蓄電池
2022/07/31
ニチコンの蓄電池の特徴は?機能やおすすめのニチコン蓄電池を紹介
ニチコンは家庭用蓄電池の分野ではシェアトップを争っているメーカーです。電気を蓄える機器の開発や製造に関して高い技術力を持っているので、高性能な蓄電池を販売しています。
そこで今回は、ニチコンの蓄電池の特徴を解説します。販売している蓄電池のタイプや機能、おすすめのニチコン蓄電池を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ニチコンとは?
ニチコンは京都府に本社を置くメーカーです。主に電気を蓄えるコンデンサの開発や製造、販売をしており、「電子機器用コンデンサ」「回路製品」「電力・機器用コンデンサ」などの分野では材料開発から一貫した研究開発体制を構築しています。
家庭用蓄電池の分野では高い評価を獲得しており、性能が優れた蓄電池を販売しています。そのため、ニチコンは家庭用蓄電池を探している方におすすめのメーカーです。
ニチコンの蓄電池の特徴は?
ニチコンの蓄電池の主な特徴は性能が高いことです。他メーカーの蓄電池に比べて性能や機能性に優れており、主力シリーズは停電時でも5.9kKAの高出力なので、停電時でも日常通りの生活を送ることができます。
また、ニチコンの蓄電池は耐久性に優れているのもポイントです。寒さの厳しい地域でも設置可能で、蓄電池の寿命が15年と他メーカーの商品よりも長く設定されています。蓄電池を長期間使いたい方はニチコンの蓄電池を検討してみましょう。
ただし、ニチコンの蓄電池は10kWh以上の製品が比較的多いです。そのため、蓄電池のサイズは大きく、主に屋外設置向けの商品となっています。室内に置けるようなコンパクトな蓄電池が欲しい方は、別のメーカーの商品がおすすめです。
ニチコンの蓄電池のラインナップは?
ニチコンの蓄電池は4つの種類に分かれています。
種類 | 概要 |
---|---|
トライブリッド | 蓄電池と太陽光発電システム、電気自動車の3つを連携させるシステムがセットになっている |
ハイブリッド | 蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナーが一台にまとまっている |
単機能 | 蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナーが別々になっている |
ポータブル | 太陽光発電システムとは連携しない蓄電池 |
トライブリッドとは、蓄電池と太陽光発電システム、電気自動車の3つを連携させるシステムがセットになっている、ニチコン独自の蓄電池システムです。ハイブリッド蓄電池システムにV2Hスタンド&V2Hポッドが付属しており、電気自動車から住宅に給電することができます。
ハイブリッドは蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナーが一台にまとまっている蓄電池システムです。
パワーコンディショナーとは、太陽光発電システムが発電した電力や電力会社から購入した電気を住宅や蓄電池に使用できるように変換するための機器です。ハイブリッドはパワーコンディショナーが一台にまとまっているので、変換ロスを抑えることができるなどのメリットがあります。
一方、単機能は蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナーが別々になっている蓄電池システムです。パワーコンディショナーが別々のため、変換ロスをハイブリッドほど抑えることはできませんが、既存の太陽光発電システムに蓄電池を後付けできるメリットがあります。
ポータブルは太陽光発電システムとの連携ができない蓄電池システムです。電気は電力会社から購入して充電することになりますが、他の蓄電池に比べて導入費用が安いので、コストパフォーマンスにこだわる方におすすめです。
ニチコンで販売している4種類の蓄電池を順番に解説します。
ニチコンのトライブリッドタイプの蓄電池
ニチコンではトライブリッド蓄電システムとして「ESS-T3シリーズ」を販売しています。ESS-T3シリーズの構成は以下のとおりです。
- トライブリッドパワコン
- 蓄電池ユニット
- 2Hstand&V2Hポッド
- リモコン
ESS-T3シリーズのパワコンは連係出力5.9kW、自立出力5.9kVAとパワフルな出力を実現しています。全負荷対応型で200V家電に対応しているので、停電時にすべての部屋に給電が可能で、IHクッキングヒーターやエアコンなどの家電製品も動かすことが可能です。
蓄電容量は4.9kWhと7.4kWhの2種類があり、組み合わせることで9.9kWhと14.9kWhに増やすことができます。また、V2Hに対応しているので、電気自動車へのハイスピード充電や、電気自動車から住宅への給電を行えます。
ニチコンのESS-T3シリーズは、これから太陽光発電システムを導入し、電気自動車を購入している、あるいは購入する予定のある方におすすめの蓄電池システムです。
ニチコンのハイブリッドタイプ
ニチコンではハイブリッド蓄電池システムとして、「ESS-H2シリーズ」を販売しています。屋外に設置するタイプで、蓄電容量が大容量の12kWhとなっています。
自立出力5.9kVAと他メーカーの蓄電池に比べると高出力なので、停電時でも多くの家電製品を動かすことができます。また、売電を優先した経済モードや自家消費を優先したグリーンモードなどを搭載しているため、FIT期間が終わった後にも対応可能です。
本商品は寒さの酷い地域や日差しを浴びやすい南側に設置できる蓄電池です。自然災害補償が10年、本体保証が15年と長期保証が付いているのも魅力的なポイントになります。
ハイブリッドタイプの蓄電池なので、これから太陽光発電システムを導入しようと考えている方におすすめの商品です。
ニチコンの単機能タイプ
ニチコンでは単機能タイプの蓄電池値システムとして、次の商品を販売しています。
概要 | |
---|---|
ESS-U4X1 | 全負荷対応型で蓄電容量が最大16.6kWh V2Hシステムと連携可能 |
