太陽光発電
2025/07/11
オクトパスエナジーとはどんな会社?東京ガスとの関係性や電気料金のシミュレーションなどを解説
電気料金の節約を考えている方は、オクトパスエナジーがおすすめです。
オクトパスエナジーは新興の電力会社ではありますが、東京ガスが出資しているため安心感が高く、電気料金が同エリアの相場に比べると抑えられている傾向があります。
そこで今回は、オクトパスエナジーがどんな会社なのか、分かりやすく解説します。ぜひ最後まで、ご覧ください。
オクトパスエナジーとはどんな会社?
オクトパスエナジーは、イギリス発のエネルギーテック企業「オクトパスエナジーグループ(Octopus Energy Group)」が日本で展開しているブランドで、2021年に東京ガスとのジョイントベンチャー「TGオクトパスエナジー株式会社」が運営しています。
再生可能エネルギーの普及と価格の透明化を目指し、柔軟でわかりやすい料金体系を提供している電力会社です。
世界で注目される「オクトパスグループ」とは
オクトパスグループは、イギリスに本社を置く金融サービスと再生可能エネルギーを提供する企業です。
創業以来、急速に国際展開を進めており、現在ではイギリスをはじめ、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、日本など18カ国以上で事業を展開し、720万人以上のユーザー、4万社以上の法人顧客にサービスを提供しています。
また、グリーンエネルギー普及のための投資部門も持ち、欧州各国で太陽光・風力発電などの再エネプロジェクトを推進していることもポイントです。
環境負荷の少ないエネルギー供給を通じて、地球規模での脱炭素化に貢献している企業と言えます。
東京ガスとの関係性は?
オクトパスエナジーは、東京ガスとの合弁によって誕生した新電力ブランドです。
運営会社名は「TGオクトパスエナジー株式会社」で、東京ガスが70%、イギリスのオクトパスエナジーが30%を出資しています。
この共同出資体制により、海外の革新的なエネルギーテクノロジーと、日本国内での安定したサービス基盤が融合しています。
東京ガスは長年にわたり都市ガスの供給を担ってきた老舗企業であり、その信頼と実績が加わることで、電力自由化後の新興電力会社の中でも安心感の高い選択肢です。
また、東京ガスの既存インフラや顧客ネットワークを活用することで、より身近で柔軟なサービス提供が可能となっています。
日本国内での提供エリアとサービス内容
記事執筆時点で、オクトパスエナジーは沖縄を除く全国10電力エリアで提供されています。
料金プランは生活スタイルに合わせて選ぶことができ、一般家庭向け「グリーンオクトパス」、燃料調整費・基本料金ゼロの「シンプルオクトパス」、オール電化住宅向けの「オール電化オクトパス」、太陽光パネル設置家庭向け「ソーラーオクトパス」、EV充電に特化した「EVオクトパス」など充実していることが特徴です。
いずれも解約手数料や違約金は不要で、支払い方法もクレジットカード、口座振替、コンビニ払いに対応しており、初期費用もかかりません。
電気料金はどれくらい安くなる?
