オール電化
2022/03/15
ダイキンエコキュートのエラーコードH3とは?原因や対処方法について解説
ダイキンエコキュートのエラーコードH3は、お湯を作ることができない故障を示しています。貯湯タンクユニットにお湯が残っていれば、しばらくはシャワーを利用できますが、新しいお湯を作れないので生活は不便になります。
そこで今回は、ダイキンエコキュートのエラーコードH3について解説します。エラーコードH3の原因や対処方法などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダイキンエコキュートのエラーコードH3はどんなエラー?
ダイキンエコキュートのエラーコードH3は、「ヒートポンプユニットの高圧圧力スイッチの不具合」時に表示されるエラーです。
エコキュートはリモコンユニット、ヒートポンプユニット、貯湯タンクユニットの3つに分かれており、それぞれ機能が異なります。
機能 | |
---|---|
リモコンユニット | エコキュートの操作やエラーコードが表示される |
ヒートポンプユニット | 空気から熱を取り出してお湯を作る |
貯湯タンクユニット | 沸いたお湯を貯める |
エコキュートのヒートポンプユニットは、空気中の熱をくみ上げると冷媒を用いて圧縮して、更に高温にします。そのため、ヒートポンプユニットには稼働中の圧力が上昇しすぎないように強制停止する安全装置として「高圧圧力スイッチ」が取り付けられています。
つまり、高圧圧力スイッチはエコキュートが安全に稼働するために必要なスイッチです。エラーコードH3が表示されている場合、考えられる原因は次の2つです。
- 高圧圧力スイッチ自体が不具合を起こしている
- エコキュートを強制停止させる制御盤が不具合を起こしている
ダイキンエコキュートのエラーコードH3でよくあるのは、高圧圧力スイッチの不具合ですが、実際の不具合の原因は専門業者が点検しないと分かりません。
なお、ダイキンエコキュートのエラーコードH3は高圧圧力スイッチの不具合によりヒートポンプユニットが停止した状態です。新しくお湯を作ることはできませんが、貯湯タンクユニット内部に残っているお湯で、シャワーや蛇口からの給湯は可能です。
ダイキンエコキュートのエラーコードH3の対処方法
ダイキンエコキュートのエラーコードH3は高圧圧力スイッチの不具合の可能性が高いです。高圧圧力スイッチや制御盤を修理することは素人だと難しいため、エラーコードH3がでた場合は、ダイキンでは下記の手順を試すように推奨しています。
- 1. 貯湯タンクユニットの漏電遮断器を10秒以上OFF
- 2. 10秒経過後、ONにしてエラーコードが表示されるか確認
エコキュートは漏電遮断器をOFFにすると、電源が切れた状態になります。再起動を行って、エラーコードH3が再び表示されるかどうかを確認しましょう。
なお、ダイキンエコキュートの漏電遮断器は機種によって位置が異なります。点検蓋がネジで閉まっている場合もあるので、夜間に作業する際は懐中電灯などを持っていくと良いです。
ダイキンエコキュートを再起動してエラーコードが消えた場合は、接触不良や誤検知などの可能性があります。しかし、エラーコードが再び表示される、あるいは一度消えてもすぐにつく場合は、点検や修理が必要になります。
- エコキュートを販売した業者を呼ぶ
- ダイキンの修理受付窓口へ依頼する
- 最寄りの専門業者を呼ぶ
エコキュートを点検・修理する場合は、上記3つのどれかを選択しましょう。
エコキュートを販売した業者を呼ぶ
エコキュートを販売した業者に相談すると、点検・修理に応じてくれる場合があります。また、販売業者によっては独自の保証サービスがあり、修理費用を支払わずに済むケースもあります。
エコ突撃隊の場合は、10年間の「長期有料保証」を付けることができます。保証期間内の修理は回数が無制限となり、修理代金は保証会社が負担するので、メーカーと同程度の修理を無料で受けられます。
また、エコ突撃隊では機種や条件などはありますが、最短当日中にエコキュートを購入・設置まで行えるサービスがあります。
エコキュートは販売してから10年以上が経過すると、部品が無い、修理できないケースも増えてくるため、サービスが充実している販売業者を選ぶようにしましょう。
ダイキンの修理受付窓口へ依頼する
販売業者で修理できないケースでも、メーカーなら対応できる可能性はあるので、メーカーの修理受付窓口へ依頼しましょう。ダイキンの場合、インターネットから申し込むことができます。ダイキンの修理受付窓口へ依頼手順は次になります。
- 1. https://www.daikincc.com/acceptNew/ippanKisyu.phpへアクセス
- 2. 機器情報の入力
- 3. 依頼内容の入力
- 4. お客様情報の入力
- 5. 日程の選択
- 6. 登録内容の確認
- 7. 登録完了
エコキュートを購入するとメーカー保証が付いてきます。ダイキンの場合は、下記のとおりです。
ダイキン | |
---|---|
リモコンなど | 1年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンクユニット | 5年 |
延長保証の期間 | 10年延長 |
保証料(税込) | 30,800円 |
