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オール電化

2026/05/21

電気給湯器の電源が入らない場合は?確認すべきポイントや原因、対処法などを解説

エコキュートや電気温水器などの電気給湯器を利用していて電源が入らない場合は、「電源系統」か「本体・リモコン」の故障やトラブル、「環境要因」の何れかが考えられます。

原因によって対処法が異なるため、万が一の事態に備えて覚えておきましょう。

本記事では、電気給湯器の電源が入らない場合の確認すべきポイントや原因、対処法などをわかりやすく解説します。ぜひ最後まで、御覧ください。

電気給湯器の電源が入らない場合に最初に確認すべきポイント


電気給湯器の電源が入らないとき、慌てて業者に連絡する前に確認しておくべきポイントは、本体やコンセント周辺から水漏れ・焦げ臭さ・煙が発生しているかどうかです。

一口に「電気給湯器」といっても、空気熱を利用するエコキュート、電熱ヒーターで沸かす電気温水器、深夜電力型の温水器など複数の種類があり、機種によって確認すべき箇所が異なります。

例えば、エコキュートは200Vの高電圧で動作するため、本体やコンセント周辺から水漏れ・焦げ臭さ・煙が発生している状態で機器に触れると感電や火災の危険があります。

該当する症状があれば、自分で対処せず、すぐに電源ブレーカーを切ったうえで販売店またはメーカーへ連絡してください

異常がないことを確認できたら、最初のチェックとして「リモコンの状態」を確認しましょう。リモコンが消えているのか、それともリモコンは点いているのに反応しないのかで、原因の切り分けが大きく変わってきます。

リモコンが両方とも消えている場合

浴室リモコン・台所リモコンの両方が消灯しているなら、リモコン本体ではなく給湯器側への電源供給そのものに問題が生じている可能性が高いといえます。具体的にはブレーカーの遮断、コンセントの抜け、本体側の漏電遮断器の作動などです。

この場合は次の「電気給湯器の電源が入らない原因と対処法」で紹介する電源系統のチェックを上から順番に進めてください。

複数のリモコンが同時に消えるのは比較的わかりやすいサインなので、原因を一つずつ潰していけば改善するケースも少なくありません。

1台だけ消えている場合

浴室と台所のうち一方のリモコンだけが反応しないなら、そのリモコン本体または配線側の不具合が疑われます。まずは以下の手順を試してみてください。

  1. リモコンの「運転」スイッチを押す
  2. ブレーカーを一度オフにして1〜3分後にオンへ戻す(リセット操作)
  3. 反応しないリモコンが浴室側なら、水濡れや結露がないか目視確認する

以上を試しても改善しない場合は、リモコン本体の故障または配線の断線が考えられます。これらは自己対処が難しいため、メーカーや専門業者へ相談しましょう。

電源が入らなくなったがお湯は出る場合

電気給湯器はガス給湯器と異なり、貯湯式給湯器です。貯湯タンクユニットにお湯を溜めておき、必要に応じて水道水と混ぜ合わせて温度を下げてから、各所に給湯します。

そのため、リモコンの液晶表示が消えていてもタンク内に貯湯済みのお湯があれば、しばらくはお湯が出ます。

ただし、新たに沸き上げができていない状態なので、貯湯が尽きると水しか出なくなります。表示の異常自体は内部基板やリモコン配線の不具合が疑われるため、早めに業者へ相談してください

電気給湯器の電源が入らない原因と対処法

電気給湯器の電源トラブルは、原因を「電源系統」「本体・リモコン」「環境要因」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。電源系統とはブレーカーやコンセント、本体・リモコンとは内部基板や配線、環境要因とは停電や凍結などです。

ここでは発生頻度の高い順に8つの原因を紹介します。心当たりのあるものから確認していけば、業者を呼ばなくても解決するケースが見つかるかもしれません。

リモコンの電源がオフになっている・節電モードになっている

意外と多いのが、運転スイッチを押していないだけのケースです。引っ越し直後やブレーカー復旧後など、リモコンの「運転」がオフのままになっていることがあります。

加えて、機種によっては節電モード・省エネモードで一定時間操作がないと液晶表示が自動でオフになる仕様があります。これは故障ではなく省エネのための機能で、リモコンのいずれかのボタンを押すか、お湯を出すことで自動的に表示が復帰する仕組みです。

まずは運転スイッチを押し、液晶が点灯するか確認してみてください。これだけで解決すれば、修理は不要です。

ブレーカーが落ちている

家庭用分電盤には「主幹ブレーカー」「専用安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」の3種類があります。電気給湯器の電源トラブルでは、専用の安全ブレーカー(「給湯器」「温水器」などの表示があるもの)を最初に確認してください。

