オール電化
2022/06/21
IHクッキングヒーターの汚れや焦げの掃除方法は?やっておくべき手入れの方法を解説
IHクッキングヒーターの天板(トップコート)に付いた汚れは、放置していると時間経過によって頑固な焦げになってしまいます。重度の焦げになると、水拭きやスポンジでこすった程度では落ちません。
そこで今回はIHクッキングヒーターに付いた汚れや焦げの掃除方法について解説します。普段からやっておくべき手入れの方法や、掃除の際の注意点なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
IHクッキングヒーターの焦げの正体
IHクッキングヒーターに付着した焦げ付きの正体はガラス面に付着した汚れです。
普段の調理でこぼした醤油やみりん、調理中に跳ねた油などが付着し、鍋の加熱によって広がっていきます。
また、IHクッキングヒーターはガスコンロのように五徳がありません。ガラスの天板は平らになっており、その上に鍋を直接置くので、鍋の底が汚れていると、IHクッキングヒーターに付着することがあります。
以上のことを踏まえると、基本的にIHクッキングヒーターの焦げは、酸性の汚れです。そのため、IHクッキングヒーターに付着した汚れや焦げを取り除く場合は、アルカリ性の洗剤を使用するのがおすすめです。
なお、IHクッキングヒーターは商品によって天板の素材や使用が異なります。そのため、今回紹介する洗剤や掃除方法をそのまま試すと、IHクッキングヒーターに傷が付く恐れがあります。
IHクッキングヒーターのお手入れをする際は、説明書を確認し、端などの目立たないところで試してから取り掛かると良いでしょう。
IHクッキングヒーターに付いた焦げを落とす洗剤
IHクッキングヒーターの焦げは主に酸性の汚れなので、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのような、次のアルカリ性洗剤で中和してみましょう。
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ電解水
- 酸素系漂白剤
- マジックリン
重曹やセスキ炭酸ソーダは、近所のドラックストアで販売しています。IHクッキングヒーター以外の掃除でも役立つので、1本用意しておくと便利です。
なお、重曹やセスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性洗剤なので、そのまま使用したり、水に溶いたりしても汚れが落ちにくい場合があります。
重曹を溶かした水を一度沸騰させるとアルカリ性の強度が上がります。沸騰させた重曹水は冷めても強度は下がらないので、汚れが落ちない場合は温めてみましょう。
IHクッキングヒーターの焦げを落とすのに役立つ道具
IHクッキングヒーターの焦げを落とす際は、上記のアルカリ性洗剤のほかに研磨剤やこするものが必要です。ただし、適切な道具を購入しないと、汚れが落ちず、IHクッキングヒーターに傷が付いてしまう恐れがあります。
IHクッキングヒーターの焦げを落とすのに役立つ道具を順番に解説します。
研磨剤
研磨剤はこびりついた汚れをこすり落とす役割があります。ただし、IHクッキングヒーターは天板がガラス面になっていることが多く、専用の研磨剤でないと傷がついてしまう恐れがあります。
IHクッキングヒーター専用の研磨剤が市販されているので、購入しておきましょう。専用の研磨剤が無ければ、歯磨き粉(研磨剤入り)で代用することもできます。
こするもの
研磨剤やアルカリ性洗剤で剥がした汚れをこするものとして、ラップやアルミホイルなどがおすすめです。
スポンジは研磨剤やアルカリ性洗剤を吸ってしまい、柔らかいため、頑固な焦げを落とすのに役立たないケースがあるので、あまりおすすめはできません。
ただし、アルミホイルは金属性なので、力を入れて掃除をすると傷を付けてしまう恐れがあるので、使用する際は注意しましょう。
IHクッキングヒーターの焦げを落とす方法
IHクッキングヒーターに付着した焦げは、軽度と重度の2段階に分けられます。
軽度の焦げを落とす方法と、重度の焦げを落とす方法を順番に解説します。
軽度の焦げを落とす方法
軽度の焦げとは、IHクッキングヒーターの天板は汚れていますがガラス面の向こう側が見える程度の状態になります。重度の焦げに比べると掃除しやすいのが特徴です。
軽度の焦げを落とす手順は以下のとおりです。
- 1. 専用の研磨剤や重曹水を焦げに塗る
- 2. ラップで全体を覆う
- 3. 1時間以上経過したらラップを外して焦げをこする
- 4. 焦げが取れるまで1~3を繰り返す
- 5. 焦げが取れたら硬く絞った布で洗剤を拭く
- 6. 殻拭きして終了
まずは、汚れや焦げの部分に対して専用の研磨剤や重曹水を塗ります。次に、ラップで全体を覆い、水分の蒸発を防ぎます。
研磨剤やアルカリ性洗剤が汚れに染み込んだら、使用していたラップで円を描くように拭きます。汚れが落ちにくい場合は、丸めたアルミホイルで優しく拭くか、上記の1~3を繰り返します。
汚れが落ちたら、硬く絞った布巾で残った洗剤を拭き取り、乾いた布巾で乾拭きすれば終了となります。
重度の焦げを落とす方法
重度の焦げは汚れが黒ずんでおり、ガラス面の向こう側が見えないほどの状態を指します。
重度の焦げを落とす手順は以下のとおりです。
- 1. 専用の研磨剤や研磨剤入りクリーナーを焦げに厚めに塗る
- 2. ラップで全体を覆う
- 3. 数時間経過したらラップを外して焦げをこする
- 4. 焦げが取れるまで1~3を繰り返す
