パナソニックエコキュートのエラーコードF24が表示される原因と対処方法を解説

エコキュートを使用しているとエラーコードが表示されることがあります。エラーコードはエコキュートの故障や異常を表しており、放置しておくと修理できない状態に陥る危険性があります。

しかし、エラーコードは原因ごとに対処方法が異なり、自分で対応できる場合もあれば、メーカーや専門業者に依頼する必要があります。そのため、エコキュートのエラーコードごとに、正しい対処方法を知っておくことが望ましいです。

そこで今回は、パナソニックエコキュートのエラーコードF24について解説します。エラーコードF24の原因や正しい対処方法などを説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

パナソニックエコキュートのエラーコードF24はどんなエラー?
エラーコードF24の対処方法
エラーコードF24を解決する費用
エラーコードを放置した場合のリスク
エラーコードとは?
エラーコードが出たら業者を呼ぶべき?
まとめ

パナソニックエコキュートのエラーコードF24はどんなエラー?

パナソニックエコキュートのエラーコードF24は、「冷凍サイクル異常が検知された」時に表示されます。

エコキュートは空気の熱を利用してお湯を作る給湯器で、心臓部に当たる「ヒートポンプユニット」と、お湯を貯めておく「貯湯タンクユニット」、操作やエラーコードが表示される「リモコンユニット」の3つで構成されています。

エラーコードF24が表示された場合は、上記のヒートポンプユニットが故障している可能性が高いです。表示された原因は以下のいずれかが考えられます。

タンクに残湯ありの状態でヒートポンプ配管の戻り(湯側)、往き(水側)を逆接続した
出湯サーミスターが外れた
沸き上げポンプの作動確認
膨張弁コイルの抵抗値確認(正常)46±3Ω(20℃)
冷媒漏れ

エラーコードF24が表示されていると、エコキュートが給湯できないので浴槽にお湯を張ることができなくなります。そのため、エラーコードF24を解決する必要があります。

エラーコードF24の対処方法

エラーコードF24の対処方法
エラーコードF24に必要な対処方法は以下になります。

ヒートポンプ配管の点検、修正
出湯サーミスターの正規取付
沸き上げポンプの点検、交換または、プリント基板交換
膨張弁コイル交換
冷媒漏れはヒートポンプユニット対応

対処方法を見て分かる通り、エラーコードF24の解決には電気配線や機械に関する専門的な知識が必要になるので、専門業者を呼ぶ必要があります。

パナソニックエコキュートの場合、選択肢は3つあります。

パナソニックの長期安心修理サービスを呼ぶ
購入した販売業者を呼ぶ
最寄りの専門業者を呼ぶ

それぞれ、順番に解説します。

パナソニックの長期安心修理サービスを呼ぶ

パナソニックエコキュートはメーカー保証が付いており、期間内なら無料で修理をおこなってくれます。パナソニックのメーカー保証は、以下の通りです。

	パナソニック
リモコンなど	1年
ヒートポンプユニット	3年
貯湯タンクユニット	5年
延長保証の期間	5年延長 8年延長 10年延長
保証料(税込)	5年間:11,524円 8年間:25,666円 10年間29,700円

エラーコードF24はヒートポンプユニットの故障なので、購入してから3年以内なら無料で修理をおこなってもらえます。

また、パナソニックは有償の延長保証があります。購入時に加入していると、3年保証が5年間保証、8年間保証、10年間保証に延長され、期間内なら無料で修理を依頼できます。

メーカーはエコキュートの部品を保管している場合があるので、すぐに修理できる可能性があります。一方で、時期によっては混雑しているため、修理されるまでに時間が掛かるケースもあります。

インターネットで修理申し込みもできますが、急いでいる場合は窓口に問い合わせてみましょう。

購入した販売業者を呼ぶ

エコキュートを購入・設置した業者によっては、長期有料保証が付いている場合があります。例えば、エコ突撃隊では10年間の「長期有料保証」があります。

保証期間内は何度でも修理が可能で、発生した代金は保証会社が全額負担します。メーカーと同等の修理を提供しており、購入時のお支払いに含まれているので、追加で負担して頂くことはありません。

また、部品がない、あるいは修理できないというケースでも、エコ突撃隊ではエコキュートの特急交換が可能です。条件はありますが、エコキュートを最短当日中に交換できるので、早くお湯を使い方にも対応しています。

