オール電化
2021/05/08
三菱エコキュートでエラーコードC21が出た!C21の意味と対処法は?
深夜にお湯を沸かすことで電気代を節約できる「エコキュート」は、光熱費の削減や省エネ性能の高さから注目されています。なかでも、三菱のエコキュートは利用する家庭も多くみられます。ただ、使用の際にエラーコードC21が出ることがあり、「使えない」と焦るケースも少なくありません。
そこで、この記事では三菱のエコキュートでエラーコードC21が出る原因とその対処法について解説します。
目次
三菱エコキュートのエラーコードC21の意味
三菱のエコキュートを使用していると、「エラーコードC21」が表示されることがあります。エラーコードC21は「わき上げ温度低温異常」という意味です。主に温度が十分に上がらずにわき上げがうまくおこなえない状態になると、このようなエラーコードが表示される仕組みになっています。
わき上げとは、貯湯ユニットにためるお湯をエコキュートが自動で沸かしてつくることをいいます。三菱のエコキュートは賢いわき上げ制御機能を搭載しているものの、何らかの原因によってこのようなエラーが生じるケースがあるのです。わき上げが正常に機能しなくなる原因にはいくつもの要素があり、エラーコードC21が表示されただけでは、細かい原因まで特定することは難しいとされています。
三菱エコキュートでエラーコードC21が出たら?
三菱エコキュートでエラーコードC21が出た場合、お湯が沸かせなくなってしまいます。また、C21と同時に「残湯なし」というような表示が出るケースも少なくありません。この場合、貯湯タンクにもお湯がない状態となっています。つまり、このような状態のままではお湯を利用できず、お風呂やシャワーが使えないということです。そのまま放置すると生活にも支障が出てしまうため、何らかの対処をおこなう必要があるでしょう。三菱エコキュートでエラーコードC21が出たら、一体どうすれば良いのでしょうか。主な対処法について見ていきましょう。
自分で対処できる場合
三菱エコキュートでエラーコードC21が出た場合、機器や配管の故障・破損などの大きな問題が発生していなければ、自分で対処できる可能性があります。エラーコードが出るからには、どこかに原因が隠れています。まずはしっかりと細部までチェックし、原因を突き止めることが大切です。ただし、少しでも機器に不調がみられたり自身での対応が難しいと感じたりする場合には、無理をせず速やかにプロに相談することがおすすめです。原因不明の場合はメーカー・販売店・修理業者にできる限り速やかに連絡しましょう。自身で対処できるケースとしては、以下のようなものが挙げられます。
エラーリセットをおこなう
自身でできる対処法としては、「エラーリセットをおこなう」ことが挙げられます。エラーリセットは応急処置のようなものであり、実行することで動作を復旧させられます。エラーリセットの手順は、まずリモコンの「日時設定」もしくは「時計合わせ」のボタンを探しましょう。どちらかの任意のボタンと「給湯温度▼」を3秒以上同時押しすることで、エラーリセットをおこなえます。
日時設定や時計合わせの設定ボタンがないリモコンは、「表示」と「給湯温度▼」を3秒以上同時押しすればエラーリセットが可能です。リモコンそのものを紛失してしまった場合は、貯湯ユニットのブレーカーを入れ直す、もしくは漏電遮断器のスイッチのオン・オフをすることでもリセットを実行できます。
止水栓が閉じていないか確認する
意外と見落としがちな原因のひとつが「止水栓」が原因となっているケースです。止水栓が閉じているとお湯が供給されません。その影響で、エラーコードC21が表示されてしまうことがあるのです。止水栓が閉じている場合は開くようにすることで、エラーが解消される可能性があります。なお、止水栓のある場所は住まいによっても異なります。一戸建ての場合は道路や敷地との間、集合住宅の場合は玄関の外側などにある場合が多いでしょう。止水栓の場所がわかったら、「給水配管専用止水栓」という貯湯ユニット下部の栓が閉じていないか、チェックしてみましょう。
エア噛みがある場合はエア抜きをする