ブレーカーが落ちていた場合の対処手順は以下のとおりです。

  1. 落ちているブレーカーを完全に「切」へ下ろす
  2. 1〜3分待ってから「入」へ戻す
  3. リモコンが復帰するか確認する

注意したいのが「漏電ブレーカー」が落ちているケースです。漏電ブレーカーは漏電を検知して作動する安全装置のため、繰り返しオンに戻すのは危険です。再投入してすぐ落ちる場合は漏電の可能性が高く、自己判断せず専門業者へ連絡してください。

3種のブレーカーは分電盤に表示があるので、どれが落ちているかを必ず確認したうえで操作することが大切です。

電源コンセントが抜けている・緩んでいる

電気給湯器の電源は屋外のコンセントから取っている機種が多く、風雨や振動、外壁工事などをきっかけにコンセントが抜けたり緩んだりすることがあります。

例えば、エコキュートで広く採用されている「ねじ込み式コンセント」は、時計回りに回して固定する構造で、緩むと通電不良を起こします。プラグを奥まで差し込み、固定リングを時計回りに締め直してください。

ただし、機種によってはコンセント式ではなく屋内配線と直結している「直結配線タイプ」もあり、その場合はコンセントの抜き差しはできません。

また、コンセント周辺に水漏れや焦げ臭さがある場合は、感電・火災のリスクがあるため触らずに業者へ連絡しましょう。

停電・落雷の影響

停電が発生したあと、電力が復旧してもリモコンが点かないことがあります。これは停電中の電圧変動や、内部マイコンの保護動作によるものです。多くの機種では、ブレーカーを一度オフにしてから数分後にオンへ戻すことで復帰します。

落雷後については、まず取扱説明書に従ったリセット操作を試してください。コンセント式の機種に限り、コンセントを一度抜いて数秒待ってから差し直す方法も有効です。ただし、雷サージで内部基板が損傷していると、リセットしても復旧しません

また、一部機種では停電やブレーカー落ち後に時計設定がリセットされ、時刻を再設定するまで沸き上げ運転が始まらない仕様になっています。詳細はメーカーや機種で差があるため、ご使用中の取扱説明書をご確認ください。

エコキュートの漏電遮断器が落ちている

エコキュート特有の確認ポイントとして見落とせないのが、貯湯タンクユニット側に取り付けられた「漏電遮断器」です。分電盤のブレーカーとは別に、貯湯タンク内部の電装ボックスに専用の漏電遮断器が設けられています。

確認手順は次のとおりです。

  1. 貯湯タンク前面の操作パネル扉(または点検口)を開ける
  2. 電装ボックス内の漏電遮断器を確認する
  3. レバーが「切」になっていれば「入」へ戻す

戻してすぐに再び落ちる場合は、内部での漏電が強く疑われます。エコキュートは200Vの高電圧で動作するため、漏電状態のまま無理にオンへ戻し続けると感電や火災につながりかねません。自己対処はせず、必ず専門業者に点検を依頼してください。

配管の凍結

外気温が0℃を下回る冬の朝、配管内の水が凍結すると給湯器が安全のために運転を停止し、結果としてリモコンにエラー表示や電源異常が出ることがあります。

対処の基本は自然解凍を待つことです。気温の上昇とともに凍結が解ければ、自然に復旧します。急ぐ場合は、配管にぬるま湯(30〜40℃程度)を布越しにゆっくりかける方法もあります。

ただし、熱湯を直接かけるのは厳禁です。配管や継手が急激な温度差で破損し、解凍後に水漏れする原因になります。解凍後も動作しない場合や、配管から水が漏れる場合は、すぐに業者へ連絡してください。

リモコンの配線抜け・断線

経年劣化や地震、リフォーム工事の影響などで、本体とリモコンをつなぐ配線が外れたり断線したりすることがあります。特定のリモコンだけが反応しない、特定のリモコンだけ表示が不安定といった症状が出ているなら、配線側の不具合を疑いましょう。

配線の修理や交換は、内部の電装系を触る作業のため自己対処はできません。リモコンユニット自体の交換が必要なケースもあるため、メーカーまたは販売店へ連絡してください。

本体の経年劣化・故障

ここまでの確認で改善しない場合、本体内部の電装基板や電源回路など、主要部品の劣化・故障が疑われます。

電気給湯器の寿命目安は次のとおりです。

  • エコキュート:10〜15年(ヒートポンプユニットは5〜15年が目安)
  • 電気温水器:10〜15年(設計標準使用期間は10年が一般的)