エラーコードH3はヒートポンプユニットの故障なので、購入してから3年以内ならメーカー保証として無料で修理してもらえます。
購入してから3年以上経過していても、「ダイキン延長保証サービス」に加入していれば、最大10年間まで修理代金などが無料になります。
ただし、「ダイキン延長保証サービス」は設置より3ヶ月以内に申し込みをしないと、受け付けてもらえません。希望する方は、設置してから3ヶ月以内に、下記の手順で申し込みを済ませましょう。
- 1. ダイキン延長保証サービス申込書を郵送する
- 2. 届いた振込用紙で1ヶ月以内に延長保証料金を支払う
- 3. 入金後3週間程度で延長保証書が届く
ダイキン延長保証サービスの申込書は購入した販売業者から貰えるので、相談してみましょう。
最寄りの専門業者を呼ぶ
インターネットで検索した修理業者に依頼するという選択肢もありますが、注意も必要です。なぜなら、悪質な業者もいるため、修理を依頼したことで別のトラブルに発展する恐れがあります。過去には次のようなトラブルが報告されています。
- 修理金額が相場よりも高い
- 見積もりと請求額が違う
- 見積もりに含まれていない修理や点検がある
- 修理をしたのにすぐに故障する
インターネットで修理業者を選ぶときは、次の4つに注意しながら依頼してみましょう。
- 過去の実績
- 保有資格
- 料金の内容
- スタッフの対応
ダイキンエコキュートのエラーコードH3を解決する費用
ダイキンの公式サイトによれば、エラーコードH3の修理費用は34,000円~46,000円です。上記の金額は出張料や技術料、部品代を含んだ合計金額ですが、メーカー保証期間内、あるいはダイキン延長保証サービス期間内なら無料になります。
ただし、エラーコードH3以外に故障個所がある、あるいはエコキュート自体が古くて故障するリスクが高いなどの場合は、エコキュートの交換を勧められることもあります。
エコキュートの交換は機種にもよりますが、20万円以上する場合もあるので、買い替える際は複数の機種や販売業者を比較するようにしましょう。
エラーコードを放置した場合のリスク
エラーコードH3はお湯を作ることができなくなる不具合です。貯湯タンクユニットにお湯が残っていれば、シャワーや蛇口からの給湯などは可能なため、エラーコードH3を放置することはできます。
しかし、エラーコードを放置していれば、別の不具合を招く恐れがあります。故障によっては修理費用が高額になる、修理できないというケースもあります。エラーコードが表示されたら、説明書や公式サイトを確認して、適切な対応を取るようにしましょう。
なお、ダイキンではエコキュートのAI故障診断があります。質問に回答するだけで、故障内容や対処方法などをアドバイスし、修理の申し込みも可能です。ダイキンエコキュートで不具合が起きたら、AI故障診断を検索すると良いです。
エラーコードとは?
エラーコードとは、エコキュートの不具合や故障を、アルファベットと数字の組み合わせで示す番号のことです。メーカーごとにエラーコードの意味は異なるため、インターネットで検索する時は別メーカーのエラーコードを検索しないように気を付けましょう。
ダイキンエコキュートのエラーコードの種類
ダイキンエコキュートには60種類以上のエラーコードがあり、故障内容や対処方法が異なります。素人では解決できないエラーもあれば、H3のように再起動をすれば解決するエラーもあります。
次の表は、ダイキンエコキュートのエラーコードで、購入者でも解決できる可能性があるものをまとめました。
エラーコード | エラーの内容 |
---|---|
C52 | 貯湯タンクの不具合 追い焚き運転ができない |
C55 | 貯湯タンクの不具合 湯はりに時間が掛かるため停止 |
C76 | リモコンと貯湯タンク間の通信の不具合 |
C80 | ヒートポンプユニットから貯湯タンクのお湯の循環が上手くいっていない |
H54 | 貯湯タンクの不具合 沸き上げ三方弁の不具合 |
U4 | ヒートポンプユニットと貯湯タンク間の通信の不具合 |
表のエラーは、リモコンでエラーをリセットする、あるいはエコキュートを再起動することで解決する場合があります。リモコンでエラーをリセットする方法は機種によって異なるため、取扱説明書を参考に試してみましょう。
まとめ
以上が、ダイキンエコキュートのエラーコードH3の解説になります。エラーコードH3は高圧圧力スイッチの不具合が原因と考えられ、新しくお湯を作ることができなくなります。なお、貯湯タンクユニットにお湯が残っていれば、シャワーや蛇口での給湯は可能です。
エラーコードH3が表示されたら、まずはエコキュートを再起動してみましょう。ケースにもよりますが、エラーコードH3が解決する可能性はあります。
もし、再起動しても解決しないのなら、販売業者に相談するか、メーカーの修理窓口に連絡してみると良いです。
エコ突撃隊は創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、これまでに多くのお客様に喜んでいただいた実績があります。エコキュートの修理や買い替えで相談がございましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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