エラーコードが表示される原因のひとつとして「エア噛み」が挙げられます。エア噛みとは、エコキュート内部に空気が入り込んでいる状態のことです。装置に空気が入り込むと、お湯の循環が円滑におこなわれない原因につながります。その結果、温度が上がらずにエラーコードC21が表示されてしまうことがあるのです。エア噛みを解消するためには、エア抜きを実施して入り込んだ空気を出す作業が必要になります。
エア抜きは特別な知識がなくても、リモコンを操作すれば簡単におこなうことができます。手順は、リモコンの「上下ボタン」を3秒同時押しすれば完了です。これにより、「エア抜き運転」の機能が動作し、10分程度空気を抜く時間が設けられます。なお、場合によっては設置の段階でエア抜きが十分におこなわれていないケースもあります。設置直後にエラーコードC21が表示された場合はエア噛みの可能性を考慮し、業者に連絡をしてみるのも一案です。
配管の詰まりを解消する
三菱エコキュートでエラー表示が出る原因は、「配管の詰まり」の可能性もあります。ヒートポンプの配管にごみなどが溜まると、正常にお湯が供給されないことがあるのです。その結果、エラーコードが表示されてしまいます。エラーコードが出た場合は、配管にごみが詰まっていないか確認してみましょう。もしも配管にごみが溜まっている場合は、給水ストレーナーを取り外して掃除をおこなうことで詰まりを解消できます。このような配管の詰まりを未然に防ぐためにも、年に2~3回の頻度でストレーナーを掃除することがおすすめです。常にきれいな状態に整えておくことで、詰まりが起こりにくくなるでしょう。
貯湯ユニットに給水をする
三菱エコキュートで「エラーコードC21」と同時に「残湯なし」の表示があった場合は、給水が必要な状態です。エコキュートはお湯の平均使用量を学習し、必要量のお湯を自動計算で沸かしてくれる機能が備わっています。そのため、急にお湯の使用量がぐんと増えた場合は自動計算による必要量との差が生じ、貯湯ユニットのお湯がなくなってしまうことがあるのです。
また、水漏れや止水栓が閉じている場合にも、同様の症状がみられます。この場合は基本的に貯湯ユニットに給水することでエラーを解消できます。ただし、何度も同じような症状がくり返される場合は、給水以外の原因が隠れている可能性があるでしょう。故障や水漏れなどの原因を疑い、業者に点検・修理を依頼することがおすすめです。
排水栓を閉じる
自分でおこなえるものに「排水栓を閉じる」という対処法もあります。排水栓が開いている場合、貯湯ユニットの水が排水されてしまいます。エコキュートのメンテナンス時に排水栓を開き、そのまま閉め忘れるケースも少なくありません。排水栓がしっかりと閉じているか、確認してみましょう。エラーで「残湯なし」と表示されている場合は、貯湯タンクにお湯がなく排水栓が開いている可能性があります。排水栓が閉じていることを確認しても「残湯なし」「C21」のエラーがひんぱんに表示される場合は、水漏れが起きている可能性があるため注意しましょう。
配管やポンプが凍結していないか調べる
エラーコードが出る原因のひとつが「配管・ポンプの凍結」です。冬場や寒さの厳しい地域では、配管やポンプが凍結してしまう場合があります。すると、わき上げの機能が正常に動作しない原因になり得るのです。配管・ポンプが凍結している場合は、ぬるま湯をかけることで問題が解消する可能性があります。ただし、熱湯を使用すると配管・ポンプなどが破損するおそれがあり、取り扱いには細心の注意が必要になるでしょう。このような破損リスクを避けるには、凍結が自然に解消されるまで待つ方法もあります。
自分で対処できない場合
エラーコードC21が表示された場合に、上記の対処法を試しても改善がみられなかったり、該当する症状がなかったりする場合もあるでしょう。このような自身での対処が難しいケースは、販売店や修理業者に依頼し、点検および修理を依頼する必要があります。自身で対処できないケースとは具体的にどのようなものなのか、詳しくチェックしていきましょう。
配管のつぶれ
エラーの原因が「配管のつぶれ」の場合、販売店や業者への相談が必要です。配管の曲がり部分に力を加えたり、長い期間使用したりすると、段々劣化が進み強度が低下してしまいます。すると、配管内の空間がせまくなり、やがて折れ曲がってしまうことがあるのです。この状態を一般的に「配管のつぶれ」と呼びます。この状態になると配管内の水がスムーズに通りにくくなり、貯湯ユニットにお湯が溜まらないなどのトラブルが発生する原因になり得ます。配管のつぶれは交換作業が必要になるため、修理を依頼しましょう。
