オール電化
2026/10/28
エコキュートはローンとリースどっちがお得?総額・メリット・補助金の違いを比較

エコキュートの交換には、本体代と工事費を合わせて数十万円の費用がかかります。給湯器は故障をきっかけに急いで交換するケースも多く、まとまった資金を一度に用意するのが難しいと感じる人も少なくありません。
こうした負担を分散する方法として検討されるのが、ローンを組んで購入する方法と、リースで借りる方法です。どちらも月々の支払いで導入できる点は同じですが、月額の安さだけで選ぶと、契約期間全体で支払う総額に思わぬ差が生じかねません。
本記事では、ローンとリースの違いや総額の比較、それぞれのメリット・デメリット、補助金の扱いまでを整理し、自分に合った支払い方法の選び方を解説します。
エコキュートのローンとリースの違い

エコキュートの導入費用を月々に分けて支払う方法として、代表的なのがローンとリースです。毎月一定額を支払う点は共通していても、契約の仕組みは根本から異なります。
ローンは、エコキュートを購入し、その代金を金融機関や信販会社へ分割で返済していく方法です。返済を終えれば支払いはなくなり、機器はそのまま使い続けられます。
一方のリースは、リース会社が所有するエコキュートを、月額料金を払って借りる契約です。契約期間は10年前後に設定されたサービスが中心となっています。
短期間だけ借りて不要になれば返却できるレンタルと違い、長期間の利用を前提としている点がリースの大きな特徴といえます。
両者の主な違いは、以下の表のとおりです。
| 項目 | ローン | リース |
|---|---|---|
| 所有権 | 購入するため最終的に利用者のものになる | 契約期間中はリース会社のもの |
| 初期費用 | 頭金なしでも利用できる | 0円のプランが中心 |
| 月々の支払い | 借入額と利息の返済 | 本体代・工事費・保証費などを含むリース料 |
| 契約期間 | 借入先の範囲内で返済期間を選べる | 10年前後が中心 |
| 故障時の対応 | メーカー保証期間内は無償、以降は自己負担(延長保証加入時を除く) | 保証範囲内の修理はリース料に含まれる |
| 途中解約 | 一括返済で完了できる | 原則不可 |
両者の差は、突き詰めると機器の所有者が誰かという点に行き着きます。ローンで購入した機器は利用者自身の持ち物となるため、延長保証を付けるかどうかや返済期間を自分の判断で決められるのが特徴です。
一方のリースでは、所有者であるリース会社が保証や修理の窓口となり、利用者は契約条件に沿って機器を使う立場にとどまります。なお、ショッピングローンでは完済まで所有権を信販会社に残す契約が一般的ですが、日常の使用には影響しません。
エコキュートのローンとリースの総額比較

ローンとリースはどちらも月々の支払いで導入できるため、月額の安さに目が向きやすい方法といえます。
しかし、支払い期間や月額に含まれる費用がそれぞれ異なるため、比較の基準にすべきなのは契約期間全体の総支払額です。ここでは、同じ10年間を前提として両者の総額を試算していきます。
リースの月額と総額の考え方
リースの月額料金は、機種の機能やタンク容量、既存の給湯器の種類に応じた工事内容によって決まります。一般的な370Lクラスでは、月5,000〜7,000円前後に設定されたサービスが中心です。
総額は「月額×契約期間」で求められ、月6,000円で10年契約なら72万円に達します。この金額には本体代や標準工事費に加え、保証費まで含まれるプランが多いため、単純に本体の購入価格と比べるのは適切ではありません。
ローンで購入した場合の月額と総額
ローンの場合、総額は「購入価格+利息」で決まります。370Lのフルオートタイプを工事費込み50万円で購入し、全額を10年ローンで支払うと仮定した試算は以下のとおりです。
| 金利(年) | 月々の返済額 | 10年間の総支払額 |
|---|---|---|
| 2% | 約4,600円 | 約55万円 |
| 4% | 約5,060円 | 約61万円 |
金利が2ポイント違うだけで、総額には約6万円の差が生じます。借入期間を短くすれば利息は減るものの、そのぶん月々の負担が重くなるため、無理のない返済額とのバランスで期間を選ぶことが重要です。
保証費用をそろえて比較する
リースの月額には保証費が含まれていることが多いため、ローン側にもメーカーの10年延長保証(3万円前後)の費用を加えると、条件をそろえた比較ができます。その結果は以下のとおりです。
| 支払い方法 | 月々の支払い | 10年間の総支払額 |
|---|---|---|
| リース(月6,000円) | 6,000円 | 72万円 |
| ローン(年2%)+延長保証 | 約4,600円 | 約58万円 |
| ローン(年4%)+延長保証 | 約5,060円 | 約64万円 |
なお、延長保証料は購入時の一括払いとして総額のみに加算しています。この試算では、金利4%の場合でもローン購入のほうが8万円ほど総額を抑えられる結果となりました。