オクトパスエナジーの公式サイトでは、お住まいの郵便番号から契約できる料金プランや切り替えた場合の電気料金のシミュレーションが行えます。
電気料金の節約やオクトパスエナジーに興味がある方は、公式サイトをチェックしましょう。
次項より、各エリアでのシミュレーション結果を順番に解説します。
なお、シミュレーション結果はタイミングによって変動し、実際の電気料金を保証するものではありません。
関東エリア(東京電力エリア)の料金例
次の表は、関東エリアに住んでいる4人家族の一般的な家庭を想定して、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションしたものです。
料金プラン | 4人家族(7月の電気料金) |
---|---|
グリーンオクトパス | 11,246円(340kWh/月を想定) |
シンプルオクトパス | 12,097円(340kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス | 14,061円(430kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス-サンシャイン | 13,973円(430kWh/月を想定) |
EVオクトパス | 17,793円(560kWh/月を想定) |
ソーラーオクトパス | 13,859円(370kWh/月を想定) |
総務省や一般社団法人などの統計を比較すると、関東エリアにおける4人家族の平均的な1ヵ月間の電気料金はおよそ11,900円~12,700円程度です。
関東エリアの相場と比較して、オクトパスエナジーのプランは月々の節約余地が十分にあることがわかります。
中部エリア(中部電力エリア)の料金例
次の表は、中部エリアに住んでいる4人家族の一般的な家庭を想定して、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションしたものです。
料金プラン | 4人家族(7月の電気料金) |
---|---|
グリーンオクトパス | 10,509円(330kWh/月を想定) |
シンプルオクトパス | 11,279円(330kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス | 13,893円(430kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス-サンシャイン | 13,788円(430kWh/月を想定) |
EVオクトパス | 17,627円(560kWh/月を想定) |
ソーラーオクトパス | 12,700円(370kWh/月を想定) |
総務省や一般社団法人などの統計を比較すると、中部エリアにおける4人家族の平均的な1ヵ月間の電気料金はおよそ11,000円~13,000円程度です。
中部エリアの一般的な電気料金と比較しても、オクトパスエナジーは明確な節約効果が見込めます。
関西エリア(関西電力エリア)の料金例
次の表は、関西エリアに住んでいる4人家族の一般的な家庭を想定して、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションしたものです。
料金プラン | 4人家族(7月の電気料金) |
---|---|
グリーンオクトパス | 8,771円(300kWh/月を想定) |
シンプルオクトパス | 9,264円(340kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス | 13,452円(430kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス-サンシャイン | 13,026円(430kWh/月を想定) |
EVオクトパス | 16,164円(560kWh/月を想定) |
ソーラーオクトパス | 11,312円(370kWh/月を想定) |
総務省や一般社団法人などの統計を比較すると、関西エリアにおける4人家族の平均的な1ヵ月間の電気料金はおよそ9,500円~12,000円程度です。
関西エリアはほかのエリアに比べて電気料金が安い傾向はありますが、オクトパスエナジーを選ぶことでさらなる節約ができる可能性があります。
中国エリア(中国電力エリア)の料金例
次の表は、中国エリアに住んでいる4人家族の一般的な家庭を想定して、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションしたものです。
料金プラン | 4人家族(7月の電気料金) |
---|---|
グリーンオクトパス | 7,377円(240kWh/月を想定) |
シンプルオクトパス | 7,963円(240kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス | 14,178円(430kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス-サンシャイン | 13,614円(430kWh/月を想定) |
EVオクトパス | 16,870円(560kWh/月を想定) |
ソーラーオクトパス | 12,596円(370kWh/月を想定) |
総務省や一般社団法人などの統計を比較すると、中国エリアにおける4人家族の平均的な1ヵ月間の電気料金はおよそ9,000円~12,000円程度です。
中国エリアはほかの地域に比べて水力発電の比率が高く、電力需給バランスが安定しているため電気料金が安定していますが、オクトパスエナジーはさらに電気料金を抑えたい家庭に適しています。
四国エリア(四国電力エリア)の料金例
次の表は、四国エリアに住んでいる4人家族の一般的な家庭を想定して、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションしたものです。
料金プラン | 4人家族(7月の電気料金) |
---|---|
グリーンオクトパス | 9,409円(300kWh/月を想定) |
シンプルオクトパス | 9,834円(300kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス | 14,177円(430kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス-サンシャイン | 13,563円(430kWh/月を想定) |
EVオクトパス | 16,682円(560kWh/月を想定) |
ソーラーオクトパス | 12,028円(370kWh/月を想定) |
総務省や一般社団法人などの統計を比較すると、四国エリアにおける4人家族の平均的な1ヵ月間の電気料金はおよそ9,500円~12,000円程度です。
四国エリアで電気料金の見直しを検討しているなら、オクトパスエナジーは有力な選択肢と言えます。
九州エリア(九州電力エリア)の料金例
次の表は、九州エリアに住んでいる4人家族の一般的な家庭を想定して、オクトパスエナジーの料金をシミュレーションしたものです。
料金プラン | 4人家族(7月の電気料金) |
---|---|
グリーンオクトパス | 8,445円(280kWh/月を想定) |
シンプルオクトパス | 8,702円(280kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス | 12,330円(430kWh/月を想定) |
オール電化オクトパス-サンシャイン | 12,041円(430kWh/月を想定) |
EVオクトパス | 15,861円(560kWh/月を想定) |
ソーラーオクトパス | 11,575円(370kWh/月を想定) |
総務省や一般社団法人などの統計を比較すると、九州エリアにおける4人家族の平均的な1ヵ月間の電気料金はおよそ9,000円~12,000円程度です。
九州エリアは比較的温暖な気候のため冷暖房の使用量が少ない傾向があり、年間を通して使用量が安定しています。オクトパスエナジーを利用することで、さらに無駄なく光熱費を抑えることが可能なので、気になる方はチェックしましょう。
オクトパスエナジーに向いている人は?
