オール電化

2023/07/28

電気温水器のデメリットは?今から自宅の給湯器として選ぶべきか解説

電気温水器のデメリットとメリット

給湯器は、種類によって電気、ガス、灯油等、様々な熱源を使用しています。 それぞれメリットとデメリットがあり、新設や交換の際、本当にその給湯器を選ぶべきなのか迷ってしまいます。 今回は電気温水器のデメリットとメリットを解説します。 ご自宅の給湯器に、電気温水器を選ぶべきかを考えていきましょう。

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電気温水器とは

我々は日常生活の中で、シャワーやお風呂、手洗い洗面、料理を含んだキッチン作業等、様々な場面でお湯を使っています。
お湯を沸かす給湯器にも様々な種類があり、電気温水器もそのひとつです。

電気温水器は、熱源として電気を使用する「電気給湯器」として区分されます
内部にはお湯を温める為、電熱器と呼ばれるヒーターが内蔵されており、電熱器に電気を流すことで発熱させ、お湯を作る仕組みになっています。

他熱源の給湯器をつけている方は今から電気温水器を設置するべきか、現在電気温水器を使用している方は継続して使い続けるべきか。
これからの給湯環境を考えるために、電気温水器の特徴を確かめていきます。

ここが気になる!電気温水器のデメリット

電気温水器デメリット

まずは、電気温水器という設備のデメリットから解説します。
電気温水器のデメリットは主に以下の点が考えられます。

  • スペースによっては設置できない
  • 水圧が下がってしまう事がある
  • 低周波騒音の可能性
  • 使いすぎると湯切れを起こす
  • 使用できる入浴剤が限られる
  • 電気代が高い

順番に解説します。

スペースによっては設置できない

まずは設置そのものの問題です。
電気温水器は大量のお湯を保管しておく関係上、必然的にお湯を保管するスペースが必要なわけです。
既に電気温水器相当のサイズの給湯器を設置している方は問題ありません。
しかし、ガス給湯機のような小型の湯沸かし器を設置している方は話が異なってきます

以下にガス給湯器と電気温水器それぞれの寸法例を挙げます。

  • ガス給湯器: 高さ600mm × 幅350mm × 奥行き250mm
  • 電気温水器: 高さ2170mm × 幅700mm × 奥行き825mm

それぞれ2倍から3倍ほどの寸法差があります。
広いスペースをお持ちの一軒家にお住いの場合は問題ありませんが、設置スペースを広く取りづらいマンション等では設置できない恐れがあります。

水圧が下がってしまう

貯湯式給湯器の共通した懸念点のひとつとして、水圧が弱くなることがあります
ガス給湯器のような瞬間式の給湯器は、水道管から直接水が出てくる際の圧力をそのまま使用できる為、強い勢いを持っています。
しかし、貯湯式給湯器では一旦タンクに水を貯めるため、水道の圧力を利用できず水圧が下がってしまうのです。
シャワーの際の物足りなさや、洗い物の際に時間がかかるといった悪影響が考えられます。

使いすぎると湯切れを起こす

電気温水器は沸かしたお湯をタンクに貯めておくため、必要な時に安定した温度で供給できます。
逆にいうと、短期間で大量のお湯を使用すると貯湯分を使い切ってしまうため、お湯がすぐには使えないという自体がありえます
ガス給湯器のような瞬間式給湯器は都度お湯を作るため、温まるまでの僅かな時間でお湯を使用することができます。
しかし、貯湯式給湯器では50L~100Lのお湯を使えるようになるまで、一時間程度は待機する必要があります。

使用できる入浴剤が限られる

お風呂を楽しむ方の中には、入浴剤を愛用されている方もいることでしょう。
そういった方々にとって、大きなデメリットとなるのが入浴剤に制限があることです。

メーカーによって使用可能を明言している入浴剤には多少差異がありますが、発泡させる為の炭酸ガス、にごり湯を発生させる為の炭酸ナトリウム等、含まれる成分が本体や循環パイプの不具合を生じさせる場合があるからです。
お風呂好きの方々は、注目せざるを得ないデメリットです。

電気代が高い

電気温水器を使用する上で、最も大きいデメリットといえるのが電気代です。
電気を用いてヒーターを加熱する仕様上、電気使用量が多くなるためです。
これについては、安い夜間電力を用いて湯沸かし、貯湯を行うため負担はある程度抑えられていました。
しかし、全てを電力で賄う関係上、昨今の電気代高騰の影響が直撃し、大きな問題と捉えるご家庭は多いです。

電気温水器の設置で得られる主なメリット

前項目では電気温水器のデメリットについて解説しました。
しかし、メリットがないかといえばそうではありません。

電気温水器が他熱源の給湯器に比べ秀でた点は主に以下となります。

  • 適切な温度のお湯がすぐ使える
  • 安全性が高い
  • 非常時の生活用水にも使用可能
  • 耐用年数が長い
  • 動作音が静かで敏感な人も安心

順番に解説します。

適切な温度のお湯がすぐ使える(貯湯式)

貯湯式電気温水器で沸かされたお湯は本体タンクに貯められ、安定した温度に保たれます。
湯切れが起こるまで、適切な温度のお湯をすぐに使うことが出来るので、温まるまで待ったり、適切な温度を探る必要がありません。

安全性が高い

旧来のガス式給湯器では、火を起こして水を温めお湯を作ります。
そのため、状況によっては火災事故に繋がる事が心配されます。
電気温水器では使用するのは電気のみのため、火災の心配がいりません