エコキュートを購入する際は、エコ突撃隊のように長期保証が付いており、すぐに交換できるなどの条件が整っている業者を選ぶのがおすすめです。

最寄りの専門業者を呼ぶ

最後の手段は最寄りの専門業者を呼ぶ方法です。インターネットで、「エコキュート　修理」と検索すると、幾つもの修理業者が表示されるので、自分で選んで連絡してみましょう。

ただし、専門業者の中には悪質な業者もおり、修理金額が高い、見積もりと請求額が違う、すぐに故障する、高額な機器を勧められるなどのトラブルに見舞われる恐れがあります。

信頼できる業者が居るなら問題ありませんが、インターネットから検索する場合は以下の4つに注目しましょう。

過去の実績
保有資格
料金の内容
スタッフの対応

時間に余裕がある場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、信頼できるかどうかチェックしてみましょう。

エラーコードF24を解決する費用

エラーコードF24はヒートポンプユニット内部の配管やポンプ、膨張弁コイルなどの故障が原因と考えられます。上記の部品交換だけなら1万円～5万円で修理でき、保証期間内なら無料になる可能性もあります。

ただし、エラーコードF24の原因がヒートポンプユニット内部の冷媒が抜けている場合は10万円以上の修理になります。また、部品が見つからない、あるいは修理できない故障だった場合はヒートポンプユニットの交換が必要になります。

エラーコードを放置した場合のリスク

ブレーカーを落としてエコキュートをリセットすれば、エラーコードの表示自体は消せます。しかし、エラーコードF24が表示された原因は解決していないので、エコキュートを使用していると再びエラーが出る可能性はあります。

また、エラーコードを放置したままエコキュートを使用し続けると、別のエラーが起きる原因となり、最悪の場合はエコキュート自体が故障して修理できなくなる恐れがあります。

エラーコードが表示された場合は、説明書で故障の状態を確認し、適切な対応を行いましょう。

エラーコードとは?

エラーコードとは、エコキュートやIHクッキングヒーターなどの電化製品が故障した場合の状態を表す番号です。リモコンのディスプレイに表示され、アルファベットと数字の組み合わせで故障の状態を表しています。

エラーコードはメーカーや電化製品ごとに意味が異なります。そのため、「F24」と表示されていても、パナソニックのエコキュートと別メーカーの製品では故障内容や対処方法が異なります。

エラーコードが表示された場合は、電化製品に付いてきた説明書で故障の内容を確認するか、インターネットで検索してみましょう。検索時に「メーカー名」と「電化製品の型番」を一緒に入力すると、見つけやすくなります。

エラーコードが出たら業者を呼ぶべき?

エラーコードは故障の状態を表す番号ですが、修理業者を呼ばずに対処できるケースもあります。

例えば、パナソニックエコキュートのエラーコード「U51」は、浴槽の栓を閉め忘れている場合に表示されます。この場合の対処方法は浴槽の栓を閉めて、再び「ふろ自動」のボタンを押すことです。

上記のように、エラーコードの中にはユーザーが解決できる内容もあります。パナソニックエコキュートの場合は、Uから始まるエラーコードはユーザーでも対処可能な内容となっているので、業者を呼ばずに自分で解決しましょう。

Uから始まるエラーコード	原因	対処方法
U22	断水検知ふろ自動お湯はり時、注湯量が1L/分以下になった	断水が復旧するまで待つ「ふろ自動」を押し、ふろ自動運転する
U51	浴槽栓忘れ検知	浴槽の栓をする「ふろ自動」を押し、ふろ自動運転する
U53	浴槽満水検知ふろ自動運転時、浴槽からお湯があふれる	風呂の設定湯量を下げる保温やたし湯を自動で行いたいときは「ふろ自動」を押す
U54	初回残水検知ふろ自動運転時、浴槽に残水があるので、自動お湯はりができない	浴槽を空にして、栓をする「ふろ自動」を押し、ふろ自動運転する
U55	浴槽未配水検知 3日間、浴槽にお湯を張ったまま酸素運転をした	浴槽を空にして、栓をする「ふろ自動」を押し、ふろ自動運転する
U61	湯切れ検知浴槽へのお湯はり時に、タンクにお湯が無いので停止	お湯が沸くまで待つ