オール電化
2016/11/08
寿命サインかも?IHクッキングヒーターの耐用年数
IHクッキングヒーターのヒーター部分とグリル部分の寿命と耐用年数を解説中!また寿命を伸ばすお手入れ方法や、寿命の近いIHクッキングヒーターの見分け方、IHの寿命が縮む原因となる吹きこぼれやトッププレート破損を防ぐ方法も紹介します。
IHクッキングヒーターの寿命・耐用年数
IHクッキングヒーターの寿命は大体10~15年といわれています。その理由として、生産終了したIHクッキングヒーターの部品をメーカーが保存しているのが大体10年程度というのが大きく関係しています。長く使えば使うほど、故障の際に修理する部品が無くなって、買い換えるしかなくなってしまうためです。
また、IHクッキングヒーターは火を使わないため、火を使うガスコンロよりも2~5年ほど寿命が長いといわれています。掃除が簡単なIHクッキングヒーターに比べて、火を使うガスコンロは油汚れなどが焦げ付いて付着しやすく、センサー等の故障の原因になってしまうからです。
なお、IHクッキングヒーターを寿命どおり10年以上使うためには、しっかりとしたお手入れをする必要があります。
IHクッキングヒーターのお手入れ方法
ここでは、できるだけ故障をしないで使い続けるために、IHクッキングヒーターの汚れを取るお手入れ方法をご紹介します。
軽い汚れの場合
雑巾やふきん等で汚れを拭き取るだけでOKです。
油汚れの場合
①雑巾やふきん等に薄めた台所用洗剤を染みこませ、汚れ拭き取ります。
②仕上げに清潔な雑巾やふきん等で拭き取ればOKです。
取りにくい汚れの場合
①クリームクレンザーを汚れている部分にかけます。
②汚れ部分を丸めたラップやアルミ箔でこすります。
③仕上げに清潔な雑巾やふきん等で拭き取ればOKです。
グリル部分の寿命・耐用年数
魚を焼いたりするグリル部分の寿命は、魚の油や調味料などにより劣化が進みやすいため、IHヒーター部分よりも短い7~10年程度となっています。
また、焼き網、グリル皿、ドアパッキンは消耗部品となっていますので、使用していく中で劣化してきたら定期的に交換していく必要があります。
グリルのお手入れ方法
魚焼きグリルも、長く使うためにはIHヒーター同様にお手入れが重要です。魚焼きグリルで有効なお手入れは「空焼き」と呼ばれるもので、グリル内部にこびりついた油などを焼き切り、劣化を防いでくれます。また消臭効果にも期待できます。なお、空焼きの推奨回数は年に5~6回程度です。
一般的なグリル空焼きの手順
①焼き網と受け皿、受け皿ホルダーを取り外して、目立つ汚れを拭き取ります。(落ちにくい汚れは台所洗剤を染みこませて拭いてください)
②グリルの扉を閉めて「お手入れ」のメニューを選びます。
③空焼きがはじまり、終了するとブザーで知らせてくれます。
※空焼き手順はメーカーや機種によって異なりますので、説明書をよく読み、わからない場合はメーカーへお問い合わせください。
IHクッキングヒーターの寿命サイン
使用中のIHクッキングヒーターの調子が悪い場合、寿命が近いのかもしれません。
以下のような症状が出ている場合は、特に注意が必要です。
お湯が沸きにくい
寿命の近いIHクッキングヒーターは、ヒーター部分の経年劣化により出力が出にくくなってしまう場合があります。以前に比べてお湯が沸きにくいと感じる場合は、寿命かもしれません。
電源が入りにくい
IHクッキングヒーターを長く使っていると、電源が入りにくくなる場合があります。これは吹きこぼれなどによってIHクッキングヒーター内部が劣化してしまっている場合が考えられます。寿命が近いIHクッキングヒーターには多い症状です。
IHクッキングヒーターの寿命を縮めないために気をつけたい事
煮こぼれ・吹きこぼれは出来る限り防ぐ
IHヒーターでやってしまいがちなことは、煮こぼれや吹きこぼれです。IHクッキングヒーターにとって、吹きこぼれは大したことないと思うかもしれませんが、わずかな隙間や傷から浸水して内部基盤の故障に繋がったり、影響はとても大きなものです。
吹きこぼれや煮こぼれからの故障を防ぐためには、吹きこぼれにくい鍋を使うなどの対策をすることが重要です。
トップコート表面のヒビ割れや亀裂を防ぐ
吹きこぼれと並んでIHクッキングヒーターで多いのがトッププレートに鍋やフライパンを落して割ってしまうことです。トッププレートを割ってしまうと、吹きこぼれの際などにIHヒーター内部に浸水してしまう原因となります。
トッププレートを割らないためには、重い鍋をIHヒーターの上には保管しないようにしたり、鍋底が変形した鍋を使用しないように気をつけましょう。また、鍋の空だきでも急激な温度変化に耐えきれず割れてしまうことがありますので、注意しましょう。
IHクッキングヒーターに適さない鍋を使っていると危険
IHクッキングヒーターには、使用できる鍋とできない鍋が決まっています。
土鍋などの使用できない鍋を使い続けていると、トッププレートが割れてしまったり、適切な出力が出ないなどの原因になります。IHクッキングヒーターで使用する鍋は、必ず使えるかどうかを確認するようにしましょう。