蓄電池
2024/06/28
2024年のCEV補助金とは?電気自動車をお得に購入できる補助金制度を紹介
CEV補助金は電気自動車をお得に購入できる補助金制度です。補助金額が高い傾向にあるため、高額な電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などをお得に購入できる可能性があります。 ただし、年度によって補助金のルールが異なるため、申し込みたい方は最新のルールを確認しましょう。
そこで今回は、2024年のCEV補助金について解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
CEV補助金とは?
CEVとは、Clean Energy Vehicleの略称で、日本語に訳すると環境に優しいクリーンエネルギー自動車を指す用語です。
たとえば、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)、クリーンディーゼル自動車(CDV)などが該当します。
クリーンエネルギー自動車は走行時の排出ガスが少ないといった、環境に優しいメリットを多く兼ね備えていますが、一般的な自動車に比べて高額です。
CEV補助金は、上記のようなクリーンエネルギー自動車を購入する際に貰える補助金になります。
一般社団法人次世代自動車振興センターが主催しており、年度によって内容が異なるため、最新の情報をチェックしましょう。
2024年のCEV補助金の概要
次の表は、CEV補助金の概要をまとめたものです。
正式名称 | 令和5年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」 |
---|---|
予算 | 1291億円 |
対象車種 | 電気自動車(EV) 小型・軽EV プラグインハイブリッド自動車(PHEV) 燃料電池自動車(FCV) 超小型モビリティ ミニカー 側車付二輪自動車・原動機付自転車 |
補助金額 | 車種とメーカーによって異なる 以下は上限額 電気自動車(EV):85万円 小型・軽EV:55万円 プラグインハイブリッド自動車(PHEV):55万円 燃料電池自動車(FCV):255万円 |
スケジュール | ~予算が終了するまで |
注意事項 | 新規登録(届出)日から一定期間内に申請をする 申請した車は4年間保有する |
CEV補助金の正式名称は、令和5年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」です。2023年度に行われていた同種の補助金の予算900億円に対して、2024年度は1291億円にアップしています。
予算が大幅にアップしたことより、前年度以上に多くの方に補助金が行き渡る可能性が高いです。
ただし、本補助金制度は年度ごとによって内容が異なり、2024年度は前年度に対して補助金額のルールが大きく変わっています。
次項より、2024年のCEV補助金額で重要なポイントを順番に解説します。
CEV補助金の対象車種
CEV補助金の対象車種は以下のとおりです。
- 電気自動車(EV)
- 小型・軽EV
- プラグインハイブリッド自動車(PHEV)
- 燃料電池自動車(FCV)
- 超小型モビリティ
- ミニカー
- 側車付二輪自動車・原動機付自転車
基本的に、クリーンエネルギー自動車で、一定以上の性能を持っている車種なら補助金の対象になります。
ただし、HEVは補助金の対象になりません。
HEVとは、ハイブリッド自動車のことで、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)と同様にガソリンと電気を併用する車種です。
しかし、HEVは外部からの充電が出来ないのに対して、PHEVは外部からの充電ができます。満充電にすれば、ガソリンを使用せずにEV走行だけで日常のシーンがまかなえるため、HEVよりもPHEVのほうがランニングコストに優れていると考えられています。
そのため、CEV補助金ではハイブリッド自動車(HEV)が補助金の対象にならないので、注意しましょう。
CEV補助金の補助金額
CEV補助金の補助金額を決める方法は、車種とメーカーです。
まず、車種ごとの補助金の上限額は以下のとおりです。
- 電気自動車(EV):85万円
- 小型・軽EV:55万円
- プラグインハイブリッド自動車(PHEV):55万円
- 燃料電池自動車(FCV):255万円
基本的に、上限以上の補助金を受け取ることはできません。
