オール電化

2021/07/18

オール電化とガス併用はどちらがおすすめ?それぞれの特徴とコストをご紹介

オール電化とガス併用はどちらがおすすめ?それぞれの特徴とコストをご紹介

注文住宅を建てるとき、オール電化がいいのかガス併用にしておいたほうがいいのか、悩む人は多いのではないでしょうか。建てた後で変更することも可能ですが、実際には大変なものです。決めてから後悔しないためにも、それぞれの特徴をあらかじめ理解しておく必要があります。

そこで、この記事では、オール電化とガス併用の特徴やメリットとデメリット、さらにコストの比較や選び方などについて紹介していきます。

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オール電化とガス併用の違い

どちらがお得なのか判断するには、オール電化とガス併用について正しい知識を持つことが必要です。
はじめに、それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介していきます。

オール電化の特徴とメリット・デメリット

オール電化とは、暖房などの空調や給湯をはじめ、キッチンなど住宅のあらゆる設備の熱源を電力でまかなうことをいいます。
ガスとの大きな違いは、エコキュートと呼ばれる給湯器の設置が必要なことです。
エコキュートとは電気を利用した給湯器の総称で、正確には「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」という呼び名があります。
オール電化では、調理器具としてガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使用します

オール電化のメリットは、ガスと比べると光熱費を節約しやすいことです。
これは、電気料金が安くなる夜間を利用してお湯や熱を作るためで、日中電気を使うよりも料金を抑えることができます
オール電化は、夜間に温めたお湯をエコキュートに溜めてから使います。
そのため、もし災害が起こってもただちにお湯が使えなくなる心配がありません。
エコキュートにお湯が溜まっていればそれを使うことができる点も大きなメリットです。
万が一災害で電気が止まっても、復旧が早い点もメリットでしょう。

また、コンロの火を使わないことで火災の心配が少なく、安全に調理できます
ガスを使わないことで二酸化炭素の発生を抑えることができ、環境にやさしい熱源といえます。
オール電化を導入すると、補助金の支給を受けることも可能です。
他にも、住宅ローンや税金などの面で優遇されることもあり、お得に使えるというメリットがあります

一方、デメリットとして考えられるのは、日中の電気料金が割高になる点です。
オール電化にすると夜間の料金が安くなる反面、日中は割高になります。
また、停電したときは調理も何もできなくなってしまいます。そして、もう一つのデメリットとは初期費用がかさみやすいことです。
オール電化は、エコキュートと蓄熱暖房器の設置費用だけでなく、設置箇所や設置する地面の補強費用も負担しなければなりません
もちろん、それらを設置するための場所も必要になります。

ガス併用の特徴とメリット・デメリット

ガス併用とは、電気だけでなくプロパンガスや都市ガスなども使って生活に必要な熱源を確保することをいいます。例えば、調理にはガスコンロを使い、空調は電気でまかなうといった住宅のことです。オール電化を導入していない一般的な住宅のほとんどは、ガス併用に該当します

ガス併用のメリットの一つは、必要なときに必要な量のお湯が使えることです。溜めたお湯を使うのとは違い、お湯が切れるという心配がありません導入する際のコストが低い点もメリットの一つでしょう。わざわざ専用の設備を設置する必要もなく、その分場所を確保せずに済むのはメリットです。プロパンガスならガスボンベを置く場所が必要ですが、小型のボンベもありますし、そもそもそれほど場所を取りません。都市ガスなら設置場所自体不要です。

一方、プロパンガスの場合はやや料金が高いのがデメリットになります。そのため、電気料金とガス料金を比較しながら使い分けるなど、家計管理が求められます。調理中は火を使うため、火災の危険についても配慮が必要です。また、都市ガスの場合は災害時の復旧に時間がかかりやすい点もデメリットです。都市ガスはガス料金が安いものの、導入のハードルが高いというデメリットもあります。導入するには、配管工事が整った地域でなければなりません。郊外など供給に対応していない地域も多く、その場合は料金が高めなプロパンガスを使うことになります

オール電化とガス併用のコストを比較!

