オール電化
2022/07/16
三菱電機のダイヤホットってどんな電気温水器?エコキュートとどっちが良いの?
三菱電機では最新の電気温水器として「ダイヤホット(diahot)」シリーズを販売しています。給湯方法が2種類あり、貯湯容量のバリエーションが豊富なため、電気温水器を探している方におすすめです。 ただし、ランニングコストや機能面を比べると、ダイヤホットよりもエコキュートの方が優れています。
そこで今回は、三菱電機のダイヤホットがどんな電気温水器なのか、分かりやすく解説します。また、ダイヤホットとエコキュートのどちらを購入した方が良いのかについても説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
三菱電機のダイヤホットとは?
三菱電機のダイヤホット(diahot)とは、電気温水器のシリーズのことです。給湯専用タイプと自動風呂給湯タイプの2種類があり、2022年時点では5つの商品を展開しています。
給湯方法の違い | 概要 |
---|---|
給湯専用タイプ | 浴槽へお湯はりするシンプルなタイプ |
自動風呂給湯タイプ | ボタン操作でお湯はりができるオートタイプ |
電気温水器とは?
電気温水器とは、貯湯タンクユニット内部にあるヒーター(電熱器)を熱源としてお湯を作る給湯器のことを指します。
ガス給湯器と違って火やガスを使わないので安全性が高く、貯湯式給湯器なので停電時には貯めてあるお湯を生活用水として使用することができます。
ダイヤホットの給湯専用タイプ
三菱電機のダイヤホットの給湯専用タイプは次の3つのシリーズがあります。
- マイコン型角形
- マイコン型丸形
- マイコンレス型丸形
大きく分けるとマイコン型とマイコンレス型の2種類があります。
マイコン型は貯湯タンクの給水温度の変化や残湯量などの情報から、通電開始時刻をマイコン(マイコンピュータ)で制御します。マイコン制御のため、お湯を無駄なく、効率よく沸かすことができます。
マイコンレス型はマイコンを搭載していない電気温水器になります。沸き上げ温度は85℃で固定されており、シンプルな構造となっているため、本体価格がリーズナブルです。
なお、どちらも給湯専用タイプなので、追い焚きや自動保温などの機能はありません。上記のシリーズの特徴を順番に解説します。
マイコン型角形
ダイヤホットのマイコン型角形は、配管を内蔵しているので、家の外回りがすっきりとした印象となります。そのため、新築戸建てやリフォームを考えている方におすすめの商品です。
バージョンは以下のとおりに分かれています。
概要 | |
---|---|
SRTシリーズ | 圧力が強く、ヒーターが2つ付いている |
SRGシリーズ | SRTシリーズより安価で、貯湯容量のバリエーションが豊富 |
SRGシリーズの屋内専用タイプ | SRGシリーズで屋内に置けるようにスリムなサイズとなった商品 |
SRG-Bシリーズ | SRGシリーズの屋内専用タイプを屋外に設置できるように防雨加工を施している |
SRG-Lシリーズ | SRGシリーズの屋内専用タイプに漏水検知機能を付けたタイプ 漏水がすぐに分かるので、近隣トラブルを防げる |
SRG-Rシリーズ | SRGシリーズ屋内専用タイプの足の配置が逆になっている |
マイコン型角形は大きく分けるとヒーターが2つあるSRTシリーズと、スタンダードな性能のSRGシリーズ、SRGシリーズを屋内に設置できるように貯湯容量を少なくした屋内専用タイプの3種類があります。
SRTシリーズは高圧力型のため、水圧が170kPaあります。一般的な電気温水器の水圧が80kPa程度なのと比較すると、水の勢いは強いです。そのため、電気温水器の水圧だと物足りない方におすすめの商品です。
屋内専用タイプは貯湯容量が150Lや200Lのみなので、主に一人暮らしや二人暮らしの家庭におすすめの電気温水器です。
価格帯は屋内専用タイプが37万円~40万円、SRGシリーズが40万円~55万円、SRTシリーズが47万円~59万円となっています。
マイコン型丸形
マイコン型丸形は貯湯タンクユニットが丸みを帯びたデザインとなっています。角形に比べるとデザイン性に優れているので、家の雰囲気や外観を壊しません。
