エコな知識
2024/11/28
原因別に紹介!石油・灯油ボイラーの故障原因と対応方法
石油・灯油ボイラーの「電源がつかない」、「お湯が出ない」、「お湯がぬるい」、「水圧が弱い」、「着火マークがつかない(すぐに消える)」などの故障について、考えられる原因と対処法をご紹介します。
石油・灯油ボイラーの「エラーコード」を確認しよう!
石油・灯油ボイラーの調子が悪い場合は、リモコンに表示されているエラーコードを確認しましょう。
エラーコードとは、アルファベットと数字の組み合わせで、故障している箇所や内容、対処方法などを示す表示です。
エラーコードを確認すれば、石油・灯油ボイラーにどんなトラブルが起きているのか、どのような対処が必要なのか、修理を依頼するべきなのかなどを判断できます。
ただし、エラーコードは給湯機メーカーや機種によって内容が異なります。
例えば、コロナではE1が浴室リモコンの接続不良を示していますが、長府製作所では燃焼が確認できないことを指すエラーコードです。
同じアルファベットと数字の組み合わせでも意味が全く異なるので、メーカーや給湯器の取り扱い説明書や公式サイトで確認しましょう。
石油・灯油ボイラーの電源がつかない
石油・灯油ボイラーの電源がつかない原因としては、以下が考えられます。
- ブレーカーが落ちている
- コンセントが抜けている
- リモコンの故障
上記を順番に解説します。
ブレーカーが落ちている
ブレーカーとは、電気の流れを遮断する装置です。石油給湯器は石油を燃焼させる給湯器ですが、稼働する為に電気を必要としており、ブレーカーが設置されています。
ブレーカーが落ちている場合、石油・灯油ボイラーの電源はつきません。
電源が付かないときはブレーカーの状態を確認し、ブレーカーを上げて稼働するかチェックしてみましょう。
コンセントが抜けている
ボイラーのコンセントが抜けている場合、石油・灯油ボイラーの電源はつきません。コンセントが抜けていたり、ゆるんでいたりしないか確認してみましょう。
なお、コンセントの周りにホコリが溜まっていると火事につながる恐れがあるので、一緒に掃除すると良いです。
また、コンセントの配線が断線していないかも一応チェックしましょう。
リモコンの故障
ボイラーの電源がつかない理由として、石油・灯油ボイラーのリモコンが故障している可能性もあります。
浴室リモコンと台所リモコンのどちらか片方の画面だけ点いている場合は、点いていない方のリモコンが故障している可能性があります。
リモコンの故障が疑われる場合は、灯油ボイラーのメーカーへ修理連絡を行いましょう。
リモコン線が断線している場合も
外壁工事などを行った場合は、リモコンの配線が断線している可能性もあります。心当たりがある場合は、工事を行った業者に点検を依頼しましょう。
石油・灯油ボイラーからお湯が出ない
石油・灯油ボイラーからお湯が出ない原因としては、以下が考えられます。
- 凍結している
- 止水栓が閉まっている
- 石油・灯油ボイラーが故障している
上記を順番に解説します。
凍結している
冬場に石油・灯油ボイラーからお湯が出ない場合、配管が凍結していることが考えられます。なお、家全体でお湯や水が出ない場合は、道路から敷地に向かっている配管が凍結している可能性が高いです。
配管が凍結している場合、以下の対処法をお試しください。
- 気温があがり自然解凍するのを待つ
- 凍結している配管にタオルをかぶせ、ぬるま湯をかける
基本的に、凍結した配管は気温上昇と共に解凍されるので、放置していても問題ありません。
しかし、どうしてもお湯を使いたい場合は、凍結していると思われる場所にタオルをかぶせて、ぬるま湯をかけて溶かしてみましょう。
なお、熱湯を直接かけてしまうと、温度差によって配管が劣化し、破損する可能性がるので注意が必要です。
止水栓が閉まっている
特定の場所、例えば台所や洗面台だけでお湯が出ない場合、止水栓が閉まっている可能性があります。
止水栓は、水の流れを制御するための栓で、各水道設備に個別に設置されているので、空いているか確認しましょう。
石油・灯油ボイラーが故障している
上記の対処法を行ってもお湯が出ない場合は、石油・灯油ボイラーの故障が考えられます。メーカーへ連絡して点検・修理を依頼しましょう。
石油・灯油ボイラーのお湯がぬるい
石油・灯油ボイラーのお湯がぬるい原因としては、以下が考えられます。
- ボイラーの温度設定が変更されている
- ボイラー部品の故障
- 蛇口の故障
上記を順番に解説します。
ボイラーの温度設定が変更されている
お湯がぬるく感じられる場合は、石油ボイラーの温度設定が変更されている可能性があります。
リモコンで、石油ボイラーの温度が何度に設定されているかを確認してみましょう。
ボイラー部品の故障
温度設定を見直しても石油・灯油ボイラーのお湯がぬるい場合、ボイラー内部の「ミキシングバルブ」などの部品が故障している可能性があります。
ミキシングバルブは、水とお湯を混ぜて適温に調整する重要な部品です。故障するとお湯が適切に加熱されないことがあります。
ほかの部品が壊れていても、似たような症状が発生する可能性があるので、メーカーや設置業者へ連絡して点検・修理を依頼しましょう。
蛇口の故障
浴室や台所など、特定の場所のお湯だけがぬるく、ボイラーにも問題が無い場合、蛇口(水栓)のサーモスタット温度調整機能が故障している可能性があります。
サーモスタットが正常に作動しないと、設定温度に調整できず、適温のお湯が出ません。
故障していると思われる蛇口(水栓)の交換を検討してみましょう。
石油・灯油ボイラーの水圧が弱い
石油・灯油ボイラーの水圧が弱い原因としては、以下が考えられます。