ただし、両者の保証範囲が同じとは限りません。メーカーの延長保証は自然災害による故障を対象外としているのに対し、リースには風水害や落雷による故障まで保証するプランもあります。また、購入価格やリース料金は販売店・サービスごとの差が大きいため、実際に検討する際は見積もりをもとに同じ条件で総額を計算することが欠かせません。
エコキュートをリースするメリット
リースには、総支払額とは別の観点で、導入時や使用中の負担を軽くできる利点があります。メリットは主に以下のとおりです。
- まとまった初期費用なしで導入できる
- 保証対象の故障なら修理費がかからない
- 月々の支払額が一定で家計管理がしやすい
- 契約満了後に機器を譲り受けられるプランがある
最大の利点は、本体の購入費や工事費をまとめて用意しなくても導入できることです。標準工事の範囲に収まれば初期費用0円で設置できるため、給湯器が突然故障して急いで交換したいのに手元資金が足りない、といった場面でも対応しやすくなります。
ただし、基礎の新設や配管の延長など標準外の工事が必要な場合は、別途費用を求められる点に注意が必要です。
また、契約期間中は、保証対象となる故障であれば修理費がリース料に含まれています。
エコキュートはヒートポンプユニットや基板の故障で修理費が10万円を超えるケースもあるため、予期せぬ出費を避けられる安心感は小さくありません。もっとも、使用者の故意や過失による破損は保証の対象外です。
さらに、月額料金は契約時に確定し、その後の物価や金利の変動に左右されません。毎月の支出額が決まっているため、長期的な家計の見通しを立てやすいのも利点といえます。
電力会社が提供するサービスではリース料が電気料金とまとめて請求されるものもあり、支払いの管理を一本化できます。
契約満了後の扱いはサービスごとに異なり、なかでも機器を無償で譲り受けられるプランは、長く使いたい人にとって魅力的です。譲渡後はリース料の支払いがなくなり、自分の機器として使い続けられます。
一方、満了時に買い取るか割安な料金で再リースするかを選ぶサービスもあるため、契約前に満了後の条件を確かめておくことが大切です。
エコキュートをリースするデメリット・注意点
リースには導入のしやすさがある反面、長期契約という性質上、避けられない制約もあります。デメリットや注意点は主に以下のとおりです。
- 購入より総額が高くなりやすい
- 原則として途中解約できない
- 選べる機種やメーカーが限られる
- 電力会社との電気契約が条件になるサービスがある
- 利用条件と審査がある
試算のとおり、リース料には本体代や工事費に加えて金利や手数料、保証費が上乗せされているため、10年間の総額は購入より高くなりやすい傾向にあります。初期費用がかからない手軽さと引き換えに、長期的な負担が増える点は理解しておきたいところです。
リース料は契約期間を通して利用することを前提に設定されているため、原則として途中解約はできません。やむを得ず解約する場合は、残りの期間分のリース料を一括で精算するよう求められるのが一般的です。
引っ越しや建て替えで機器を使わなくなる場合も解約の扱いとなるので、10年以内に住まいが変わる可能性がある人は、契約前に中途解約時の条件を確認しておく必要があります。
リース会社が扱う機種は、特定のメーカーや標準的なグレードに絞られていることが少なくありません。高機能な上位機種や、設置環境に合わせた特殊仕様の機種を希望する場合は、リースの対応機種に含まれているかを事前に確かめておくことが大切です。
電力会社系のリースでは、その電力会社と電気契約を結んでいることが利用条件となるサービスもあります。将来的に電力会社の乗り換えを考えている人は、契約期間中の電気契約に関する条件をあらかじめ確認しておくことが欠かせません。
さらに、サービスによっては申込時の年齢に上限が設けられていたり、住宅の所有者本人かその親族であることが求められたりします。リース会社による審査もあり、結果によっては契約できない点も押さえておきましょう。
エコキュートをローンで購入するメリット
ローンには金利がかかる一方で、購入という形をとるからこそ得られる自由度の高さに強みがあります。メリットは主に以下のとおりです。
- 機種やメーカー、購入先を自由に選べる
- 返済期間を自分で決められる
- 繰上げ返済で利息を減らせる
購入であれば、メーカーやグレード、タンク容量を幅広い選択肢から比較し、住まいや家族構成に合った1台を選べます。
購入先も自由に決められるため、複数の販売店から見積もりを取り、工事費込みの価格や保証内容を比べたうえで依頼先を絞り込むことも可能です。電気の契約先に関する条件もないので、電力会社は機器とは切り離して選べます。
返済期間は借入先が定める範囲内で設定でき、家計の状況に合わせて月々の負担額を調整できる点も見逃せません。エコキュートの寿命は10〜15年程度とされるため、例えば5年で返済を終えれば、残りの期間は支払いのない状態で使い続けることが可能です。