リモコンにエラーコードが表示されている場合は、その内容をメモしておくと修理依頼時にスムーズです。

エラーコードが表示されている場合の確認方法

リモコンに「H〇〇」「U〇〇」「F〇〇」といった英数字が表示されているなら、それは給湯器が自己診断機能で検知した異常を知らせるエラーコードです。原因の特定に直結する重要な情報なので、業者へ連絡する前に必ず控えておきましょう

電源系トラブルに関連する代表的なエラーコード例は以下のとおりです。

メーカー 電源系の代表的なコード例 主な意味
パナソニック H・F系統(H15、H94、F11など) 基板・センサー・通信異常など
三菱電機 U22、U55、H系統 断水・温度異常・通信異常など
ダイキン H系統、U系統 電源・通信異常など
コロナ・日立 H系統など 機種により異なる

注意点として、エラーコードの意味はメーカーや機種、製造年によって異なります。同じ「H15」でもシリーズが違えば指す不具合が変わることがあるため、必ずご使用中の機種の取扱説明書、もしくはメーカー公式サイトで正確な意味を確認してください。

なお、エラーコードが表示されていなくても、異音・異臭・水漏れ・湯温の異常などがあれば、放置せずに業者へ点検を依頼することをおすすめします。

自分で対処できる?業者に頼むべき症状の見分け方

電源トラブルには「自分で対処できるもの」と「業者対応が必要なもの」があります。判断を誤って自己対処すると、状況を悪化させたり感電などの事故につながったりするため、症状の切り分けが重要です。

対応区分 該当する症状
自己対処が
可能
リモコンの運転オフ
節電モード
コンセント抜け
通常のブレーカー落ち
停電後の再起動
業者へ依頼 漏電ブレーカーが繰り返し落ちる
水漏れ
焦げ臭さ
落雷後に復旧しない
リモコン配線の断線
10年以上使用後の故障

迷ったときの基準として、「同じ操作を繰り返しても症状が再発する」「異常な臭い・音・水漏れがある」「使用年数が10年を超えている」のいずれかに該当するなら、業者対応へ切り替えるのが賢明です。

やってはいけないNG行動

電源トラブルへの対応で、絶対に避けるべき行動をまとめました。

避けるべき行動 理由
水漏れ・焦げ臭さがある状態でコンセントを抜き差しする 感電・火災・ショートの危険があります
漏電ブレーカーが落ちているのに繰り返しオンに戻す 漏電状態のまま通電すると、より大きな事故の引き金になります
給湯器の内部を分解・修理する 内部の電気工事は電気工事士の資格が必要で、無資格者の作業は法令違反です
凍結した配管に熱湯をかける 配管が破損して水漏れ被害が拡大します

特にエコキュートは200Vの高電圧で動作するため、家庭用100V機器よりも事故時のリスクが大きい点を意識してください。少しでも不安があれば、業者に任せるのが最も安全です。

修理するべき?交換するべき?費用と判断基準


電源トラブルの原因が部品故障とわかったとき、多くの方が悩むのが「修理か交換か」の判断です。費用と使用年数の両面から見ていきましょう。

修理・交換費用の目安

代表的な修理・交換費用の相場をまとめました。あくまで目安で、メーカー・型番・地域・業者によって変動します。

項目 費用相場の
目安
リモコン交換 10,000〜50,000円程度
電装基板
交換
30,000〜80,000円程度
ヒートポンプ
関連修理
50,000〜180,000円程度
貯湯タンク
水漏れ修理
30,000〜160,000円程度
エコキュート
本体交換(工事費込み)
350,000〜600,000円程度
電気温水器
本体交換(工事費込み)
250,000〜500,000円程度

これらに加えて、メーカー修理では出張費・診断料として5,000〜15,000円程度が別途かかるのが一般的です。

なお、保証期間内であれば無償または低価格で修理できる可能性があります。購入時の保証書を確認し、まずはメーカーや販売店に連絡してみてください。

交換を検討すべき判断基準

次のいずれかに当てはまるなら、修理よりも本体交換のほうが長期的にお得になるケースが多いといえます。

  • 使用年数が10年を超えている
  • 修理見積もりが本体価格の半額を超える
  • 短期間に複数箇所で故障を繰り返している
  • 貯湯タンクの腐食や水漏れが見つかった
  • メーカーの補修部品供給期間(製造打ち切り後10年が目安)が終了している

