オール電化
2025/08/18
大阪府和泉市に住んでいる方が利用できるエコキュートの補助金は?概要や制度を選ぶ際のポイントを解説
大阪府和泉市に住んでいる方がエコキュートを購入する際、市が行っている補助金制度か国が行っている補助金制度を申し込むことができます。
ただし、重複申請はできないため、どちらかの補助金制度を選ぶことが必要です。
そこで今回は、大阪府和泉市に住んでいる方が利用できるエコキュートの補助金制度の概要や、制度を選ぶ際のポイントなどをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
大阪府和泉市に住んでいる方が利用できるエコキュートの補助金は?
記事執筆時点で大阪府和泉市に住んでいる方が利用できるエコキュートの補助金制度は以下の通りです。
- 和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業
- 給湯省エネ2025事業
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」は和泉市が主催している補助金制度です。和泉市に住んでいる方がエコキュートを購入時に15万円の補助金が支給され、条件を満たしている家庭では30万円にアップします。
一方、「給湯省エネ2025事業」は国が主催している補助金制度です。条件を満たしたエコキュートを購入時に、最大13万円の補助金を貰えます。
場所での制限はないため和泉市に住んでいる方でも利用可能ですが、「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」との重複ができない点に注意しましょう。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業とは?
和泉市が実施する「地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、太陽光発電・蓄電池・エネファーム・高効率給湯器(エコキュート)を対象に総額最大160万円の補助が受けられます。
対象設備 | 補助額 | 補助条件(一部抜粋) |
---|---|---|
太陽光発電設備 | 7万円/kW(上限70万円) | ・再エネ特措法に基づくFIT認定または非FIPであること ・自家消費が発電量の30%以上であること |
蓄電池 | 4万円/kWh(上限40万円) | ・太陽光発電設備と同時設置 ・一定額以上の蓄電池は対象外 |
コージェネレーションシステム(エネファーム) | 最大50万円(若者・子育て・転入世帯) 最大25万円(その他) |
以下いずれかの条件を満たすこと ・太陽光発電設備と同時設置、または既設との併用 ・従来電力から再エネ100%電力メニューへの切り替え |
高効率給湯器(エコキュート等) | 最大30万円(若者・子育て・転入世帯) 最大15万円(その他) |
・一定以上の性能を持つ給湯器 以下いずれかの条件を満たすこと ・太陽光発電設備と同時設置、または既設との併用 ・従来電力から再エネ100%電力メニューへの切り替え |
機器ごとに条件が異なるので、利用したい方は注意しましょう。
本記事では特に、「高効率給湯器」にフォーカスして補助金制度の詳細や申請手順をわかりやすく解説します。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の概要
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」のエコキュートに関する申請の概要は以下の通りです。
概要 | |
---|---|
名称 | 和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業 【再エネ・省エネ補助金】高効率給湯器(個人)の申請 |
対象設備 | 従来の給湯機器等に対して30%以上省CO₂効果が得られる高効率な給湯器 |
対象者 | ・和泉市に住んでいる方、または転入する見込みがあり実績報告や請求の時点で住所を有する方 ・市税を滞納していない方 |
補助額 | 15万円(定額) 条件を満たした場合は30万円にアップする |
必須の条件 | 以下のいずれかを満たすこと ・太陽光発電設備を導入する予定、あるいは導入済み ・再エネ100%電力メニューへ切り替える |
スケジュール | 申請期間:2025年4月28日~2026年2月2日 実績報告書の提出期限:2026年3月2日 |
申請方法 | ・電子申請 ・郵送 ・窓口 |
注意点 | ・代理申請は認められない ・申請前の着工は認められるがおすすめできない ・国の補助金との重複は認められない |
次項より、「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」でエコキュートの補助金を貰うために重要なポイントごとに解説します。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の対象設備
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、「従来の給湯機器に比べて30%以上のCO₂削減効果がある高効率給湯器」が補助対象とされています。
対象機器として「エコキュート」とは明記していませんが、基準を満たせる給湯器は限られており、現時点ではヒートポンプ技術を活用する「エコキュート」や「ハイブリッド給湯器」が該当する代表的な機種です。
近年のエコキュートは省エネ性能が飛躍的に向上しており、補助条件を問題なくクリアできる製品が多数存在します。
そのため、申請を検討する際はエコキュートを第一候補として選んで問題ありません。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の対象者
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、補助金の対象者として、すでに和泉市に住んでいる方だけでなく、これから転入を予定している方も含まれます。
ただし、補助金を実際に受け取るためには、実績報告および交付請求のタイミングで、和泉市内に住民登録があることが必須です。
つまり、補助申請時点で市外在住でも申請は可能ですが、最終的には市内に住んでいる必要があります。
なお、戸建だけでなく、集合住宅(マンションやアパート)に住んでいる場合でも補助金の対象です。また、和泉市に納める市税の滞納がないことも重要な条件とされているため、過去の納税状況にも注意しておきましょう。
これらの条件を満たすことで、補助金の対象者として認められます。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の補助額
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、エコキュートを含めた高効率給湯器を購入する際に、補助金として一律15万円が支給されます。
