そこで今回は、三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」について分かりやすく解説します。IHクッキングヒーターの基本的な仕組みや選ぶ際のポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

IHクッキングヒーターの基本的な仕組み

IHクッキングヒーターのIHとは、「Induction Heating」の略称で、日本語に訳すと電磁誘導加熱器となります。

IHクッキングヒーターは加熱部分の機器内に埋め込まれている渦巻き状のコイルに電流を流すことで磁力線が発生します。磁力線が発生しているところに、磁力を通せる鍋やフライパンを置くと、鍋底に過電流が発生し、鍋自体が発熱します。

つまり、ガスコンロがガスを燃やすのに対して、IHクッキングヒーターは電気を使って鍋自体を発熱させます。

IHクッキングヒーターの種類

IHクッキングヒーターには通常のIHとオールメタルIHの2種類があります。

通常のIHだと、内蔵されているコイルの量により、磁力を通しやすい鉄やステンレス製の鍋やフライパンしか使用できません。

一方、オールメタルIHはコイル量が多いため、通常のIHよりも電流を多く流すことができるので、鉄やステンレス以外の銅やアルミの鍋も使用できます。

	使用できる鍋やフライパンの素材
通常のIHクッキングヒーター	鉄 ステンレス
オールメタルIHクッキングヒーター	鉄 ステンレス 銅 アルミ

IHクッキングヒーターの全てがオールメタルIHの場合もあれば、左右どちらかがオールメタルIHという場合もあります。メーカーや機種によって異なるので、購入するときは通常のIHなのか、オールメタルIHなのか、しっかりと確認しましょう。

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」のスペック

次の表は三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」のスペックをまとめたものです。

シリーズ	G321Mシリーズ
型番	CS-G321MS
種類	ビルドイン
ヒーター種類	2口IH+ラジエント
トッププレート幅	幅60 cm
外形寸法(高さ×幅×奥行) (mm)	236×598×556
消費電力 (kW)	5.8
電圧 (V)	200V
電源 (φ)	単相
本体質量 (kg)	18.0
鍋対応タイプ	鉄・ステンレス・土鍋
その他機能	水無し両面自動焼きグリル 火力3.0kW ボタン式 3メニュー(自動2メニュー・手動1メニュー) グリルお手入れ機能 害虫忌避

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」は2021年4月1日に発売された商品です。システムキッチンに組み込んで設置するビルドインタイプで、2口IHにラジエントが付いているため本体のヒーター部は3口あります。

上面部にすべての操作ボタンがあり、グリルは水無し両面自動焼きが可能なタイプとなっています。

スペックや機能を分析して分かる、三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」の特長は次のとおりです。

• 初めてIHクッキングヒーターを操作する方でも分かりやすい
• 左右フリーのIHにラジエントが付いているので便利
• 水無し両面自動焼きやタイマーなど豊富な機能付き

上記の特長を順番に解説します。

初めてIHクッキングヒーターを操作する方でも分かりやすい

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」はIHとグリル、付属している機能の操作をすべて上面のボタンで操作できます。

ボタンは直感的に操作できるように分かりやすく配置されているため、初めてIHクッキングヒーターを購入した方でも、操作しやすくなっています。

また、グリルの操作も上面のボタンで可能なため、かがむ必要がありません。

左右フリーのIHにラジエントが付いているので便利

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」はIHヒーターが左右に2つあり、どちらも火力が同じ「左右フリー」の機種となっています。左右で火力に違いがないため、ストレスなく使用できます。

また、IHヒーターの奥にはクイックラジエントヒーターが1口あるのもポイントです。

ラジエントヒーターとは、IHの天板自体が直接熱くなるヒーターのことです。天板が直接熱くなるので、通常のIHやオールメタルIHでは使用できない土鍋やガラス鍋を温めることができます。

水無し両面自動グリルやタイマーなど豊富な機能付き

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」は同価格帯の商品と比べて多機能な製品と言えます。三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」に搭載されている機能は以下のとおりです。

• 水無し両面自動焼きグリル
• 揚げ物機能(少量油)
• 独立切タイマー

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」では、水無し両面自動焼きグリルが搭載されています。ロースターの受け皿に水を張る必要がないので、蒸し焼きにならず、魚がカラッと美味しく焼きあがります。

また、自動両面焼き機能があるので、自分で魚をひっくり返す手間が必要ありません。

IHヒーターには油を適切な温度に調整可能な「揚げ物機能」が対応しています。少量油用の機能ではありますが、油の温度をコントロールしやすいので便利な機能となっています。

独立切タイマーはヒーターごとに設定できます。火力2以下なら最大5時間まで設定できるので、時間のかかる煮込み料理などを作るときに役立ちます。

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」の注意点

 

 