- 吐水フィルターの詰まり
- 配管の詰まり
- 配管の劣化
- 井戸水
上記を順番に解説します
吐水フィルターの詰まり
吐水フィルターがゴミや汚れで詰まっていると、十分な水が流れてこないため、水圧が弱くなることがあります。
石油・灯油ボイラーの吐水フィルターを確認して、ゴミや汚れなどで詰まっている場合は掃除してみましょう。
配管の詰まり
吐水フィルター以外にも、石油・灯油ボイラーの配管に汚れやゴミが詰まっている場合、水圧が弱くなってしまうことがあります。
配管に詰まった汚れやゴミが原因の場合、メーカーや業者に依頼して配管を掃除してもらうか、配管を新しく交換してもらいましょう。
配管の劣化
家全体で水圧が弱くなっている、または水が赤く濁っている場合、配管の劣化が進んでいる可能性が高いです。
古くなった配管は錆びや腐食によって水質や水圧に影響を与え、使用に支障をきたします。
劣化した配管は交換するしかありませんので、ボイラーのメーカーに連絡して点検・修理を依頼しましょう。
井戸水を使っている場合
石油・灯油ボイラーに井戸水を使用している場合、次のようなトラブルが起きている可能性があります。
- ボイラー減圧弁などが詰まっている。
- 井戸水を汲み上げるポンプが故障している。
原因となる項目をそれぞれ確かめて、もし故障しているようなら修理を依頼しましょう。
石油・灯油ボイラーの着火マークがつかない(すぐに消える)
石油・灯油ボイラーの着火マークがつかない、またはすぐに消えてしまう原因としては、以下が考えられます。
- 灯油配管の中に空気が入っている
- 灯油配管のバルブが閉まっている
- 灯油ボイラーの故障
上記を順番に解説します。
灯油配管の中に空気が入っている
灯油を空になるまで使用するなどした場合、灯油配管の中に空気が入ってしまうことがあります。灯油配管に空気が入っていると、着火マークがすぐに消えてしまいます。
灯油配管の中に空気が入っている場合、「空気抜き」という作業が必要になります。「空気抜き」は個人でも行うことができますが、事故などを防止するためにメーカーや業者に依頼して行ってもらいましょう。
灯油配管のバルブが閉まっている
灯油配管のバルブが閉まっていると、石油・灯油ボイラーに灯油が供給できず、着火マークはつきません。
機器本体にある灯油配管のバルブが開いているかどうか確認しましょう。
灯油ボイラーの故障
上記の対処法を行っても着火マークがつかない(すぐに消える)場合は、石油・灯油ボイラー内部のバーナーなどの故障が考えられます。メーカーへ連絡して点検・修理を依頼しましょう。
石油・灯油ボイラーが故障したらエコキュートへの乗り換えがお得!
10年以上使った石油・灯油ボイラーが故障してしまった場合、修理してもすぐにまた故障してしまう可能性が高いです。
選択肢としては、同じような石油・灯油ボイラーを買い替えるか、エコキュートに切り替える方法があります。
エコキュートとは、電気と空気の熱でお湯を沸かす給湯器の総称です。エアコンに用いられるヒートポンプユニットを用いており、一般的な給湯器よりもお湯を沸かすために必要なエネルギーが抑えられています。
次の表は、エコキュートと石油・灯油ボイラーの年間ランニングコストを比較したものです。
エコキュート | 石油・灯油ボイラー | |
---|---|---|
北海道電力エリア | 約54,000円 | 約78,000円 |
東北電力エリア | 約48,000円 | 約70,800円 |
北陸電力エリア | 約42,000円 | 約70,800円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約37,200円 | 約81,600円 |
中部電力エリア | 約25,200円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約63,600円 |
中国電力エリア | 約43,200円 | 約67,200円 |
四国電力エリア | 約44,400円 | 約66,000円 |
九州電力エリア | 約20,400円 | 約64,800円 |
沖縄電力エリア | 約27,600円 | 約55,200円 |
実際のランニングコストは給湯器の性能やお湯の消費量によって異なりますが、エコキュートは省エネ性能が高いため、お湯を沸かすためのコストを大幅に節約できます。
また、エコキュートは電気だけを必要とする給湯器のため、灯油を購入する手間や保管して置くスペースが不要です。
太陽光発電システムや蓄電池との相性も良いので、住宅をオール電化にリフォームしたい場合は、エコキュートや太陽光発電システム、蓄電池をセットで導入してみましょう。
まとめ
以上が、石油・灯油ボイラーの故障原因と対処法の解説になります。石油・灯油ボイラーでトラブルが起きたら、まずはエラーコードを確認して、どこで故障が起きているかチェックしましょう。
エラーコードを確認して、ご自身で対処できるトラブルでしたら、なるべくご自身で対処すると良いです。どうしても対処できない、あるいは修理が必要ならメーカーや施工業者に依頼します。
ただし、石油・灯油ボイラーは10年以上使用していると、給湯効率が下がり、故障しても修理用部品が手に入らないなどのリスクが高いです。
修理するよりも給湯器を買い替えたほうがお得になる場合もあるので、故障した場合は買い替えも検討しましょう。
おすすめの給湯器はエコキュートです。石油・灯油ボイラーに比べてお湯を沸かすためのランニングコストが抑えられいてるので、家計の節約に役立ちます。
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