オクトパスエナジーに向いている人は、主に以下の通りです。
- 毎月の電気料金を少しでも抑えたい人
- 電力会社の乗り換えが初めての人
- エコキュートの導入を検討している人
毎月の電気料金を少しでも抑えたい人
電気料金を節約したい人には、オクトパスエナジーへの切り替えが効果的です。
例えば、一般家庭向けの「グリーンオクトパス」の電力量料金単価は東京電力エナジーパートナーのような大手電力会社に比べて、10円以上/kWh安く設定されているため、電力使用量が多い家庭ほど節約効果を期待できます。
本記事で紹介したシミュレーションにもあるように、各エリアの一般的な相場に比べると、オクトパスエナジーの電気料金は安いです。
電気料金を少しでも抑えたいと考えている人は、オクトパスエナジーへの切り替えを検討しましょう。
電力会社の乗り換えが初めての人
初めて電力会社を切り替える人でも、オクトパスエナジーなら安心して行えます。
公式サイトでのシミュレーションを参考に料金プランを選択したら、あとはお客さま情報の入力やお支払い方法の登録を行い、契約内容を確認して送信するだけで申し込みは完了です。
電気の使用量を自動で計測や送信できるスマートメーターが未設置でも、原則として無料で設置されます。
手続きの完了から、1ヵ月~2ヵ月後の最初の検針日からオクトパスエナジーでの電気料金が自動で適用されるため、電力会社の乗り換えが初めてな人でもスムーズに行うことが可能です。
また、オクトパスエナジーは契約期間の縛りや解約金が一切ないため、利用していて合わないと感じたら別のプランに切り替えることができます(※)。
(※) 契約成立後の最初の検針日から1年目の検針日までは、契約容量や電気料金プランの変更はできません。
エコキュートの導入を検討している人
エコキュートは、空気の熱を利用するヒートポンプ方式でお湯を作る給湯器です。
電気だけでなく空気の熱も利用しているため、お湯を沸かすためのランニングコストが従来の電気温水器やガス給湯器よりも大幅に減らすことができます。
オクトパスエナジーでは、夜間に電気料金が割安になる「オール電化オクトパス」やエコキュートとの相性が良い太陽光発電設備を設置した方向けの「ソーラーオクトパス」などのプランを利用可能です。
これらのプランを活用すれば、エコキュートが最も効率的に稼働する深夜時間帯の電力を安く使えるため、光熱費を抑えることができます。
現在、エコキュートの導入を検討している人や買い替えを考えている人は、一緒に電力会社の乗り換えも検討しましょう。
まとめ
以上が、オクトパスエナジーの解説になります。オクトパスエナジーは、イギリスの「オクトパスエナジーグループ」と東京ガスが出資している電力会社のブランドです。
日本では沖縄を除いたエリアで対応しており、グリーンオクトパスやオール電化オクトパスなど多彩なプランが選べます。
シミュレーション上では同エリアの相場に比べて電気料金が抑えられており、解約金や契約期間の縛りがないなどの点がメリットです。
エコキュートをこれから導入したいと考えている方や買い換えたいと考えている方にとっては、夜間電力を活用できるオクトパスエナジーの料金プランは検討する価値があります。
お湯を沸かすためのランニングコストを抑えながら、電気料金全体の節約にもつながるため、機器の導入と同時に電力会社の見直しもおすすめです。
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