- 5. 焦げが取れたら硬く絞った布で洗剤を拭く
- 6. 殻拭きして終了
基本的な手順は軽度の焦げを落とす方法と同じですが、重度の焦げの場合は研磨剤を厚く塗るのがポイントです。また、ラップで覆う場合は、なるべく長時間放置しておくと、汚れが落ちやすくなります。
ラップを外したら、アルミホイルをカットして丸めて、優しく円を描くように焦げをこすります。汚れが落ちなければ、1~3を繰り返します。
汚れが落ちたら、あとは水拭きで洗剤を拭き取り、乾拭きで仕上げたら終了です。
IHクッキングヒーターの焦げを落とす際の注意点
IHクッキングヒーターの焦げを落とす際は次のことに注意しましょう。
- アルミホイルを使用する場合は力を入れ過ぎない
- 掃除をする際は電源を切る
- ボタン部分に水が入らないように気を付ける
それぞれ、順番に解説します。
アルミホイルを使用する場合は力を入れ過ぎない
アルミホイルは金属の塊なので、力を込めて掃除をすると、IHクッキングヒーターの天板を傷つける恐れがあります。
スポンジは研磨剤やアルカリ性洗剤を吸ってしまうので、IHクッキングヒーターの掃除には不向きです。そのため、アルミホイルを使用したくない方は、ラップか、市販されているIHクッキングヒーター専用の掃除道具を購入するようにしましょう。
掃除をする際は電源を切る
IHクッキングヒーターを掃除する際は、必ず電源は切りましょう。なぜなら、IHクッキングヒーターはアルミホイルを加熱することができます。
掃除中にアルミホイルが加熱されると、溶けてしまう危険性があります。また、使用している洗剤や道具によっては、起動したIHクッキングヒーターが故障する原因になる可能性もあります。
そのため、IHクッキングヒーターを掃除する際は、電源を切りましょう。
ボタン部分に水が入らないように気を付ける
IHクッキングヒーターの多くは天板手前に操作ボタンがあります。操作ボタンに水や洗剤が入ると、内部の基盤が故障する恐れがあります。
基盤が故障すると、基盤と周りのケーブルなどを交換します。部品自体の値段はそれほど高くありませんが、出張費込みで数万円するケースもあるので、掃除中や調理中に操作ボタンに水が入らないように注意しましょう。
普段からやっておくべき手入れ
IHクッキングヒーターで普段からやっておくべき手入れは、こまめに拭き掃除をしておくことです。
調理後のIHクッキングヒーターの天板が冷めたら、アルカリ性洗剤をスプレーして、5分程待ちます。油汚れなどが中和されたら、あとは布巾で拭くだけで綺麗になります。
おすすめはアルカリ電解水です。強いアルカリ性洗剤のため、取扱いには注意する必要がありますが、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水と比べて乾いても拭き跡が残りづらいので、掃除しやすい洗剤です。
拭き掃除以外では、IHクッキングヒーター用の焦げ付き防止マットを貼る方法もあります。
商品によってはシリコン製のマットもあるので、焦げ防止だけでなく鍋による傷防止にも役立ちます。ただし、焦げ付き防止マットは材質や使用方法によっては火災の原因になります。
IHクッキングヒーターは過熱防止のセンサーが搭載されており、鍋底が熱くなりすぎるのを防ぎます。しかし、焦げ付き防止マットを設置していると、センサーが正常に作動せず、火災につながった事例が報告されています。
焦げ付き防止マットを使用したい方は、メーカーの説明書を確認しておきましょう。
IHクッキングヒーターの天板以外の掃除
IHクッキングヒーターは天板の焦げが目立ちますが、次の箇所も定期的に掃除しておくと良いでしょう。
- 排気口
- グリルプレートなど
上記の箇所の掃除方法に付いて、順番に解説します。
排気口
IHクッキングヒーターの奥には排気口があります。排気口はゴミやホコリ、調理中の吹きこぼれ、魚焼きグリルの脂などにより、汚れが溜まりやすいです。
放置していると汚れによって内部の温度が高くなり、安全装置が作動して機能が停止します。火災の原因にもなるので、アルカリ性洗剤や重曹水などをかけて歯ブラシでこすりましょう。
なお、排気口の内部にアルカリ性洗剤を直接かけると故障の原因になるので、布巾に洗剤を付けて拭くようにしましょう。
グリルプレートなど
商品によりますが、IHクッキングヒーターの下にはグリルプレートや収納棚などがあります。汚れを放置していると、重度の焦げと同じように簡単に綺麗にできません。
アルカリ性洗剤を染み込ませた布巾で汚れを拭き取り、頑固な焦げは研磨剤やアルミホイルなどを用いて落としてみましょう。天板や排気口を掃除する際に、一緒に掃除をしておくと、綺麗な状態を長持ちできます。
まとめ
以上が、IHクッキングヒーターの焦げを落とす方法になります。基本的に、IHクッキングヒーターの焦げは専用の研磨剤や重曹水で中和したら、アルミホイルやラップで拭き取ります。
軽度の焦げや汚れなら簡単に落ちますが、黒ずんだ焦げや汚れは綺麗になるまで時間がかかります。そのため、重度の焦げは数日に分けて掃除をしてみましょう。
エコ突撃隊ではビルドインタイプのIHクッキングヒーターを販売しております。総施工件数25,000件を突破しており、これまでに多くのお客様に喜んでいただいております。IHクッキングヒーターについてご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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