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」は便利な機能が幾つもあり、お求めやすい価格帯となっています。しかし、使用する際には次の注意点に気を付けましょう。

• IHヒーターとラジエントヒーターは同時に使用できない
• ラジエントヒーターで土鍋を温める際は注意する
• 揚げ物調理は別売りの専用鍋がおすすめ

上記の注意点について、順番に解説します。

IHヒーターとラジエントヒーターは同時に使用できない

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」では、IHヒーターとラジエントヒーターは同時に使用できません。手前のIHヒーターで焼き物を作りつつ、奥のラジエントヒーターで鍋を煮る、といった使い方はできません。

また、左右のIHヒーターを同時に使用する場合、総消費電力量を超えないように自動的に制御されます。

ラジエントヒーターで土鍋を温める際は注意する

ラジエントヒーターで土鍋を温めることは可能ですが、次の点には注意しましょう

• 土鍋の底に脚がある
• 土鍋を引きずる

土鍋の底に脚があるタイプは、天板に触れる面積が少ないため加熱できません。また、土鍋を引きずってしまうと、トッププレートを傷つけたり、割ってしまったりする原因となります。

ほかにも、耐熱ガラス鍋は、超耐熱ガラス製鍋となっている商品以外を使用すると、鍋が割れる恐れがあります。

揚げ物調理は別売りの専用鍋がおすすめ

IHクッキングヒーターで揚げ物調理をする場合は、加熱できる鍋やフライパンが指定されているケースがあります。

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」の場合は、別売の専用天ぷら鍋CS-T22の使用が推奨されています。専用天ぷら鍋以外で揚げ物調理をすると火事の原因となる恐れがあるので、なるべく専用鍋で行いましょう。

IHクッキングヒーターの選び方は?

IHクッキングヒーターを選ぶときのポイントは、以下のとおりです。

• 設置方法
• 天板サイズ
• ヒーター数や種類
• 機能
• メーカー

選ぶときのポイントを順番に解説します。

設置方法

IHクッキングヒーターは、次の3種類があり、それぞれ設置方法が異なります。

設置方法
ビルドイン型 システムキッチンならそのまま設置可能
据え置き型だと、リフォームが必要
据え置き型 コンロ台の上に置くので工事不要
卓上型 コンロ台や台所以外の場所にそのまま設置できる

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」はビルドイン型なので、現在システムキッチンを使用している方は、そのまま設置できる可能性があります。

ただし、据え置き型のコンロを使用している方は、リフォームをしないとビルドイン型のIHクッキングヒーターを設置できません。

また、IHクッキングヒーターは電圧が200V必要になります。ガスコンロの家庭だと、電圧が100Vの可能性もあるので、リフォームとは別に電圧変更の工事も必要になります。

天板サイズ

ビルドイン型のIHクッキングヒーターは天板サイズが60cmと75cmの2種類があります。三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」の天板サイズは60cmなので、設置することは可能です。

ただし、レンジフード幅が75cmで、前のコンロの天板サイズが75cmだった場合、三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」を設置すると小さくなるため、調理スペースが狭くなる、天板の跡が露出するなどの注意点があります。

ヒーター数や種類

IHクッキングヒーターを選ぶときは、自分にとって必要なヒーター数なのか、種類なのか確認しましょう。

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」はIHヒーターが2口、ラジエントヒーターが1口、水無し両面自動焼きグリルが付属しており、一般的な家庭にピッタリな製品と言えます。

機能

IHクッキングヒーターはメーカーや機種によって搭載されている機能が異なります。そのため、自分にとって便利な機能が付いているか確認しましょう。

三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」の場合は、タイマーや揚げ物温度調整(油少量)、水無しグリル、左右フリーなど機能が充実しています。

メーカー

IHクッキングヒーターはメーカーごとに特長が異なります。そのため、IHクッキングヒーターを選ぶ際は、メーカーごとの違いを知っておくことも重要です。次の表は、メーカーごとの特長を簡単にまとめたものです。

	特長
三菱	加熱に関係した機能が多い
安全性が高い
日立	調理方法のバリエーションが多い 省エネ性能が高い
パナソニック	調理方法のバリエーションが多い 使い勝手や掃除のしやすさが良い
アイリスオーヤマ	据え置き型や卓上型IHクッキングヒーターを扱っている 価格が安い

三菱のIHクッキングヒーターは、タイマー機能が充実していることもあり、煮込み料理や安全性を重視する方におすすめです。

まとめ

以上が、三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」の解説になります。三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」はシンプルながらも機能が充実しており、使いやすい商品となっています。

エコ突撃隊では、三菱IHクッキングヒーター「CS-G321MS」をはじめ、様々なメーカーのIHクッキングヒーターを販売しています。設置工事も請け負っておりますので、IHクッキングヒーターを探している方は、ぜひご相談くださいませ。

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