非常時の生活用水にも使用可能

電気温水器では温めたお湯をタンクに貯めて保管します。
そのため、災害などで断水が起こってしまった際にも貯めてあるお湯を生活用水として使用する事が出来、急場を凌ぐ事ができます
ただし、電気温水器を使用し続ける中で、水道水に含まれるミネラルなどによってタンク内に汚れが蓄積していきます。
いざという時に使用するためにも、タンクの水抜きを行うなど定期的なメンテナンスを行う事を推奨いたします。

また、注意すべき点として飲用水としては適さない事を忘れないようにしましょう。
元々飲用に耐える水道水でも、一定期間タンクに保管される中で飲用に耐える基準を外れてしまうためです。

どうしてもという緊急事態の際は、事前に煮沸することが必須です。

耐用年数が長い

電気温水器は他熱源の給湯器に比べ、寿命が長い傾向があります。
具体的には、およそ15年、場合によっては20年以上もったという方もいます。
比較対象としてガス給湯器を例に挙げると、ガス給湯器の寿命はおよそ10年と言われています。

原因としては、やはり熱源の差によるものです。
ガス給湯器は配管を火で温める関係上、配管の劣化が早くなってしまいます。
そのため、電気温水器に比べ短寿命です。
生活に密着した機器である以上、頻繁に交換したくないのは当然のことですので、機器寿命が長いというのは大きなメリットです。

動作音が静かで敏感な人も安心

電気温水器のメリットのひとつとして、音が静かな事が挙げられます。
ガス給湯器では、お湯を沸かす際にガスを点火して温めます。
このガスを燃焼させるために、ファンモーターによって空気を送り込む際、ファンの音が必ずなります。
貯湯式の電気温水器では、あらかじめお湯を蓄えておくため、使用の度に音が気になるという事はありません

電気温水器を選ぶべきか

結論からいうと、今からの設置、あるいは交換を行うなら電気温水器では無い機器を選ぶ事も視野に入れるべきです。
電気温水器の歴史は長く、メリットも少なくありません。
しかし、昨今の電気料金事情を鑑みるに、これから更に電気料金の負担は増えていくことが考えられるからです。

では、どの給湯器を選ぶべきでしょうか。
弊社ではエコキュートへの移行をおすすめしています。

エコキュートならもっとお得

電気温水器デメリット

何故、電気温水器ではなくエコキュートをおすすめするのでしょうか。
それは、貯湯式の電気温水器と大きな使用感の差がない上で、よりパワーアップした面があるからです。
普及が下火になりつつある電気温水器に対して、発売からどんどんと普及が進んだエコキュートは、性能面でも進化を続けています。

電気温水器よりエコキュートがお得な理由

では、具体的にエコキュートのどこが電気温水器より優れているのでしょうか。

高圧タイプで水圧問題解決

同じ貯湯式であるため、エコキュートも水道直圧式に対しての水圧減少は避けられません。
しかし、発売当初は電気温水器と同様に水圧問題に悩まされたものの、より水圧を強めたタイプが登場し弱点を消しました
水道直圧式には及ばないものの、十分な水圧を確保できるため、現在では問題視されることは少ないです。
また、さらに強い水圧を求める場合は、日立のエコキュートをおすすめします。
水道直圧式のエコキュートを発売しており、強めの水圧をご希望の方も満足できるでしょう。

ランニングコストが遥かに安い

エコキュートは従来の電気式給湯器に対して、消費電力が約1/3と非常に効率的になっています。
タンクとは別にヒートポンプを採用することで、電気だけではなく空気の熱を利用できるようになったため、消費電力を大幅に抑える事が可能です。

電気代高騰の影響を抑えられる

前項目で解説したヒートポンプにより、ランニングコストを抑える事ができました
そのため、電気代高騰がそのまま家庭の電気料金上昇に直結する電気温水器に対して負担を軽減することが可能です。
電力会社は赤字が続いており、今後も電気料金の値上げは続く可能性があります。
エコキュートであれば、電気温水器に比べ電気代高騰の影響を抑える事が可能でしょう。

電気温水器からエコキュートに変更する際に注意すべき点

電気温水器よりエコキュートをおすすめしてきましたが、注意点も無いわけではありません。
事前に検討するべき内容も存在します。

導入費用

購入を検討する際、一般的に電気温水器よりエコキュートの方が高額なため、注意が必要です。
定価ベースで見ると、電気温水器が50万~80万程度なのに対して、エコキュートの定価では100万円を超える事が珍しくありません。
初期投資費用の大きさは決して無視できるものではないでしょう。

しかし、初期費用面では絶対に電気温水器が優れているかといえばそうとも言い切れません。
電気温水器は、給湯設備として比較的下火です。対してエコキュートの普及率は広がっています。
需要と供給の関係上、需要のより少ない電気給湯器の方が割高になり、エコキュートの方が割安であるという状況が少なくないのです。

価格、性能を含めてよく見比べてみるとよいでしょう

設置スペースの確保が必要

エコキュートの問題点として大きなものは設置スペースの確保でしょう。
電気温水器のデメリットでもスペースの問題を取り上げました。
エコキュートは、電気温水器同様巨大な貯湯タンクがあります。
さらにエコキュートでは、タンクに加えてヒートポンプ分のスペースを確保する必要があります。
設置できるかどうか、事前によく確認しましょう。

まとめ

今回は、電気温水器のデメリットとメリット、電気温水器を選ぶべきか否かを解説しました。
設置スペースに余裕があれば、よりパワーアップしたエコキュートを選ぶと、よりお得な生活を送れるため非常におすすめです。
しかし、電気温水器にも十分なメリットがあるため、ヒートポンプ分のスペースが確保できないようなら電気温水器も悪くない選択肢です。

自宅の給湯設備にお悩みの方は、是非一度エコ突撃隊にご相談下さい。
創業25年、施工実績25000件以上の弊社が擁する経験豊富なスタッフが、ご自宅に最適な設備をご提案させていただきます。

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