ESS-U4M1 | 全負荷対応型で蓄電容量が最大11.1kWh V2Hシステムと連携可能 |
ESS-U2X1 | 全負荷対応型で蓄電容量が最大16.6kWh 自立出力はESS-U4X1よりも低いフラグシップも出る |
ESS-U2M | 災害対策に特化したモデル |
ESS-U2L | 太陽光発電を有効に活用できるモデル |
ESS-U3S | 超小型で軽量なので設置しやすいモデル |
ニチコンの単機能タイプの蓄電池は、全負荷対応型でどんな状況にも対応できる商品と特定の状況に特化した商品に分かれています。
ESS-U4X1とESS-U4M1、ESS-U2X1は全負荷対応型の蓄電池のため、停電時にすべての部屋に給電できます。蓄電容量が10kWh以上なので、長期の停電でも対応可能です。
一方、ESS-U2Mは災害に強いモデルです。蓄電容量は11.1kWhあり、非常時用に容量の30%(約3kWh)をいつでも確保しています。照明や冷蔵庫、スマホの充電器などの家電製品を最大24時間稼働できるので、突然の停電でも対応できます。
ESS-U2Lは太陽光発電システムで発電した電力を有効活用できるように蓄電容量が12kWhと大容量で、本体保証が15年と長期保証の商品です。設置時に押上げ有りモデルと押上げ無しモデルから選択できるので、売電にこだわりたい方におすすめのモデルになります。
ESS-U3Sはニチコンの蓄電池の中では超小型で軽量なモデルです。蓄電容量は4.1kWhと少なく、蓄電池のサイズはエアコンの室外機と同等のサイズになります。そのため、取り付けの基礎工事が不要なので、簡単に蓄電池を設置できます。
単機能タイプの蓄電池は、蓄電池と太陽光発電システムのパワコンが別々になっているので、既に太陽光発電システムを取り付けている家庭に後付けする、あるいは使用中の単機能タイプの蓄電池と交換できます。
おすすめはESS-U4X1とESS-U4M1、ESS-U2X1の3種類です。大容量で、全負荷対応型のため、日常生活から停電時まで、幅広く対応可能な蓄電池になるので、気になる方はチェックしてみましょう。
ニチコンのポータブルタイプの蓄電池
ニチコンではポータブルタイプの蓄電池として「ESS-P1S1」を販売しています。蓄電容量が2kWhの蓄電池で、設置工事は不要です。コンセントに差し込むだけで簡単に充電ができ、蓄えた電力で家電製品を動かすことができます。
急な停電が起きたら困る冷蔵庫やデスクトップパソコン用の蓄電池としておすすめの商品です。
エコ突撃隊でおすすめのニチコンの蓄電池
エコ突撃隊でおすすめのニチコンの蓄電池は「ESS-U4X1」と「ESS-U4M1」です。次の表は、それぞれのスペックを簡単にまとめたものになります。
ESS-U4X1 | ESS-U4M1 | |
---|---|---|
タイプ | 単機能 | 単機能 |
型 | 全負荷対応型 | 全負荷対応型 |
蓄電容量 | 16.6kWh | 11.1kWh |
自立出力 | 3.0kVa | 3.0kVA |
その他 | 200V家電に対応 AI自動制御 気象警報自動制御 早期注意情報自動制御 |
どちらも単機能タイプで全負荷対応型の蓄電池システムです。既に太陽光発電システムを設置している住宅に後付けが可能で、全負荷対応型なので停電時にすべての部屋に給電できます。
また、どちらもAIが蓄電システムをコントロールする「AI自動制御」を搭載しています。過去の電力使用状況や天気、発電量などのデータからAIが自動で学習し、最適な蓄電量になるように調整するため、効率よく運用できます。
ほかにも住んでいる地域で気象警報が発表されたら、満充電にして停電に備える「気象警報自動制御」や「早期注意情報自動制御」を搭載しています。早めに停電に備えるため、安心して使用できます。
「ESS-U4X1」と「ESS-U4M1」は日常生活から災害時まで、幅広く対応できる性能と機能を兼ね備えています。蓄電池だけを運用することもできるので、蓄電池に興味がある方は検討してみましょう。
蓄電池は補助金制度がある
国や自治体は地球温暖化防止のために、蓄電池の購入に対して補助金を出しています。都道府県と市区町村レベルで別々に出しているので、住んでいる地域によっては両方の補助金を受け取ることが可能です。
例えば、東京都新宿区に住んでいる方は、次の補助金を受け取れます。
補助金制度 | 上限 | |
---|---|---|
東京都 | 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 | 55.6万円 |
新宿区 | 令和4年度新宿区新エネルギー及び省エネルギー機器等導入補助金 | 10万円 |
ただし、補助金制度は先着順で予算が決まっています。タイミングによっては予算が尽きてしまい、申し込むことができません。
また、補助金制度によって条件が異なる、住んでいる自治体によっては補助金制度が無いなどの注意点もあります。蓄電池の購入の際に補助金制度を活用したい方は、住んでいる自治体に確認を取る、あるいは蓄電池の販売店に相談してみましょう。
まとめ
以上が、ニチコンの蓄電池の解説になります。ニチコンの蓄電池は高性能なシリーズが多く、家庭用蓄電池の分野ではトップシェアを争っています。特に蓄電容量が10kWh以上のシリーズが豊富なので、大容量な蓄電池が欲しい方におすすめです。
エコ突撃隊でおすすめのニチコンの蓄電池は「ESS-U4X1」と「ESS-U4M1」です。大容量高出力な蓄電池のため、停電時でも日常に近い生活を送ることができます。
エコ突撃隊ではニチコンの蓄電池以外にも、様々なメーカーの蓄電池を販売しています。創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、これまでに多くの客様に喜んで頂いております。蓄電池のことでご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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