オール電化
2024/01/19
訪問販売のエコキュートは購入しても大丈夫?訪問販売の手口や相場などを分かりやすく解説
訪問販売とは、商品やサービスを販売するために販売員や業者などが直接訪れる販売方法です。住宅設備やリフォームなどのほかに、エコキュートの販売訪問もありますが、購入を考えている方は注意しましょう。 訪問販売のエコキュートはメリットもありますが、デメリットのほうが大きいため、購入すると損をする可能性が否定できません。
そこで今回は、訪問販売のエコキュートについて解説します。訪問販売の手口や相場なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートとは?
エコキュートとは、電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす高効率の給湯器です。
エアコンにも用いられているヒートポンプ技術を用いているため、ほかの給湯器に比べてお湯を沸かすためのランニングコストが抑えられています。
主に、給湯器を専門的に扱っている販売業者や家電量販店、ネットショップ、街の電気屋さんなどから購入することが可能です。
エコキュートの訪問販売の手口や事例
独立行政法人国民生活センターや消費者センターには、エコキュートの訪問販売に関して次のような相談が報告されています。
A「近所で工事を行っている業者が挨拶をしに来たので対応したら、エコキュートの紹介を受けた。興味が無かったので断ろうとしたが、粘り強く交渉されてしまい、最後には根負けして説明を聞くことになってしまった」
B「祖父の家を業者が訪れて、説明を理解できないまま勝手に契約を進めてエコキュートを購入してしまいました。ネットで調べると、ほかのお店のほうが安く、高齢老人しか住んでいない家に大きすぎるサイズなので返品したいです」
C「給湯器の無料点検を行っていると言われ、業者の名前を確認せずに上げてしまったら、故障寸前といわれエコキュートへの買い替えを勧められた。家に1人しかおらず、相談する時間も与えられないまま契約してしまったので破棄したいです」
訪問販売の手口は主に次のようなパターンがあります。
- 近くで工事をしている業者として挨拶に来る
- 給湯器の販売員として営業している
- 給湯器の無料点検を行っている
訪問販売の手口として多いのは、「近くで工事をしている業者として挨拶に来る」ケースです。
足場や工事で騒音が出るかもしれないという話題から始まり、エコキュートの特徴やメリットへの紹介をする傾向があります。また、工事の担当者とは別に、後日販売員が訪れるケースも報告されています。
訪問販売はいくつかのメリットはありますが、トータルで考えるとリスクの高い購入方法のため、注意しましょう。
なお、次の記事で給湯器の無料点検について詳しく解説しているので、気になる方はご覧ください。
エコキュートの訪問販売のメリット
エコキュートの訪問販売のメリットは以下のとおりです。
- 設置スペースの確認と契約が一度に行える
- エコキュートに関する説明を直接聞ける
上記のメリットを順番に解説します。
設置スペースの確認と契約が一度に行える
エコキュートはエアコンの室外機に似た形状のヒートポンプユニットと、背丈よりも大きい貯湯タンクユニットを設置する給湯器です。
一般的なガス給湯器に比べて多くのスペースが必要になるため、購入前に業者に設置スペースの確認をしてもらう必要があります。
販売業者によって設置スペースの確認までの時間は異なるため、すぐに購入できません。
訪問販売の場合、設置スペースの確認と契約が一度に行えるため、面倒な手間を省くことが可能です。
エコキュートに関する説明を直接聞ける
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器で、貯湯式給湯器に分類されます。
一般的なガス給湯器は水道管を直接熱してお湯を沸かす瞬間式給湯器のため、ガス給湯器からエコキュートに買い替える場合は次のような注意事項があります。
- 夜間にお湯を沸かす
- 湯切れのリスクがある
- シャワーの水圧が弱くなるなど
訪問販売の場合、エコキュートの特徴やメリットなどの説明を直接聞くことができ、わからないことや疑問点をすぐに質問できます。
エコキュートの訪問販売のデメリット
エコキュートの訪問販売のデメリットは以下のとおりです。
- 訪問販売は高い傾向がある
- 選択肢が少ない場合がある
- トラブルに発展する可能性がある
上記のデメリットを順番に解説します。
訪問販売の相場は高い傾向がある
エコキュートの訪問販売で報告されている事例によると、工事費込みの販売価格が100万円前後になることも珍しくありません。
2024年時点でのエコキュートの販売価格は工事費込みで40万円~70万円程度です。
ガス給湯器の販売価格は工事費込みで15万円~25万円程度となっており、ガス給湯器に比べると高額ですが、訪問販売のエコキュートは一般的な相場よりも高い傾向があるため、購入する際は注意しましょう。
なお、エコキュートはほかの給湯器に比べてランニングコストが大幅に抑えられています。次の表は、お湯を沸かすための年間ランニングコストを比較したものです。
エコキュート | ガス給湯器 | 電気温水器 | 石油給湯機 | |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約104,400円 | 約184,800円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約98,400円 | 約189,600円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約112,800円 | 約166,800円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約73,200円 | 約158,400円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約81,600円 | 約100,800円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約75,600円 | 約87,600円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約108,000円 | 約176,400円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約93,600円 | 約193,200円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約102,000円 | 約84,000円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 約62,400円 | 不明 | 約55,200円 |