2024年のCEV補助金では「自動車分野のGX(グリーントランスフォーメーション)実現に必要な価値」を基準として、車両性能や整備の体制、サイバーセキュリティへの対応などの複数の項目で車両を評価して点数を付けます。
加えて、メーカーも充電インフラ整備や整備人材の育成、他分野への貢献などに基づいて点数を付けており、合計した一定点数ごとに補助金の上限額は次のように変動します。
130点以上 | 100点~129点 | 85点~99点 | 70点~84点 | 55点~69点 | 54点以下 | |
---|---|---|---|---|---|---|
電気自動車(EV) | 85万円 | 65万円 | 45万円 | 35万円 | 25万円 | 15万円 |
小型・軽EV: | 55万円 | 55万円 | 45万円 | 35万円 | 25万円 | 15万円 |
プラグインハイブリッド自動車(PHEV) | 55万円 | 45万円 | 45万円 | 35万円 | 25万円 | 15万円 |
燃料電池自動車(FCV) | A×100% | A×100% | A×80% | A×60% | A×40% | A×20% |
※A=標準的燃費水準車両との差額の2/3
たとえば、メーカーの点数が50点で、電気自動車の点数が50点なら、合計で100点になるため、補助金の上限額は65万円です。
加えて、税抜き価格が840万円以上の「高額車両」は補助金が8割に減額されるため、補助金を活用したい方は対象車種の補助金額を必ずチェックしましょう。
CEV補助金のスケジュール
2024年6月初旬時点で、CEV補助金の申請はスタートしていますが、終了時期は未定です。
公式での発表は予算が尽きたら終了となっていますが、現時点での残り予算額は公表されておらず、いつまでに終了するかは分かりません。
終了時期は不明ですが、先着順のため早めに申し込まないと予算が終了してしまい、申し込めなくなるという可能性はあります。
また、本記事は2024年度のCEV補助金の内容です。2025年度にCEV補助金が開催されるかは不明で、同じ内容とは限りません。
補助金が少なくなり、ハードルが上がっている可能性を否定できないため、利用したい方はなるべく早めに手続きを済ませましょう
CEV補助金の注意点
2024年度のCEV補助金の注意点は以下の通りです
- 新規登録(届出)日から一定期間内に申請をする
- 申請した車は4年間保有する
上記を順番に解説します。
新規登録(届出)日から一定期間内に申請をする
CEV補助金は、スケジュールの終了日は決まっていませんが、2024年5月1日以降に新規登録した場合、申請書の提出期限が次のように定められています。
提出期限 | |
---|---|
車両登録日までに支払い手続きが済んでいる | 新規登録(届出)日から1カ月以内 |
車両登録日までに支払い手続きが済んでいない | 新規登録(届出)日の翌々月末 |
登録日までに車両の支払いを現金で一括払いした、頭金を支払い残額の支払いを完了している、クレジット会社と契約の締結が完了したなどの場合は、支払い手続きが済んでいると判断され、新規登録(届出)日から1カ月以内に申請書を提出しなければなりません。
一方で、代金の一部を登録日以降に支払う、登録日以降に下取り車を販売店に引き渡すような、登録日以降に一部支払う場合は、支払い手続きが済んでいないと判断され、新規登録(届出)日の翌々月末までに提出すれば良いです。
支払い手続きの流れによって提出期限が異なり、最短では1カ月以内となるため、忘れないようにしましょう。
申請した車は4年間保有する
CEV補助金を申請して購入した車両は、4年間保有することを義務付けられています。
何らかの事情で車両を手放す場合は、一般社団法人次世代自動車振興センターに届け出て、補助金の返納が必要です。
届出なしに手放してしまうと、補助金の全額返納を求められる場合があるため注意しましょう。
CEV補助金の申請手順
CEV補助金は車両販売会社が手続きを代行することが可能ですが、会社によっては代行しない場合があります。また、リース契約でも補助金を貰うことはできますが、申請は必ず契約者が行います。
購入者・契約者ご自身で申請する場合の手順は以下のとおりです。
- 必要な書類を用意する
- オンライン申請か紙申請を決める
上記を順番に解説します。
必要な書類を用意する
CEV補助金では、次の書類が必要になるため用意しましょう。
必要書類 | |
---|---|
購入の場合 | 交付申請書 申請者(購入者)を確認する書類 申請者量を確認する書類 車両代金の支払いを確認する車両 下取車がある場合は下取車購入証明書 補助金の振込先を確認する車両 |