バージョンは以下のとおりに分かれています。
概要 | |
---|---|
SRGシリーズ | マイコン型丸形のスタンダードなバリエーション 貯湯容量の種類が豊富 |
SRGシリーズのスリムタイプ | SRGシリーズよりも横幅や奥行きが小さくなっている |
SRGシリーズのマンションタイプ | SRGシリーズでマンションにおけるサイズや使用となっているバリエーション |
マイコン型丸形はマイコン型角形に比べるとバリエーションは少ないです。価格帯は33万円~40万円となっています。リモコン操作が可能で、電気温水器をお得に購入したい方におすすめの商品になります。
マイコンレス型丸形
マイコンレス型丸形は、リモコン操作ができないタイプの電気温水器です。沸き上げ温度は85℃を固定としており、基本的に給湯しかできません。
貯湯容量が150Lと200Lの2種類のみで、価格帯は約30万円です。そのため、電気温水器を安く購入したい方におすすめです。
ダイヤホットの自動風呂給湯タイプ
三菱電機のダイヤホットには、自動風呂給湯タイプもあります。お湯はりから保温、たし湯が全て自動で行えるので、お風呂時間を快適に過ごせます。
自動風呂給湯タイプは2種類あります。
- フルオートダブル追い炊き
- エコオート
上記の特徴について順番に解説します。
フルオートダブル追い炊き
フルオートダブル追い炊きは、ダイヤホットのハイエンドモデルになります。お湯はりから保温、たし湯まで自動化され、マイルドと急速という2種類の追い焚き機能を搭載しています。
概要 | |
---|---|
マイルド追い焚き | 一定の速さでお湯を温め直す機能 ゆっくりと温めるので、お年寄りや子どもにおすすめ |
急速追い焚き | 最大能力で追い焚きする機能 素早く温めるので、時間がない方におすすめ |
また、ツイン湯温コントロールが可能なので、浴槽のお湯とシャワー・蛇口の湯温を別々にコントロールすることも可能です。
ほかにも、高圧力型のため、水圧は170kPaあり、全モデルでエマージェンシーストップが搭載されているので、本体から水やお湯が漏れても給水をすぐに止めるため、被害を最小限に防げます。
貯湯容量が370L、460L、550 Lの種類があり、価格帯は57万円~67万円となっています。家族の人数やお湯の使い方に合ったサイズを選びましょう。
エコオート
エコオートはお湯はりだけが自動となっている電気温水器です。リモコンでふろ自動をタッチするだけで、設定した湯温・湯量になるように自動的にお湯はりを行います。
入浴中にお湯がぬるくなったり、少なくなったりすると、リモコンで高温さし湯やたし湯が可能です。
高圧力型と標準圧力型の2種類があり、価格帯は41万円~57万円となっています。お湯はりは自動にしたいけど、予算を抑えたい方は検討してみましょう。
ダイヤホットを選ぶときのポイント
ダイヤホットを選ぶときのポイントは以下のとおりです。
- 給湯スタイル
- 貯湯容量
- 水圧
上記のポイントを順番に解説します。
給湯スタイル
ダイヤホットの給湯スタイルは給湯専用タイプと自動風呂給湯タイプの2種類に分かれています。特徴や機能が異なるため、それぞれ次のような人におすすめです。
おすすめの人 | |
---|---|
給湯専用タイプ | 給湯器の価格を抑えたい人 |
自動風呂給湯タイプ | ラクにお湯を給湯したい人 |
給湯専用タイプは給湯しかできないので、自動風呂給湯タイプに比べて販売価格が抑えられています。そのため、給湯器の価格を抑えたい人におすすめの商品になります。
なお、給湯専用タイプはマイコン型とマイコンレス型に分かれていますが、次のような人におすすめだと言えます。
おすすめの人 | |
---|---|
マイコン型 | 電力会社の料金プランで、時間帯別電灯契約の人 |
マイコンレス型 | 給湯器の価格を最も抑えたい人 |
一方で、フルオートダブル追い炊きは自動で湯はりが可能なので、ラクにお風呂を張りたい方におすすめの商品です。特に、フルオートダブル追い炊きは様々な機能を搭載しているため、風呂時間を快適にしたい方は検討してみましょう。
貯湯容量
