オール電化
2022/03/05
三菱エコキュートのエラーコードH10が表示される原因と対処方法を解説
エラーコードはエコキュートの故障や異常が起きた時に表示されます。放置しておくと、故障箇所が増えてしまい、エコキュートを修理できなくなる恐れがあります。 ただし、エラーコードはメーカーごと意味が異なり、原因や対処方法も違っています。場合によってはメーカーや販売業者に依頼しないと解決できないケースもあります。
そこで今回は、三菱エコキュートのエラーコードH10について解説します。エラーコードH10の原因や対象方法などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そこで今回は、三菱エコキュートのエラーコードH10について解説します。エラーコードH10の原因や対象方法などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
三菱エコキュートのエラーコードH10はどんなエラー?
三菱エコキュートのエラーコードH10は、「ヒートポンプユニット(室外機)と貯湯ユニット間の通信が正常にできていない」時に表示されるエラーです。
エコキュートは操作やエラーコードが表示される「リモコンユニット」、空気から熱を取り出す「ヒートポンプユニット」、お湯を貯めておく「貯湯タンクユニット」の3つに分かれています。
リモコンにエラーコードH10が表示された場合、上記のヒートポンプユニットか貯湯タンクユニットのどちらか、あるいは両方が故障している可能性が高いです。エラーが起きている原因は次のいずれかが考えられます。
- ヒートポンプユニットか貯湯タンクユニットの基盤が故障している
- 電源通信線仕様(3芯式(単線)、φ2.0 VVF線)及び極性が違う
- 電源通信線がユニット間に正しく接続されていない
- ケーブル接続不良・断線している
- コネクタが抜けている(貯湯タンクユニット、ヒートポンプユニットのインバータ制御基板と端子台間の中継コネクタ)
- アース工事不良
- ユニットの組み合わせが正しくない
エコキュートを設置してすぐにエラーが表示されるならまだしも、今まで使用できていて急にエラーが出た場合は、初期不良や工事ミスは考えにくいです。そのため、H10が表示される原因としてよくあるのが、配管から漏れたお湯の蒸気による通信異常です。
いずれにしても、エラーコードH10が表示されていると、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニット間の通信が正しく行われないため、お湯を張ることができません。そのため、エラーコードH10を解決する必要があります。
エラーコードH10の対処方法
エラーコードH10の解決に必要な対処方法は以下の通りです。
- 電源通信線仕様(3芯式(単線)、φ2.0 VVF線)及び極性を確認
- 電源通信線がユニット間に正しく接続されているか確認
- ケーブル接続・断線を確認
- コネクタ抜けを確認(貯湯ユニット、ヒートポンプユニットのインバータ制御基板と端子台間の中継コネクタ)
- アース工事を確認
- 基盤や配管などの破損個所の確認と交換
- 機器のリセット(電源レバーを1分間「切」にし、再度「入」にして3分以上経過後に確認する)
- ユニットを正しい組み合わせにする
対処方法を見てわかる通り、エラーコードH10の解決は素人だと難しいです。電気配線や電子機器などの専門知識が無いと解決できません。
三菱エコキュートの場合、エラーコードH10の解決方法は3つあります。
- エコキュートを販売した業者を呼ぶ
- 三菱の修理受付窓口へ依頼する
- 最寄りの専門業者を呼ぶ
それぞれ、順番に解説します。
エコキュートを販売した業者を呼ぶ
三菱の公式サイトでは、メーカーの修理受付は込み合っていることもあるため、まずはエコキュートを販売した業者を呼ぶことを推奨しています。故障の度合いにもよりますが、販売業者・設置業者が修理できるケースもあります。
また、エコキュートを販売している業者によっては、独自の保証サービスが付いている場合もあります。例えば、エコ突撃隊では10年間の「長期有料保証」を付けることが可能です。
保証期間内なら修理は無制限に可能で、修理代金は保証会社が負担するので、購入者は支払う必要がありません。メーカーと同程度の修理を提供しており、保証料は購入時の支払いに含まれています。
また、部品が手元にない、あるいは修理できないといったケースだと、販売業者によっては対応できることがあります。エコ突撃隊には「エコキュートの特急交換」があり、条件はありますがエコキュートを最短当時中に交換可能です。
エコキュートを購入する時は、エコ突撃隊のように独自の保証サービスがあり、すぐに交換・取付が可能な業者を選ぶようにしましょう。
三菱の修理受付窓口へ依頼する
販売業者で修理ができなくても、メーカーなら対応可能なケースがあります。三菱の場合、下記の修理窓口で依頼することができます。
三菱エコキュート故障時のお問合せ先 | |
---|---|
電話番号 | 0120-139-365 0570-077-365 (携帯電話・PHSの場合) |
受付時間 |
平日9:00〜19:00 土・日・祝・弊社休日9:00〜17:00 |
URL | https://www.mitsubishielectric.co.jp/support/ |
エコキュートにはメーカー保証が付いており、三菱の場合は下記の通りになります。
三菱 | |
---|---|
リモコンなど | 2年 |
ヒートポンプユニット | 3年 |
貯湯タンクユニット | 5年 |
延長保証の期間 | 5年延長
8年延長 10年延長 |
保証料(税込) | 5年間:11,800円 8年間:25,562円 10年間:31,220円 |
エラーコードH10はヒートポンプユニットか貯湯タンクユニットのどちらかの故障なので、購入してから3年以内なら両方とも、5年以内なら貯湯タンクユニットのみ、メーカー保証の対象となります。