実際のランニングコストは給湯器の性能や家族の人数などによって異なりますが、ガス給湯器からエコキュートに買い替えれば数万円程度の節約効果を期待できます。
一般的なエコキュートの相場が40万円~70万円程度に対して、ガス給湯器は15万円~25万円です。つまり、初期費用の差額は45万円~55万円程度ですが、エコキュートを10年以上使用していれば差額を回収できる可能性は高いです。
選択肢が少ない場合がある
エコキュートは主に次の6つのメーカーから販売されています。
- パナソニック
- 三菱電機
- ダイキン
- コロナ
- 日立
- 東芝
上記6つのメーカーを主要なエコキュートメーカーと呼び、省エネ性能に優れており、お風呂の時間を快適に過ごせる機能を搭載しています。
「エコ突撃隊」のように給湯機を専門的に販売している業者では、主要なエコキュートメーカーの最新モデルを販売しています。
しかし、訪問販売では主要なエコキュートメーカーとは違うメーカーの商品や、古いモデルを販売していることなどがあり、選択肢が少ない場合があります。
エコキュートは省エネ性能に優れていますが、メーカーやモデルによって特徴や搭載されている機能などが異なるため、複数の選択肢からご家庭に合った商品を選びましょう。
トラブルに発展する可能性がある
エコキュートは貯湯式給湯器のため、ガス給湯器から買い替えると次のような工事が必須です。
- エコキュートの運搬
- 古い給湯器の撤去
- 基礎工事
- 配管接続工事
- 電気工事
- リモコン工事
信頼できる業者で依頼していれば、基礎工事や配管接続工事などは問題なく行われます。
しかし、訪問販売では業者の評判や評価などを調べることが難しく、悪質な業者に依頼してしまって、あとからトラブルに発展する可能性は珍しくありません。
エコキュートを訪問販売で購入して大丈夫?
結論から申し上げますと、エコキュートを訪問販売で購入することはおすすめできません。
訪問販売のメリットとデメリットは以下のとおりです。
訪問販売 | |
---|---|
メリット | 設置スペースの確認と契約が一度に行える エコキュートに関する説明を直接聞ける |
デメリット | 訪問販売は高い傾向がある 選択肢が少ない場合がある トラブルに発展する可能性がある |
業者が設置スペースの確認をする手間が省けたり、エコキュートに関する説明を直接聞けたりするなどのメリットはありますが、訪問販売ではデメリットのほうが大きいです。
特に、訪問販売でのエコキュートの相場は100万円前後となっており、一般的な相場に比べると高額な傾向があります。
エコキュートのランニングコストは抑えられており、10年以上使用していれば初期費用の差額を回収できる可能性はありますが、100万円前後の商品を購入してしまうと難しいです。
以上の理由から、エコキュートの訪問販売が来てもすぐには購入せず、給湯器を専門的に扱っている業者に相談すると良いでしょう。
エコキュートの販売業者を選ぶ時のポイント
エコキュートの販売業者を選ぶときのポイントは以下のとおりです。
- 信頼性と評判
- 選択肢の多さ
- 販売価格
- アフターサービスやサポート
上記を順番に解説します。
信頼性と評判
エコキュートは基礎工事や電気工事などが必要な給湯器のため、信頼できる販売業者を選ぶ必要があります。
販売業者によっては過去の実績を画像と一緒に掲載していることがあるため、選ぶ際の参考にしましょう。
選択肢の多さ
エコキュートはメーカーやモデルによって性能や機能に違いがあります。エコキュート選びで失敗しないようにするためには、家庭に合ったモデルを選ぶと良いです。
そのため、主要なエコキュートメーカーのモデルが充実している販売業者を選びましょう。
販売価格
エコキュートの販売価格は業者によって異なります。同じ商品でも販売業者によって数万円の違いがあることは珍しくありません。
エコキュートは高額な給湯器のため、購入するなら少しでも安く販売している業者を選ぶと良いです。
なお、ECサイトで販売している商品は工事費が含まれておらず、ご自身で業者に依頼する場合があります。購入前に、販売価格に何が含まれているのか確認しましょう。
アフターサービスやサポート
販売業者によってアフターサービスやサポートに関する内容が異なります。
エコキュートは10年以上使用していれば初期費用の差額を回収できる可能性は高いですが、途中で故障したり、性能が低下したりする場合があります。
アフターサービスやサポートが充実している販売業者で購入できれば、安心してエコキュートを使用できるためおすすめです。
まとめ
以上が、訪問販売のエコキュートの解説になります。訪問販売ではメリットよりもデメリットのほうが大きいため、エコキュートを購入したい方は給湯器の専門業者を選ぶと良いです。
エコキュートの販売業者を選ぶときは、信頼性があり、選択肢が多くて価格が安く、アフターサービスやサポートが充実しているところを探してみましょう。
「エコ突撃隊」はこれまでに28,000件の施工実績があり、主要なエコキュートメーカーの正規品を低価格で販売しています。専門的な知識を身に着けたスタッフが対応し、長期有料保証も用意しています。エコキュートに興味がある方は、ぜひご相談ください。
こちらの記事もおすすめ!
お見積り・ご相談はこちら
「ダイキン空調機特約店」
エコ突撃隊 お客様相談窓口
当店の自社施工は、
ダイキンの空調機特約店に認定されています。
安心してお任せいただけるよう、迅速・丁寧にご対応させていただきます。
お電話でのお問い合わせ
10時00分~19時00分