電気温水器は貯湯式給湯器のため、お湯を使いすぎると湯切れを起こします。基本的に電気料金の安い時間帯にお湯を沸かしていますが、湯切れが起きると電気料金が高くてもお湯を作ろうとします。
電気料金を抑えたいと考えている方や、湯切れで不便な思いをしたくない方は、家族の人数やお湯の資料を目安に、貯湯容量を決めると良いでしょう。
次の表は、家族の人数と貯湯容量の目安をまとめたものです。
貯湯容量の目安 | |
---|---|
1人 | 150L~200L |
2人~3人 | 300L |
3人~4人 | 370L |
4人~5人 | 460L |
5人~7人 | 550L |
あくまでも目安ですが、なるべく大きめの貯湯容量の電気温水器を購入するようにしましょう。
水圧
三菱電機のダイヤホットは製品によって水圧が異なります。
- 高圧型…170kPa
- 標準圧力型…80kPa~85kPa
一般的な電気温水器の水圧は80kPa程度です。水圧が弱いと出湯量は少なくなり、2階や3階に給湯する際に給湯加圧ポンプが必要になります。
高圧型の170kPaは出湯量が多いタイプの電気温水器です。シャワーは快適になり、3階の洗面所でも問題なく給湯できます。
電気温水器を選ぶ際は、水圧の違いも考えて決めるようにしましょう。
電気温水器とエコキュートはどちらが良いの?
結論から申し上げますと電気温水器(ダイヤホット)よりもエコキュートの方が給湯器システムとして優れています。
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を作る貯湯式給湯器です。空気を圧縮して取り出した熱を用いてお湯を作るため、電気温水器よりも大幅に光熱費を節約できます。
次の表は、同じ量のお湯を作るのに必要な年間のランニングコストをまとめたものです。
エコキュート(税込) | 電気温水器(税込) | |
---|---|---|
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約82,800円 |
東京電力エリア | 約24,000円 | 約102,000円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 |
四国電力エリア | 約28,800円 | 約126,000円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | 不明 |
電気温水器に比べるとエコキュートは本体価格や工事費用などの初期費用は高い傾向があります。しかし、初期費用は数年間のランニングコストの差額で回収でき、その後は光熱費を大幅に節約できるので、最終的なトータルコストはお得になります。
また、三菱電機のエコキュートはマイクロバブルを噴出する「ホットあわー」や残り湯が清潔な「キラリユキープ」など、ダイヤホットに搭載されていない機能があります。
ランニングコストや機能などを考えると、エコキュートを購入できるなら、電気温水器よりもエコキュートの方がメリットは多いです。
ただし、初期費用を捻出できない、あるいは給湯器にお金をかけたくないなどの理由があるなら、三菱電機のダイヤホットの購入を検討してみましょう。
まとめ
以上が、三菱電機のダイヤホットの解説になります。電気温水器としては十分な性能を有しており、価格帯も抑えられているシリーズです。電気温水器を購入したい方は、三菱電機のダイヤホットを中心に探してみましょう。
ただし、電気温水器とエコキュートを比べると、ランニングコストや機能などのメリットにより、エコキュートを購入した方がお得です。
エコ突撃隊では、三菱電機のほかに、ダイキンやパナソニックなどのメーカーのエコキュートを販売しております。創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、これまでに多くのお客様に喜んで頂いております。
エコキュートや電気温水器などで相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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