リース契約の場合 | 交付申請書 申請者(リース使用者)を確認できる書類 申請車両を確認する書類 リース契約の確認書類 補助金の振込先を確認する書類 |
上記の必要書類を確認、用意をしたらオンライン申請か紙申請を決めましょう。
オンライン申請か紙申請を決める
2024年のCEV補助金では、申請方法がオンライン申請と紙申請の2種類があります。
紙申請の場合は、公式ホームページから最新年度の交付申請書を印刷して、直接書き込む必要があります。書き込んだら、添付書類と一緒に、一般社団法人次世代自動車振興センターの窓口に郵送しましょう。
オンライン申請の場合は、アカウントを作成後に必要事項を入力し、上記で紹介した申請書類をアップロードできるようにして申請します。
あとは、審査に通れば補助金を貰うことができます。
クリーンエネルギー自動車に買い替えるメリット
CEV補助金を活用すれば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車のようなクリーンエネルギー自動車をお得に購入できます。
しかし、補助対象となる車両は高額なものが多く、300万円~1,000万円以上するため購入をためらってしまうかもしれません。そのため、買い替えるメリットを知っておくと良いでしょう。
クリーンエネルギー自動車への買い替えは次のようなメリットをもたらします。
- 環境に優しい
- ランニングコストが抑えられる
- 利便性が高い
上記を順番に解説します。
環境に優しい
クリーンエネルギー自動車の最大のメリットは環境に優しいことです。
たとえば、大抵の電気自動車や燃料電池自動車は走行中に二酸化炭素や窒素酸化物を排出しないため、排出ガスの削減に大きく役立ちます。
また、化石燃料を使用するガソリン車に比べて、クリーンエネルギー自動車はCO₂排出量も少ないため、温室効果ガスの削減も期待できます。
上記のような特徴があるため、クリーンエネルギー自動車への買い替えは環境に配慮しており、社会的に意義のある行為です。
ランニングコストが抑えられる
車は購入する以外に、次のようなランニングコストが発生します。
- 走行コスト…車を走らせるための燃料代
- メンテナンス代…車検時の諸費用や法定点検費用など
- 税金…自動車重量税と自動車税
- 保険料…自動車保険と自賠責保険
ガソリン車の場合はガソリンが、電気自動車の場合は充電代が燃料代として発生します。車の性能や運転の仕方によって多少異なりますが、一般的な電気自動車が1万km走行した場合の充電代が約5万円に対して、ガソリン車は約10.9万円かかります。
また、電気自動車はガソリン車と違ってエンジンが無いためエンジンオイルを交換する必要はなく、回生ブレーキを利用しているためブレーキパッドの減りが少ないなどの特徴があり、点検時の消耗品費は安くなりやすいです。
税金は電気自動車の場合、自動車重量税は新車登録時と初回車検時が免税され、自動車税は新車登録年度の翌年度分が75%軽減されるため、ガソリン車よりも安くなる可能性が高いです。
保険は車種やグレードなどによって価格が異なるため、ガソリン車よりも電気自動車のほうが高くなる傾向がありますが、ほかの部分のランニングコストはガソリン車よりも電気自動車のほうが抑えられています。
つまり、車を維持し続ける場合では、ガソリン車よりも電気自動車のほうがメリットは多いです。
利便性が高い
電気自動車はエンジン音がしないため、ガソリン車に比べて非常に静かです。走行中の騒音が発生しにくいため、深夜でも近所迷惑になりにくいです。また、低速から高トルクを発揮するため、加速性能に優れており、運転の楽しさを向上させます。
V2Hシステムを自宅に設置していれば、住宅の電気から車に充電するだけでなく、車の電気を自宅に給電することも可能です。ご自宅に太陽光発電システムを設置すれば、運転に必要な電力を自宅で賄うこともできます。
上記のように、電気自動車はガソリン車に比べて機能を多く搭載しており、自宅に関連した住宅設備を導入していると生活が豊かになる可能性がある自動車です。
まとめ
以上が、2024年のCEV補助金の解説になります。CEV補助金は電気自動車やプラグインハイブリッド自動車をお得に購入できる補助金制度ですが、メーカーと車種の評価によって補助金の上限額が変動します。
また、2024年5月1日以降に新規登録する場合は、届出を出してから1カ月以内に補助金の申請をする必要があります。ご自身で申請する場合は、期限に注意しましょう。
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