オール電化
2022/11/30
パナソニックのエコキュートH54のエラーコードとは?対処法から修理費用まで解説
エコキュートは毎日のお風呂で利用する給湯器のことです。 さまざまなメーカーから発売されていますが、不具合や故障が起きた時にどのように対応したらいいかご存知でしょうか。ほとんどの人は、エコキュートの故障やエラーについて知らないのではないでしょうか。
実際のところ、10年以上利用するエコキュートのエラーコードは知っておいて損はありません。
本記事では、パナソニックのエコキュートH54のエラーコードについて解説します。
エコキュートのH54エラーコード
エコキュートのH54のエラーコードについて解説します。
エラーコードとは?
エラーコードとは、サーバーからブラウザに発信されるHTTPのステータスコードのひとつで、レスポンスコードとも呼ばれています。
Webサイトを閲覧しているときに見かける404:Not Foundがエラーコードのひとつです。
エコキュートの場合は、Webのステータスコードとは違い、メーカーそれぞれでエラーコードが決まっています。何か不具合が発生した時にエラーコードが吐き出される仕組みは共通ですが、それぞれのメーカーの取扱説明書をみないとどのようなエラーなのかわからないので注意するようにしてください。
H54はパナソニック・ダイキン製エコキュートのコード
H54というエラーコードはパナソニック製・ダイキン製のエコキュートのエラーコードです。基本的にエラーコードはメーカーごとに設定されており、それぞれエラーコードが異なるのですが、H54のように共通なエラーコードとなる場合もあります。
H54エラーコードが表示されると、エコキュートでお湯がわかせなくなります。
そのため、エラーコードが表示されたらすぐに対応する必要があります。
なお、パナソニックのエコキュートのエラーコードを次の記事にまとめましたのでご確認ください。

H54と並んでよく表示されるH59については、以下の記事でも詳しく解説しています。
H54のエラーコードは三方弁の異常
H54はパナソニック製エコキュートのエラーコードと解説しました。H54というエラーコードは三方弁の異常を示すエラーコードです。
ここからは三方弁について解説します。
三方弁とは
三方弁は出入り口が3方向あるバルブのことです。1本の管の内部で水の流れを遮断しながら、残り2本はそれぞれ水の流れを開放させたり、混ぜ合わせたりと複雑なことができるように設計された特殊な弁のことを三方弁といいます。
エコキュートのタンクは、上層部にお湯、下層部に水が溜まるように設計されています。エコキュートが稼働しているときは、下層部に溜まっている水をとってヒートポンプユニットへ送水し、お湯になったら上層部にためるような仕組みになっています。
三方弁が故障すると起こる影響
三方弁が故障すると下層部に溜まっている水をとってヒートポンプユニットへ送水し、お湯になったら上層部にためるということができなくなります。つまり、下層部にお湯を流すことになります。
貯湯タンクの温度センサーは、タンクの下層部の熱を検知するようにできています。そのため、下層部にお湯があるなら、タンク全体がお湯で満たされているという判断をします。
タンク全体がお湯で満たされているなら、お湯を沸かす必要がないと判断されるので、お湯が沸かせなくなるというわけです。
エコキュートの基盤が故障しているときもある
H54のエラーコードが発生すると、三方弁が故障していると解説しました。
H54のエラーコードが発生したとき、多くの場合で三方弁の故障が原因ですが、エコキュートの基盤が故障しているときもあるので注意が必要です。
エコキュートには、タンク、ヒートポンプユニット、リモコンそれぞれに基盤が入っています。三方弁もこの基盤に付随したパーツですが、基盤自体が劣化していると三方弁もうまく起動しなくなるため、H54のエラーコードが表示されます。
三方弁を修理したものの、お湯を沸かすことができないなどの問題が発生した場合には、基盤の故障を疑うようにしましょう。
H54エラーコードへの対処法
H54エラーコードへの対処法を解説します。
- 対処法①エコキュート本体をリセット
- 対処法②専門業者に修理依頼
一つずつ解説します。
対処法①エコキュート本体をリセット
H54エラーコードが表示されたら、エコキュート本体をリセットしてみましょう。
エコキュートのリセット手順は以下の通りです。
- エコキュートの漏電遮断器をOFFにする
- 1分~2分経過したら再び漏電遮断器をONにする
エコキュートをリセットして再起動することで、エラーコードの表示が消える可能性があります。このリセットでお湯を沸かすことができれば、対処が完了したことになります。
また、エコキュートのリセットをおこなってもお湯が沸かないなどの不具合がある場合は、漏電遮断器をOFFにした状態で業者に修理を依頼するようにしましょう。何度もリセットを繰り返すと、エコキュートに負担を与えることになります。
対処法②専門業者に修理依頼
対処法①の本体リセットで直らなかった場合は、業者に修理を依頼するようにしましょう。
業者の選定方法としては以下の3つが挙げられます。
- 近くの工務店に依頼
- エコキュートのメーカーに直接問い合わせ
- エコキュート専門の修理業者に依頼
エコキュートを購入した時にアフターサポートも契約しているなら、メーカーに直接問い合わせることをおすすめします。もし、修理の代金・費用をできるだけ抑えたいのであれば、エコキュート専門の修理業者に依頼することをおすすめします。
緊急ですぐに対応して欲しい場合には、近くの工務店に依頼しましょう。ただし、金額が高い傾向があります。
H54エラーコードが出たときのエコキュート修理費用
H54エラーコードが出たときのエコキュート修理費用について解説します。
- 三方弁の取り換え
- 基盤の取り換え
- エコキュートの保証期間内なら無料で修理できる
一つずつ解説します。
三方弁の取り換え
三方弁の取り替え修理だと、費用は2万円~4万円程度です。そのうち8,000円〜12,000円は三方弁のパーツ代、1.5万円~2.5万円は、修理における技術代や出張費となります。
技術代や出張費が半分以上の割合を占めるので、自分で三方弁を購入して自分で修理したいと考える人も少なくないでしょう。しかし、三方弁はメーカーにより形が違うこと、修理に失敗した時に水が吹き出すなどの被害の拡大の可能性があることを考慮すると、業者にいらいすることをおすすめします。
盤の取り換え
H54のエラーコードでは、基盤が故障している可能性もあるとさきほどお伝えしました。基盤が老朽化しているかどうかは、業者にチェックして貰えばわかります。
エコキュートを10年以上使っている場合は、本体ごと取り替えることを勧められる場合もあります。
基盤の交換自体は4万円〜5万円程度です。基盤と三方弁両方を取り替える場合は、5万円以上かかる場合もあります。
エコキュートの保証期間内なら無料で修理できる
エコキュートを購入すると、1年〜2年の保証期間がついています。この期間の故障であれば、修理は無料です。
また、パナソニックでは、最長10年間の長期安心修理サービスが準備されています。
公式ページ↓
https://sumai.panasonic.jp/anshin/
購入する時に、このようなサービスを利用するか検討してみてはいかがでしょうか。購入から10ヶ月以内にお申し込みをすることで利用できます。
まとめ
本記事では、パナソニックのエコキュートH54のエラーコードについて解説しました。
H54のエラーコードの場合は、電源を切ってリセットするだけで直る場合もあるので、試してみてください。
もし、リセットで直らなかった場合は業者に修理を依頼するようにしましょう。
また、発売から10年を越えると、順次部品の生産が終了していきます。
部品が無くなると修理も出来なくなるため、10年以上使われた製品、または10年以内でも不調が頻発する際は、エコキュートの買い替えも検討した方がよいでしょう。
エコキュートの買い替えをご検討の際は、是非エコ突撃隊にご連絡下さい。