配管の水漏れ
何らかの原因によって「配管の水漏れ」が起きている場合も、自身での対処は難しいでしょう。配管に穴が空いていたりひびが入っていたりすると、水漏れの原因につながります。すると、貯湯ユニットの水が不足してしまい、エラーが出ることがあるのです。さまざまな対処法を試してもエラーが解消しない場合は、水漏れの可能性を疑ってみましょう。
なかには「三菱エコキュートの設置場所が濡れている」と焦る人もいますが、この場合は基本的に問題ありません。利用環境によっては正常な状態でも結露が発生したり、膨張水の排水をおこなったりして設置場所が濡れることがあります。そのため、過度な心配はいらないでしょう。ただし、エコキュートを使っていない状態で水道メータが回っている場合は、水漏れを起こしている可能性が高まります。このような症状がみられる場合は、速やかに配管の状態を確認しましょう。
膨張弁のコネクタが抜けている
原因が「膨張弁のコネクタが抜けている」ことである場合、販売店や業者への依頼が必要です。膨張弁とはヒートポンプ内の冷媒の温度を下げる働きを持つ部品をいいます。この膨張弁のコネクタが抜けていると、ヒートポンプは熱交換ができない状態になります。すると、わき上げが正常におこなわれず、エラーコードC21が表示されてしまうのです。なお、膨張弁のコネクタはエコキュートの内部にあります。素人が自身で状態を確認したり対処をおこなったりすることは難しいため、プロに相談することが無難でしょう。
エラーコードが消えない場合はどうしたらいい?
対処法を試しても、くり返しエラーコードが表示されてしまうケースも少なくありません。特に長期間使用しているエコキュートの場合は、経年劣化による故障も考えられます。この場合は応急処置ではなく、根本的な解決法を考える必要があるでしょう。エラーコードが消えない場合はどうすれば良いのか、具体的な解決策について見ていきましょう。
修理を依頼する
エラーコードが消えない場合の根本的な対処法として、「修理依頼」が挙げられます。備品や配管の交換が必要になる場合、自分で対処をおこなうことはどうしても難しいケースが多いでしょう。エラーコードC21はわき上げができない、つまりエコキュートの給湯が機能していない状態であり、そのままだとお風呂やシャワーが使えません。問題を解消するためにも、速やかにメーカーや修理業者に修理を依頼することがおすすめです。
なお、修理費用はおおむね10万円を超えるケースが多いとされています。ただし、これはあくまでも目安であり、不具合の状況によっても費用は変わってきます。あくまでも目安として捉えるようにしましょう。また、10年以上使っているエコキュートの場合はエラーが発生する原因がいくつも存在し、何度も修理を依頼するケースもあります。
買い替えを検討する
もしも使っているエコキュートが10年を超えているようであれば、買い替えを検討することも一案です。エコキュートの耐用年数は基本的にヒートポンプが5~15年程度、貯湯ユニットが10~15年程度だとされています。C21はわき上げが正常におこなえないときに表示されるエラーであり、場合によってはヒートポンプの修理や交換が必要になる可能性もあります。その場合、目安として修理や交換に10~20万円程度の費用が必要になることもあるでしょう。
一方、買い換えの費用は平均30~50万円程度だとされ、補助金を利用すればさらに出費を抑えることもできます。場合によってはくり返し修理を依頼するよりも、結果的に買い替えたほうが得策というケースもあります。使用年数や修理費用を加味し、場合によっては買い替えも視野に入れてみると良いでしょう。
買い替えするならエコキュートの無料見積を!
三菱エコキュートのエラーコードC21はわき上げ不良の状態であり、原因はさまざまです。自身で対処してもくり返しエラーが出ることもあり、その場合は点検や修理が必要になるでしょう。特に10年以上使っているエコキュートは経年劣化の可能性もあり、修理をくり返すよりも買い替えたほうが得策な場合もあります。エコ突撃隊のサイトではエコキュートの無料見積ができるため、買い替えの検討に役立ててみてはいかがでしょうか。
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