なお、三菱エコキュートには有償の長期保証として「三菱のスマート電化延長保証制度」があります。保証料を追加で支払うと、メーカー保証期間と延長保証期間を合計して、5年間~10年間まで無料になるサービスです。
三菱のスマート電化延長保証制度は製品ご購入日から3ヶ月以内に申し込む必要があります。公式サイトで申込書類の送付を依頼できるので、申し込みたい方はなるべく早くに手続きをおこないましょう。
最寄りの専門業者を呼ぶ
販売業者、メーカーの修理窓口以外で修理をするなら、最寄りの専門業者を呼ぶ方法があります。インターネットで、「エコキュート 修理」と打ち込めば、最寄りの専門業者が表示されます。
ただし、専門業者の中には悪質な業者が含まれている場合があります。修理金額が相場よりも高い、見積もりと請求額が違う、修理をしたはずなのにすぐに故障するなどのトラブルに遭遇するリスクがあります。
住宅設備や給湯器関係で信頼できる業者が居るなら問題ありませんが、インターネットで初めての業者を見つけた場合は、次の4つに注意しましょう。
- 過去の実績
- 保有資格
- 料金の内容
- スタッフの対応
時間に余裕がある場合は、複数の業者に依頼して、見積もりを比較することも検討してみましょう。
エラーコードH10を解決する費用
エラーコードH10はヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットのどちらか、あるいは両方に原因がある故障です。配管の交換などで済めば、修理費用は1万円~8万円程度になります。
しかし、故障の度合いによってはヒートポンプユニットや貯湯タンクユニットの基盤の交換もありえます。電子回路の交換となると、修理費用は15万円前後になります。
三菱のスマート電化延長保証制度に加入していれば、修理費用が無料になる可能性はあるので、万が一に備えて加入の検討をおすすめします。
エラーコードを放置した場合のリスク
エラーコードはブレーカーを落としてエコキュートを再起動すると消えることがあります。しかし、エラーコードH10が表示された根本的な原因は解決されていないので、使用していればエラーが再表示される可能性はあります。
また、エラーコードの原因を放置していると、故障個所が広がり、別のエラーが起きてしまいます。最悪の場合、エコキュートの修理ができなくて、買い替えることになります。エラーコードが表示されたら、まずは状況を確認して、適切な対処方法を選択しましょう。
エラーコードとは?
エラーコードとは、エコキュートで発生しているエラーを示す番号のことです。エコキュートの場合は、リモコンにアルファベットと数字の組み合わせで表示されます。
なお、エラーコードはメーカーや電化製品ごとに意味が異なります。H10というエラーコードも、別のメーカーでは違う故障内容を指しています。そのため、インターネットでエラーコードを検索する時は、「メーカー名+製品の型番+エラーコード」で検索しましょう。
エラーコードが出たら業者を呼ぶべき?
エラーコードは故障の状態を表しますが、すべてのケースで修理業者が必要だと限りません。例えば三菱エコキュートの「U03」はふろ自動時の湯はりに異常が見られる時のエラーコードで、浴槽の栓を閉める、湯はり設定量の確認などで解決することがあります。
三菱エコキュートの場合、Uから始まるエラーコードは、自分で対処可能なエラーになります。Uから始まるエラーコードの場合は、業者を呼ばずに、まずは自分で対処してみましょう。
Uから始まるエラーコード | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
U00 | 給湯温度が異常に高くなっている | 蛇口からお湯を出して給水配管の温度を下げる |
U03 | ふろ自動時の湯はりに異常 | 浴槽の栓を閉める
貯湯ユニットの漏水 湯はり設定量の確認 浴槽アダプター、ふろ配管の詰まり |
U04 | 貯湯タンクユニット内に給湯できるお湯がない | 沸き上げ休止設定を解除し沸き上げを行う
沸き上げ設定で湯量「多め」「おまかせ」に設定する 「満タン」沸き増し設定をして、1日で解除する |
U05 | 貯湯タンクユニット内に追い焚きできるお湯がない | 上記の対処に加えて、「深夜のみ」設定を解除する
満タンわき増し設定を行い、湯量を確保する |
U07 | 貯湯タンクユニット内が未満水で、電源「入」の状態 | 説明書に従い、貯湯タンクユニットを満水にする |
U10 | 浴槽内が空の状態で、高温さし湯をおこなった | 浴槽アタプターにシャワー・蛇口などから冷水をかけて、「ぬるく」スイッチを押す
浴槽アダプターが冷めた後に、「ふろ自動」スイッチを押して湯はりができれば、「U10」エラーは解除される ※浴槽アダプターの温度が低下するまでは、再び「U10」エラーが表示されますので、「U10」エラーが表示されなくなるまで数回繰り返す |
なお、上記の対処方法でもエラーコードが解除されない場合があります。エラーコードが解除されない時は、販売業者に連絡するか、三菱の修理窓口に依頼しましょう。
まとめ
以上が、三菱エコキュートのエラーコードH10についての解説です。H10はヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットのどちらか、あるいは両方に異常が起きていると考えられます。
H10は一般の方が修理することは難しいエラーになります。販売業者か三菱の修理窓口、最寄りの専門業者を呼んで点検・修理をしてもらうべきです。メーカーや販売店の保証期間内なら、修理費用が無料となる可能性があります。
エコキュートは10年以上経過していると、故障するリスクは高くなり、メーカー側で部品が無いというケースが増えていきます。
エコキュートの故障、もしくは買い替えを考えているなら、エコ突撃隊までご連絡ください。創業23年、総施工件数25,000件を突破しており、これまでにも多くのお客様に喜んでいただいております。
エコキュートに関するご相談がありましたら、ぜひエコ突撃隊までご連絡ください。
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