ただし、次の一定の条件を満たす世帯では、補助額が最大30万円にアップする仕組みです。
- 子育て世帯…18歳未満の子どもと同居している世帯
- 若者夫婦世帯…夫婦のいずれかが申請時点で39歳以下
- 転入世帯…和泉市へ転入予定または転入後の世帯
なお、上記の条件を満たしている場合、補助金額が購入費用の2分の1を超えると補助額は補助対象経費の1/2が上限となり、1,000円未満は切り捨てられます。
例えば、子育て世帯が50万円のエコキュートを購入する場合、補助率が2分の1のため、上限25万円が補助金となります。
エコキュートの相場は40万円~70万円のため、基本的には60万円以上のエコキュートであれば満額30万円を受けることが可能です。
しかし、60万円以下のエコキュートでは、世帯によっては満額受け取れない可能性がある点に注意しましょう。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の必須の条件
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」において、エコキュートの補助金を受け取るためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 自宅に太陽光発電設備が設置されている、もしくはエコキュートと同時に太陽光発電設備を導入する
- 再エネ100%電力メニューを契約する
太陽光発電設備とは、太陽光エネルギーによって電力を発電する機器です。発電した電力は、電力会社に売電したり、自家消費したりできます。
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器のため、自宅に太陽光発電設備があると余剰電力で稼働することが可能です。
現時点で太陽光発電設備が設置されていない場合でも、エコキュートと同時に設置するなら条件を満たせます。本補助金制度は異なる機器での併用が可能で、太陽光発電設備では上限70万円の補助金が貰えます。設置していない方は、一緒に導入を検討しましょう。
また、太陽光発電設備を導入していなくても、電力メニューを「再エネ100%電力メニュー」に切り替えることで条件を満たせます。
「再エネ100%電力メニュー」とは、太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギーを電力源とし、使用電力相当分を実質的に再生可能エネルギーで賄っていると認証された電力メニューです。
関西電力の場合は、はぴeタイムやはぴeタイムRなどと契約しており、再エネECOプランに加入すれば条件を満たします。
予算的に太陽光発電設備を導入できない場合は、「再エネ100%電力メニュー」への切り替えが可能か検討しましょう。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業のスケジュール
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」は、補助金の申請受付期間が2025年4月28日から2026年2月2日までと定められています。
期間内に申請を行い、対象となるエコキュートなどの機器を設置後、2026年3月2日までに実績報告書を提出しないと補助金を受け取れません。
また、本補助金制度は先着順で予算が消化される仕組みのため、申請件数が予算の上限に達した時点で受付が終了します。導入を検討している方は、なるべく早めに手続きを始めましょう。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の申請方法
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」の申請方法は電子申請、郵送、窓口の3種類があります。
おすすめの申請方法は電子申請です。電子申請を利用すれば、24時間いつでも自宅から手続きが可能なため、役所に出向く手間がかかりません。
事前に必要書類を画像データにする手間はかかりますが、電子申請を試してみましょう。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業の注意点
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」の注意点は、主に以下の通りです。
- 代理申請は認められない
- 申請前の着工は認められるがおすすめできない
- 国の補助金との重複は認められない
それぞれ、順番に解説します。
代理申請は認められない
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、他の補助金制度と異なり施工業者や販売店による代理申請が認められていません。
そのため、エコキュートの補助金を受け取りたい場合は、購入者本人がすべての手続きを行う必要があります。
具体的には、交付申請書の作成に加え、見積書の写し、設置場所の付近見取り図、機器のカタログや仕様書などの提出書類を自ら用意しなければなりません。
特に注意すべきポイントは、実績報告時に必要な補助対象設備の施工前・施工後の状況を記録したカラー写真の撮影です。
提出書類に不備や記載漏れがあると、補助金の交付が認められない可能性があります。書類は市の公式ページで公開されている様式を確認し、慎重に準備を進めましょう。
申請前の着工は認められるがおすすめできない
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、2025年4月17日以降であれば、交付申請前に工事に着手しても補助対象として認められます。
ただし、本補助金制度はあくまで申請内容や添付書類が審査の対象となるため、後から「補助対象外の機器だった」「再エネに関する条件を満たしていなかった」などが発覚すると、着工済みであっても補助金が受けられない可能性があります。
そのため、確実に補助金を得たい場合は、なるべく交付申請を終えた後に着工することが望ましいです。
申請期間が設定されていますが、スケジュールに余裕を持って準備を進め、審査結果を待ってから施工を始めるようにしましょう。
国の補助金との重複は認められない
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では同じ機器に対して国の補助金制度との重複申請が認められていません。
例えば、国が実施する「給湯省エネ2025事業」でエコキュートの補助金を受け取っている場合は、同一の機器で和泉市の補助金を申請できないです。
ただし、重複申請はできませんが、併用は認められます。和泉市の補助金制度でエコキュートの補助金を受け取り、別の補助金制度で太陽光発電設備に関する補助を受けるといったことは可能です。
なお、「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」は補助金額が高額であるため、申請条件を満たすのであれば、市の補助制度を優先的に活用するほうがメリットは大きいと言えるでしょう。
給湯省エネ2025事業とは?
