用頻度、季節などにより異なります。
オール電化の湯沸かしコスト
オール電化(エコキュート)がお風呂を沸かすのに必要なコストは、以下の通りです。
- お風呂250Lの湯沸かしコスト(1回)=159円(オール電化)
- お風呂250Lの湯沸かしコスト(1ヶ月)=4,794円(オール電化)
※上記のコストはあくまでも目安です。お風呂の大きさや使用頻度などにより異なります。
※250Lの水を10度→40℃まで湯沸かしした場合の料金です。(7,500キロカロリー/8.7kWhが必要)
※1kWh=18.37円で算出しています。(東京電力「スマートライフプラン」契約時)
石油給湯器の湯沸かしコスト
石油給湯器(灯油ボイラー)がお風呂を沸かすのに必要なコストは、以下の通りです。
- お風呂250Lの湯沸かしコスト(1回)=263円(石油給湯器)
- お風呂250Lの湯沸かしコスト(1ヶ月)=7,890円(石油給湯器)
※上記の金額はあくまでも目安です。季節や家族構成、お風呂の大きさなどにより使用量は変化します。
※灯油価格は、2023年8月21日時点での全国相場「18L=2,368円」に基づいています。
※250Lの水を10度→40度まで湯沸かしした場合です。(1回あたり灯油2Lの消費を想定)
お風呂の光熱費を節約したいならオール電化がおすすめ!
上記はあくまでもシミュレーションですが、石油給湯器の1ヶ月のランニングコストが7,890円に対して、オール電化(エコキュート)は4,794円となります。
次の表は、オール電化(エコキュート)と石油給湯器の年間ランニングコストを比較したものです。
オール電化(エコキュート) | 石油給湯機 | |
---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 約55,200円 |
石油の価格は地域によって変動しますが、どの地域でもランニングコストはオール電化(エコキュート)のほうが安くなります。
エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器のため、ほかの給湯器に比べてお湯を沸かすためのランニングコストを抑えることが可能です。ランニングコストを節約したいと考えている方は、オール電化への切り替えを検討してみましょう。
オール電化の光熱費もっとお得にするには?
太陽光発電や蓄電池と組み合わせることで、オール電化をよりお得に運用することができます。どういうことなのか、詳しくご説明していきます。
オール電化と太陽光発電を一緒に利用する
太陽光発電システムを設置すると、日中は発電した電力の自家消費できるので、電力会社からの買電量を減らせるため、電気代の削減につながります。
オール電化と太陽光発電を同時設置するメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
オール電化と蓄電池を一緒に利用する
オール電化と蓄電池を一緒に利用すると、電気料金が安い深夜時間帯の電気を蓄電池にためておき、電気料金が高い昼間に使用する、といった使い方ができます。これにより、昼間の高い電気を買電する必要が減るので、電気代の削減効果があります。
蓄電池を導入するメリット・デメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
まとめ
以上が、オール電化と石油給湯器のお風呂の光熱費に関する解説です。同量のお湯を沸かした場合のランニングコストを比較すると、石油給湯器よりもオール電化にしたほうが、光熱費は安くなる可能性は高いです。
ただし、オール電化にする際は電気温水器ではなくエコキュートを選ぶようにしましょう。電気温水器も電気でお湯を作る給湯器ですが、エコキュートほど省エネ性能に優れているとは言えず、ランニングコストが高額になる恐れがあります。
また、電気の価格は高騰傾向にあるので、エコキュートを導入する際は太陽光発電システムや蓄電池などを一緒に導入して、光熱費の節約を行いましょう。
「エコ突撃隊」では、エコキュートや太陽光発電システム、蓄電池などのメーカー正規品を低価格で販売しております。専門知識が豊富なスタッフが対応するので、オール電化に興味がある方はご相談ください。
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