加えて、新しいエコキュートへ交換すれば省エネ性能の向上による電気代削減が期待でき、国の「給湯省エネ2026事業」を活用すれば1台あたり7万円〜最大14万円程度の補助金(性能加算・撤去加算を含む)が受けられる可能性があります。

つまり、10年以上経過しているエコキュートが故障した場合は、補助金を活用して買い替えたほうがお得になる可能性があります。

なお、補助金は予算上限に達し次第終了するため、検討中なら早めに見積もりを取るとよいでしょう。

業者・メーカーへ連絡する前に手元に用意しておく情報

修理依頼の電話で「型番は?」「症状は?」と聞かれて慌てないように、事前に情報をまとめておくとスムーズです。連絡前に揃えておきたい情報は以下のとおりです。

情報 概要
メーカー名・
型番
本体側面または前面の銘板シールに記載されています。エコキュートなら貯湯タンクユニット、電気温水器なら本体側面が一般的です
製造年 銘板シールに記載されています。型番の末尾に製造年を示す記号が含まれている機種もあります
表示されている
エラーコード
消える前にスマートフォンで写真を撮っておくと確実です
症状の詳細 いつから・どんな状況で発生したか、リモコンは全台か1台かなど、具体的に伝えられるよう整理しておきましょう
保証書の有無 保証期間内なら無償修理の可能性があります

なお、賃貸住宅の場合は、メーカーや業者へ連絡する前に、まず管理会社またはオーナーへ報告してください。設備の修理費用負担や業者指定が決まっている場合があり、勝手に手配するとトラブルになります。

また、居住者の過失でない経年劣化や故障の場合、設備の修繕は貸主(オーナー)負担になるのが一般的です。

ただし、契約内容によって異なるため、まず管理会社や大家さんへ連絡し、業者手配や費用負担について確認してください。

電気給湯器の電源トラブルを防ぐ予防策と日常メンテナンス

電気給湯器は突然のトラブルで生活に大きな影響が出る設備です。日頃のちょっとしたチェックとメンテナンスで、トラブル発生のリスクを下げ、寿命を延ばすことができます。

予防策として効果的なのは次のような取り組みです。

情報 概要
コンセント・
配線の
目視確認
年に数回、コンセントの緩み、配線の腐食、本体周辺の水濡れがないかチェックしましょう。早期発見できれば被害が小さく済みます
冬場の
凍結対策
気温が下がる前に、配管の保温材に破れや劣化がないか確認し、凍結防止ヒーターが装備されている機種は動作確認をしておきます
異常の
早期対処
ブレーカーが頻繁に落ちる、リモコン表示が時々消える、運転音が大きくなったといった変化は故障の前兆です。様子見せず、早めに点検を依頼しましょう
定期点検の
活用
パナソニックは3年に1回(10年目以降は毎年)の定期点検を推奨しており、他メーカーも有料の延長保証や定期点検サービスを用意しています。費用目安は1〜2万円程度です
計画的な
買い替え
10年以上使用しているなら、突然壊れる前に補助金を活用した買い替えを検討するのも一つの方法です

特に「ブレーカーが何度も落ちる」「お湯の温度が不安定」といった症状は、内部で部品が劣化しているサインです。完全に壊れてからの交換は、入浴できない日が発生したり、緊急対応で割高になったりするデメリットがあるため、早めに対処しましょう。

まとめ

以上が、電気給湯器の電源が入らない場合の解説になります。電気給湯器の電源が入らないとき、確認すべき手順は主に以下の通りです。

  • リモコンの運転スイッチ・節電モード状態を確認
  • 分電盤の専用ブレーカー・漏電ブレーカーを確認
  • 屋外コンセントの抜け・緩みを確認(直結配線タイプは除く)
  • 貯湯タンクユニット内の漏電遮断器を確認
  • エラーコードの有無を確認し、控えておく
  • 改善しなければメーカー・業者へ連絡

また、本体やコンセント周辺に水漏れ・焦げ臭さ・煙がある場合は、自己対処せずブレーカーを切って業者を呼んでください。エコキュートは200Vの高電圧で動作しており、無理な対応は感電や火災の危険を伴います。

電源が入らない原因の多くは、ブレーカー落ち、コンセント抜け、リセット忘れなど、基本のチェックで解決できるものです。慌てずに今回紹介した手順を試してみて、改善しない場合は早めに専門家へ相談しましょう

また、10年以上使用しているなら、補助金を活用した交換も視野に入れて検討するのがおすすめです。

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