さらに、手元資金に余裕ができた段階で繰上げ返済をすれば、残りの元金にかかる利息を減らせます。銀行のリフォームローンには手数料無料で一部繰上げ返済に対応した商品もあり、返済の途中でも総額を圧縮しやすい仕組みです。
エコキュートをローンで購入するデメリット・注意点
ローンは自由度が高い反面、お金を借りる以上は避けられない負担や手続きもあります。デメリットや注意点は主に以下のとおりです。
- 一括払いより総額が増える
- 審査に通らないと利用できない
- メーカー保証が切れた後の修理費は自己負担になる
ローンで支払う場合は、購入価格とは別に利息の負担が生じる点を踏まえておかなければなりません。
総額比較と同じく50万円を10年で借りる条件では、利息の合計は年2%で約5万円、年4%では約11万円に上ります。借入額が大きく返済期間が長いほど、利息は膨らんでいく仕組みです。
ローンを利用するには借入先の審査を通過する必要があり、年収や勤続年数、過去の借入や返済の状況などが確認されます。審査の結果によっては希望額を借りられなかったり、利用自体を断られたりすることもあるため、工事の日程に余裕をもって申し込むようにしましょう。
購入したエコキュートの無償修理はメーカー保証の範囲に限られ、その期間は本体やリモコンが1〜2年、冷媒回路が3年、タンクが5年程度と部位ごとに定められているのが一般的です。
期間を過ぎた後の修理費は全額自己負担となり、ヒートポンプユニットなどの故障は高額になりやすいため、返済中に修理費が重なると家計を圧迫しかねません。延長保証への加入も含め、購入時に故障への備えを考えておくことが大切です。
エコキュートの購入に使えるローンの種類
エコキュートの購入代金を分割で支払う方法は、借入先や申し込み方によっていくつかの種類に分かれています。金利の水準や手続きの手間、選べる支払い回数はそれぞれ異なり、主な違いは以下の表のとおりです。
| 種類 | 金利の目安 | 申し込みの窓口 | 支払い回数・期間 |
|---|---|---|---|
| 銀行・信用金庫のリフォームローン | 年2〜5%程度 | 金融機関へ自分で申し込む | 最長10〜20年程度 |
| 信販会社のショッピングローン | 無金利〜年数%(販売店ごとに異なる) | 販売店 | 商品により最長180回程度 |
| クレジットカード払い | 3回以上の分割は実質年率15%前後 | 新たな申し込みは不要 | カード会社が定める回数まで |
それぞれ、順番に解説します。
銀行・信用金庫のリフォームローン
銀行や信用金庫のリフォームローンは、住宅設備の購入や工事に使いみちを限定したローンで、数十万円規模の借入では担保や保証人が不要な無担保型が中心です。使いみちを限定している分、フリーローンなど目的を問わないローンより金利が低めに設定されています。
一方で、申し込みは自分で行う必要があり、工事の見積書や本人確認書類、収入を証明する書類などをそろえなければなりません。Webで手続きが完結する商品も増えていますが、本審査の結果が出るまでに数日から1週間程度を要する場合もあります。
信販会社のショッピングローン
ショッピングローンは、販売店が提携する信販会社を通じて分割払いを組む方法です。販売店が申し込みの窓口となるため、見積もりから契約までを1か所で済ませられ、自分で金融機関を探す手間がかかりません。
金利は販売店と信販会社の取り決めによって決まり、家電量販店などでは販売店が手数料を負担する無金利プランが用意されていることもあります。ただし、無金利でも本体価格や工事費が相場より高ければ総額は膨らむため、複数の販売店で見積もりを比べる視点が欠かせません。
申し込みから工事までの流れは、主に以下のとおりです。
- 販売店で見積もりを取る
- 申込書を記入する
- 販売店から信販会社へ審査を依頼する
- 信販会社から本人確認の連絡を受ける
- 審査結果の通知後に契約・工事を行う
利用者が行うのは申込書の記入と確認の電話への対応が中心で、信販会社とのやり取りの多くは販売店が進めてくれます。審査結果は早ければ当日から数日で通知されるため、比較的スムーズに工事の日程を組めるのも利点です。
クレジットカード払い
手持ちのクレジットカードで支払う方法は、新たな申込書や審査が不要で、最も手軽に分割払いを利用できます。ただし、3回以上の分割払いには実質年率15%前後の手数料がかかるのが一般的で、リフォームローンやショッピングローンと比べて負担が重くなりがちです。
2回払いなら手数料がかからないカードが多いものの、販売店によっては2回払いや分割払い自体に対応していないため、事前の確認が欠かせません。
また、利用可能枠を超える金額は支払えず、数十万円規模の支払いでは枠が不足するケースもあります。その場合は、カード会社に一時的な増枠を申請しておきましょう。
エコキュートの補助金はローン・リースどちらでも使える?