オール電化とガス併用はコストの面でも大きな違いがあります。
そのため、どちらを選ぶかの判断に大きく影響するのではないでしょうか。
では、実際にどのように違うのか、初期費用と年間光熱費の2点から比較してみます。

初期費用

オール電化にするには、どこまで工事が必要になるかで初期費用には違いが出てきます。
まず、どのような住宅でも基本として必要になるのがIHクッキングヒーターとエコキュートの設置です。
この2点の本体価格、さらに工事費用を合算すると55〜100万円程度はかかります。
エコキュートは、3〜5名の家族なら本体は40〜50万円程度が相場です。ただし、家族人数がそれ以上になれば本体も大きなものが必要になります
さらに、ブレーカーなどオール電化に対応していないものがあれば交換しなければならず、その分の費用も加算されます。

一方、ガス併用の場合は給湯器とガスコンロの設置が必要です。
本体価格は機能やメーカーによってさまざまですが、工事費用と合わせると12〜53万円ほどで考えていいでしょう
初期費用でいえば、ガス併用は安いという印象を受けるかもしれません。
ただ、オール電化は国や自治体から補助金を受けることも可能です。
これは、オール電化が環境保護に役立つというのが理由で、多くの自治体で補助金制度が設けられています。
他にも、住宅ローンや税金などの優遇措置を受けられる場合もあります。実際には自治体などで変わってきますが、オール電化は自己負担を軽減することが可能です。

年間光熱費

初期費用も大切ですが、年間にかかる光熱費がどれくらいかかるか確認し、比較しておく必要もあります。
関西電力のホームページによれば、オール電化で家族4人以上で使った場合の1カ月当たりの電気料金は、平均で1万4914円です。
これを年間として考えると、単純に計算して17万9000円ほどになります。

ガス併用については、総務省のe-stat(政府統計の総合窓口)のデータから見ることができます。
e-statのホームページで公開されている2019年度の家計調査によれば、4人家族の1カ月当たりのガス料金は5129円、電気料金は1万1761円です。
合計すると1万6890円で、年間に換算すればおよそ20万3000円になります。
ただし、実際には気温や使用時間などに左右されますし、地域や家族構成で違いは出てきます。
それでも、一般的に考えればオール電化の方が年間数万円はお得に利用できる可能性は高いでしょう。
長く使えば使うほど、その差は大きくなります。

オール電化からガス併用への切り替えは可能?

生活スタイルやコスト面などを考えて、現在の熱源を変更したい人もいるかもしれません。
結論からいえば、オール電化とガス併用はどちらも後から切り替えることは可能です。
気になるなら、まずは試してから必要に応じて変更するという方法もあります。
もし、これから住宅の建設を予定している場合も、気になる方をまず試してみるといいでしょう。

ガス併用からオール電化へ切り替えを行うには、説明してきたようにオール電化に対応した設備の設置が必要です。
エコキュートやIHクッキングヒーターはもちろん、場合によってはブレーカーなどの交換も行います
また、オール電化からガス併用への切り替えを行うときは、ガス給湯器やガスコンロを設置します。
さらに、ガス管の引き込み工事も行うこともあります。実際に必要な工事は立地や住宅の状態によって変わってくるため、業者に相談してから検討することが賢明です。

オール電化とガス併用どちらを選ぶべき?

オール電化とガス併用どちらを選ぶべき?

説明してきたように、オール電化とガス併用ではそれぞれにメリットもデメリットもあります。どちらを選ぶかは家族構成やライフスタイル、好みなど自分たちの希望次第です。判断の目安としてあげるなら、オール電化は都市ガスが供給されていない地域の人に有利かもしれません。また、電気料金が高くなる日中は家にいない人もオール電化は向いているといえます。火をあまり使いたくない家庭もオール電化の方がいいでしょう。

例えば、小さな子どもや高齢者など火の扱いに不安を感じる場合などです。他にも、ペットを室内で放し飼いしている場合も、火の扱いが不安な要因になります。他には、月々の光熱費を節約したい人にもオール電化は向いているかもしれません。一方、ガス併用に向いているのは、いつでも好きなときにお湯をたっぷり使いたい人です。日中は自宅で過ごすことが多い人や初期費用を節約したい人も、ガス併用の方が向いています。

ライフスタイルに合わせてオール電化かガス併用かを決めよう

ライフスタイルに合わせてオール電化かガス併用かを決めよう

オール電化とガス併用で迷ったときは、ライフスタイルに合わせて考えると適切に判断できます。
しかし、長い目で見たときに月々の光熱費が安かったり住宅ローンや税金などの面で優遇されたりするなど、オール電化は魅力が多いのも事実です。
オール電化を検討するなら、価格が安いうえに施工実績も豊富な「エコ突撃隊」にまず相談してみましょう

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