「給湯省エネ2025事業」とは、経済産業省主導する補助金制度で、次の高効率給湯器を導入する場合に補助金を貰える制度です。
機器の種類 | 基本額 | 性能加算額(最大) | 合計最大 |
---|---|---|---|
エコキュート | 6万円/台 | 最大7万円 | 13万円 |
ハイブリッド給湯器 | 8万円/台 | 最大7万円 | 15万円 |
エネファーム | 16万円/台 | 最大4万円 | 20万円 |
本補助金制度では2024年11月22日~2025年12月31日までに、一定以上の性能を有した高効率給湯器を購入した場合に基本額が一律で貰えます。
さらに、給湯器ごとの条件を満たした場合、性能加算額が加算され、エコキュートの場合は最大13万円にアップする仕組みです。
なお、本補助金制度では太陽光発電設備と連携は条件に含まれておりません。
大阪府和泉市に住んでいるならどちらの補助金制度がおすすめ?
大阪府和泉市に住んでいて、エコキュートを購入する場合は「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」と「給湯省エネ2025事業」を利用できます。
ただし、「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」は同一機器で国の補助金との重複を認めていないため、貰える補助金はどちらか片方だけです。
次の表は、補助金制度の違いを表にまとめたものになります。
和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業 | 給湯省エネ2025事業 | |
---|---|---|
基本額 | 15万円 | 6万円 |
最大額 | 最大30万円 | 最大13万円 |
必須の条件 | ・一定以上の性能を有するエコキュート ・太陽光発電設備との連携か再エネ100%電力メニューへの切り替え |
・一定以上の性能を有するエコキュート |
申請手続き | 本人 | 登録事業者 |
選ぶ際は、「補助金額」か「申請のしやすさ」のどちらを重視するかが重要です。
補助金額を重視するなら「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」がおすすめ
補助金額だけを重視するなら「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」がおすすめです。
エコキュートの補助金の基本額が15万円で、「給湯省エネ2025事業」の最大額を上回っています。
さらに、子育て世帯や若者夫婦世帯、転入世帯なら補助金の最大額が30万円にアップします。エコキュートの初期費用は40万円~70万円が相場なので、30万円もの補助金が貰えれば、最新のエコキュートを半額程度で購入することが可能です。
エコキュートは従来の給湯器に比べて、お湯を沸かすためのランニングコストが抑えられています。補助金制度でお得に購入できれば、節約効果を高めることにつながるので、支出を節約したい方は本補助金制度を活用しましょう。
申請のしやすさを重視するなら「給湯省エネ2025事業」がおすすめ
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」は条件や申請手続きのハードルが「給湯省エネ2025事業」に比べて厳しい傾向があります。
「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」では、太陽光発電設備との連携か「再エネ100%電力メニュー」への切り替えが必須の条件です。
一般的な発電容量5kW程度の太陽光発電設備でも、初期費用は100万円以上必要になります。本補助金制度である程度の補助金は期待できますが、エコキュートと太陽光発電設備を同時に設置するとなるとかなりの出費になります。
また、ライフスタイルや電気の使用量によっては、「再エネ100%電力メニュー」へ切り替えることで家庭の電気料金が高くなる可能性を否定できません。
さらに、「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」は審査の申請と完了報告を購入者自身で行う制度です。必要な書類を作成して提出、審査結果を確認してから次の対応を行うなど、手間がかかります。慣れていない方では負担に思うかもしれません。
「給湯省エネ2025事業」は補助金制度に登録してある業者からエコキュートを購入すれば、代理で申請して貰えます。購入者が手続きを行う必要がありません。
太陽光発電設備との連携も条件に含まれていないため、申請のしやすさを考えるなら「給湯省エネ2025事業」のほうがおすすめです。
まとめ
以上が、大阪府和泉市に住んでいる方が利用できるエコキュートの補助金制度の解説になります。
大阪府和泉市に住んでいる方がエコキュートを購入する場合、基本的には「和泉市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業」がおすすめです。補助金額が大きいため、高価なエコキュートをお得に購入できます。
ただし、申請手続きを自分で行う制度のため、面倒に感じるなら「給湯省エネ2025事業」の活用を検討しましょう。
なお、どちらの補助金制度も先着順で、一定の性能を持つエコキュートの購入が必要です。早めに行動する必要はありますが、焦って適当なエコキュートを購入すると、条件を満たしていない、ライフスタイルに合っていないという可能性を否定できません。
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