エコキュートの導入には国の「給湯省エネ2026事業」の補助金を活用でき、支払い方法がローンでもリースでも、要件を満たせば補助の対象です。
ただし、申請の区分や補助金の受け取り方は購入とリースで異なるため、仕組みを押さえておく必要があります。補助額は機種の性能や撤去する機器によって決まり、主な内容は以下のとおりです。
| 区分 | 補助額 |
|---|---|
| 基本額 | 7万円/台 |
| 性能加算の要件を満たす機種 | 10万円/台 |
| 電気温水器の撤去 | 2万円/台を加算 |
| 電気蓄熱暖房機の撤去 | 4万円/台を加算(2台まで) |
撤去加算は、既存の給湯器が電気温水器の場合などに上乗せされるもので、エコキュートからエコキュートへの交換は加算の対象になりません。
申請は、事務局に登録された「給湯省エネ事業者」が利用者に代わって行い、補助金も事業者を通じて還元されます。購入とリースの違いは以下のとおりです。
| 項目 | 購入(ローン含む) | リース |
|---|---|---|
| 申請区分 | 購入・工事タイプ | リース利用タイプ |
| 申請する事業者 | 施工業者・販売事業者 | リース事業者 |
| 共通の条件 | 事務局に登録された対象製品(新品)を設置する | 事務局に登録された対象製品(新品)を設置する |
| 固有の条件 | 給湯省エネ事業者と工事契約を結ぶ | 6年以上のリース期間が設定されている |
| 還元方法 | 契約代金への充当または現金 | 契約代金への充当または現金(一定期間リース料と相殺する形を含む) |
ローンで購入する場合は、支払い方法に関係なく購入・工事タイプとして扱われ、補助金は工事代金から差し引かれるか、後日現金で受け取る形になります。リースで補助の対象となるのは、給湯器の法定耐用年数である6年以上の契約だけです。
いずれの場合も、交付申請は予算上限に達した時点で締め切られ、遅くとも2026年12月31日で受付が終了します。2026年9月末時点で予算の半分近くが申請済みとなっているため、早めの検討が得策です。
エコキュートはローンとリースどちらを選ぶべき?
ローンとリースのどちらが適しているかは、住まいの予定や資金の状況、故障への備え方によって変わります。重視するポイント別に向いている支払い方法を整理すると、以下のとおりです。
| 重視すること | 向いている支払い方法 |
|---|---|
| 同じ家に長く住む予定がある | ローン購入 |
| 機種や購入先を自由に選びたい | ローン購入 |
| 総支払額を抑えたい | ローン購入 |
| 修理費を含めて毎月の出費を一定にしたい | リース |
| 自然災害による故障にも備えたい | リース(対応プランの場合) |
| 電気料金とまとめて支払いを管理したい | リース(電力会社系の場合) |
10年以上同じ家に住み続けるなら、完済後の支払いがなくなるローン購入は、使う期間が長いほど費用面で有利になりやすい選択です。一方、故障時の出費を極力なくして家計を一定に保ちたい人には、保証が月額に組み込まれたリースが適しています。
ローン購入を選ぶ場合は、メーカーの延長保証を付けることで、リースの強みである長期保証に近い安心感を得られます。
加えて見落としやすいのが工事保証で、配管の接続不良など施工が原因の不具合はメーカー保証の対象外となるため、販売店独自の保証があるかを確認しておくことが大切です。
エコ突撃隊では、メーカー保証とは別に、機器を10年間保証する長期保証を有料でご用意しています。自社施工の不具合が原因で機器が破損・損傷した場合も工事保証の対象となるため、設置後も安心して使い続けられる体制です。
まとめ
以上が、エコキュートのローンとリースの違いの解説になります。総支払額を重視する場合は低金利のローン購入が有力な選択肢ですが、金利や延長保証を含めた総額で比較することが欠かせません。
ローンは購入して代金を分割で返済する方法、リースは機器を借りて月額料金を払う方法であり、所有の仕組みの違いが保証や解約の条件にも表れます。
リースは初期費用ゼロや保証込みの手軽さが魅力である反面、途中解約や機種選びの自由度が低い点に注意が必要です。なお、給湯省エネ2026事業の補助金はどちらの方法でも要件を満たせば利用できるため、予算の状況も確認しながら早めに検討を進めましょう。
「エコ突撃隊」では、メーカー正規品を低価格で販売しております。経験豊富なスタッフが対応いたしますので、エコキュートの交換をご検討中の方はぜひご相談ください。






銀行振込・ローン













